※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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886 教祖殿の奮闘-一個目の砂時計

「フラントワーズ様、口です──。お口を使って、天道様の性器を外にお出しください──」

 

 ベアトリーチェが素早く言った。

 フラントワーズがはっとした顔になる。

 

「し、失礼します、天道様」

 

 フラントワーズが胡坐をかいている一郎の股間に噛みつかんばかりに、顔をこすりつけてきた。

 とりあえず、一郎は両手を頭の下に置いてその場に寝そべってやる。

 

「ご主人様、わたしが膝枕をさせてもらってもよろしいでしょうか──?」

 

 そのとき、ガドニエルが鼻息荒く声をかけてきた。

 一郎は思わず微笑んだ。

 

「じゃあ、頼むよ。だけど、フラントワーズの邪魔はしてやるなよ。こいつらの運命がかかっているんだ」

 

「邪魔しませんわ──。では」

 

 ガドニエルが移動してきて、一郎の頭を正座した膝に乗せる。

 一郎が床に座って女たちに接するのが好きなので、床に寝転んだり座ったりする体勢が多いが、本来、エルフ族の王族にはそんな習慣はないはずだ。

 しかし、ガドニエルもいつの間にか正座を覚えてしまった。

 当代一の白魔道遣いとも称されるほどの回復系の第一人者なので、足がしびれるという苦痛とも無縁のようだ。

 

「なんでも言ってくださいね。頭が痒いとか、鼻が痒いとか、なんでもです。ガドがやってさしあげますから」

 

「鼻も自分で掻いたらだめなのか?」

 

 一郎は笑った。

 

「だめです。ガドがやってさしあげますわ」

 

 ガドニエルは上機嫌だ。だが、たかが膝枕だけでこんなに嬉しいものなのだろうか。しかも、やってもらっているのは一郎なのだが……。

 まあ、いずれにしても、ここまで一郎のことを愛おしく思ってくれるのはありがたいことだ。

 一方で、そのあいだもフラントワーズの奮闘は続いている。しかし、一生懸命にやっているものの、口だけでズボンから性器を出すのはなかなか難しいようだ。

 

「ズボンでも下着でも噛み千切っても構わんぞ。俺の性器を出すだけで一ノスかかりそうじゃないか」

 

 一郎は揶揄(からか)った。

 

「申し訳ありません」

 

 フラントワーズがズボンのベルトに噛みついた。

 髪を振り乱して懸命に噛み千切ろうとする。だが、革紐が簡単に切れるわけもなく、むなしく一郎の腰が揺れるだけだ。

 

「フラントワーズ様、落ち着いてください。まずはベルトの端を噛みましょう。そして、ゆっくりと横に引いてください。舌をベルトの下に差し込んで持ちあげるようにして……」

 

 ベアトリーチェがまた声をかける。

 なんだかんだで応援したいみたいだ。

 

「手伝うのは駄目だと申していたが、アドバイスはよいのか、ロウ殿?」

 

 ベルズは口を挟んだ。

 まあ、ベルズの立場からすれば、クロノス教団とは異なる新教会設立など、信仰への冒涜にほかならないだろう。

 ベルズとしては、一郎の示した条件をフラントワーズが満たせないことを望んでいるのかもしれない。

 

「固いことを言うなよ。それくらいはいいさ」

 

 一郎は頭をガドニエルの膝に預けたまま、亜空間から長い柄のついた鳥の羽根を取り出した。そして、一郎のズボンと格闘しているフラントワーズの乳房の下に羽根を差し込み、さわさわとくすぐってやった。

 

「ひゃん、な、なにを──?」

 

 屈めていた身体を跳ね起こさせて、フラントワーズがびっくりしたような声をあげる。

 

「なにをじゃないだろう。新教団設立なんてことが簡単に許されると思っているのか? しかも、こんなものは邪魔のうちにも入らないぞ。それとも、お前は俺とセックスをするときには、自分の身体に触るなとでも言うのか?」

 

 一郎は揶揄(からか)うような口調で、鳥の羽根の責め先を乳房から脇腹に変える。

 

「ひんっ」

 

 フラントワーズがまた逃げるように、後手に拘束されている身体をくねらせた。

 淫魔術でフラントワーズの快感の場所が赤いもやとして見えている一郎にとっては、ただその赤いもやの場所に羽根を移動させるだけで、フラントワーズを追い詰めることができる。一郎がくすぐっている場所は、いずれも濃い目の赤いもやが浮かんでいた場所だ。

