【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ご主人様がスクルズとか、ベルズとかいう巫女を犯して支配してしまえばいいんだよ。魔瘴石の憑依も一種の支配魔道だからね。それよりも、強い支配をしてしまえば、魔瘴石は外れるよ」
クグルスは言った。
「つまり、性奴隷にしろということ? 神殿の筆頭巫女を?」
エリカが驚いている。
この世界で生きる者として、神殿というのがどのくらい権威のあるものかは、本来は異世界の人間である一郎には、それを肌で理解することはできない。
ただ、一郎の淫魔師の力に慣れっ子になっているはずのエリカが、こんなにびっくりするのに接すると、それは大変なことだというのはなんとなくわかる。
いずれにしても、ほかに方法がないだろうというのは想像がつく。
ベルズのそばにいた謎の女──。
今回の事件については、護衛のひとりにやつしていたノルズという若い女がなんらかの関係があるのは間違いないと思う。そのノルズのステータスには、“魔獣遣い”というジョブがあった。レベルは“40”だ。
後でエリカに確かめたところ、魔獣遣いというのは、魔獣を使役し、その能力を遣って術を振るう存在のようだ。一郎も淫魔師として、淫魔族であり魔妖精のクグルスを使役するが、それを魔獣により行うものらしい。
ただし、それを術として専門に行うことができる存在が“魔獣遣い”であり、少なくとも複数の魔族を召喚できるはずだと、エリカは言っていた。
無論、魔獣召喚は禁忌の魔道だ。
しかし、なんらかの方法でそれを極めたのが、魔獣遣いなのだそうだ。
あのノルズという若い女護衛は魔獣遣いだ。当然に、魔獣の力の源である瘴気もある程度は操るのだと思う。
ベルズが魔道を凍結されて、魔瘴石に憑依されていたという事実や、スクルズの突然の振る舞いに、あの妖術師のノルズが関係あるのは間違いないだろう。
魔瘴石は瘴気の結晶体だし、瘴気を操るのであれば、魔瘴石も使いこなしそうだ。
しかも、ノルズの魔獣遣いとしてのレベルは“40”だ。
三大神殿の筆頭巫女のひとりのベルズの魔道遣いとしてのレベルが“25”だったことを考えると、“40”というジョブレベルが常識外れだというのはわかる。
その能力があれば、他人の身体に特異点を作り、魔瘴石を憑依させるというのもできるだろう。魔獣を召喚する魔獣遣いの力は、その魔族を呼び出すための瘴気の出口をこの世界に作るという能力そのものはずだ。
ノルズがベルズたちの身体に魔瘴石を憑依させたと仮定すると、それを上回るレベルの能力で支配するには一郎の淫魔師の力しかない。
一郎の知る限り、どんなジョブであれ、この王都でレベル40を超えるジョブレベルの持ち主は一郎のほかにはいない。
問題は、ノルズが主犯であるのか、あるいは、ノルズは、もっと大きな組織の一部にすぎないのかということだ。
ただ、王都の三大神殿の筆頭巫女に、次々に魔瘴石を憑依させるという大仕事だ。
これをあの若そうな女ひとりでやったとも思えない……。
まあ少なくとも、ノルズという魔獣遣いという禁忌の存在が神殿の中に入り込んでいるという事実と、スクルズやベルズの異変が無関係であることはあり得ない。
「……なるほどな……。ところで、もしかしたら魔獣遣いのような存在が、人間に魔瘴石を憑依させたとして、その影響力で憑りつかせた存在を殺すことは可能か?」
一郎はクグルスに訊ねた。
ベルズが魔瘴石に憑依されているのはわかった。
最初の勘が正しければ、夜の街で淫らな行為に及んだ第三神殿の筆頭巫女のスクルズは、ベルズなどを人質にされて脅迫されていたのだと思う。
スクルズ自身も魔瘴石に憑依されている可能性は高いが、脅迫の材料は、かつては百合の関係すらあった親友の身体に魔瘴石を憑依されていることではないだろうか。
現に、ベルズは魔瘴石に憑依されている。
さもなければ、王軍に逮捕されて処刑される可能性が高いという状況の中で、自分の命を犠牲が危機にあるのに、スクルズがいまだに、なにかを隠そうとしていることの辻褄が合わない。
クグルスは少し考えるような仕草になった。
そして、口を開いた。
「……もしかしたら、憑依させている人間の能力を超える瘴気を一気に雪崩れ込ませれば、それに耐えられなくなった肉体は破裂するかも……。いや、多分、そうだね」
