【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「さてと、じゃあ、遊びはそろそろ終わりだ……。ほかの者はいい。スクルドだけ俺の前に来い」
一郎はスクルドに言った。
「えっ? あっ、はい」
一郎は大浴槽の中にいるので、スクルドが湯の中に入ってこっちにやって来る。
相変わらず、にこにこと微笑んでいる。
スクルドめ……。
さて、どうしてくれよう。
次から次へと面倒を起こしてくれやがって……。
いずにしても、訊問の時間だ……。
ついでにお仕置きだ。
明日の朝には、奴隷宮に向かって、リリスが語ったことについて確かめるとともに、自分たちを自ら洗脳したという貴族夫人や令嬢たちの処置をする必要があるが、どうやらすべての元凶になっている感のあるスクルドだ。
面倒になりそうな予感の分だけ、徹底的に懲らしめてやる。
「なんでしょうか、ご主人様?」
スクルドがやってきて一郎の前に出た。
一郎は頷いた。
「話は拘束してからだな。両手を背中に回して脚を少し拡げろ」
「まあ、怖いですわ」
スクルドが微笑んだまま言われた通りの格好になる。
一方で、ほかの女たちは、なにが始まるのだろうと疑心になっている表情だ。そして、なんとなく湯槽の外に集まっているかたちになった。
一郎は粘性体をスクルドの背中に飛ばして、手首を揃えて固めてしまう。
同時に、一時的にスクルドが魔道を使えないようにした。
これで、スクルドはまったくの無能力だ。
「あっ」
さすがに、スクルドがちょっとたじろいだ感じになり、微笑みに多少の不安そうな顔が混ざった。
「じっとしてろよ。動くな……。それと、あまり感じない方がいいかもな。スクルドが欲情した瞬間にお仕置き開始だからな」
一郎は脅した。
「えっ、えっ、えっ? なんですか?」
スクルドが困惑している。
構わずに、一郎は両手をスクルドの乳房に伸ばし、弾力のある巨乳を揉み始めた。
かなりの大きな胸だがほんの少しも垂れてはいない。乳首もぴんと上を向いている。
スクルドに限らず、一郎に支配されている女は最高の曲線美を保つように、一郎が身体の制御をしてやっている。スクルドの胸回りの筋肉だって最高の状態に保たせていた。だから、これだけの巨乳でありながら、上に向かって張っている。
また、それぞれの個性に合わせてだが、無駄な贅肉もない。
淫魔術の力だ。
そんな感じで、一郎の女はなんの努力もなしで、絶世の美しさを保つことができるのだ。
もっとも、うちの女たちは努力している者が多いが……。
「あっ、ご、ご主人……。な、なんでしょう? こ、怖いお顔ですが……。あ、あのう、感じると、なにが……?」
スクルドが腰をかすかにくねらせながら悶え始める。
しかし、一郎の手管にかかれば、快感から逃れるのは不可能だ。
「あっ、ふう……。き、気持ちいい……です……。あっ、あっ」
たちまちに、スクルドの肌からはねっとりと汗が流れ始め、色もほんのりと赤くなる。
股間もじっとりと蜜で濡れてきて、開いている内腿が小刻みに震え出す。
「ねえ、あんた、またなにかやったの?」
コゼだ。
「い、いえ、心当たりは……。あっ、ああ……、あっ、そ、そこは……」
スクルドが甘い吐息を出しながら、首を横に振る。
「やったんだ」
一郎は胸を揉み続ける左手はそのままにして、右手に亜空間からひとつの淫具を出して握った。
亜空間から取り出したのは、この屋敷にあった前の主人が集めた淫具の蒐集品のひとつだ。
蒐集品を集めている蔵の一角を占めている海の向こうの「ホウゲン」という魔女の淫具群のひとつで『ジョインリン』という道具だ。
これを股間でも、乳首にでも嵌めると、たちまちに発情して疼きがとまらなくなるというものだ。
とんでもないものなのだが、女の敏感な場所に密着するだけであとは勝手に嵌って、一度嵌められれば、どんな術者でも絶対に自分では外せないらしい。
そして、嵌めた者が術者であれば、低位魔道遣い程度の魔道で、振動も電撃も痒みでも痛みでも、思いのままなのだそうだ。しかも、術者でなくても手に魔石を握るだけで代替できるらしい。そうい魔道陣が刻まれているのである。
なかなかにえげつない淫具だ。そして、天才的な魔道技術だ。
このホウゲンシリーズの淫具は、愉快で効果がすごいものが多く、一郎も興味があったので調べてもらったことがあったが、まだ、この作者の魔女は生きているらしい。
人間族の女なのだが、魔道力は高く、また大勢の愛人がいるらしい。魔王と呼ばれる魔族を夫にして、人間族の皇帝と妃を愛人にし、さらに大勢の女の愛人を持っているそうだ。
