【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
前話で、ロウがフォックスの拠点に突入したのは夜更け過ぎでしたが、いまは、まだ昼間になります。
*
「なにが裏切りなのだ。ロウ殿は最初から、たくさんの女と性的関係があったし、そのロウにお願いをして、調教を受ける代わりに、女にしてもらったのはわたしだ。それなのに、不義というのがわからん──」
イザベラは首を傾げた。
マイル伯を通じて渡された銀録画にロウが他の女を調教する画像があるからなんだというのだ。
アネルザとミランダとシャングリアと男女の関係があるからなんだ?
なにを言いたいのかさっぱりわからん。
「いえ、そんなこと、フォックスは知らないし……」
モロッコがおずおずと言う。
「それがなんの関係がある──?」
イザベラは怒鳴ってしまった。
そのときだった。
目の前に、人の拳ほどの大きさの透明の球体が出現した。
通信球だ。
遠隔から人の声を飛ばす初級魔道である。
指で突いて弾くと、ミウの明るい声が迸った。
“ロウ様が到着されました──。いま、指揮天幕におられます──”
「おう、ロウ殿が来たのか」
イザベラは声をあげた。
ミウからの言葉を耳にした途端、不思議なほどの脱力感がイザベラを襲ったのだ。
そんなつもりなどなかったが、どうやら、ずっとかなり気を張り続けていたのかもしれない。
緊張が一気に抜けて、ほっとしてしまった。
「えっ、ロウ殿ですか?」
「ロウ様が来たんですね」
「ロウ様が?」
シャーラや、三人の侍女たちも嬉しそうだ。マーズも歓声こそあげなかったが、安心したように笑っている。
不思議な男だ。
ただ、存在するだけで、ここまでイザベラたちを安心させてくれるのだ。
「よし、すぐに戻ろう──。シャーラ、ヴァージニアとイライジャにも知らせてやれ」
「わかりました」
イザベラの指示を受けて、シャーラがこっちから二人に向かって通信球を飛ばす。二個の透明の球が宙に浮かんで消えた。
ヴァージニアは、マイル伯の部下に補給の調整をしているはずだし、イライジャはずっと補給天幕のある場所だ。
すぐに、天幕を出て、元の指揮所天幕に向って歩く。
同行するのは、シャーラとマーズと三人の侍女である。
しばらくすると、イザベラたちが宿営に使っている天幕群が見えてくる。直接の警備をしているのは、ブルイネン率いる親衛隊であり、さらにその周りを南方軍から連れてきた隊が陣を作っている。
その向こうが、スラーネスト隊とモーリア傭兵隊の陣であり、そして、ちょっと距離があって、峡谷を背にした王軍の外郭砦だ。
「そうか、すまんな」
イザベラは苦笑しながら、天幕の中に入っていった。
それはともかく、もともと、イザベラの部下ではないが、ブルイネン以下の親衛隊は、まるでイザベラが自分たちの王族であるかのように、イザベラたちを守ってくれる。
本当にありがたい。
「いやだって──。嫌だって、言ってるじゃないのよ──。あほおおお──」
ひと際大きく聞こえたのは、ユイナの悲鳴混じりの絶叫だ。
どうやら、叫んでいたのはユイナのようだ。
だが、驚いたことに、幕舎の中の様子が一変している。
イザベラの執務用のテーブルと椅子、そして、面談用の長机とそれを囲む椅子が会った場所のはずなのに、調度品については全て、なにもかもなくなっている。
その代わりに、地面に薄いマットがびっしりと敷き詰められていて、毛布やクッションなどが散乱されていた。
そして、ロウがいた。
すでに上半身は裸であり、多分、下半身もなにも身につけていないのかもしれないが、毛布を被っている。
周りにいるのは、まずは、エルフ女王のガドニエル、エリカ、コゼ、イットだ。これは、ロウと一緒にやって来た者たちだろう。さらに、ブルイネン、シャングリアという前から、この陣に残っていた者たちもいる。
びっくりすることに、女たちの全員が下着姿だ。
そのうち、ひとりだけ見知らぬ女がいて、彼女については、下着にしては不格好な布で腰を包んでいた。いや、あれはおしめか?
