【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
877 深夜の王宮-女軍人いじめ
夕方に政変が起きたばかりとは思えないほどに、王宮内は整然していた。
一郎は珍しくも正門から宮殿内の敷地に馬車で入ったが、門を守る衛兵も動揺している様子もなかったし、数名ずつ動哨をしている王兵についても同じだ。
浮ついている様子も、不安そうな様子もない。
淡々と任務についている。
一郎は、アネルザとエリカが奴隷宮の連中に捕らわれたという報せを受けた後、幽霊屋敷側から王都内の小屋敷に転送設備を使って移動し、王都内の小屋敷を出発して馬車で王宮までやって来た。馬車は、夕方に幽霊屋敷に戻るときに借り受けた四人乗りの王家のやつだ。
馬車については、どうやったかは知らないが、王都郊外の通称“幽霊屋敷”からシルキーが王都内の小屋敷側に転送して準備してくれた。
魔道術としては簡単なことではないらしく、スクルドなどはとても驚いていた。
それはともかく、王宮内については、真夜中だというのに、王宮内のどこもかしこも、
一郎は、イザベラたちを夜這いするために、何度も夜中に王宮に入ったことがあるので、普段はこれほどの篝火を焚かないのは知っている。
おそらく、ラスカリーナの指図だろう。
とにかく、一郎は思った以上に王宮内が落ち着いた様子であることには、大きく安堵した。
「しっかりとみんな任務についているみたいだな。不安そうな様子はないようで安心したよ」
一郎は馭者台のナールに声をかけた。
四人乗りの小さめのこの馬車に乗っているのは、一郎とベアトリーチェ、そして、馭者役のナールである。
そして、いまその馬車は王宮内の道を奴隷宮のある地域に向かって進んでいた。
「天道様が独裁官になられて王宮を統括なされるのです。不安などありようもありません」
すると、馭者台からナールの明るい声が戻ってきた。
一郎は微笑んだ。
「ところで、かなり慣れてきたようだな、ナール。声が普通だ。態度にもおかしいところはない」
「お、おそれいります。だけど、精一杯です……。でも、ご調教ありがとうございます」
馭者をさせているナールには、実は前後の穴を二本のディルドで塞ぐ黒革の貞操帯を装着させていた。しかも、一郎の勃起時の男根の形と固さを完璧に再現させた。しっかりと身体で覚えさせるためにだ。
そして、ずっと振動もさせている。
多分、いまは微振動というところだろう……。
ただ、その割には、ナールは平然としているように見える。だが、本人が言うとおり、実際にはかなりぎりぎりなのも一郎はわかっている。ステータスを確認しているのだ。
ただ、ナールは顔や態度に出さないようにしているだけのことだ。
しかし、それができるのだから、本当に面白い女である。
「しっかり締めつけておけよ。緩むと振動が激しくなる仕掛けになっているからな。そうやって、まんことアナルを鍛えておけ。全部終わったら、また、可愛がってやる」
「た、愉しみにしてます、天道様」
ちょっとナールの声がうわずったかもしれない。
一郎に
ナールにさせているディルドは、たったいま一郎が口にしたとおり、股間とアナルの締めつけが弱くなれば強震動をする細工になっている。だから、人前に出るときに粗相をしないためには、常に股間と尻穴を締めつけなければならないということだ。
もっとも、締めつけることでも、女は快感を大きくしてしまうので、締めつけて自ら快感を大きくするのがいいか、緩めて強制的に感じてしまうかの違いかもしれないが……。
それに、これは保険だ。
一郎に支配されたナールが一郎たちを裏切る可能性は皆無だと思っているが、図らずも対立の相手が奴隷宮の者たちになってしまった。同じ信仰もどきで繋がっているナールだ。万が一の用心でもある。