ほかにも、どこかの女王を性奴隷にしているという話もあったし、とにかく、なかなかに破天荒な女傑で、しかも性には奔放らしい。
一度、会ってみたい。
とにかく、そのホウゲン作の『ジョインリン』を右手に持って、スクルドのクリトリスに触れる。
勃起度は十分だろう。
「えっ……? ひ、ひあああっ」
一郎は、スクルドのクリトリスに淫具を当てて装着した。
スクルドの鋭敏な器官の根元にぎゅっと『ジョインリン』が食い込むのがわかった。
「ひっ、ひっ、な、なんですこれ──。なんですかあ──?」
一瞬呆けた感じのスクルドだったが、すぐに目を見開き、悲鳴をあげてその場にしゃがみ込もうとした。
だが、クリトリスに嵌めた「ジョインリン」には、一郎が粘性体で瞬時に作った「糸」が繋がっている。
見えないくらいに細くて柔軟だが、金属のように強固で絶対に切れることはない。
この糸を天井に飛ばして、天井の二個の金具を通過させて、糸の先端を一郎の目の前に落とす。
糸の先には、やはり粘性体で形状を整えた鉤状のぶら下げられるものを付ける。
一郎は亜空間から取り出した取っ手付きの空の木桶をそこにぶら下げた。
「ひぎいいいっ」
クリトリスを糸で天井に向かって引っ張られることになったスクルドがつま先立ちになって絶叫した。
空の木桶だが、それでもかなりの重量だ。
それが天井の金具を通じて、クリトリスに繋がってぶら下がっているのだ。
スクルドの全身がたちまちに真っ赤になり、スクルドの顔から微笑みが消滅して苦悶の表情に変化する。
また、驚くことに、すでにがくがくと震えているスクルドの内腿はまるでおしっこでも漏らしたのようにべっとりと愛蜜が垂れ流れ、いまでもだくだくと漏れ続けている。
『ジョインリン』を嵌めたクリトリスは真っ赤に膨らんで、なにもしないのにびくびくと動いている。
これはすごいな……。
以前に、エリカか誰かに試験してやったときも凄かったが、やはり、「ホウゲンシリーズ」は素晴らしい。
「うっ、うううっ、い、いきなり、なにを……」
スクルドが呻き声をあげた。
そのスクルドの裸身は限界まで伸びあがっている。
クリトリスは無残に引っ張られて、股間から千切れんばかりになった。
一郎は、スクルドの股間に繋がっている糸の反対側にぶらさげている木桶のほかに、さらに二個の空の桶を出して足元から湯をいっぱいにして、とりあえず湯槽の縁に置く。
「ちょっと思い出して欲しいことがあってなあ。よく思い出すんだぞ。お前、まだ、俺に白状してないことがあったみたいだな。園遊会で集めた女たちに、スクルドが語った言葉だ。一字一句全部言え」
一郎はそう言うと、亜空間から取り出した別の小さな湯桶で足元の湯をすくい、スクルドの股間に繋がってぶら下がっている空の木桶の中に無造作に湯を注いだ。
「んぎいいいいいっ」
スクルドが絶叫した。
「ロウ、なにか怒っているのかい?」
女たちは湯槽の周りで唖然としている様子だったが、その沈黙を破るようにミランダが訊ねてきた。
「怒ってはいないさ。半分呆れているというところかな。そして、困っている。どうしていいかわからなくてね。それで、その責任者に八つ当たりをしているんだ……。ナール、なんでもいい。軍営で口にした、お前の持っていた教典の言葉を言ってくれ。覚えているものでいいから」
一郎は、真ん中の女神像の前に跪いていたふたりのうち、ナールに声をかけた。
ナールにしろ、ベアトリーチェにしろ、いきなり始まった一郎によるスクルドの責めに対して、口を開けてぽかんとしていたが、すぐにはっとした表情になる。
「え? は、はい……。そ、そうですね……。“命令に従いましょう。弄ばれましょう。辱められましょう。天道様は最高の快感をあなたに与えます”とか……」
ナールが思い出すように口にする。
「スクルド、いまの言葉に心当たりは?」
一郎は足元から小桶で湯をすくってぶら下がっている木桶にちょっとだけ注ぎ足す。
「ひぎいいいっ、わ、わかりません──」
クリトリスを引っ張られるに力に、足された湯の重みを加えられたスクルドが悲鳴をあげる。
「ベアトリーチェ、同じ質問だ……。いまのはこいつ言葉か?」
「あ、はい。多分、簡易版の二章二節だと思います。あ、あのう、光栄です。天道様が救世主様をご調教なさる光景を見させていただけるなど……。決して忘れません。心に刻みます……。ありがとうございます。救世主様にも感謝いたします……。わたしたちに愛の行為を示していただき悦びに言葉もありません」
「えっ、なに言ってんの、こいつ?」
コゼが素直すぎる感想を口にする。
確かに、余計でおかしな言葉が多いな……。それはさておき、簡易版?
