【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
みんなが待っている浴場に、ベアトリーチェとリリスを連れて戻った。
「えっ、ここは?」
一瞬にして景色が変わったことで、ベアトリーチェは戸惑って周りを見回している。
「えっ、ご主人様?」
「ええっ?」
「えっ」
一方で、こちら側で待っていた女たちは、一郎を認めてわっと集まりかけていたが、途中でたじろいだように一瞬立ち止まった。
なにしろ、一郎とベアトリーチェについては、大浴槽を囲む四個の小浴槽のひとつのそばに来たのだが、逆さ吊り状態のリリスについては、完全に浴槽のど真ん中に出現させているのだ。
仮想空間にいたときの逆さ吊りのリリスの頭は、床からぎりぎり頭があがるくらいだった。
つまりは、当然にそのままこちら側の浴槽に真上に連れてこられたリリスの顔の位置は湯の中ということだ。
リリスを開脚で吊っている二本の鎖は、移動と同時に浴槽の天井の金具に装着した。ここは、一郎が女たちと“ぷれい”と愉しむところでもあるので、そういう仕掛けがたくさん準備されているである。
ともかく、頭が床につくくらいになっていたリリスの顔から胸近くまでは完全に湯の中だ。
いきなり、逆さ吊りの童女が頭を湯の中に突っ込んで出現したのであるから、女たちが驚くのは当然だろう。
「むがっ、むごうううっ」
そして、なんの予告もなく、いきなり湯の中に逆さ吊りで顔を浸けられたことになったリリスは、湯の中で激しくもがいている。
一郎は、湯の中にじゃぶじゃぶと入っていった。湯の深さは、一郎の膝くらいの高さだ。
「死にたくなければ、腹筋で上半身をあげろ、リリス──」
一郎は亜空間から乗馬鞭を出すと、リリスの腹部分の白い小さな肌に鞭を一閃した。
「むぐうう」
童女のリリスの肌に新しい鞭痕がつき、湯の中でリリスがもがき声をあげた。
「あっ、リリス様──」
ベアトリーチェが慌てたように湯に入ってきて、リリスに駆け寄ろうとする。
一郎は後手縛りのベアトリーチェの縄を掴んで、それを途中で阻む。
「邪魔をするな、ベアトリーチェ。これはけじめでもある。サキを許すとみんなが言わなければ、俺の女として置いておくわけにはいかないからな。みんな、この童女はサキだ。リリスと名を変えさせた……。それと、リリス、顔をあげろと言っているだろう──」
一郎は今度は上から下に向かって鞭を振るい、リリスの股ぐらに乗馬鞭を叩きつけた。
「もがもがもがっ」
湯の中からなので、聞こえる悲鳴はかなりくぐもっているが、リリスは絶叫して身体を突っ張らせている。
「えっ、こいつ、サキなんですか?」
「ええ、サキさん?」
女たちがぐるりとこの小浴槽を取り囲んだ。
声をあげたのは、コゼとスクルドだが、ほかの女についても、サキを知っている者は、小さなサキの姿に接してびっくりしている。
また、最初は破廉恥服装をしていた女たちだったが、すでに一郎が二回り以上抱いているので、衣装は脱いで全員が全裸だ。
例外がシルキーとアンだろう。下半身が葉っぱだけの上半身のメイド服である。アンについては、身体を冷やしてはならないという配慮らしく、裸に薄い湯着を羽織っている。
「えっ、サキ様? わっ、なに、変身しているんじゃなくて、本当に若返ったの?」
