※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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828 命乞いの条件

「陛下に申しあげます──。反乱でございます」

 

 王宮側に魔道で跳躍して、ラポルタは朝儀の部屋に入った。

 すると、そこに十人ほどの人間族が待っていて、全員が蒼い顔している。

 こいつらは、王宮に残っていたものを適当な上級官職を与えて仕事をやらせている者たちである。宰相とか、副宰相とか、大臣とか、とにかく、人間族が喜ぶような高位高官の地位を勅命で与えてやった。

 領地もだ。

 もともとの高位高官の人間族は逃亡したようなので、こいつらは本来は下級貴族とかいう者たちらしい。

 だが、別にラポルタのものではないので、この王宮から逃亡したもともとの高位の者の領土領地や王家の直轄領とやらを次々に付与するということをした。爵位もだ。

 だから、ここにいる者たちは、いまは上級貴族たちということになる。

 

 もっとも、与えられた領土にこの連中が現段階で赴けるわけではないし、そこにはまだもともとの領主たちがいる。だから、実質的な権限はないし、それを実力で排除する力もない。役職に相応しい実力はないであろう。

 だが、ここの王宮の宝物庫とやらにあった操り具である程度の隷属を施してはいるので、飾り以上の役には立つのだろう。

 

「反乱? 反乱はすでに起きているだろうが。そんなことで余を呼び出したのか?」

 

 ラポルタは不機嫌さを隠すこともせずに、王座と言われている場所に腰をおろした。

 いまのラポルタは、人間族の王、すなわち、ルードルフ王の姿をしている。服装もあの王からとりあげたものだ。本物の国王は、後宮にあった地下牢に監禁している。

 

 ラポルタたちが、この人間族の王宮を乗っ取って以降、この国では幾つか反乱が起きている。

 ひとつは、王妃アネルザの実家だという辺境候マルエダの乱だ。

 しかし、辺境域の反乱については、実はどうでもいい。遠方であることから、ラポルタは露ほども気にしていない。サキ様がこれを利用しようとしていて、チャルタとピカロというある人間族の男の眷属を送り込むことになったので、ちょうどいいから、ラポルタも利用することにした。

 あのサキュバスどもを眷属にした人間族の男であるロウへの嫌がらせだ。

 そいつは、忌々しいことに、人間族でありながら、魔族の片割れであるサキュバスを眷属にして粋がっているのみならず、事もあろうに、サキ様がそのロウに傾倒をしており、そいつに何度も股を開いていたのである。

 ラポルタからすれば、殺すべき対象だった。

 

 いや、殺すだけでは飽き足らない。

 可能な限りの惨めな思いをさせ、とことん苛め抜き、その人間族の男がサキ様の恋慕の対象であるべきではないということをこのサキ様に教えねばならない。

 まあ、どうやって捕まえるかだが……。

 

 それはともかく、この国の乱のふたつめは、本来の宰相のフォックスが集めた上位貴族の集まりだ。王都の隣接都市であるマイムに集まり、役にも立たない話し合いとかをしてたので、ちょっと行って操ってやった。だから、これもまた、ラポルタの驚異ではない。

 

 さらに、もうひとつが南方賊徒の乱だ。しかし、これはつい先日平定された。

 だが、これはちょっと想定外だった。

 あの人間族のロウがエルフ族の女王をたらし込んで、一緒にハロンドール国内に入り、その南方賊徒の乱を収めてしまったのだ。

 さらに、ラポルタが罠に嵌めて送り込んだ王太女のイザベラも助けてしまった。

 

 まず問題は、ロウがエルフ族の王家の力を得たというのがはっきりと確認できてしまったことだ。

 人間族とは異なり、エルフ族というのは魔道巧者だ。その女王ともなれば、途方もない魔力を遣えるのだろうということは想像がつく。

 魔力に長けるラポルタたち魔族・妖魔族といえども、エルフ族女王は厄介だ。

 それを味方に付けているロウは、認めたくはないが、確かに驚異ではある。

 おそらく、乱を鎮められてしまったのは、エルフ族の力なのは間違いないだろう。魔道に長けるエルフ族というのは実に面倒なのである。

 

