【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
抽送が始まった。
廊下との扉は大きく開いたままである。
「お、お願い……、あっ、ああっ、お、お願いですから……、あ、あああっ」
ラスカリーナは必死に哀願した。
いや、しようとした。
しかし、後ろから貫かれるロウの怒張のなんという気持ちよさか──。
抽送のひと突きひと突きが、確実にラスカリーナの快感の場所を擦り、抉り、揉まれる。
それが数か所同時に……。
性交とはこんなにも快感があるものかと思ったら、次のひと突きは遙かにそれを上回る快感がやってくる。
その次は、さらにそれ以上……。
だめだ──。
狂う──。
こんなに気持ちがいいものを味わわされたら、自分は狂ってしまう。
この快感を再び手に入れるために、どんなことでもするだろう。
ラスカリーナは、快美感に頭が吹っ飛ぶほどに追い詰められながらも、恐怖に陥っていた。
だが、それは振るい払いたくない恐怖であり、ラスカリーナはこのロウの性器に囚われ、支配されることを心の底から望んでもいることに気がついている。
「あうっ、はああっ」
だめだ。
声が出る。
耐えられない。
すぐそばには、ラスカリーナの部下たちがいるのに……。
見られるかもしれない……。
いや、すでにラスカリーナのだらしのない嬌声は聞かれてもいるだろう。
そう考えると、全身の性感のすべてが燃えるような怪しげな旋律が走り回る。
ロウが与えるものに加えて、得体の知れない感覚もラスカリーナを襲う。
「ほら、いいのか、ラスカリーナ? そんなに声を出して。連隊長として破滅したいのか? まあ、そのときには、俺の屋敷の地下で飼ってやるけどな」
ロウがラスカリーナを後ろから犯し、さらに服の上から乳房や脇や腹などのあちこちを揉み回しては、くすぐって愛撫しまくってくる。
それもまた、強烈な甘美感だ。
これが、セックス……。
これこそ、セックス──。
ラスカリーナは強烈な戦慄に見舞われている。
くしゃくしゃと淫らな音を響かせて、ロウの怒張が狭間を出入りするたびに、絶頂に向かう大きな波がやってくるのだ。
油断すれば、吠えるような声を出しながら醜態をさらしそうで、懸命に全てを耐えようとするが、一打一打が強烈すぎる。
「んふううっ、んああっ」
ああ、もうどうなってもいいか……。
自分はこの人の奴隷だ。
地位と立場を失い、このロウに飼われて生きるのであれば、それもいいかと思った。
「うはあっ、ああああっ」
ラスカリーナの中の欲情はロウの律動の一回ごとに、歓喜と興奮を数倍に濃度を増して膨れあがる。
ラスカリーナは声を耐えるのをやめた。
緊縛されている身体を震わせて、大きく呻いた。
縛られて自由を奪われ、なすすべもなく陵辱される──。
気持ちいい──。
もう、どうでもいい。
自分は性の獣だ──。
ずっとこの先、この怒張に支配されて生きていくのだ。
そう覚悟すると、さらに大きな快感がやってきた。
「ラスカリーナ、ほら、顔をあげろ。お前の部下たちが覗いているぞ」
ロウがラスカリーナを犯しながら笑った。
顔をあげる。
扉の外にいるのは、十人ではきかない。
群がるようにして、ラスカリーナの痴態を覗き見ている。
「ああ、もうどうでもいいの──。どうでもいいの──。あはああああっ」
気が狂うほどの喜悦が襲い、ラスカリーナは泣き叫びながら、膨れあがる歓喜に身を任せた。
この歳になって、女として犯される──。
もう、なにもいらない。
これさえあれば──。
五体を貫く、このロウの芳烈な快感さえあれば──。
「いぐうううっ」
ラスカリーナは縛られている全身を激しく震わせて昇天した。
もしかしたら、生まれて初めての絶頂かもしれない。
こんな衝撃は間違いなく、ラスカリーナが味わったことのないものだった。
見て──。
こんなみっともない自分をもっと見て──。
ラスカリーナは心の中で叫んでもいた。
「どうやら、連隊長殿は、心の底からマゾのようだ。精を注ぐのはもっと面白い場所でやってあげよう」
ロウが律動を続けながら言った。
一瞬にして、周囲の光景が変わった。
ラスカリーナは目を疑った。
気がつくと、外にいたのだ。
しかも、王都の噴水広場と言われる大きな広場だ。大勢の人がいて、思い思いのことをして過ごす場所だ。
屋台もあり、大道芸人などもいて、いつも賑わっている。
そんな場所に、セックスしながら連れてこられたのだ。
転送術──?