ほかの浴槽の前で浴槽を飾る女神像のポーズについてシルキーと話し合っていた感じだったクグルスがこっちに飛んできて叫んだ。魔妖精のクグルスは、一郎の女については一郎同様に状態を認識できるみたいだ。サキについても、変身しているのか、本当の姿なのかわかるのだろう。
「ああ、間違いなくサキだ。幼体になったな。さっきも言ったけど、リリスに改名させた」
一郎はいまだ湯の中に顔をつけてもがいているリリスの前に屈み込み、亜空間から細い鎖のついた一個の金属環を取り出すと、サキの鼻の穴のあいだに一瞬にして極小の穴を開けて、金属環を通した。
支配している女に対してなら、こういうことも瞬間的にできる。
鼻輪をつけたリリスの顔をその鼻輪に繋がった鎖を引っ張ってあげさせる。
「んびいいっ、な、なんじゃああ──。ぷはあっ、はあ、はあ、いたああっ、あががががっ」
リリスが盛大に息をするとともに、鼻輪の激痛に悲鳴をあげ始める。
「自分で顔をあげないからだろう。俺は腹筋で顔をあげろと言ったぞ」
一郎は鎖をつんつんと強く引き、リリスの鼻に激痛を与える。
「ひんっ、ひぎっ──。だ、だって、力が入らんで……。さ、さっき気持ちよくしてもらったときの余韻がまだ……」
そういえば、リリスを前と後ろを続けざまに犯して深い絶頂をさせたばかりだったか。
なかなか、顔をあげないと思ったが、それで力が入らなかったのか。やっぱり幼体は幼体としての体力しかないか……。
一郎は苦笑した。
「とりあえず、紹介しよう。こっちに後手で緊縛されている女がベアトリーチェだ。新しいファミリー……、すなわち家族だ。俺が改革する新しい王軍で、多分、シャングリアとともに騎士団の総指揮してもらうことになると思う。自己紹介しろ、ベアトリーチェ」
一郎は横のベアトリーチェに声をかけた。
「えっ? わたしが騎士団を? あっ、はい、自己紹介ですね」
ベアトリーチェは騎士団の総指揮と言われて戸惑っている。
騎士団にも所属していたシャングリアとは違って、騎士爵を持っていても、ベアトリーチェは近衛所属だったはずだ。
ちょっと驚いている。
「あのう……。ベアトリーチェです。ベアトリーチェ=ジャルジェ……。王国の軍人です。天道様には助けられて……。それが縁で天道様に奴隷にしていただけることになりました」
ベアトリーチェが困惑した様子ながら、集まっている女たちに向かって頭をさげた。
だが、面白いのは、全裸の身体を注目されて、ベアトリーチェが膝を曲げて自分の股間を隠すようにしていることだ。
恥ずかしいのだろうか……。ほかの女も裸だし、一郎も裸なんだが……。
一郎は、持っていた乗馬鞭で軽くベアトリーチェの尻を叩いた。
「きゃん」
ベアトリーチェは身体を弓なりに硬直させて悲鳴をあげる。
「ただの奴隷じゃないだろう。そして、家族だ。それと、そのすっかりと剃りあげられた股ぐらを隠す必要はない。俺の女たちも一緒だ。まだ毛が残っているのは、ベアトリーチェと同じ新入りのナールくらいだ」
一郎はもう一度鞭を尻に入れる。
ただ、リリスとは異なり、鞭痕ができるやいなや、傷は消滅させている。鞭の痕どころか、古傷や小さなあざのようなものも含めて、ベアトリーチェの肌は完全になくしており、肌も完璧な瑞々しさになるように淫魔術で整えた。