そして、下着姿でない者はもうひとりいた。
ブルイネンだ。
上半身はきちんとした軍装だが、腰から下はなにもはいてなくてすっぽんぽんだ。両手を背中で手錠をかけられて、横になっている。
明らかに、襲われた後であり、垣間見える股からは、ロウのものか、ブルイネンのものかわからないが、女の蜜のようなものがどろりと垂れている。
まったく、昼間から……。
ロウが到着した途端に、これか……。
また、悲鳴をあげていたユイナは、ロウの前に上半身を後手縛りに緊縛されていて、下は紐パンという格好で、ロウに縄尻をとられて、上半身に着る肌着のようなものを着せられようとていた。
それを暴れて嫌がっているみたいだ。
とにかく、なんという状況だ。
「ロ、ロウ殿……。なあにをしておるのだ。ここは戦場だぞ」
イザベラは、幕舎に入るやいなや、言った。
すると、ロウが顔をあげた。
「おう、姫様、元気そうで安心した。母子ともに順調というのは教えてもらって、安心していたが、やっぱり顔を見るとほっとするな。とにかく、王都のことはやっとひと段落ついた。まだ、ここで睨み合いが続いているというのは計算外だったが、とにかく、もう心配ない。あとは、独裁官の俺になにもかも任せてくれ」
ロウがイザベラに顔を向けて白い歯を見せつつ、逃げようとするユイナの縄尻を掴んで、強引にしゃがませて、そばに寄せた。
「いやああ──。実験台なら、ほかの娘にしなさいよ──。なんで、わたしなのよお──」
一方で、ユイナは懸命に逃げようとしている。
よくわからないが、ロウが手にしているのは、なんでもないような白い肌着のように見える。三分丈で二の腕の半分くらいまでの袖だ。貫頭衣になっていて、頭からすっぽりと被るものである。
あれがどうしたというのだろう。
「往生際が悪いわねえ。観念して、大人しく着なさいよ」
口を挟んだのはコゼだ。
コゼはロウのすぐ横でぴったりとロウにくっついている。
「だったら、お前が着ろ──。絶対にいやよお──」
ユイナが真っ赤な顔で怒鳴った。
「いやいや、新しい魔道具だからな。やっぱり、専門家の意見を聞かないとな。コゼ、シャングリア、押さえろ──」
ロウが掴んでいたユイナの腕の縄の部分をコゼに渡す。
すると、コゼが腕でユイナの脚を払って、その場に引き倒してしまった。
「すまんな。ロウの我がままだ。付き合ってやってくれ」
やはり、下着姿のシャングリアが笑いながら、ユイナの身体を押さえる。さすがに、後手縛りのうえに、コゼやシャングリアという猛者から身体を押さえられたら、非力なユイナにはなにもできない。
ロウの前に完全に正座状態で押さえられた。
「離してええ──。そんなえげつなさそうなのは、いやよおお」
ユイナが必死に暴れている。
「お前たちも来い──。そして、下着姿になれ。心配しなくても、エルフ親衛隊には、誰も近づけるなと指示しているから、心配ない。いざというときには、まとめて亜空間に隠してやる」
ロウの言葉に、一緒にいた侍女たちが黄色い声をあげてマットの上に上がり込んだ。
競うように服を脱いでいく。
だが、イザベラだけは、まだ幕舎内に入ったところで、呆れて立ったままでいた。
「行きましょう、陛下」
マーズに促されて、イザベラも前に進む。
とりあえず、ロウに近い場所に座った。
「ちょっと待ってくれよ、イザベラ。実験だけ、始めさせてくれ」
ロウがイザベラに微笑みかけ、すぐにユイナに顔を向け直す。
「いやあああ」
ユイナがまた暴れるが、今度はコゼとシャングリアがふたりがかりで押さえているので、首が左右に激しく動くだけだ。
「あんたも、しつこいわねえ」
呆れた声を出したのはエリカだ。
ちょっと離れて、気怠そうに腰をおろしている。エリカについては、胸巻きはなく、手で胸を隠している。
全身が赤く火照っていて汗をかいており、ブルイネンと一緒で、完全に「事後」だ。
「しつこくして、ご主人様の気を引こうとしているのよ」
コゼが笑った。
「そんなんじゃないい──」
ユイナが絶叫した。
「観念しろ」
ロウがユイナの頭からずっと持っていた白い肌着のようなものを被せて、着させる。
すると、後手縛りのユイナの上半身に吸いつくように肌着が縮まり、ユイナの身体の線に合わせるように収縮して張り付いたみたいになった。