 だが、気が強そうなわりには、マゾ気が強いみたいだ。

 一郎のちょっとした責めだけで、一気に「快感値」が低下して“30”を切った。

 個人差はあるが、だいだい“30”を下回ると、どの女も股間に蜜があふれて挿入も可能な状態になる。

 フラントワーズは、こうやっていたぶられるのに弱いみたいだ。

 むっとするほどの女の匂いも、フラントワーズの股間側から漂ってきた。

 一郎は再び乳房の裾を羽根で撫でてやる。

 

「ああっ、あああっ」

 

 フラントワーズが激しく身体をよじらせる、

 乳首に吊っているふたつの鈴がちりんちりんと鳴った。

 

「フラントワーズ様、時間が限られております。天道様は簡単に精を放つ方ではありません。早く始めないと」

 

 ベアトリーチェだ。

 フラントワーズが我に返ったような顔になる。

 

「そ、そうでした。ベアトリーチェ、なんでも言ってください──。どんどん、わたしを叱りなさい──。そして、教えてください──。お願いします」

 

 フラントワーズがズボンのベルト外しに戻る。

 やがて、やっとベルトが外れた。フラントワーズが前ボタンに噛みつく。それを強引に噛み千切った。

 ズボンの前が開いて下着が露出する。

 

 すると、部屋の奥の扉が開いて、どやどやと人が入ってきた。

 さっきの五人の令嬢だ。さらにランジーナ夫人もいた。ラジルは人質解放の指示に行ったのか、戻っては来ていない。

 

「天道様、わたしたちがフラントワーズ様に声をかけるのはお許しください」

 

「お願いします」

 

「お願いします──」

 

 令嬢五人とランジーナが一郎とフラントワーズの周りに座ってきて、真剣な表情で一斉に頭をさげた。

 

「もとより禁じてない。フラントワーズがひとりで俺の相手をする限り、周りからなにを教えてもいい」

 

 一郎は、今度はフラントワーズの内腿に羽根を差し込んでくすぐる。

 フラントワーズは寝そべる一郎を跨いで脚を置いているので、開いている股間は無防備なのだ。

 

「ひゃあああ──」

 

 また、何気ない刺激でも、一郎は性感帯の場所をピンポイントで突いている。

 肢の付け根近くをくすぐられたフラントワーズががくんとお尻を突きあげるようにして、全身を硬直された。

 

「フラントワーズ様、頑張ってください」

 

「お願いします、フラントワーズ」

 

「フラントワーズ様──」

 

 令嬢たちが声をかける。

 フラントワーズはすでに汗をかなりかいていて、息も乱している。

 令嬢たちの声に大きく一度頷く。

 

「はあ、はあ、はあ……。わ、わかっています」

 

 今度はランジーナ夫人が口を開く。

 

「性技についてはあなたたちが上です。遠慮しないで、フラントワーズ様に指示をするのです。そして、フラントワーズ様はちょっとは耐えてください。先ほど、ベアトリーチェが申した通りだと思います。いちいち反応する暇はありませんよ」

 

 ランジーナが令嬢たちに声をかけるとともに、フラントワーズには厳しい口調で叱咤の声をかけた。

 フラントワーズは何度も頷く。

 

「ふ、不甲斐ないところをお見せました……」

 

 フラントワーズが一郎の下着に噛みついた。

 しっかりと口で噛み、強引に下着をズボンごとさげようとする。

 一郎は腰を浮かしてやり、ズボンと下着がおろされるのを手伝ってやる。ズボンと下着が腿の半分までさがり、やっと一郎の股間が露出した。

 

「なんとか、性器を露出できたか? だが、ここからが始まりだぞ。すでに、一個目の砂時計は半分以上進んでいるけどな」

 

 一郎が寝そべっている横には、準備した十タルザン計の砂時計が五個ある。いまはひとつ目だが砂は半分は落ち終わっている。一タルザンは約一分間であり、つまりは、フラントワーズは、一郎の股間を露出するためだけに五分以上かけたということだ。

 これを順番にひっくり返していき、最後の五個目の砂時計の砂が落ち切れば、一ノスということであり、制限時間が終わったということになる。

 

「は、はい……。ひんっ」

 

 また、股間を羽根でくすぐられたフラントワーズが身体をびくりとさせかけたが、そのまま一郎の股間に向かう。

 露出した一物だが、あえて勃起はさせてない。

 だらりとさせたままにしている。

 意図的に勃起させないような意地悪はしないが、なにも刺激がないのに勃起もしない。フラントワーズの頑張りを待つことにしよう。

 

「フラントワーズ様、おちんぽ様の先に口づけをなさってください。それが最初です。そして、大きく舌を出してお舐めください」

 

 アドリーヌだ。

 確か、序列一番だと紹介された少女だ。

 フラントワーズの唇が一郎の男根の先に口づけされた。そして、すぐに先端から付け根、垂れ袋までを舐めさすってくる。

 慣れてはいないが一生懸命なのはわかる。

 フラントワーズは必死になって、一郎の性器に舌を動かしている。

 

