【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ひゃあああ」
いきなり、股間を舌で舐められる感覚が襲い掛かり、がくりと膝が折れた。
「それとも、こっちか?」
次の刹那、前のクリトリスと同時に、お尻の中を舐められる感覚まで襲った。
衝撃が鋭い快感となって、足のつま先から脳天に向かって突き抜けていく。
「うっくうううっ」
支えていた脚の力が一気に抜けて、その場にしゃがみ込んでしまった。
「あっ、姫様──」
「姫様──」
侍女のトリアとノルエルが慌てて駆け寄って、イザベラの身体を支える。
「ロウ様、姫様は妊婦なのですよ──。いきなり、激しく腰を落とさせるような悪戯はやめてください──」
エリカが血相変えて怒鳴る。
「これはすまん。調子に乗った。イザベラ、大丈夫か?」
ロウが申し訳なさそうに謝り、イザベラに寄ってきて腰をシートの上におろさせた。
「姫様、クッションです」
もうひとりの侍女のモロッコがクッションを持ってきて、イザベラの腰の下に差し込んできた。
イザベラは、やわらかいクッションに腰を沈めた。
「大丈夫だ。問題ない。驚いただけだ」
イザベラは、横にやってきて腰に手を添えるロウの手に自分の手を重ねながら、ロウに微笑みを向ける。
こんな悪戯者の好色男だから、仕方ないのだろう。
惚れた弱みだ。
それに、実のところ、こうやって構ってもらえるのは、悪い気持ちにはならない。これだけ女がいるのだから、妊婦になど手を出さないのかと思えば、ロウは見ている限り、どの女も同じように愛するし、同じように悪戯をする。
これが、まったく構われなくなったら、寂しく思うだろう。
なんだかんだで、イザベラも、このロウから調教を受けなくなる日のことは考えられない。
「ところで、フォックス侯爵というハロンドールの貴族の名前には記憶がありますね。確か、陛下に対して、書簡が届いておりました」
すると、ガドニエルの部下であり、親衛隊長のブルイネンが言った。
視線を向ける。
彼女は、ただひとり、まだ、ロウからズボンを返してもらえず、上半身はエルフ親衛隊の赤地の軍装だが、腰から下は小さな下着しか身に着けていない。
正座の姿勢で、その股間を恥ずかしそうに手で隠している。
それはともかく、書簡?
「そうなのですか、ブルイネン?」
ガドニエル女王が小首を傾げた。
「無礼な書簡なので、陛下のお耳には入れておりませんでした。要約すれば、会って面談をしたいという内容です。数枚の銀録画も同封されてました。実に馬鹿馬鹿しい内容でして……」
「えっ? そっちにもですか?」
シャーラが声をあげた。
イザベラも驚いた。
“銀録画”というのは、映像を記録する“映録球”の魔道具に似ていて、撮影用の魔道具で撮った映像を制止画として記録するものだ。銀録画付きの書簡といえば、フォックスから預かったという書簡をマイル伯からさっき受け取ったばかりだ。
「そっちということは、そちらもですか?」
ブルイネンが宙から取り出すようにして、封書を一枚出す。中から銀録画を取り出して、床に置く。
「あら」
「なんだ?」
「わっ、あんときのじゃない」
エリカ、シャングリア、コゼが声を出す。ほかの女たちも、集まってきて興味深そうに見入った。
銀録画にあったのは、やはり、さっきマイル伯が持ってきたものと同じだ。
すなわち、ロウが王都広場だと思われるところで、ナールという近衛兵の女将校を目の前で放尿させている画像だ。放尿の終わったナールと口づけを交わしている写真もある。
ロウが調教をしている最中の画ということだ。まったく同じものだ。
そういえば、フォックスからの書簡の内容は、ロウの不義の証拠だと告発するような内容だったか。
「やはり同じですね。先ほど、フォックス卿からの書簡を預かってきたものがこれです」
ヴァージニアがさっきの書簡を取り出して、銀録画を拡げる。
「なんだ、これ? 同じ画像か」
シャングリアだ。
「へえ、イザベラ女王のみならず、冒険者ギルド長や、シャングリアさんとも関係のあるくず男だと書いてあるわねえ。脅迫の材料にしようとしたのかしら? だけど、調査が不十分ね。こいつの慎みのなさは、そんなものじゃ済まないのに」
ユイナが銀録画と一緒に広げた手紙に手を伸ばして読み、けらけらと笑った。
「調査が不十分なことは確かね。それに、やり方もお粗末。確かに、お兄ちゃんの言うように、小者であることは間違いないわね」
ケイラ=ハイエルだ。
「よくわかりませんが、これを使って、ロウ様と姫様、それと、ガドとの仲を裂こうとしたということですか?」
エリカが眉をひそめている。
「なんとか、取り入りたかったのだろうな。それよりも、まだ、会ってない者もいると思うから、念のために知らせるけど、ここに映っている女はナールだ。近衛隊の女将校で、真顔のまま絶頂することができるという特殊能力を持っている。他に、ラスカリーナという近衛の女連隊長も、新しく仲間にした。あと、奴隷宮に捕らわれた女のうち、フラントワーズという元公爵夫人もだ。よろしく頼む」
ロウが笑いながら言った。
「やっぱり、慎みないじゃないのよ。そっちで、おしっこ我慢させられている将校さんもでしょう。可哀想にねえ。しかも、明日の朝まで? どれだけ鬼畜なのよ」
ユイナが大笑いした。
「い、いえ、これは調教で……」
ベアトリーチェが苦しそうな表情ながら、無理に作ったような笑顔を浮かべる。
だが、すでにかなり脂汗のようなものをかいていて、腿がせわしなく擦り合わされている。
あれで、本当に明日の朝までもつのか?