ラスカリーナは唖然としたが、それ以上はもう考えられなかった。
淫らな水音とともに股間を抉っては抜き、抜いては貫かれるロウの怒張の快感がラスカリーナを燃えあがらせる。
「あひいいっ、いやあああっ、ああああっ」
迸るような声が自分の口から出た。
信じられないくらいの人間が周りに集まってくる。
「あはああっ」
その視線の中でラスカリーナは、絶頂に向かって快感を突きあげさせる。
稲妻のような衝撃──。
それが次々に重なる。
「あはあああっ」
ラスカリーナはあっという間に二度目の絶頂を果たした。
「ラスカリーナ、お前を支配するぞ。性奴隷になってもらうからな」
ロウが言った。
「は、はいいっ、性奴隷にしてくださいいいい」
気が遠くなるような快感の中でラスカリーナはそう言っていた。
子宮に向かって、ロウの熱い精が噴き出るのがわかった。
途端にこれまで以上の快感がラスカリーナの中で爆発した。
信じられなかった。
これ以上の快感などないと思っていたのに、さらに遙かに上回る快感があるとは……。
「ああああ……ああっ、ああああ──」
縛られている身体を激しく痙攣させて、ラスカリーナはがくりと膝を折った。
ラスカリーナはいまこそわかった。
支配される悦びを……。
自由を奪われる幸せを……。
ロウが股間から怒張を抜く。
力尽きたラスカリーナは、じょろじょろとその場で失禁をしてしまった。
「うわっ」
「小便だ」
「だれだ、こいつ──?」
周囲の見物人たちが騒然となっている。
どうでもいい……。
ラスカリーナはみっともなく放尿しながら、巨大な快感の余韻に酔っていた。
「ほら、奴隷の証だ……。ところで、掃除をしろ。口で綺麗にするんだ」
ロウが前に回ってきてラスカリーナの首に赤いチョーカーを嵌めた。
それとともに、ねらねらと光り、湯気のようなものまでたちこめている男根が顔の前に突きつけられた。
掃除?
つまり、舐めろということか?
ラスカリーナは躊躇なく、口でロウの一物を咥える。
主の命令に従う……。
なんと甘美な経験だろう。
ラスカリーナは一心不乱に舌を動かしながら思った。
そして、再びはっとした。
また情景が変わったのだ。
跪いてロウの腰に顔をつけているラスカリーナは、再び連隊長室にいた。
相変わらず上体は緊縛されているが、吊られてはいない。
ぽんと頭を叩かれる。
もういいということだろう。
ラスカリーナは口を離した。
ロウの身体の向こうの扉を見る。
扉は閉まっていた。
足もとを覗いたが、失禁したような形跡もない。
いまの経験は……?
「ご主人様、お手伝いします」
コゼだ。
風のように駆けてきて、ロウが下半身に下着とズボンを身につけるのを手伝い始める。
一方で、ラスカリーナはまだ呆然としてしゃがみ込んでいた。
「一瞬、見えなくなりましたけど、どうしたのですか?」
コゼが一郎の腰に下着をはかせながら訊ねた。
「性奴隷になったご褒美をラスカリーナにな。面白かったか、ラスカリーナ? 心配しなくていいぞ。お前の醜態は誰にも見られてない。まだまだ、俺のために働いてもらわないとならないからな。新しい体制では、ラスカリーナには大将軍になってもらうつもりだ。よろしくな」
ロウが笑って言った。
大将軍──?