 ラポルタは、胸の前を留めているマントの中に手を入れた。

 そこには、サキ様の首を留め具で装着していて、人間族からは目に触れないように、マントの前を隠している。 

 人間族からすれば、ルードルフ王の胸部分に奇妙な膨らみがあるとは感じるだろうが、特殊な防護具とでも認識するのではないかと思う。

 いちいち説明もしないし、こいつらも訊ねてはこないので放っている。

 

「あっ、くっ……」

 

 胸の前のサキ様の首が小刻みに震え、必死に押し殺すような悶え声が迸った。

 マントの横穴から手を入れたラポルタがサキ様の舌をいじっているのだ。いまのサキ様の舌は最大の性感帯だ。

 そこをいじられるのは、たまらない快感のはずなのだ。

 あの人間族とドワフ族の二匹を生かしたままにして欲しければ、そこにサキ様がいるのを人間族にばれるなと言っている。

 サキ様ほどの者がたかが人間族の女二匹を守るために、どんなことでもラポルタの言いなりになるのは、都合がいいと思う反面、腹が煮えもする。

 

 ただ、その二匹を本当に殺せば、口だけとはいえ、サキ様がラポルタに進んで奉仕をするということもなくなるのだろう。

 まあ、いまのサキ様は無力なので、激怒してラポルタを罵るサキ様を無理矢理にいたぶるというのも悪くはないが、それは後の楽しみでもいいだろう。

 現段階では、あの二匹はサキ様を支配する道具として残しておくことが得策なのは間違いない。

 

「はかっ、ひゃ、ひゃめ……」

 

 懸命に耐えているサキ様の抗議のささやき声がした。

 人間族には聞こえないようにした小さな声ではある。とにかく、ラポルタは無視した。

 さらに舌を強く擦ってやる。

 サキ様の首の震えが大きくなる。

 面白い……。

 ラポルタはほくそ笑んだ。

 

 舌を出せとは命令していないので、サキ様の舌は口の中だが、その口の中にラポルタの指が入っている。噛みつこうと思えば噛みつけるのだが、サキ様はそれはしない。

 ラポルタが人間族たちの二匹の命を握っているのを認識しているからだ。

 そう考えると、やはり、あいつらはまだ生かしておいた方がいいのか……。

 

 サキ様の口からたらりと体液が流れてきた。

 涎ではない。涎はずっと流れているが、いま出てきたのは、ねっとりした別のものだ。サキ様の愛液だ。

 ラポルタがサキ様が感じたときには、サキ様の口から愛液が流れるように魔改造してある。

 つまりは、サキ様はラポルタによって、性的興奮をしているということだ。

 愉快だ。

 

「いえ陛下、新たな乱でございます。王太女殿下が反乱を企てました。王都西側の外郭城の前に軍勢を展開させておるとのことです。いまは、そこの王軍の防衛隊とにらみ合っております」

 

 そのとき、人間族のひとりが発言をした。

 逃亡した本物の宰相のフォックスという男に代わって宰相にした男だ。名前は忘れた。

 いや、違った。

 フォックスの代わりに宰相にした男はここで殺したのだった。

 こいつは……確かさらに新しい宰相役の……ええと、エルビンか。

 そんな名前だった。

 

「ほう。意外に早かったな」

 

 どんなに短く見積もっても、十日はかかると思ったが、もう移動したのか……。だが、賊徒の乱を鎮圧したのは、まだ数日前のことだ。そんなに早く移動できるのか?

 人間族の作った移動術の設備については封鎖を命じたはずだが……。

 

「おそらく、ゲートを使ったのかと」

 

「ゲート? 移動術の設備か。封鎖させたはずであろう」

 

 確かに、この前そう命じた。

 もしかして、こいつらは実行しなかったのか?

 ラポルタは、サキ様をいたぶる手をマントの外に出す。

 

「ゲ、ゲートの封印は、王都周辺までしか間に合わず……。おそらく、外郭城まではそれを使われたのと……」

 

 エルビンが首を垂れた。

 ラポルタは舌打ちした。

 

「もしかして、エルフ族も一緒か?」

 

 そこまで早く動くというのは、そうに違いない。

 ゲートを使うといっても、大きな魔道力がいる。大量の魔石がいるのだ。軍ほどのものを動かすとなれば、使用すべき魔石は途方もない数になる。それをできるのは、魔石を生み出す土地を支配しているエルフ族だけだ。

 

「反乱軍の陣営にはエルフ女王の旗もあるとのことです。それのみならず、夕べの夜のうちに、多くの領主たちに、反乱に加わるように檄文も送ったようで、早くも幾つかの領主に反乱軍に加わる動きも……」