「目を閉じてはいけませんよ。天道様を見るのです。ちょっとでも反応があったところを集中的に、いろいろな刺激を与えて」

 

 エリザベスである。

 フラントワーズが慌てたように、一郎の顔を見てくる。まだ股間は半勃ちというところだ。

 一郎は羽根をフラントワーズの股間に伸ばして股間全体を覆うように当てる。そして、淫魔術を流して、羽根を激しく動かしてやった。手ではありえない高速振動がフラントワーズの股間全体に襲い掛かる。

 

「んんいいいいっ、んくううううっ」

 

 さすがにフラントワーズが奇声をあげてよがった。

 だが、今度は逃げない。

 その刺激を受けたまま、一郎の股間にむしゃぶりつく。

 

「唾液で包むようになさるといいそうです。強く擦りすぎても痛いと習いました」

 

「ああ、そうだ。天道様──。フラントワーズ様にハチミツを舐めてもらってもよろしいでしょうか」

 

 カミールとエミールの少女姉妹だ。しかも、ハチミツのことを口にしたのは、妹の方でまだ十四歳である。

 誰が伝授したのかしらないが、そんな技を十四歳の貴族令嬢に教えるとはな……。まさか、この奴隷宮に来る前に知っていた技ではないだろう。だが、ハチミツを少量口に含むことで唾液の出がよくなるし、粘っこい感触で男を悦ばすことができるのは確かだろう。

 ハチミツはさっき彼女たちが持ってきてくれた盆の中の菓子と一緒に置いてあった。

 

「好きにしていい」

 

 一郎は羽根でまさぐっていた悪戯を一時やめる。

 手加減ではない。

 むしろ、逆だ。

 慣れさせないためである。だから、股間を責めていた羽根をちょっとだけフラントワーズの肌から離すに留めた。

 しかし、ほんのちょっと手を動かせば羽根が当たるぎりぎりの距離である。

 こうしていると、むしろ気になって口奉仕に身が入らないだろう。

 そして、案の定、刺激もないのに、フラントワーズの股間が勝手にもじもじと悶え始めた。

 

「フラントワーズ様、ハチミツです。口の中でちょっと転がしてから舌先に乗せて、ご奉仕ください」

 

 カミールがハチミツの小瓶を持ってきて、匙でフラントワーズの口に流し込んでいく。

 一郎は、むしろ、この十四歳の少女にハチミツフェラをしてもらいたくなってきた。どんな風に鍛錬したのだろう。

 考えると、むくむくと男根が勃起して固くなった。

 

「ああ、大きくなりました。もう少しです、頑張って──」

 

 アメリアだ。確か、フラントワーズが楽器が得意とか言っていたか?

 

「アメリアだったな。どんな楽器が得意なんだ?」

 

 声をかけてみた。

 アメリアは目を大きく見開いた。

 

「ハ、ハープです。あ、あのう、こ、声をかけていただいて感激です」

 

 驚いたことに、涙くんでまでいる。

 だが、ハープか……。確か、股を開いて演奏するやつだな……。

 それは面白い……。

 演奏させながら、後ろから悪戯をするというプレイができるではないか……。

 そんなことを考えていると、頭にクグルスの笑い声が響いてきた。

 

“なんだ?”

 

 一郎は伝心で声を飛ばす。

 

“すっかりとその気じゃないの、ご主人様。意地悪しないで、さっさと精を放って、こいつごと全員を奴隷にしちゃえば?”

 

 クグルスは笑っている。

 

“そうはいかんさ。しっかりと見極めてさせてもらわないとな。性奴隷として仲間として受け入れることと、信仰を許すこととは違う。そもそも、正直にいえば気に入らないんだ。俺を型にはめようというところもね。まあ、元公爵夫人だしな。他人に指図するのが当たり前なんだろう”

 

“だけど、こうやって相手にするんだね”

 

“セックスを通じてなら相手のことがわかる。俺は見極めようと思っているだけだ”

 

“まあいいけど。でも、一応はこの年増も一生懸命やってるんだから、ほかの雌のこと考えたら可哀想じゃない? まあ、それだけ下手糞なんだけどね”

 

 また、クグルスの笑い声が頭に響く。

 

“下手とは失礼だろう。まあ、実際にそうだけどな。だが、俺は下手でも気持ちいいときは気持ちよくなる。いずれにしても、俺はフラントワーズの心を見極めているだけだ。性交を通してな”

 

“じゃあ、この年増のフェラは気持ちいい?”