大将軍というのは、王軍や諸行軍などの束ねということであり、ハロンドール王国の軍人の地位としては最高位になる。
ただ、二代前のエンゲル王のときに廃され、いまは存在していない役職だ。
つまりは、ロウは冗談を口にしたのだなと思った。
「だ、大将軍ですか? はは、わたしに務まるのであれば」
ラスカリーナも笑って返した。
この人は面白いな。
そんな夢みたいなことを話すなんて。
ラスカリーナは知らず、頬を綻ばせてしまった。
「務まるさ。ラスカリーナを選んだのは偶然だったが、まさか、王国にこんな人材が眠っているなんてな。相当に軍学を勉強していたのか? もともと、かなりの軍略や作戦指揮の能力があったようだが? まあ、俺の力でさらに跳ねあがっているが」
ロウがなにを言っているのかよく理解できない。だが、ラスカリーナが若い頃に軍学を勉強していたのを知っていたのはびっくりした。
結局、あの猛勉強は、ラスカリーナの人生にはあまり役には立たなかったが、ロウが知っていてくれたというだけで、報われた気がした。
「あ、ありがとうございます」
ラスカリーナはとりあえずそれだけを言った。
なにを答えていいかわからなかったのだ。
「れ、連隊長、ラスカリーナ閣下──。ちょ、ちょっと凄いです。凄い──」
そのとき、ナールが血相を変えた感じで寄ってきた。
ラスカリーナをまじまじと見始める。
しかし、ラスカリーナは上半身こそ軍装だが、下半身は犯されたばかりの裸体だ。
見られると恥ずかしい。
顔を主体に見ているが、ナールの視線はラスカリーナの下半身を含めた全身を動いている。
「ほんとだ。本人とわかるぎりぎりのところですね」
「お綺麗になりましたね、ラスカリーナさん」
もともといたコゼに加えて、ガドニエル女王もラスカリーナの周りに来た。
さらに、エリカも……。
「身体も随分とほっそりとなって。これもロウ様の術ですか?」
そのエリカだ。
「贅肉も不純物のひとつだからな。それを取り除くのは治療術の一環だ」
ロウが笑った。
治療術?
ラスカリーナは首を傾げた。
「そんな治療術はありません、ご主人様。でも、素晴らしいです」
ガドニエル女王だ。
やっぱり、なにを言われているのか意味不明だ。
「あ、あのう……」
ラスカリーナはロウたちを見上げながら声をかけようとした。
「あっ、姿見を」
ナールが離れ、すぐに戻ってきた。
連隊長室に置いてある、置き鏡だ。
それをラスカリーナの前にかざしてきた。
「えっ?」
びっくりした。
鏡の中には、ラスカリーナであって、ラスカリーナではない女性がいた。
酒太りの四十女ではない。もっと若い……。三十よりも前とも思われる肌艶の可愛い女性だ。
もしかして、これが自分?
驚きが思考に追いついてきた。
まさか……。
本当に?
信じられないが、鏡の中のラスカリーナは、ラスカリーナの顔の動きと合わせて動く。
間違いない。
本当に顔が変わったのだ。
そして、身体を見下ろす。
そういえば、身体がちょっと……いや、かなりほっそりとなっている。
腹も引っ込んで、腰の括れもかなり細い……。
もしかして、ロウが──?
「ええええええ──?」
ラスカリーナは絶叫した。
「まあ、こうなるわよねえ……」
コゼがくすりと笑った。
「俺の性奴隷になった以上、健康管理はご主人様の俺の役目だ……。しかし、酒の飲み過ぎじゃないのか、ラスカリーナ? 内臓もかなり痛みが出てたぞ。まあ、それも治療しといたけどな。いまのラスカリーナは完全な健康体だ」
ロウが言った。
唖然とした。
治療術って、そんなことまで?