 

 エルビンが狼狽える様子で言った。

 そういうことかと思った。

 だから、わざわざルードルフ王を後宮から呼んだのだろう。

 しかし、ラポルタからすれば、そんなことは想定内だ。

 慌てるに値しない。

 

「ならば撃滅しろ。余の命令に反して幽閉先のノールの離宮を脱したときから、王太女は賊人だ。殺して、余の前に首を持ってこい──。そこにいる王軍の指揮は誰だ──?」

 

「リ、リン将軍でございます」

 

「リン?」

 

 まったく思い出せない。

 まあいいか……。

 

「ならば、軍をそのリンに集めよ。そして、王太女の首を持って参れ──。すぐに戦え──。そのためになら全滅してもよい。ただ、王太女の首はとれ──。そう命じよ。余の勅命だとな」

 

 ラポルタは怒鳴った。

 なぜ、こんなことまで命じねばならん。

 相手が軍を集めれば、こちらも軍を出す。

 そして、戦って力の強い者が勝って、相手を言いなりにする。突き詰めれば(いくさ)というものはそれだけのことなのだ。

 

 とにかく、そこにエルフ族の女王がいるというなら、ロウもそこか。そいつがエルフ族から離れるわけがない。

 エルフ族から離れれば、弱い人間族など、どうにもならないからだ。

 いずれにせよ、ラポルタの把握している限り、エルフ軍も数が少ないし、王太女が集めている軍もまだまだ少数のはずだ。

 人間族の王軍の勢力が遙かに多い。

 檄文とかいうもので、向こうが勢力を集める前に、戦を開始すれば勝つだろう。

 エルフ族女王がいるなら、全滅覚悟の戦いが必要だろうが、人間族の王の軍が消滅しようが、しまいが、ラポルタにはなんの痛痒もない。

 

 とにかく、ロウはそこか……。

 幾人か眷属を派遣するか……。

 そして、サキの前につれてこねば……。

 

「い、愛しいラポルタ様──。お願いじゃ。しゅど……いや、ロウは助けよ。そのためになら、わしはなんでもするから──」

 

 突然に首の前のサキ様が叫んだ。

 びっくりした。

 慌てて、魔道でサキ様の声を封じる。

 しかし、人間族たちが驚いて、ラポルタが変身しているルードルフ王の胸を凝視している。

 

「へ、陛下、いまのは……?」

 

 エルビンが目を丸くしたまま言った。

 

「気にするな……。それよりもだ……」

 

 ラポルタは立ちあがった。

 そして、瞬時にエルビンの前に立つ。

 びっくりしているエルビンの顔面をぶん殴った。

 全力で殴ると、か弱い人間族はすぐ死ぬから、かなり手加減した。それでも鼻血を出して、エルビンが吹っ飛ぶ。

 ほかの者たちが騒然となる。

 

「ゲートは、全部閉じろと命じていたな。それが間に合わなかったのは、お前の失態だ。本来であれば、処刑するところであるが、その首は残しておいてやる。その代わり、お前も王都の王軍を率いて、王太女軍に向かえ。リンという将軍が失敗したら、次はお前が全滅を賭してでも、王太女の首を持ってこい──」

 

 怒鳴りあげた。

 

「し、しかし、王都王軍をこれ以上抜いては、王都の護りか……」

 

「ばかか、お前は──」

 

 ラポルタは声をあげた、

 王太女は、戦いの場を王都の西の外郭に選んだのだ。

 ならば、そこが戦の場だ。

 力をそこに集めないでどうするのだ。

 どうにも、人間族というのはよくわからない。

 もう面倒だ。

 

「お前らは余の命令に従えばいいのだ。これは勅命ぞ──」

 

「は、ははっ」

 

 エルビンが足もとをふらつかせながら立ちあがり、頭をさげた。

 ラポルタは手を振った。

 

 一瞬にして、移動術で人間族たちの前から後宮側に移動した。ラポルタが跳躍したのは、人間族とドワフ賊を閉じ込めている穴がある部屋の中だ。

 ルードルフ王の変身を解き、さらにマントも外す。

 サキの声を封じた魔道を解く。

 