「ベアトリーチェは、放尿奴隷だ。好きなときにおしっこをできる権利を俺に引き渡した。どうしても我慢できないときは、申告すれば、罰はあるものの、放尿は許可してるぞ。なあ?」
ロウがちょうど近くの位置にいたベアトリーチェに手を伸ばして、下腹部をぐっと押す仕草をする。
「ひいいいっ、お、押さないでくださいいい」
ベアトリーチェが引きつったような悲鳴をあげた。
「ベアトリーチェは俺の性奴隷だろう。つまりは、ベアトリーチェの全ては俺のものだ。俺のものを、俺がどうしようと勝手だ。そうじゃないか?」
ロウが笑って、さらに下腹部を押し揉みだす。
「あっ、は、はい……」
ベアトリーチェが抵抗をやめた。その代わりに必死の表情で歯を喰いしばった。
だが、イザベラにもわかるが、ロウの手は魔道の手なのだ。どこをどう触れられても、凄まじい快感が迸る。あの手で触りまくられながら、尿意を耐えるのはつらいだろう。
ただでさえ、真っ赤な顔をして震えていたが、それがさらに大きくなる。しかも、一気に脂汗を増やした。
「ほう、耐えるなあ」
ロウは笑いながら、さらに胸まで揉みだした。
ユイナの言い草じゃないが、本当に鬼畜男だ。
イザベラは呆れた。
「ガ、ガドも放尿奴隷になりますわ。それに、羨ましいです。ベアトリーチェさんは、さっきから、ずっとご主人様に構ってもらってますわ」
すると、突然にガドニエル女王が割り込んできた。
だんだんとわかってきたが、絶世の美女であり、あまりに美しさに、神々しいまでの威圧感がある見た目とは異なり、性格は随分と可愛らしいお方みたいだ。
それはともかく、放尿奴隷になりたいと?
「あっ、いや、ガド、やめた方が……。ロウ様は、そんなことを口にすれば、絶対に……」
エリカが心配そうに口を出してきた。
「いやいやいや、エリカ、待て──。じゃあ、放尿奴隷試験をしてやろう。いつも、ベアトリーチェに与えている尿意を与えてやる。明日の朝までとは言わない。日が暮れるまで、なにがあっても我慢してみろ。その代わり、失敗すれば夜の親衛隊の時間に、失神するまでくすぐりの罰だ」
ロウがエリカを遮って言った。
夜の親衛隊の時間というのは、ロウはナタル森林から連れてきているエルフ族の女兵たち親衛隊三十人を仮想空間を使って、夜に抱くのである。
南域で世話になっているときにもやっていた習慣であり、以前に王都にいた頃には、ロウは毎日、イザベラのところに夜這いをしにきて、イザベラを含めた侍女全員を仮想空間で抱いていた。
それと同じことを南域ではずっとしていた。ここは戦場だが、やっぱりやるようだ。
まあ、ロウの仮想空間術は、不思議な技であり、そこでどんなに時間を費やしても、一瞬しか時間が経たないようにできるので、戦場の真っ只中でも問題ないのかもしれないが……。
だが、大丈夫なのだろうか。
とにかく、つまりは、そこで罰を与えると言っているのだ。
「はい、わかりましたわ──」
ガドニエル女王は嬉しそうに大きく頷く。
本当に、この女王はロウに構われることを心から愉しんでいる。
しかし、次の瞬間、そのガドニエル女王の笑みが消滅して、みるみると顔が真っ赤になった。脂汗がどっと噴き出す。
「くっ、うっ、うっ」
ガドニエルが正座の姿勢のまま、全身を小刻みに震わせだす。
「膀胱の限界を超える水分を送ってやったぞ。これはベアトリーチェが我慢している尿意だ。どうだ、ガド?」
ロウが笑いながら、手に一個の小さな水晶玉のようなものを出現させた。半透明の綺麗な玉であり、大きさは親指の先くらいだ。
「あっ、ひゃっ、ひっ」
ガドニエル女王はぎゅっと股間を両手で押えたまま、顔を俯かせて震えている。もしかして、喋れないくらいの尿意なのか?