「まあ、そんなこともおわかりに?」
ガドニエル女王が不思議そうな顔をロウに向けた。
「わかるんだ。俺の支配下の性奴隷のことはな」
ロウが笑った。
「ところで、ナール。お前は本当にすごいな。スカートをあげてみろ」
ロウが突然にナールを見た。
そういえば、今日は、ナールがスカートを身につけていることに気がついた。いままで、ずっとナールは男と同じズボンの軍装しかしたことがなかった気がする。
「あっ、はい」
ナールが緊張した面持ちで両手でスカートの裾を持ち、たくし上げた。
ラスカリーナは目を丸くした。
ナールは下着を身につけていなかった。
その代わりに、黒い革のベルトのようなものを股間に装着していた。腰の括れに黒い革ベルトが巻かれていて、そこから股間を断ち割る別のベルトがあり、それがナールの股間に食い込んたのである。
貞操帯──?
そんな言葉が頭に浮かんだ。
しかし、ちょうど花唇に当たる場所がうねうねと動いているみたいだが……。
「うーん、ちゃんと動いているな。しかし、それをまったく感じさせないように動けるのは凄い」
ロウが笑いながら言って、すっとナールの太腿に伸びる。
「が、我慢するのが修行で、それが天道様をお悦びさせることに……。あっ、で、でも、天道様の手はだめです。こんな淫具なんかとは比べものにならないくらいに刺激的で……、ああっ、あんっ」
内腿をロウに触れられたナールが真っ赤な顔になって、身体を悶えさせる。
どんなときでも表情を崩さない鉄仮面のナールだけに、ナールが恥ずかしそうに身体をくねらせる姿は新鮮だ。
「ははは、ちゃんと感じる身体で安心したぞ。じゃあ、しばらくは振動をとめてやる。ふたりにはやってもらうことがあるしな。ラスカリーナには、別の新しい特別な淫具を準備していたが、どうやら感じやすい身体のようだから、ナールのように装着したままでは動けないだろう。勘弁してやる。その代わりに、今夕に役割を果たしてもらう。ラスカリーナの本格的な調教はその後だ」
ロウが言った。
そして、ナールの脚から手を離す。
貞操帯の振動もとまったみたいだ。
ナールがスカートをあげたまま、がくりと膝を折りかけた。
よく見ると、ナールが嵌めている黒ベルトの隙間からは、かなりの蜜が漏れ出て、それがナールの内腿を光らせている。
感じてないのではなく、耐えていたのだなと思った。
すごいな……。
ラスカリーナは感嘆してしまった。
「ところで、さっき、新しい淫具って、おっしゃいました?」
そのとき、コゼがロウに声をかけた。
すると、ロウはにんまりと笑う。
「おう、これだ。頭の中で想像し、亜空間の中で現実化して、こうやって出せるようになった。いつの間にか、そういうこともできるようになってな」
ロウがまるで宙から出すようにして出現させたのは、やはり黒ベルトについたディルドだ。
だが、男根部分にたくさんの触手のようなものがある。
それが汁のようなものを先から出してうねっている。
なに、あれ?