「つまり、憑依させている人間に、体内の魔瘴石を通じて、肉体が耐えられない瘴気を溢れかえらせる魔道をかければ、その相手を殺すことができるということだな。もしも、体内に魔瘴石がある人間が破裂すればどうなる?」
「憑依している人間が死ねば、魔瘴石は砕けるよ。それでおしまい。あとはなにもなくなる」
クグルスは言った。
「そ、そうなの? 特異点が破裂して、周囲に瘴気が溢れれば、そこが新しい特異点になるんじゃないの?」
エリカが口を挟んだ。
しかし、クグルスは首を横に振った。
「……そう考える人間族は多いみたいだけど、それは嘘だよ。特異点や瘴気の仕組みのことは、魔族のぼくたちはよく知っている。特異点が破裂したら、それで終わりだよ。特異点を封じられてしまっておしまい。そういうことなんだ」
クグルスは言った。
一郎は頷いた。
つまりは、特異点として存在を保持するためには、憑依した人間が死んではならないということだ。
ノルズ、あるいは、その背後にあるものの目的がなんであるかによるが、彼らの目的が、ハロルドというハロンドールの王都の真ん中に、魔族や魔獣の出入りできる特異点を作ることだとすれば、魔瘴石を憑依させた対象を殺してはなんにもならない。
せっかく憑依させた対象を無暗に殺すことはないだろう。
だが、殺す手段があるということは、脅迫の材料にはなる。
スクルズは、少なくともベルズに魔瘴石が憑依させられたことを教えられたのだと思う。
逆にベルズは、あの様子だとスクルズがそれを知っているとは思っていない感じだったが、スクルズはベルズの身体に魔瘴石が憑依させられ、おそらく、秘密をばらしたり、命令に逆らったりすれば、ベルズを殺すと脅されているのだろうと思う。
そして、人の身体、ましてや、神殿の筆頭巫女ほどの存在に魔瘴石を憑依させたというような途方もない脅しを信じたのは、やはり、スクルズ自身も魔瘴石を憑依されている可能性が高い。
だからこそ、ほかの人間が同じように魔瘴石を体内に入れられたことを信じたのだ。
もしも、自分自身のことだけだったら、自分が王軍に捕縛されて処刑される可能性が発生した状況においては、自分の危機を他人に訴えるだろう。だが、スクルズ自身だけでなく、ベルズの命も危ういとなれば、自分自身が殺されても、誰にもそれを訴えることはできない……。
少なくとも、スクルズはそう考えているのではないだろうか……?
ほとんど一郎の当て推量だが、状況証拠から判断して、それが事実ではないかと思う。
これ以上、裏を取っている時間は惜しい。
ベルズの護衛のひとりにやつしていたノルズがなんらかの関与をしているとすれば、あのとき、ノルズの前で一郎は不用意に動きすぎた。一郎がなんらかのことに気がついたのを仄めかしてしまった。
すでに警戒もされているだろう。
第三神殿の筆頭巫女のスクルズ……。
第二神殿の筆頭巫女のベルズ……。
このふたりが揃って魔瘴石に憑依させられたとすれば、おそらく、もうひとりの筆頭巫女である第一神殿のウルズも……。
いずれにしても、大きな仕事になりそうだ。
それにしても、人の身体に魔瘴石を憑依させて特異点を作るなど、とんでもないことを考えたものだ。
自然地物や魔獣に特異点を憑依させるのとは違い、この方法であれば、王都のような魔族や特異点に対する警戒がしっかりと取られている場所にでも、自在に魔族や魔獣の出入口である特異点を作ることができる。
それこそが、ベルズたちに魔瘴石を憑依させた者たちの狙いのような気もするが……。
「……それよりも、ちょっと待て。込み入った話になってきそうだな……。コゼ、シャングリア、大仕事になりそうだから、さっきの続きを先にする。どうやら危険な仕事のようだ。やり残したことがあったんじゃあ、命はかけられん。その前に一発やっとこう。まずは、コゼからだ。コゼ、頭を床につけて尻をこっちに向けろ」
「は、はい」
一郎の言葉が言い終わるや否や、コゼが言われたとおりの体勢になった。
コゼの白い尻に集中しながら、一郎はゆっくりとコゼのアナルに指を埋めていった。
すっかりと調教の終わっているコゼの肛門は、一郎の指を感じると柔らかく筋肉が緩まり、かっと熱を帯びて開いたような状態になる。
一郎はしばらく、コゼのアナルにゆっくりと指を出し入れした。
「あっ……はあ……はっ、はあ……」
コゼが腰を淫らに震わせながら荒い息をし始める。
「わおっ──。すごく濃い淫気が溢れ始めたよ。よかったね、コゼ。ご主人様に犯してもらえて」
クグルスがからかうような口調でコゼに言った。