本人はまだ気がついていないと思うが、いまのベアトリーチェはどこかの王侯貴族の令嬢にもまさって劣らないほどに完璧な裸身をしている。
そもそも、鞭打ったのはベアトリーチェがマゾ体質であり、鞭打たれると悦ぶ体質であることがわかっているからだ。そうでなければ、こんなに無造作に打ったりはしない。
案の定、ちらりとベアトリーチェの股間を覗くと、鞭打たれだけでつっと愛液が股間から垂れてきている。
失禁体質でもあるが、蜜も異常に多いのがベアトリーチェなのだ。
それはともかく、ベアトリーチェに比べれば、童女姿で無残な鞭痕がたくさんついているリリスは哀れを誘っているだろう。リリスの鞭痕を消さないのは、それが狙いでもある。
とにかく、リリスは必死になって両手を顔の後ろに拘束されている頭をあげている。鼻輪に繋いだ鎖を短くして一郎が握っているのだから、リリスとしてはそうするしかない。
「くっ……。は、はいっ」
一方で鞭打たれたベアトリーチェが顔をしかめた。
そして、膝を曲げて股間を隠すのをやめ、もう一度全員に身体の正面を向ける。
「ベアトリーチェです。て、天道様に管理される放尿奴隷になりました。新しい家族です……」
ベアトリーチェが真っ赤な顔で言った。
「放尿奴隷?」
コゼが怪訝そうな口調で言った。
「しばらくのあいだ、ベアトリーチェは俺に放尿を管理される。俺の許可なく小便をすることを禁止したんだ。小便をするときは、常に俺の前で金桶にする。それも、俺の気紛れで許可されるかどうか決まる。それが放尿奴隷だ。そうだな?」
一郎は手を伸ばしてベアトリーチェの乳房を無造作に揉んだ。
「ひゃ、ひゃいっ。べ、ベアトリーチェは天道様におしっこを管理されます──。おしっこをぎりぎりまで我慢して、金桶を持って、天道様に放尿の許可を受けに参ります──。ひんっ、ひっ」
胸を揉まれ続けるベアトリーチェがあっという間に身体を真っ赤にさせて小さく悶えながら言った。
「もちろん、放尿奴隷は、下着じゃなくておむつだ。俺が交換するが濡らしていたら罰だ。例えば、素っ裸で軍営の営庭を駆け足とかな。それが嫌なら許可がもらえなくてもおむつを汚すな。ああ、もちろん、おむつに小便をするように命じられれたら別だぞ。まあ、すぐに交換はしてやらんかもしれないけどね」
「ひゃ、ひゃい──。そ、そんなことまで……。わ、わかりました。ベアトリーチェはおむつをして過ごします。よ、汚したら罰を受けます。め、命令されれば、おむつにおしっこをします」
「よし」
一郎はベアトリーチェの乳房から手を離す。
「ああ、ベアトリーチェ──。ベアトリーチェね──。ああ、よかったあ。一緒ね。一緒に頑張ろうね。一緒よ」
女たちの集団の後ろからやってきたのはナールだ。
かなりほっとしている顔だ。
まだ緊張しているのか?
「あっ、ナール。あなたもここに?」
ベアトリーチェもちょっと嬉しそうに声をあげた。
同じ近衛でもあることだし、知り合いなのだろう。
「よし。じゃあ、ベアトリーチェはみんなの中に入ってくれ。食事でもしてろ。縄はそのままだ。みんなの世話を受けろ」
縄で後手にされているベアトリーチェは、食事や飲みもの世話をほかの女から受けるしかない。
そうすれば、あっという間に仲良くなるだろう。
いや、そういえば、ナールも縛るか?