「ひゃははははは──。いひひひひひ──。く、くすぐったいいい──。ひひひっひ──。いやああああ──。ははははは──。あっははははは──。ひぎいいいい──。ひひひひひ。、ぐ、ぐるじいいい──。ひひひひ──」
すると、いきなりユイナが全身を真っ赤にして、けたたましく笑い出した。
イザベラは驚いてしまった。
「な、なんだ──。なにが始まったのだ──」
思わず、イザベラは訊ねた。
「新しく作った“くすぐり肌着”だ。内側に羽毛がびっしりとついていて、女体のくすぐったい場所を徹底的にくすぐる仕掛けになっている。長く着れば着るほど、羽毛がその女体のくすぐったい場所を覚えるから、どんどんときつくなる。しかも、慣れさせないように、くすぐり方も強さも、どんどんと変化する……。まあ、そういうものだ。ユイナは魔道具作りの名人だしな。ちょっと意見をもらおうと思ってな」
ロウが笑った、
絶対に、そんな動機で着させたのではないと思う。
なんというものを作るのだ。
イザベラは鼻白んだ。
「いぎゃはははは、ひがはははは、あっはははは、だすげでえええ、いぎああああ、はがああああ」
そのあいだも、ユイナは苦しそうに笑い続けている。
あっという間に、涙と鼻水と涎ですごいことになった。
「これじゃあ、うるさすぎるな。消音ギャグを嵌めさせとくか」
ロウが宙から取り出すようにして、ボールギャグを出した。それをユイナに嵌める。
その瞬間、ユイナから迸っていた苦悶の笑い声がぴたりと聞こえなくなった。
もっとも、ユイナが暴れ回るのは変わらない。
「もう手を離していいぞ。ところで、ユイナ、あまり動かない方がいいぞ。最初にこれを体感させたスクルドによれば、動けば動くほど、くすぐったさが増大するそうだ。内側の羽毛がそういう風に動くらしい……。いや、聞こえてないか……?」
ユイナは、無言のまま、のたうち回っている。
まだ、ほんのちょっとの時間なのに、ものすごい量の汗もかいている。やがて、痙攣のようなものを始めた。
「ロウ殿、これは大丈夫か?」
イザベラは心配になった。
「ああ、問題ない。頭の線が十本くらい切れて発狂しても、俺の淫魔術なら治せる。スクルドで実験済みだ」
ロウがユイナに手を伸ばして、紐パンの紐を解いて、ユイナの下着を取り去った。
その瞬間、まるで計ったかのように、ユイナが股間から失禁を始めた。
「わっ」
「やった」
声を出したのは、コゼとエリカだ。
ロウが声をあげて笑う。
「ははは、早いな。ガド、魔道で掃除を頼む」
「はい、わかりました」
やはり、下着姿のガドニエル女王が元気に返事をして、魔道を飛ばした。びっしょりと濡れているユイナの放尿の場所がきれいになっていく。
「ベアトリーチェ──。来い。お前のおむつをユイナにさせるか。だが、お前のおしっこは、まだ許可はしない。我慢するんだ」
「は、はい……」
ベアトリーチェと呼ばれた女は、少し離れたところで腰をおろして、両手を股間に置くようにして震えていたのだが、ロウに声をかけられて立ちあがり、腰に巻いていた布を取り去り始めた。
やっぱりおしめのようだ。
だが、とても苦しそうだ。
「もしかして、尿意を我慢させているのか?」
イザベラは訊ねた。
「ああ、新しく仲間にしたベアトリーチェだ。女騎士で、シャングリアとともに、新しく編成する王軍の騎馬隊長として働いてもらうつもりだ。そして、おしっこ娘でもある。いまは、許可なく放尿しない調教を続けていて、今日はまだ起きてから一度も許可してないかな。もう限界だと思う」
ロウが事も無げに言った。
イザベラは、本当に呆れた。
そのとき、イザベラは、やっとロウの下半身を包んでいる毛布が不自然に膨らんでいることに気がついた。
しかも、もそもそと動いている。
すると、イザベラの視線に気がついたのか、ロウが下半身に被せていた毛布を取り去った。
「わっ」
思わず声を出した。
そこにいたのはミウだ。
拘束はされてないが全裸であり、蹲って一心不乱にロウの股間を舐めている。
「そろそろ出すぞ、ミウ。全部、飲めよ」
ロウがミウの頭の上に手を置き、かすかに腰を動かした。
「んんっ」
ミウがロウの怒張を咥えている顔を上下に動かすようにして、大きな鼻声を上げた。
「はあ……」
イザベラは嘆息した。