「う、うるさい、クグルス──。ご、ご主人様のお情けに集中できないじゃない──」
コゼが怒鳴る。
一郎はコゼの尻をいたぶりながら、思わず笑った。
「……コゼ、そんなに長い時間はかけられないから一回だけだ。お尻を犯してもらいながら、前をいじられるのがいいか……。それともお尻を指でいじられながら、前を犯してもらうのがいいか。どっちがいい?」
「お、お尻を……」
コゼがそう口にするのに、そんなに長い時間はかからなかった。
一郎はほくそ笑むと、ズボンから一物を取り出して、コゼの肛門の入口に先端を押し当てた。そして、じわじわと力を入れていく。
「ふうっ、はあっ、はあっ」
コゼの小柄な体がびくりと震える。
だが、しっかりと挿入されているアナルからは力を抜いている。ちゃんと教えたとおりの息遣いで、一郎の怒張をお尻で受け止めていっている。
「さあ、奥まで入ったぞ」
一郎は完全に結合した男根をコゼのお尻深くに埋めたまま、空いている片手でコゼの乳房を服の上から掴んだ。そのまま四つん這いの姿勢だったコゼの上体を起こしていく。
「あっ……いや……ああ……」
コゼが狼狽のような声をあげた。
正面を向かされて恥ずかしいだけでなく、身体を起こしたことで繋がりが一層増したはずだ。
「ああ……。し、痺れちゃう……。き、気持ちいい……」
コゼがうっとりと呆けたような声を出した。
「エリカ、前からコゼの股間を責めてやれ」
一郎はすでにスカートをはいて服を整えていたエリカに声をかけた。エリカが慌ててコゼに寄ってきた。
「……コ、コゼ、ごめんね。ロウ様の命令だから……」
エリカがコゼに謝りながら、指でコゼの媚肉と肉芽をまさぐり始める。一方で一郎はそれに合わせるように、ゆったりとした速度でコゼのお尻を貫いている怒張の抽送を開始した。
「ああ──」
コゼが大きな声をあげて腰をよじりたてた。
前後から責めたてられて気持ちがいいのだろう。
コゼの身体が淫らにくねり始める。
「エリカだけじゃなくて、ぼくも参加するよ──。ほらっ、呆けていないで、シャングリアも加わりなよ」
クグルスが声をあげた。
クグルスはコゼの前に回って、一郎が掴んでいる乳房の片側にとりつき、魔道でコゼの上衣をはだけさせると、露わになった乳首を両手でいじり始めた。
一方でシャングリアは、媚薬漬けの股縄を股間に喰い込まされていて、いよいよ正体がおかしくなりかけていたが、クグルスの言葉に操られるようにコゼの身体に寄ってきた。
そして、クグルスの魔道で露出した乳首を口で含む。
そのあいだも、一郎はゆっくりとコゼの尻を責めたてている。
股間をエリカ──。
両方の乳首をクグルスとシャングリア──。
この四人責めには、さすがにコゼの快感値がものすごい速度でに零に近づく。
すでに狂乱状態だ。
「し、死んじゃうう──」
やがて、コゼが大きく叫んで、身体を激しくのけ反らせた。
コゼの全身が突っ張り、肛門を咥えているアナル全体にぶるぶるという震えが走る。
絶頂したのだ。
一郎はそれに合わせるように、コゼの肛門にたっぷりの精液を送り込んだ。
「次はシャングリアだ。コゼは服を着ろ」
すぐに一郎はコゼから男根を抜いた。
そのまま、後手に拘束されているシャングリアを掴んで押し倒す。
仰向けになったシャングリアを口づけを交わしながら、片手で股縄を解いた。
「ああっ……んふう……んんっ……」
シャングリアが一郎の舌をむさぼる。
一郎はシャングリアの口腔を味わいながら、股縄のなくなったシャングリアの股間を指でまさぐった。シャングリアの股間はとても熱く、そして、すっかりと濡れそぼっていた。
花唇はすっかりと開いている。
なんの前戯も必要はないようだ。
一郎は体勢を変えて、シャングリアの股間に一物を埋めていった。
二度や三度の射精では、一郎の一物は鎮まることはない。
まだまだ一郎の怒張は逞しいままだ。
「ああっ、ロ、ロウ……う、嬉しい……あ、ありがとう……ああっ」
媚薬で朦朧としていたシャングリアがやっとロウに犯されていることに気がついたようだ。
シャングリアの顔が喜悦に満ちてぱっと顔が綻ぶ。
それとともに、シャングリアの反応が激しくなる。
「縄よりも、俺の性器の方が気持ちいいだろう、シャングリア?」
一郎はシャングイリアを激しく突きながら言った。
「う、うん──。い、いい……な、何倍も──ああっ、ロウ──も、もういく──。あっという間にいっちゃう──。精を──精をちょうだい──いくう──」
シャングリアが吠えるように言った。