貞操帯をさせておけば、大したことはできないし、一瞬で無力化も可能だ。まあ、本音をいえば、一郎が愉しいからやっているだけだが……。
そのナールの首には、一郎が与えた性奴隷の証である深紅のチョーカーが嵌っている。
また、一郎たちはちょっと前にこの馬車で王宮の正門を抜けてきたのだが、そこを護っていた衛兵たちの首にも赤いチョーカーがあったし、その正門からは二騎の騎乗の衛兵が先導しているのだが、その首にも赤いチョーカーがある。
そして、いまもなお、一郎の股間で頭を動かしているベアトリーチェの首にも赤いチョーカーがあった。
この赤いチョーカーの拡大は、そのまま一郎を支持する者たちの拡大を意味する。
夕方に召集させた大貴族会議において、一郎が独裁官として事実上の王権の乗っ取りをしたのと同様に、一介の近衛連隊長のひとりに過ぎなかったラスカリーナがいまは王宮内に残っている王軍と近衛兵の総指揮官だ。
しかし、王宮内は落ち着いている。
一郎が支配することで、有能な将軍級の指揮統率能力を得た彼女は、その能力を早速、遺憾なく発揮してくれているようである。
とにかく、軍の掌握については、一郎の予想以上の完璧さで成功した。
今朝、ラポルタからサキやミランダたちを救出するときに、たまたま遭遇したフランツ=バウアという下士官は、一郎が予想した以上に遥かに有能であり、そして、下士官以下の兵をはじめ、若手将校にたちにかなりの人望のある男だったみたいだ。
彼は、夕方までのたった半日ほどの時間だけで、赤いチヨーカーか赤い飾りを身につけた「協力者」を、兵のほとんどと、若手将校の半分くらいにまで、拡げてくれたのである。
それを知った一郎は、議会を牛耳るために一部を運用させるとともに、それに先立って、赤い飾りをつけていない高級将校を片っ端から拘束させていたのである。
つまりは、あの大会議の直前において、軍営にいた高級軍人のことごとくは、赤い印をつけた兵たちに捕らわれていたのである。
その処置をしたうえでの大会議においての貴族たちの制圧だったのだ。
だから、それをした最初の夜のことなので、もっと軍が騒然となっているのではないかと不安だった。
だが、それは杞憂だったようだ。
これなら問題はないだろう。
しかし、これも言霊の影響で新興宗教のように拡がっている「天道様」のおかげだと考えると、一郎の内心は複雑である。ただ、それがなければ、いかに、ルードルフ王が嫌われていようとも、一介の冒険者あがりの一郎に、こんなにもあっという間に味方する者が集まらなかったのは間違いない気はする。
いずれにしても、突然に捕らわれて監禁されている高級将校たちは不満かもしれないが、一晩経ってしまえば、すでにルードルフ王は拘束され、主要な貴族たちもすでに命令を出す立場でなく、一郎やイザベラが王宮を牛耳ってしまったことを冷静に判断できると思う。
そのうえで、改めて新政権に忠誠を誓うものは原状復帰させるし、そうでないものはそのまま監禁させるか、あるいは放逐するか決めるだけだ。
それがゆえに、大事なその最初の夜に、騒動が起きてしまったことは残念だ。
もっとも、それでもラスカリーナはちゃんと全軍を把握し、制御してくれているようである。
とにかく、一郎は正門で一度停められたものの、ナールが馬車にいるのが独裁官だと説明すると、そのまま衛兵の一部の先導で王宮を進むことになった。
一郎は、馬車の床に跪いているベアトリーチェの髪に手を伸ばした。
ベアトリーチェは、いまもまお、一心不乱に一郎の怒張を頬張ってフェラチオを続けている。
王都屋敷を出てからずっとこの態勢だ。
奴隷宮に囚われているあいだに練習もしたということであり、ベアトリーチェの舌使いはなかなかに上手だった。
とても丁寧で一生懸命なのだ。
一郎でなければ、すぐに精を吐いたかもしれない。
「出すぞ。一滴も出すなよ。全部飲むんだ」