 

“どうかな。ただ、とてもじゃないが精を放ちたくなる気持ちにはならないな”

 

“だろうね。ぼくにもわかるよ。でも、この年増いつまで、こうやってご主人様のちんぽをぺろぺろするんだろう? もしかして、ずっと舐め続けるつもりかなあ?”

 

“そうかもしれんな。そのときには、新教団の話などなしだ。もともと、俺自身は気乗りしない。俺たちになんのメリットもない”

 

“だけど、認めてあげるんでしょう? だから、こうやって相手をしてる”

 

“純粋に試してるだけだよ。そして、機会をあげてる。こいつの気持ちがちょっとはわかるからな”

 

“わかるって、同情? 可哀想ってこと?”

 

“うーん、ちょっと違うかなあ……。多分だが、フラントワーズはずっと待っていたのだと思うぞ。地獄のような状況の中で、令嬢やほかの夫人をあの手この手で守り抜き、俺が戻るのを一日千秋の気持ちで待っていたのだろう思う。俺さえ戻れば、全てが解決する。心から喜べる日が来る。そうやって、ずっと待っていたんだ」

 

「ふーん、それで?」

 

”それなのに、俺がここを解散させると言ったしな。しかも、俺自身はやって来ずに、アネルザに伝言を持っていかせた……。なあ、クグルス、そのときのフラントワーズの気持ちがどんなものだと思う?”

 

“どうかなあ……? がっかりしたとか?”

 

“いや、怒ったろう。それこそ、はらわたが煮えかえるほどにな。公爵夫人だから、交渉でそういう感情を出すことはないけど、実際には俺のことを失望しきったと思う。期待していた分だけね。そんな気持ちがわかるからチャンスをやったんだ。彼女にね”

 

“ふーん……。だけど、ご主人様がこいつとのセックスでなにを求めているのかわかった気がするよ……。でも、気をつけてね。もう、おかしなことはやりそうにないけど、切羽詰まったら、また歌を始めるかもしれないよ。もしも、歌が聴こえ出したら、すぐに言うから”

 

“頼む。そのときは、もう試しも終わりだ。全員を拘束して、この茶番は終わりにする。じゃあ、見張りを頼むな、クグルス”

 

“あいあいあさー”

 

 そして、クグルスの伝心が途絶えた。

 

「んふっ、んふっ」

 

 一方で、フラントワーズの口吻はいよいよ激しいものになってきた。

 口を大きく開いて、悩ましい鼻息とともに、口を収縮させながらむしゃぶりついている。

 すでに顔は脂汗にまみれている。

 

「もっとアドバイスをしてあげて、あなた方──。お願いです──」

 

 ランジーナが令嬢たちに声をあげた。

 令嬢たちの身体が緊張に包まれる。

 

「一度口を離して棹を舐めましょう。根元から先端に擦りあげるように」

 

 アドリーヌがまず言った。

 フラントワーズは唇を離して、荒い息遣いとともに一郎の一物を舐めさする。

 

「はい、しゃぶって──」

 

 エミール──。姉妹の姉の方だ。

 フラントワーズは唇を大きく開いて深々と咥え込む。とにかく必死に一郎から精を出させようと激しく顔を動かす。

 

「もっと激しくです。もっと──。頑張りましょう、フラントワーズ様──」

 

 エリザベスが強い口調で声をかけた。

 フラントワーズは、それに応じるように、懸命に唾液を出して一郎の怒張の先端にまぶし、しっかりと舌先を絡ませて顔を揺さぶり、口吻に激しさを足してきた。

 だが、もしかして、一郎がそろそろ精を放つとでも思っているのだろうか。

 しかし、そんなに甘くはない。

 そもそも、このフラントワーズであれば、一郎のことは調べたはずだ。だったら、フラントワーズが一ノスどころか、フェラを一日頑張っても一郎から精を絞り出すことなどできないとわかってもいいはずだが……。

 

 まあいい。

 いずれにしても、このままずっと稚拙なフェラを続けるだけなら、フラントワーズの想いなど諦めてもらうのみだ。

 横を見る。

 まずは、一個目の砂時計が終わった。

 

「さて、十タルザン経過だ。あと四十タルザンだぞ。それにしても、退屈なフェラだな。萎えそうだ」

 

 一郎はわざと小馬鹿にしたような物言いをした。

 そして、手を伸ばして、砂の落ち終わった最初の砂時計の隣の砂時計をひっくり返した。

 

 そのときだ。

 ベアトリーチェがずいと前に出て、令嬢たちの輪に加わってしゃがみ込んだ。

 

「フラントワーズ様、無駄です。それではフラントワーズ様の気持ちは天道様には伝わりません。天道様はフラントワーズ様の気持ちを求めておいでです」

 

 そして、ベアトリーチェが突然に声をあげた。

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