【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ピア、早くしろよ──。さっさとスカートをめくれ。この独裁官閣下殿に、お前の股をお見せするんだ」
グラディオスがにやにやしながら、一郎とグラディオスが対面している場まで呼び出した少女奴隷に言った。
隷属をさせているのだから、「命令」という言葉を使って命令すれば、スカートめくりでも、逆立ちでも、自慰ですら、この場でやらせることは可能だ。
だが、グラディオスは、それをせず、ピアという少女奴隷に自分の意思でスカートをめくれと言っているのだ。
面白い男だ。
どうやら、こいつは一郎の存在を自分の性奴隷への羞恥責めの材料にしようとしているようだ。
一郎は苦笑した。
「で、でも……」
ピアの顔は真っ赤になっている。
そのピアの耳元に、グラディオスは口を近づけて言ったのが聞こえる。
「……俺の大好きなピア。俺のために恥ずかしい姿を晒してくれるだろう? 俺がお前が恥ずかしがる姿が好きなんだ。さあ、やれ──。スカートをまくってくれれば、あとでご褒美をやろう。ほら、わがまま言わずに……」
グラディオスが甘い声でささやいている。
口説きそのものだなと思った。
それにしても、美男子というのは得だ。喋っている内容は鬼畜でいやらしいが、この男が言えば、それもまた絵になる。
「ご、ご褒美って……?」
「ご褒美か? まあ、気絶するまで犯してやろう……。だけど、逆らえば罰だ──。気絶するまで犯すからな」
グラディオスが笑った。
「そ、それって、どっちも一緒じゃないのよ──。と、とにかく、わかったわよ──。ディオスのあほおお──」
ピアは悪態をつくと、意を決したように両手でスカートの裾を持つ。
そして、軍服のスカートを自ら捲りあげた。
スカートの裾が股間のぎりぎりのところまであがった。
ピアの白い腿が露わになる。
しかし、ぎりぎりのところでスカートのたくし上げはとまっている。ピアがスカートをめくる手はちょっと震えていた。
恥ずかしいのだろう。
「止まっているぞ」
グラディオスは腰に差していた乗馬鞭を抜いて、びしりとピアの腿に叩きつけた。
「ひゃん」
彼女の腿に一筋の赤い線が走る。
すすすとスカートがあがっていく。
「ほう……」
一郎は声を出した。
ピアという少女奴隷は、下着をはいてなかった。
しかも、無毛であり、その亀裂からはとろとろと愛液が流れ出ている。
このピアが完全に、マゾとして調教されており、理不尽な辱めにも、しっかりと欲情していることは明白だ。
「どうです、独裁官閣下。俺の性奴隷は可愛いでしょう? 大切な性奴隷たちなんで、貸すことはできませんが、見るのは構いませんよ。そういうように躾けてありますから。彼女、彼らは、こんな俺の性癖を理解してくれるんです」
グラディオスが持っていた乗馬鞭の先をピアの腿のあいだにすっと差し入れると、股間を前後に動かし始めた。
「ああっ、そ、そんなのだめええ。どけてください、あああ」
ピアはスカートをめくっている姿勢のまま、がくりと膝を落とした。
だが、逃げることも、淫靡な鞭の動きを手で払いのけることもしない。ただ、我慢するだけだ。
確かに、よくしつけている。
「もっと、気分を出して昇りつめてみろ。ほら、もっと激しくだ」
グラディオスは愉しそうに、さらに鞭の柄を前後に激しく動かして、股間を鞭の柄でこすりまくる。
「あおおっ、ひいいい」
ピアの身体が大きくのけぞる。
そして、二度三度と跳ねあがり、呆気なく絶頂してしまった。
股間を鞭の柄でこすられたのは、まだ十数回でしかないだろう。あっという間だ。
このピアがかなり敏感な身体に開発されてしまっているのがわかる。