一郎はベアトリーチェの頭を自分の股間にぐっと押しつけるようにしながら、ベアトリーチェの口の中に精を出す。
「んっ、んっ、んんっ」
ベアトリーチェが必死で舌で自分の喉の奥に一郎の精を送り込んでいるのがわかる。
そして、全部飲み込んでから、最後の一滴まできれいにするようにして、口の中でちゅうちゅうと一郎の男根の先を吸ってくる。
生まれて初めてのフェラチオのはずなのに、掃除フェラまで覚え込んでいるのは、まあ、大したものだろう。
「ありがとう。満足したぞ。とても上手だな」
一郎はベアトリーチェの頭をぽんと叩いて顔を離させると、性器をズボンにしまう。
もうすぐ奴隷宮の前に到着だ。
前方の視界からは、篝火が焚かれて人が大勢集まっている様子の奴隷宮の建物──、つまり、王妃宮だが、それが見えてきていた。
「お、おそれいります、天道様」
ベアトリーチェが一郎の股のあいだに両膝を床につけたまま小さく頭をさげた。
その顔は綻んでいた。
褒められて嬉しそうな感じだ。
可愛い騎士殿だ。
一郎はほくそ笑んだ。
「王宮門を通過したときには馬車を開けられなくてよかったな。緊張したか?」
一郎は笑った。
実は、さっき正門前で停められたとき、馬車の中ではずっとベアトリーチェが一郎に奉仕をしている状態だったのだ。
ベアトリーチェが一郎の女になったことを隠すつもりもないので、王兵たちに見られたら、見られたでよかったのだが、さすがにベアトリーチェが震えるほどの緊張したのは一郎にも伝わってきた。
結果的に、無紋ではあるがこの馬車が王家の馬車であることと、近衛兵将校のナールが乗車しているのが独裁官であることを告げたこと、さらに、窓から顔だけを一郎が見せたことで、馬車内を改められることなく通過できた。
扉を開けられて、ベアトリーチェが動顛するのを愉しみたかった気もするが、まあ、それは別の機会でいいだろう。
「き、緊張しました」
ベアトリーチェが素直な感想を口にする。
「なら、尿意をもよおしたんじゃないか? 緊張したり、興奮したりすると、おもらししてしまう癖があるんだろう?」
一郎は笑った。
ベアトリーチェのステータスには、相変わらずの「放尿癖」という単語がある。
しかし、亜空間の中で
常人でも耐えられないはずのあの尿意をこのベアトリーチェは最後まで耐えきったのである。どうやら、一郎が命令すれば耐えられもするが、自分の意思だけで我慢するのは難しいみたいだ。
まあ、とことん放尿マゾになってしまったということだろう。
一郎の意地悪な問いかけに対して、ベアトリーチェが首を小さく縦に振った。
「少し……。いえ、かなり……。でも我慢します。天道様のご命令ですから……。ちゃんと限界まで我慢してから、放尿のお願いに参ります」
ベアトリーチェが言った。
一郎はくすりと笑った、
このベアトリーチェに命令をしたのは、当面のあいだ、一郎の目の前でしか放尿をしないことだ。しかも、限界まで我慢をしてから、一郎の許可を受けにくるように申し渡している。
だが、おそらく、そう命令されれば、ベアトリーチェは本当にぎりぎりまで我慢できるのだと思う。まだ性奴隷の時間が短すぎるので断定はできないから半分は勘なのだが、多分そうだと思う。
だが、他人に管理されないと我慢できず、管理されるとどこまでも耐えられる放尿癖というのは、つくづく面白い体質だ。
「いや、せっかくのおむつだ。もよおしたものは出しておけ」
一郎は言った。
この面白いおしっこ娘に、もうひとつ強要しているのが、おむつをつけることだ。
今夜も出発前に一郎が手ずからつけた。
いまベアトリーチェが身につけているおむつが、彼女の「初おむつ」である。もちろん、仕掛けもあり、万が一ベアトリーチェがおかしな行動をすれば、彼女を責める淫具に早変わりする。まあ、この様子なら大丈夫だと思うが……。
「い、いえ……。これから、天道様の護衛任務もありますし……」