ちょっと一郎は思いついた。
だが、まあ、とりあえずいいか。
「じゃあ、次はリリスだ。リリス、挨拶だ」
一郎は持っていた鼻輪の鎖を思い切り引き、そして、手を離した。
「ひぎいいっ」
リリスはずっと腹筋に力を入れて、顔をぎりぎり湯からあげていたのだが、無理矢理に鼻輪を引っ張られて、顔を自分の下腹部近くまであげ、それから手を離されたので反動で再び湯の中に顔をつけてしまった。
「むぶぶぶぶっ」
湯の中で頭の後ろに固定されている両手とともに顔をもがかせて暴れている。
一郎はまたもや乗馬鞭でリリスを叩いた。
今度は乳首の真上だ。
まったく膨らんでいない乳首だが、ほかの場所よりは鋭敏だろう。
「もががっ」
湯の中のリリスがもがいている。
そして、今度は自力で顔を湯の外に出してきた。
「はあ、はあ、はあ……。リ、リリスじゃ……。しゅ、
リリスが女たちの集まりの中でミランダとベルズを認めて、そっちに顔を向けて言った。
やることには過激なところがあるが、素直であることについては、もしかしたら女たちの中でも一番群を抜いているかもしれない。
淫魔術でリリスの感情に触れているが、リリスの謝罪が心からのものであることがわかる。
これが魔族種というものなのだろう。
怒るときには全力で怒り、喜ぶときには喜び、悲しむときには悲しむ。
感情そのままを態度で示すのが魔族種ということだった。
それに比べれば、この世界の人間種というのは感情のわからない種族だと言われているらしい。
怒っていても相手によっては怒りを表に表さないし、親しそうにしながら実は相手を心の底から嫌っていたりする。憎み合う者同士で楽しそうに笑い合うことだって平気でする。
一郎からすれば、それは当たり前の処世術だが、この世界では人間族のそういう部分は他種族から好まれないらしい。
まあ、程度問題だろうが。
「……っていうか、サキなのかい?」
「首から下が復活したのは嬉しいけど……。子供になったということ?」
ミランダとベルズは唖然としている。
「わおっ、でもよかったね、サキ様。ご主人様に治療してもらったの?」
クグルスだ。
一郎は首を横に振った。
「いや、リリスが自力でやったことだ。再生術というらしい。その代わり、大人になり直すまでほとんどの能力を失ってしまったそうだ。だから、いまはただの魔族の子供だ」
一郎は乗馬鞭を収納すると、今度は小筆を出して、リリスの股をくすぐってやった。
「ひいっ、それもう、やだっ」
リリスがひと声あげたかと思うと、あっという間に顔を湯の中に落としてしまった。
一郎は笑いながらリリスの無防備な股間への悪戯を続ける。
「ほらほらほら、顔をあげろ。溺れて死ぬぞ」
執拗に筆でリリスの敏感な場所をくすぐってやる。
やっぱり、未発達ではあるがクリトリスのある場所が鋭敏そうだ。そこを集中的に責める。
「むぶうっ、んぶっ、もがああっ」
頭の後ろ側に両手を拘束されているリリスが必死にもがいている。
だが、股間をいじられたままでは、さすがに顔を自力ではあげられないようだ。
しばらく続けていると、だんだんとリリスの動きが鈍くなっていく。声も聞こえなくなってきた。
「ロ、ロウ──。大丈夫かい──? 死んでしまうんでは──?」
ミランダが慌てたように言った。
それはともかく、ミランダも後手縛りのままだ。ほかに縛ったままなのはランだ。
「死なせはしない。死ぬ直前まではするけどね。そして、繰り返す……。ひたすらにね……。一番の被害者はふたりだ。ふたりが満足するまで折檻は継続するつもりだ」
一郎は筆責めを続けながら言った。
それはともかく、やっぱり苦しければ苦しいほど、愛液の量も多くなるみたいだ。
リリスの股間からはすでにあふれるばかりの愛液が放出されている。
「許す──。許すよ──。さっきも言ったが、許してやってくれ。もう怒ってない。わたしらも悪かったのだ」
ベルズだ。
「そうだよ。それよりも、あたしはこいつの女気には逆に惚れ惚れしたよ。あたしだって、仲間のためだとしても、あそこまでできるかわからない。サキ、いや、リリスは立派だった。間違いなく仲間さ。家族だ。許してやっておくれ」