「そして、放尿奴隷はこんな悪戯にも耐える。ガドのクリトリスの感覚をこの“ビー玉”に憑依させている。このビー玉に与えた刺激は、そのままクリトリスに直撃する」
ロウがその“びいだま”とかいうものを自分の口の中に入れた。
それを口の中で舐め転がすのがわかった。
「ひゃあああああ」
ガドニエル女王が背中を弓なりにして硬直してがくがくと身体を震わせた。
そして、正座の脚の下に水たまりが発生して、みるみるとそれが大きくなる。
「わっ、もう?」
コゼが声をあげる。
「こらっ、お前も、もうちょっと我慢しなさい──。なんという不甲斐ない──。一瞬で終わり──? それでも女王? 恥を知りなさい──」
ケイラが真っ赤な顔で怒鳴りあげた。
「そんなことで怒られるの?」
ユイナがぼそりと呟くのが聞こえた。
「ははは、堪え性のない女王だ。罰として、そのまま小便の上に座ってろ。ミウ、清掃魔道はかけなくていいぞ」
ロウは嬉しそうに大笑いしている。
「あっ、はい」
魔道を掛ける仕草になっていたミウがその動きを中止する。
「も、申し訳ありません……。ご、ごめんなさい……」
ガドニエル女王は意気消沈して完全に項垂れている。
俯いている顔は涙目だ。
「まあ、その挑戦意欲はいい。しかし、予想以上に早かったから罰の追加だ。マーズ、ガドの両手に後手手錠をかけろ」
ロウが言った。
すると、たまたま、ガドニエル女王のすぐ後ろにいたマーズの前に一個の手枷が出現した。ロウの収納術だ。
「あっ、はい……。失礼します、陛下」
マーズがガドにニエル女王の腕を背中に回させて、後手に手錠をかけた。
ロウは、さっき口に含んでいた“びいだま”をやはり、収納術で取り出した小瓶の蓋を取り、中に押し入れた。
小瓶の中は油剤のようなものみたいだ。
「はんっ」
やはり、“びいだま”は、ガドニエル女王のクリトリスの感覚に繋がっているのだろう。
油剤に押し込まれる刺激で、ガドニエル女王の身体がびくんと震える。
「あっ、な、なんですか、これ? な、なんか、むずむずします……。な、なんか変です……」
すると、ガドニエル女王はあっという間に、後手拘束で正座している身体をもじつかせだした。
「即効性の掻痒剤の油剤だ。日が暮れるまでそのままだからな。覚悟しろ。放尿を我慢できなかったんだ。その代わりにじっとしてろ。悲鳴もあげるな、ガド」
ロウが小瓶の蓋を締めて横に置く。
ガドニエル女王は、すでに汗をかいている顔を頷かせた。
だが、すぐに眼を見開き、歯をかちかちを鳴らしだした。びーだまとやらを通じて、掻痒剤の痒みが襲いかかったのだろう。
「でも、馬鹿ねえ……。わざわざ、鬼畜を受けに行くなんて」
ユイナが呆れたという声をあげる。
「しかも、立候補するのはいいけど、もう少し耐えて、お兄ちゃんを愉しませなさいよ……。まったく……」
ケイラが舌打ちしている。
容赦ないなと思った。
「でも、ロウ様は悦んでます。ガド、頑張ってね」
エリカが声をかけた。
ガドニエル女王が首をかくかくと頷かせる。だが、すでに汗をかき、後手の手錠に拘束されている手がせわしなく、握られたり、開いたりしている。
ともかく、尿意と痒みの違いはあるものの、同じように我慢調教を受ける者がこれでふたりである。
「ところで、先ほど、フォックスの件で、タリオ公国との関与を仄めかせたと思います。恥ずかしながら、わたしたちはなにも掴んでませんが、もしかしたら、そんな情報があるのでしょうか、ケイラ様?」
すると、ヴァージニアが言った。
そういえば、そんなことを話していたことを思い出した。
ロウに意地悪をされたから、忘れてしまっていた。
タリオ公国の諜者に王宮工作をされたことを公表しようと発言して、いきなり股間におかしな感覚を送られたのだった。
「いや、タリオとの関与はいまのところないかな。なあ、亨ちゃん」
「そうね。ないわね。いまのところは……」
すると、ロウとケイラが意味ありげに言った。
そして、誤魔化すように咳払いした。