「いいからしろ──。おむつに小便をしても、匂いがするだけだ。剣を振るのに支障はないはずだろ、放尿奴隷」
「うっ、ああ……。い、いえ……」
ベアトリーチェが急に身体をもじつかせ始めた。
我慢をする命令を解除した途端に、まるで栓が外されたみたいに、堪えられなくなるらしい。
短い軍服のスカートに包まれている内腿をぎゅっと締めつけるような動きをする。
「しろ。命令だ──」
一郎はベアトリーチェの顎を持つと顔を上に向かせ、身体を屈めてベアトリーチェの口を吸った。
「んんっ」
ベアトリーチェが一郎に舌を舌で絡められて、ぶるぶると身体を震わせた。
そして、次の瞬間、ベアトリーチェの身体がびくりと弾けたのを感じた。
「んんんっ、んんんん……」
一郎に口の中を舐められながら、さらにベアトリーチェの身体の震えが大きくなる。それとともに、下半身の力が完全に抜けていくのがわかる。
どうやら、おむつに放尿を開始したみたいだ。
一郎はベアトリーチェがおしっこをすっかりとおむつに出してしまったのだろうということを確認してから、ベアトリーチェの口から顔を離した。
「ああ……。は、恥ずかしい……」
ベアトリーチェが真っ赤になった。
「屋敷に戻るまでそのままだ。その代わり、いつおむつに放尿してもいい。許可する。ただし、おむつを汚すたびに報告しろ。最優先でな」
一郎は笑った。
「は、はい……」
ベアトリーチェが項垂れたまま、小さく首を縦に振った。
そして、馬車が停止した。
到着したみたいだ。
窓から外を見ると、奴隷宮の周りはすっかりと兵で囲まれていた。
周辺は、ほかの場所以上に篝火で明るくなっている。
正門からすでに連絡が届いていたのだろう。
すでに、天幕の前では、ラスカリーナが護衛兵らしき者数名とともに待っていた。
ラスカリーナが自ら進み出てきて、外から馬車の扉を開く。
「独裁官閣下、お疲れ様です……。あれっ……。ま、まあ、ベアトリーチェ──?」
扉が開いて、馬車内が一郎だけでなかったことに、戸惑った様子のラスカリーナだったが、一郎の前に跪いていた軍装の女がベアトリーチェであることには、すぐに気がついたようだ。
「お初にお目にかかります。今夜、この独裁官閣下の護衛を務めますベアトリーチェ騎士です。よろしくお願いします」
ベアトリーチェが馬車を先に降りて、ラスカリーナに向かって敬礼をした。
ラスカリーナは面食らっている。
一郎はベアトリーチェに次いで馬車を降りながら微笑んだ。
「お初にじゃないと思うぞ。同じ近衛団に所属のラスカリーナ連隊長だ。現在、暫定の臨時王軍指揮官に任務付与をしているが、女王陛下が王都にお戻り次第に、大将軍の辞令を出す」
そして、言った。
「えっ、ラスカリーナ連隊長……? えっ? えっ、えっ、えっ? ええええ──」
ベアトリーチェが絶叫した。
ラスカリーナは、一郎の淫魔術による支配の影響で酒太りの身体が二回りも細くなり、皺も消えて肌艶も美しくなって、さらに、目鼻立ちが整い、かなりの美貌になっている。
驚くのも無理はない。
「そ、そういえば面影が……。だ、だけど、変わりすぎです。別人にしか見えません──。お綺麗過ぎです」
ベアトリーチェが声をあげた。
周りにいた男の兵がにやにやしながら頷いている。
彼らも最初はびっくりしたのだろう。
まあ、当たり前か……。
「あ、ありがとう、ベアトリーチェ……。ところで、イットさんはどうしましたでしょうか? 無事に辿り着きましたか? 彼女が奴隷宮から出されたとき、彼女に触ったら人質を殺すと言われて、そのまま、独裁官閣下のところに行かせるしかなかったんです。大丈夫だったでしょうか?」
ラスカリーナが心配そうに訊ねてきた。
「無事だ。屋敷で休ませているが」
「そうですか。よかった」
ラスカリーナはほっとしている。