今度はなにも命じることなく、エリカがシャングリアに寄ってきた。
そして、犯している一郎の反対側からシャングリアの上半身に覆いかぶさる。
「……シャングリア……」
その口をエリカが自分の唇で塞いだ。
「んんんんっ」
シャングリアがエリカの舌に自分の舌を絡ませながら、大きく身体を弓なりにして身体を痙攣させた。
*
ミランダがやってきたのは、一郎がエリカを犯し、その後、コゼとシャングリアを犯し、再びエリカをもう一度犯してすぐだった。
ミランダが地下におりてくる気配を感じたので、一郎は慌ててクグルスを魔界に戻すとともに、三人に服を着るように命じた。
だから、ミランダが地下の扉の鍵を外から開いて、怒りの形相で部屋に入ってきたときには、一応の態勢は整えていた。
「なんてことをしでかしてくれたのよ、ロウ──。事もあろうに、面会に応じてくれた第二神殿の筆頭巫女のベルズの唇を強引に奪うなんて──。気は確か? 神殿はかんかんよ。冒険者ギルドとしても厳しい処分をせずにはいられないわ。本当に、どうしちゃったのよ──」
顔を出したミランダは、いきなり一郎に向かって怒鳴りつけた。
ミランダは怒りのために顔を真っ赤にしている。
しかも、その顔は汗びっしょりだ。
おそらく、ミランダは一郎のやったことを収めるために、あちこちを走り回っていたのだろう。
さぞや一生懸命に動き回ってくれたに違いない。だから、随分と時間がかかったのだと思う。
ミランダの怒りは、一郎に対する心配の裏返しだ。
一郎もそれはわかっている。
第二神殿で騒動を起こした一郎たちを、部下に命じてここに監禁したのは、実は監禁が目的ではなくて、一郎がベルズの唇を奪ったという騒動により、神殿の手の者や、その報せを受けた王軍に捕縛されることを防ぐためだ。
つまりは、ミランダは一郎を保護するために、身柄をこのギルド本部の地下に隠したのだ。
「ミランダ、文句はロウの話を聞いてからにしたらいい。わたしも最初は面喰ったが、話を聞けば、ロウのやったことは成程と納得できるものもある。とにかく、時を争う事態だと思うぞ」
シャングリアが横から口を挟んだ。
「ミランダ、シャングリアの喋っていることは本当よ。ロウ様の洞察が正しければ……わたしは正しいと思うけど、スクルズ殿だけじゃなく、ベルズ殿も、途方もない相手に……」
「いや、エリカ、もういいのよ……。あんたたちに対するクエストは取り消しよ。それと、ランクについては、
ミランダが早口で言った。
「そ、そんな……。それは酷いわよ」
抗議の言葉を最初にあげたのはコゼだ。
もちろん、ほかのふたりもミランダの言葉に面喰った表情になった。
ただ、一郎は肩を竦めてみせただけだ。
ミランダの処置は一見厳しいものに思えるが、実は一郎のことを思ってのことだ。ギルドとして厳しく処罰をするのは、それにより、一郎への懲罰が終わったと神殿などに報告するために違いないと思う。
しかし、いずれにしても、この事件に関して、ここで手を引くつもりはない。
この事件の解決は一郎の力なしではできない。
可哀想なスクルズを救うのも、おそらく一郎にしかできないことだ。
「ミランダ、それどころじゃない……。おそらく、これはこの王都の大きな危機だと思うよ。まあ、話を聞きなよ」
一郎は言った。
「話? なにか、言い訳があるというの? あなたが女たらしだというのはわかっているけど、第二神殿の筆頭巫女のベルズの唇を突然に奪ったということに対して、納得できるような理由があるなら教えて欲しいわね──。もちろん、あなたが、王都で一番の女好きだというのは抜きにしてね」
ミランダが怒った口調で言った。
一郎は苦笑した。
「……まあ女好きだというのは認めるけどね……。とにかく、ベルズ殿は身体に魔瘴石を憑依させられている。おそらく、スクルズ殿も……。もしかしたら、もうひとりの筆頭巫女のウルズ殿も危ないね──。ノルズという女がなにかを関与しているのは間違いないと思う……。とりあえず、ミランダにも動いて欲しい。そのノルズの背景を探って身柄を押さえるんだ。ほかにもミランダには協力して欲しいことがある……。ギルドには貴重な魔道具がたくさん保管してあるはずだ。それを俺に貸してもらいたい」
「魔瘴石ですって? それに、冒険者ギルドの魔道具を貸せ? なんのこと?」
ミランダが目を丸くした。
「いいから、話を聞けよ」
一郎はわざと怒鳴りあげた。
ミランダがたじろぐ表情になり、びくりと身体をすくませた。
一郎は語り始めた。