「サキ様、約束を破りましたね。俺は人間族にばれるなと命令したはずです。約束を(たが)えるとは……。残念ですが、ならば、俺も約束は守れませんね。ミランダとベルズのどちらかは、いまから殺します。両方は勘弁してあげましょう。どちらを殺しますか? サキ様に選ばせてあげましょう」

 

「ま、待ってくれ──。い、戦と聞いて、我慢できずに……。あ、あいつらは殺さないでくれ──。なっ、なっ? わしが悪かった。もう逆らわん。い、愛しいラポルタ様──。なっ?」

 

 サキがラポルタにおもねるような口調で言った。

 

「サキ様に訊ねたのは、どちらを殺すのかということです。選べないのであれば、俺が選びます」

 

 ラポルタは穴を覆っている絨毯に手をかけた。

 これを敷いていると、音も光も穴から遮断するようになっているのだ。だから、穴の中の様子は覗かなければわからないが、ついさっきには弱っていたが生きてはいた。

 確認して弱っている方を殺そうと思った。

 

「ま、待ってくれ──。ラポルタ──。いや、ラポルタ様──。どうか、殺さないでくれ──。ちんぽを舐める──。ふやけるまで舐める。なっ、奉仕をさせてくれ。このとおりじゃ。お願いじゃ」

 

 サキが喚き散らした。

 だが、ラポルタは鼻を鳴らした。

 

「淫具のサキ様が俺の性器を舐めるのは当たり前でしょう。そんなことよりも、一匹の処分を済ませますので、お待ちください」

 

 ラポルタは絨毯を剥がす。

 水という呻き声がする。

 声はミランダだ。

 やはり、人間族のベルズの方が弱っているか……。

 ならば、処分はベルズでいいか……。

 

「舐める──。なんでも舐める。足の指、いや、裏……。そうじゃ。尻を舐める。お前の尻を舐めよう。尻を舐めるから──」

 

「尻?」

 

 思わず胸の前に装着しているサキを見る。

 びっくりしたことに、サキは泣いていた。

 ラポルタは目を丸くした。

 だが、それよりもいまの言葉だ。

 

「本当に尻を舐めると?」

 

 訊ねた。

 そういえば、まだ尻舐めはさせてはいない。

 あのサキ様がラポルタの尻を舐める?

 それをさせれば、まさに、ラポルタの天願は成就するというものではないか。

 やらせたい──。

 いや、やらせよう。

 

「ほう、ならばやってもらいましょう。ただし、条件があります」

 

「な、なんでも申してくれ、愛しいラポルタ様。わしはなんでもする。なんでもするぞ」

 

「では、サキ様のお願いをかなえて、俺の尻を舐めさせてあげます。ただし、ただ舐めるだけじゃなく、俺の尻を舐めて、俺の性器から精を抜いてください。それができなければ、穴の下の二匹のうちの一匹を処分します」

 

「なっ」

 

 サキが絶句した。

 しかし、すぐに口を開く。

 

「わ、わかった。だ、だが、わしも尻舐めの心得はない。だから、時間制限はしないでくれ。その代わり、愛しいラポルタ様が射精するまで、わしはいつまででも尻を舐める」

 

 ラポルタは大笑いした。

 

「じゃあ、やってもらいましょうか」

 

 胸帯の金具を外して、サキの首を外す。

 さらに部屋に一個のソファを出す。

 そこにサキの顔が上に向くよう置き、その上にラポルタが尻を出して座るというわけだ。

 

「息ができなくて苦しくなれば合図をしてください。それで終わりです。サキ様が音をあげるか、気絶するまで尻舐めを続けていいですよ」

 

 ラポルタはサキの顔をソファーに置き、ズボンと下着を足首までさげて、サキの上に生尻を乗せる。

 

「んふっ、んんんっ」

 

 サキ様が苦しそうに呻く。

 しかし、すぐに肛門に舌の刺激が起きる。

 一心不乱の様子でその舌が動き回る。だが、いまのサキ様の舌はクリトリスよりも鋭敏な性感帯だ。その舌でラポルタを射精させるほどに、尻を舐め続けるということができるのか? ラポルタよりも先にサキ様が果て終わってしまいそうだが…。

 

「おっ」

 

 思わず悦びの声を出してしまった。

 存外に気持ちがいい。

 あっという間に、ラポルタの性器は勃起した。

 

 そのときだった。

 なにかが爆発するような大きな音が突然に響いた。

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