「ところで、いまの物言いだと、イットだけじゃなく、ラスカリーナも奴隷宮の者たちに接触しているんだな?」
一郎は訊ねた。
「はい。ただ、わたし自身は奴隷宮の奥までは向かっていません。彼女たちとの話し合いは、王妃様とエリカさんとイットさんだけで向かったんです。わたしはもっと少人数の兵だけ連れて外で……。すると、入口に呼ばれて、あの状態のイットさんだけを引き渡され、イットさんを独裁官閣下のところに行かせるように言い渡されました。残りのふたりは人質で、要求はイットさんに伝えてあり、叶えられなければ人質ごと全員自殺するとも……。だから、仕方なくここの包囲だけしました」
「わかった。お互いの情報共用は中でやろうか」
「承知しました。では、天幕の中にどうぞ……。でも、ベアトリーチェは、どうしてここに? あなたは、奴隷宮に囚われているのだと……」
ラスカリーナがベアトリーチェにちらりと視線をやって訊ねてきた。
そのラスカリーナの表情から判断すると、ベアトリーチェが奴隷宮にいた女であることを気にしているみたいだ。個人的に親しそうな雰囲気だが、それと信頼とは別なのだろう。
一郎はふたりのあいだに入る。
「こいつは奴隷宮から前国王のルードルフのところに連れていかれていたんだ。そのときに助けて、そのまま俺の女になった。ベアトリーチェもラスカリーナも俺の女だ。お互いに遠慮も要らんし、信用していい」
一郎は周りに王兵たち数名がいるが構わずにはっきりと言った。
これからは、誰であろうと、もう一郎の女関係を隠さないことを決めていた。王女ふたりを孕まし、王妃まで国王から寝取ったのは、いまや周知の事実だ。
遠慮なくやらせてもらう。
それに、ベアトリーチェがここにいることを口にすることは意味があるかもしれない。だから、わざと言ったのだ。
「そうですか。ならば、問題ありませんね……。ベアトリーチェ、あなたも一緒に天幕に……」
ラスカリーナがベアトリーチェに言った。
「はい……。でも、ラスカリーナ隊長も天道様に……。なるほどです……。だから、お綺麗になったのですね」
「あんたもね。だけど、無事でよかったわ」
ラスカリーナがベアトリーチェを抱きしめる。
どうやら、年齢はかなり違うがもともと、それなりに仲がよかった感じだ。しかし、ベアトリーチェがちょっと戸惑う仕草をした。
「えっ、どうかした?」
抱きしめるのを阻まれたと感じたのか、ラスカリーナが当惑した様子になる。
一郎はくすりと笑った。
「たったいま、おむつに放尿をさせたからな。濡れていて気持ち悪いか、それとも、匂いがするんじゃないかと戸惑っているんだろう。気にするな」
「て、天道様──」
ベアトリーチェが真っ赤になって一郎を睨む。
なにしろ、周りには数名の王兵がいるのだ。
一郎の言葉に反応して、「おむつ?」とか呟いているのが聞こえる。
「なんだ、不満か?」
一郎はベアトリーチェのスカートの上から下腹部に手をやり、ごしごしとおむつを腰に擦り付けるようにした。
「ひ、ひいっ、ちょ、ちょっと──」
ベアトリーチェがさすがに声をあげて、腰を捩って一郎の手から逃れようとしたが、手で払いのけるまではしない。
また、結局は抵抗もやめて、されるがままになった。
必死に脚を締めつけて、一郎の理不尽な悪戯に耐えている。
一方で、周りの男兵は目を丸くしている。
だが、いいのだ。
もはや、一郎も無理矢理に政権を奪った独裁官である。
その一郎の手がついているということは、ベアトリーチェやラスカリーナの評判を落とすどころか、株をあげることになる。
そうでないとしても、そうなるようにしていく。
一郎が権力者としての立場を確立することが、一郎の女たち、そして、生まれてくる一郎の子を守ることに繋がるのである。
「お待たせしました。馬車を預けてきました。閣下、これより副官任務に戻ります」
そして、ナールが来た。