「まあ、いずれにしても、フォックスの扱いについては、俺に任せてくれないか。おそらく、どうせ、向こうから接触してくる。そうでなければ、リンに仕込んでいることが無駄になる。そのときには、俺に対応させてくれ」
ロウが言った。
なにか含んだような物言いだ。
ただ、ロウは、イザベラの知らない情報を持っているみたいだというのは確信した。さっきのやり取りから考えると、多分、ケイラともずっとやり取りをしていたのだろう。
イザベラは大きく嘆息した。
「わかった。任せよう。だが、これは教えてくれ。わたしはまだ未熟だ。帝王学とやらも学ぶ機会もなかった。だから、教授して欲しい。さっき、ロウ殿はタリオのことは公表すべきでないと言ったな? それは、我が国が外国の工作員の手に落ちるような軟弱な態勢であることを暴露しないためか?」
「そうだな」
ロウはにっこり微笑んだ。
やはり、そうか。
よかった。当たった。
「じゃあ、もうひとつ。ロウ殿は、おかしな動きをしているフォックスをまだ捕らえるべきでないと思うのだな? 使い道があると言っておったな」
「そんなこと言ったかな?」
ロウがわざとらしく首を傾げた。
こいつは……。
イザベラは内心で舌打ちした。
やっぱり、なにか隠してる……。
「いや、言った。どんな使い道なのだ? 教えてくれ──」
「それは、女王としての命令か?」
ロウがお道化たように言った。
「わたしは、お前に命令しない。だが、頼んでいる。教えてくれ」
イザベラはじっとロウを見つめた。
すると、ロウはしばらく迷ったような表情でいたが、やがて口を開いた。
「……その前に、こっちから質問させてくれ。愛される王と、怖れられる王……。イザベラはどちらが好ましいと思う?」
突然の質問に少し狼狽したが、イザベラの答えは決まっている。
「愛される女王だ。わたしが目指すのは、祖父であるロタール王の治世だ」
断言した。
怖れられる王といえば、曽祖父のエルゲン王であろう。
イザベラの幼少時代は、家庭教師らしい教育者に欠けていたので、もっぱら書物による知識だが、エルゲン王の血まみれの治世のことは印象深く覚えている。
粛清に次ぐ粛清で、王国は内乱に明け暮れ、多くの血が流れた。粛清した領主たちの領土を吸収して、王家の力は一気に強まったと言われているが、王国の歴史では恐怖の時代として記録されていた。
それに比べれば、これに続いたロタール王の治世は、わずか二年とはいえ、善良で実直な治世により、荒れた王国を堅固なものに立て直したという評価だ。
いまでも、ロタール王の治世を懐かしむ声は高い。
イザベラは、そういう王になりたい。
「わかった。ありがとう。俺の立ち位置がわかった──。ところで、フォックスのことだったな。いまのところ、特になにもない。とにかく、一度会わせてくれ。俺はそいつのことをなにも知らないんだ」
ロウがにっこりと微笑んだ。
そして、視線を外して、隅にいたピカロに顔を向けた。
「よし、ピカロ──。久しぶりに犯してやろう。かかってこい──。半ノスで気絶させてやる」
そして、まるで無理矢理に会話を打ち切ろうかとするように、突然にピカロを呼んだ。
わざとらしいロウの態度の変化に、ちょっとイザベラは面食らった。
「おっ、言ったなあ──。じゃあ、返り討ちだよ。今度こそ、負けないよ。サキュパスの誇りにかけてね」
一方で、ピカロもすぐに立ちあがって、ロウに飛びかかった。
「よしこい──」
ロウが笑って、ピカロをその場に組み伏せ、ピカロの身体を愛撫し始めた。
「わっ、わっ、性の勝負でしょう? 拘束するなんてずるいや」
目の前で性愛を開始したと思ったピカロがあっという間に両手を背中に回して、さらに両膝を折って、脚を開いた格好になった。
ロウの術である粘性体が縄のようになり、ピカロの身体に巻きついている。
「なにがずるいんだ? サキュパスの武器は、そのおまんこだろう。ほら、かかってこい」
ロウが笑いながら、仰向けで膝を曲げて開脚しているピカロの無防備な股に舌を這わせだす。
「ひゃああああ」
ピカロが身体を仰け反らせて悲鳴をあげた。
*
次話は、時系を『899 元宰相の憤懣』の直後に戻します。