「簡易版ってなんだ?」
一郎は訊ねた。
「わたしたちが救世主様の教えを拡めるために作らせた教典の簡易版です。王都の下町の業者に発注して配らせたものです。教典全文は大変なので、ほんの印象的な言葉だけを抜き取って小冊子にしたものです」
「わたしたち? わたしたちとは奴隷宮の女たちのこと?」
マアが不審そうに口を挟んだ。
「え、ええ……。そうです。わたしたちで作りました」
「まあ──。あの小冊子は、ベアトたちが作ったの? あたし、肌身離さずに持ってるのよ」
ナールが嬉しそうにベアトリーチェに言った。
「そうなの? 嬉しいわ」
ベアトリーチェがにっこりと微笑む。
「ちょっと待ちな。あんたらは奴隷宮に監禁されていたんだろう? 王都の業者に発注するというのはどういうことなんだい?」
ミランダだ。
「あ、はい……。監禁はされておりましたが、国王の玉璽なども預かってましたし、奴隷宮で行政の代行もして書類も作っておりました。その中に紛れ込ませて、王宮の名で発注するのは、特段な面倒では……。あのう、でも何の質問なのですか?」
ベアトリーチェが応じる。
「王国の玉璽? それを奴隷宮のお前らが?」
ベルズだ。
びっくりしている。
一郎もちょっと驚いた。
「そうなのか、リリス?」
一郎は上半身だけメイド服を着ている童女姿のリリスに顔を向ける。
「国王の印のことなら、渡していたな。最初はいちいち正宮殿の連中に処置させていたが面倒になってな。途中からこいつらに渡して、書類を回させていた。こいつらはなかなかに有能だったぞ。ちょっとばかり書類を作れば、なんでも外から持ってこさせるしな。ラポルタが引っ掻き回す前までは、完全に調達のことは任せてたな」
リリスが言った。
「えっ? 奴隷宮の者たちが自分で調達をしていたということ? もちろん見張られてだよね?」
マアだ。
「見張ってはいたが、それは逃げんようにだ。わしはともかく、わしが集めた見張りの眷属たちは、人間族の文字など読めん。作る書類はそのまま全部、決裁済みの書類として該当部署に渡させた。あっ、ラポルタが支配してからは別だぞ。あいつは、すべてを禁止したからな」
「じゃあ、サキ……じゃなくて、リリスが監禁していた時期なら、逃げようと思えばできたんじゃないの。書類に紛れさせて、助けを呼ぶとか。それとも、武器になるようなものを調達するとか……」
コゼが不思議そうに言った。
「ほう、そういう手もあったのか……」
すると、リリスが感心したように言った。
「わたしたちは逃げようとなど思ったことはありません。そういう意味では、リリス様になられたサキ様に、監禁されていたわけではないのです。わたしたちはわたしたちの意思で、奴隷宮で修行をしておりました。天道様にお仕えして、立派な性奴隷になるために……」
ベアトリーチェがきっぱりと言った。
女たちがざわめく。
多分、一郎と一緒で、ちょっと認識が違ったのだろう。
一郎は女たちを制した。
「わかるか、スクルド? ラポルタがリリスにとって代わる以前は、ベアトリーチェたちは逃げるどころか、進んで性修行とやらをしていたそうだ。いや、多分、ラポルタのときもそうなのだろう。別段、自分たちが逃げる意思はなかったのだと思う。おそらく、助けを求めたのは、リリスとミランダとベルズが捕らわれたからであり、自分たち自身は逃亡の意思はなかったんじゃないか?」
一郎は訊ねた。
これまでのこいつらのおかしな物言いを総合すると、そういうことになりそうだ。
ベアトリーチェは、奴隷宮の中で教典とやらが増幅した言霊に染まり、ナールは奴隷宮の連中が映録球に込めて王都に垂れ流した言霊に染まったのだ。
それでも、今の時点でふたりのステータスには、“異常”は表記されてない。
経緯はともかく、すでにこの状況でふたりは「正常」なのだ。
同じような者が奴隷宮に大勢いて、王都中にも徐々に拡大していると思う。
いまはそういう状況なのだ。
「その通りです。わたしたちは奴隷宮に留まるつもりでした。どこにも行きません。あそこは、わたしたちの性修行の場所なのです。天道様に性奴隷としてお仕えするための」
ベアトリーチェがはっきりと言った。
その表情には一片の迷いもない。
一郎には、その顔が狂信者の顔に見えてきた。