ラスカリーナは、ちょっと顔が引きつるのがわかった。
「うわっ、なんですか、その気持ち悪そうなの?」
コゼが遠慮のない感想を言う。
「気持ち悪いはひどいなあ。お前たちの誰かに試させるものだぞ。この触手はお前たちの股間の中に入ると、自動的に膣の中の快感の場所を見つけて、最適の触感で刺激するんだ。表面には百ほどの触手があるから、最大百箇所を同時に刺激される仕掛けだ。これを数ノスも装着し続ければ、Gスポットもボルチオもあっという間に開発できる」
ロウが笑った。
じーすぽっととか、ぼるちおとかいうのは意味不明だが、とにかく、とんでもなさそうなものだというのは予想できる。
「うわっ、そんなの、一番奴隷のエリカか、一番の新参のこいつにさせてください」
コゼがロウから飛び離れた。
「わ、わたしの名前を出すんじゃないわよ──」
エリカが怒ったように怒鳴る。
「あ、あのいま、頭の中で想像して、それを亜空間でお作りになったとおっしゃいましたか? それは、つまり、無から有を作るということですわ。あり得ません──。すごいです。魔道学の革命ですわ」
ガドニエル女王が目を丸くして声をあげた。
「そんな大層ななものじゃない。俺のステータスには“創始(淫)の力”とあるからなあ。淫靡な遊び限定だ。だが、これでもっと愉しくお前らで遊べそうだ」
ロウが笑い続ける。
女たちがちょっと困ったような顔になっていた。
「……さて、じゃあ、真面目な話だ。ラスカリーナとナール……。お前たちにやって欲しいことを説明する」
ロウが語り始めた。
びっくりしたが、予想していないことではなかった。
だから、赤いチョーカーの兵が多かったのか……。
ラスカリーナは納得した。
「わかりました。お任せください」
ラスカリーナは大きく頷く。
すると、ぱらりと縄が解けた。
これもロウの不思議な術か……。
緊縛が解けてほっとするとともに、ちょっとだけ寂しさも感じた。
もっと、ロウの縄を味わってみたかったかも……。
ラスカリーナは腕をさすりながら思った。
「物欲しそうな顔をしているな、ラスカリーナ。心配するな。いつでも、俺の屋敷に来い。場所はあとで教えてやろう。俺もまだ、戻ってないからな。だが、覚悟もして来い。屋敷にくれば、もっとひどい目に遭わせる。それこそ、屈辱と恥辱の限界を味わわせる。もちろん、その恥辱の向こう側の快感もだ」
ロウがラスカリーナの顎に手を伸ばして顔をあげさせ、口づけをしてきた。
ラスカリーナは夢中になって、侵入してきたロウの舌に舌を絡めさせる。
屋敷を教えられれば、すぐに自分はそこに通うだろう。
もしかして、入り浸り、そこから軍営に通うのかも……。
ロウの口づけを受けながら、ラスカリーナはそう確信をした。
「は、はい……」
唇を離されると、うっとりとロウを見つめながら、ラスカリーナはしっかりと頷く。
「あ、あのう。ところで、一度、貞操帯を外していただけないでしょうか? さっき、いきなり嵌められましたので、そのう……実はおしっこが……」
ナールが口を挟んだ。
珍しくもナールは顔を赤らめている。
尿意か……。
なろほど、あの革ベルトを嵌められているとおしっこもできないのか……。
「夜まで我慢できないのか?」
ロウだ。
「あっ、あのう……、いえ、我慢できなくは……」
「だったら我慢しろ。全てが終わったら、今日は馬車で屋敷に戻る。そのときには、ナールが馭者をしろ。小便は屋敷でさせてやる。小便も自由にできない。それが性奴隷だ」
「は、はい、わかりました──。ありがとうございます──。我慢します」
ロウの可哀想かと思う物言いだったが、当のナールは逆に嬉しそうな表情になった。
ラスカリーナは、少しナールを羨ましく思った。
「さて、じゃあ正念場だ。ラスカリーナ、今日はいいが、許可されない限り、これからはスカートにしろ。しかも、短いのものだ。下着は白。それ以外は身につけるな──」
ロウの言葉──。
ラスカリーナは大きな悦びとともに、それに頷いた。
*
……その輝かしい彼女の経歴の中で、ラスカリーナは「帝国最高の軍人」の肩書きを得たが、それは彼女の軍歴を見れば当然ことだった。
だが、その彼女が、実は四十歳になるまで、王軍に所属しながらまったく軍才を評価されていなかったという事実は、我々後生の者を大いに驚かせるのである。
シーバ=リョータ著『人物伝』