ミランダも言った。
一郎はリリスの脚を吊っていた二本の鎖を外す。
リリスの幼い身体が音を立てて湯に全部落ちた。
一郎は鼻輪の鎖を引いて、無理矢理にリリスの顔を湯の中からあげさせる。
「ふはあっ──。ひんっ、それはやだああ。もう引っ張らないでくれええ」
リリスが泣き叫んだ。
余程に鼻輪を引かれるのが嫌みたいだ。
この瞬間に、一郎はいつでも鼻輪で遊べるように、リリスの鼻のあいだに開けた穴はそのままにしておこうと決めた。
「ミランダとベルズは許すと言っている。だから、折檻は終わりにしてやる。ふたりに感謝しろ」
リリスの腕を掴んで立たせる。
全身に残っていた鞭痕の完全に治療して消去する。鼻輪も外した。まだ、残っているのは、首の後ろに固定している両手首の手錠と、膝のあいだの棒枷である。
「わ、わしを許すのか? もうか? 許して欲しいが、簡単に許さんでいいのだぞ。わしはそれだけの失敗をしたと思っておるのだ」
リリスはきょとんとしている。
もう懲罰が終わりということをちょっと不思議に思っている感じだ。
「躾そのものは終わりじゃないけどな。魔道が遣えなくなったんだから、自分の手でなんでもする勉強もしろ。しばらくすれば、俺の執務室でメイドをしてもらうが、その前にシルキーについて召使いについて倣え。シルキーを先生として、真摯に学べ。いいな──。そっちの少女がシルキーだ。成長したんだ」
一郎はリリスの尻を思い切り平手で叩いた。
「きゃん──。わ、わかった。シルキー、よろしく頼む」
いつの間にかそばにきていた屋敷妖精のシルキーにリリスが頭をさげた。
「先生だ──」
もう一度尻を引っ張ったく。
今度はもっと強くだ。
「ぎゃああっ、シ、シルキー先生、頼む──。厳しく教えてくれ──」
リリスが悲鳴混じりに叫んだ。
「いい子だ」
一郎は今度は頭を撫でてやる。
「こ、子供扱いはやめい。う、嬉しいけど……」
リリスが顔を真っ赤にして言った。
嬉しいんだ……。
一郎は頭を撫で続けながら微笑んでしまった。
それにしても、こいつ本当に小さな魔族童女そのもので可愛い。喋りもどうやっても、舌足らずになるみたいで、童女が大人の口真似をして喋っているようにしか聞こえないのもいい。
「ふふふ、折檻の続きは、いまのように縛ったまま、エリカに渡すといいわ。あいつはしつこいから」
コゼがくすくすと笑った。
「ああ、それはいいな」
一郎も言った。
童女好きの百合趣味は、エリカの隠れた性癖であり、可愛らしい童女相手だとかなりしつこく絡みたがる。
これまで犠牲になっているのは、イットとミウと、仮想空間で童女にしたコゼだ。
イットもミウも、エリカのしつこさを嫌って、エリカに責められるのは逃げ回る。
「エリカ? あいつがどうしたのだ?」
だが、エリカの童女好きの性癖のことは知らないのか、リリスはきょとんとしている。
ならば、教えないままエリカに引き渡すか。
一郎はほくそ笑んだ。
「そうですか、では頑張りましょう、リリス様。屋敷妖精長のシルキーが教えます。わからないことはなんでも訊ねてください」
シルキーがにっこりと笑った。
「さっきも言ったが容赦しなくてよい……。だが、シルキーか? いきなり、成長したのう」
リリスはちょっと唖然としている。
「ふふ、リリス様は小さくなりましたけどね」
やっぱり成長したシルキーは表情が豊かになった。
シルキーが自然に笑う姿など初めて見たかもしれない。
「じゃあ、サキ改め、リリスの懲罰は終わりだ。これでみんなもいいな。リリスを許してやってくれ」
一郎は全員に頭をさげた。
女の失敗は一郎の失敗だ。
だから、頭をさげる。
ことさら、リリスを全員の前で厳しく扱ったのも、ちょっとでも同情を誘おうと思ってのことである。
一郎はリリスのチョーカーから手錠を外し、手錠そのものも消滅させた。脚を開かせていた膝のあいだの棒枷もだ。
「ふう……」
リリスがやっと自由になった腕をさするような仕草をする。
「ゆ、許せませんわ──」
そのとき、大きな声が浴場に鳴り響いた。