「おっ、いいぞ──。全くよくわかんないけど、もしかして、新しく性奴隷になったお前のような者がまだまだいっぱいいるということ? リリス様が集めたということか? 何人いるんだ?」
クグルスだ。
こいつには、奴隷宮のことは話してなかったか……。
「ひゃ、百人くらい……」
ベアトリーチェがぼそりと言った。
「すっごおおいい。ご主人様、よかったねえ──。性奴隷が百人だって。だったら、淫気集めに全然困らないじゃないか。全部、手に入れた方がいいよ。最近、ご主人様って、亜空間で淫具作って、外に出したりしてるよねえ。あういうのって、ごっそりと淫気が減るんだよ。気を付けた方がいいよ。まあ、これから毎日百人以上抱くなら、それも心配ないけど」
「百人も抱くか。とにかく、俺は無理矢理に誘拐してきた者たちなんて、性奴隷にしないからな。特に、園遊会とやらで集めた子女たちはだめだ」
一郎はきっぱりと言った。
「な、なぜです──。先ほど、信仰は自由だと……」
すると、ベアトリーチェが絶望的な表情になる。
「天道様と呼ぶのはいいと言っただけだ」
一郎は首を横に振った。
「そ、そんな。お考え直しを……」
「うるさい──」
一郎は一喝した。
ベアトリーチェがすっかりとスクルドが蔓延させた言霊に染まっているなら議論は無意味だ。
理を解いても、絶対に納得しないに違いない。
それが、スクルドの言霊が作った狂信者たちなのだ。
「ご主人様、話を聞いておりましたが、もしかしたら、スクルド様が奴隷宮の皆様になにかをしたことで、皆様がその影響でおかしくなり、奴隷宮から出たくなくなったということでしょうか?」
すると、アンは口を挟んだ。
一郎は頷いた。
「さすがにアンだね。その通りだ。リリスやベアトリーチェと話をしていてわかったんだが、実はスクルドはナタルの森に来る前に、奴隷宮の中に自分の言霊を蔓延させたようだ。しかも、それはすっかりと増幅して、奴隷宮を染め、後宮側にも浸透している。そして、狂信者たちが生まれた。それだけでなく、その奴隷宮から映録球に乗せて、王都中に言霊をばらまいている。おそらく、いまこの瞬間にも奴隷宮の連中の破廉恥映像とともに、言霊も一緒に拡がっているんだ」
一郎は説明した。
「ああっ、そういうことか──。わたしが感知したスクルドの魔道の波動は、こいつの言霊か──。なんだ、関係ないとか言って、関係あったのではないか──」
ベルズが大声をあげた。
「あ、あのう……。わ、わたしには、なにがなんだか……」
スクルドが苦しそうに言った。
必死に足を踏ん張るように立っているが、股間に装着されている淫具のために、真っ直ぐに姿勢を伸ばすことさえ辛そうだ。
それなのに、クリトリスを上に向かって糸で千切れるくらいに引っ張られて、顔に苦悶の表情を浮かべている。
身体の下は頭から水でも浴びているかのように、ぼたぼたと水滴が湯面に落ち続けている。
いや、これは汗だけじゃなそうだ。
女の蜜の匂いが激しくスクルドの股間から漂ってきている。
「じゃあ、わかるように説明してやる。スクルドは自分でもわからないうちに、俺を天道様として崇め、そして、性奴隷になることが幸せだという言霊を蔓延させたんだ。そして、奴隷宮に集められた女たちは、その影響を受けて言霊に染まり切り、しかも、その考え……、信仰といっていいかもしれないが、それを王都中に拡めようと映録球に言葉を仕込んだんだ。俺を天道様、お前を救世主とやたらに呼ぶ者が多かったのは、どうやらそういうことのようだ。わかったか──。わかったら、自分がなにを喋って、なにを蔓延させたか思い出せ」
一郎はさっき少しだけ注いだ小桶に残っていた湯の残りを吊っている木桶に全部注ぐ。
もっとも、一郎はスクルドがなにかを思い出すことなど、ほんのちょっとも期待していない。
どうせ、記憶になどないに決まっているのだ。
それよりも、これは懲罰だ。
ただただ、スクルドを苦しめるためにやっているだけだ。
「んぎいいいい」
スクルドが絶叫した。
クリトリスが信じられないくらいに伸びて引っ張られる。
だが、問題ない。
千切れることはないように、淫魔術で一時的に強化している。ただ、その分、激痛は言語に絶するだろう。
「木桶全部に湯を注ぐからな。覚悟しろ」
さらに小桶に湯を入れる。
それを木桶にゆっくりと注いでいく。
「ああああ、お、お許しおおお──」
スクルドがぼろぼろと涙をこぼした。