馭者をさせていたが、本来は目の前のラスカリーナの副官だ。王宮に着いたら、ラスカリーナの補佐に戻るように、事前に指示していた。
「あ、ああ、ご苦労さんね、ナール……。よろしいのですか、ごしゅじ……。いえ、独裁官閣下?」
ラスカリーナは、“ご主人様”と呼びそうになって、慌てて言い換えた。
これもまた、周りの兵を気にしてだろう。
一郎は、ラスカリーナのスカートの裾に手を伸ばし、いきなりスカートの裾を持ちあげた。
「きゃああ、な、なにを──」
ラスカリーナが悲鳴をあげたが、彼女も手を払いのけはしなかった。
ただ、顔を真っ赤にして全身を硬直させただけだ。
一郎はスカートを腿の半分くらいまで持ちあげた。
「きれいな脚を隠す必要はない。ラスカリーナ、命令だ。これから一か月間、毎日指の太さ一本分のスカート丈を短くしていけ。独裁官命令だ。新暦だぞ」
指一本というと、一郎の以前の世界の単位だと“1センチ”というところだ。
新暦というのは、夕方に宣言した新しい暦のことであり、一か月は三十日になる。
いまは、膝より拳ひとつくらい上なので、一か月後には、かなり際どい丈になっていることだろう。
「復唱しろ、ラスカリーナ将軍──」
まだ将軍ではないが、あえて一郎はそう言った。
そして、前側からスカートを半分まくったまま、もう片方の手も伸ばして、後ろ側からも前と同じくらいまでスカートをあげてやる。
「ひゃ、ひゃいっ──。ふ、復唱します。ラ、ラスカリーナは、毎日指一本分、スカート丈を短くしていきます。新暦で一か月間──」
「最後は“ご主人様”だ……」
一郎はさらにスカートを前後から上にあげる。
もはや、股間が見えるぎりぎりだ。
実は、ラスカリーナには、いま下着を許していない。一郎にまくられているスカートの下は“ノーパン”なのだ。
まくっている手の指に温かいものが当たったのがわかった。
ちらりと視線をやると、ラスカリーナが股間から垂れ流し始めた愛液だ。それが内腿を伝って、スカートを握っている一郎の手に触れたのだ。
「ご、ご命令に従います、ご主人様──」
ラスカリーナが全身を硬直させたまま怒鳴るように言った。
一郎はスカートをおろしてやった。
ラスカリーナが大きく息を吐いた。すでに腰が砕けかけている。余程に緊張したのだろう。また、ラスカリーナが羞恥責めに弱いのはわかっている。いまの「遊び」で軽く達したのと同じくらい蜜を流したのも知っている。
そのラスカリーナをぎゅっと抱きしめた。
「きゃん」
ラスカリーナが可愛い声を出した。
「……そして、一か月間、絶対に下着はつけるな。これはご主人様命令だ」
耳元でささやく。
「は、はい」
ラスカリーナが緊張した面持ちで答えた。
一郎は笑いながらラスカリーナを離した。
女軍人たちを揶揄うのも面白いものだ。
そして、改めて周りの男兵たちを見る。
「わかったとおり、ナールを含めて、ここにいる三人とも俺の女だ。いま見たことを喋るのはいいが、それで彼女たちを侮るようなことをすれば、独裁官の鉄槌が下ると思え。それも伝えろ」
声を意図的に強めるとともに、殺気を込めて言った。
淫魔師としてとはいえ、一郎も限定突破のレベル保持者だ。やろうと思えば、いくらでも凄みは込められる。
「はいっ」
「もちろんです」
「わかりました」
にやにやしていた男兵たちが一斉に顔を蒼くした。
「よし、じゃあ、詳しい状況を教えてくれ、ラスカリーナ。それと、ナールは天幕の外を見張っていてくれ。手筈通りで頼む。ラスカリーナは中の人払いも頼む。ベアトリーチェは来い」
一郎は言った。
「で、では、こちらへ……、ご主人様……」
乱れてしまった息を整えながら、ラスカリーナが天幕の中に一郎を指し示した。
一郎は、ラスカリーナに続いて、天幕に中に入る。
そして、一郎は、ラスカリーナのスカートをまくる素振りをしながら、そこから外した「物」を用心深く粘性体で固く覆っていった。