「くふううっ」
ピアは目をつぶったまま、その場に跪いてしまった。
それでも、スカートをまくっている両手だけはそのままだ。
「よくやったぞ。スカートを戻していい。それでこそ、俺のピアだ」
グラディオスがご機嫌でピアの頭を撫でた。
この男とはいい友になれるかもしれないな。
一郎はほくそ笑んだ。
「いいものを見せてもらった。じゃあ、俺の女たちにも、ちょっとした余興をしてもらうか」
ガドニエル、エリカ、ベアトリーチェの三人は目の前で行われたグラディオスたちの「遊び」に唖然としていたみたいになっていたが、一郎の言葉に揃ってはっとして息を吸ったのがわかった。
一郎は、亜空間から一本の薔薇を出す。
大抵のものは、亜空間に収納している。
魔道遣いにとって収納術というのはかなりの高位魔道であり、しかも、魔道遣いとしての能力に比して、収納力が拡大するらしいが、一郎の場合はほぼ無限だ。
そもそも、性奴隷の絆を結んだ女を数十人でも収納することができるし、馬車の数台を入れても限界を感じたことはない。
それはともかく、一郎は取り出した薔薇の花と茎を三人の女たちの性器に直結させる。
性感をほかの部分に移す術であり、花そのものの部分は膣、茎の部分がクリトリスだ。
この世界の者たちには、わりと知られてないが女性のクリトリスとは意外に長いのだ。表に出ている部分は全体の端っこの一部分でしかないが、神経が集まっている全体は下腹部の内側に埋まっているのである。
しかし、それを感覚だけを表に出して、刺激してやれば……。
一郎は、手にした薔薇の茎をすっと手で優しく撫ぜた。
「ひゃああ」
「ひんっ」
「くううっ、んんん」
エリカ、ガドニエル、ベアトリーチェが同時に股間を両手で押さえ、身体を折って悲鳴をあげる。
特に、放尿を我慢させられているベアトリーチェは、必死の声をあげた。
「わっ、なんです?」
グラディオスは、いきなり嬌態を始めた一郎の女三人に目を丸くしている。
「あんたとは気が合いそうだから、特別に教えてやろう。ちょっとした術だ。この薔薇が俺の女たちの局部に連接している」
茎を撫でながら、薔薇の花びらを指でくすぐるように回し動かす。
「ロ、ロウ様──。い、悪戯はやめてください──」
「ひゃあああ」
「だ、だめです──。て、天道様──。い、いまはだめえええ」
三人の身体が強張り、がくがくと揺れ始める。
一郎は、薔薇を口に持っていき、中心のおしべの密集している場所を舐めてやる。三人からすれば、舌で子宮を舐められる感覚に等しい。
淫魔術でなければあり得ない刺激だろう。
「ははは、誰が最初に脱落するかな」
一郎は笑いながら舌を薔薇の花にねっとりと這わせる。さらに、舌先でとんとんと押すように中心部を揺り動かす。
「て、天道様、だ、だめええ──。で、出ますううう──」
ベアトリーチェが泣き声をあげて、その場で蹲ってしまった。
土の上に水たまりが拡がり、さらに音をたてて奔流が地面に叩きつけられる音が続く。
「ベアトリーチェは脱落か……。さて、次はどっちだ。俺の方も罰は、失神するまでのセックスだ。いや、失神しても三度までは電撃でたたき起こしてやろう。最後まで残った方は優しく抱いてやる」
指先に淫魔術で微弱な電撃を帯びさせる。
その指で薔薇の茎をこすりながら電流を流す。
「ひやああああ」
「んふうううう」
エリカとガドニエルがほぼ同時に、またもや膝を折ったままがくがくと身体を痙攣させた。
「とどめだ」
一郎は薔薇の花びらを中心から外側にかけて、指で掻き回すように動かす。
「あ、ああああっ」
「ひううううっ」
エリカとガドニエルが身体を揺さぶって絶頂した。
「ははは、ふたり同時か。じゃあ、ガドとエリカは罰決定だな。もちろん、ベアトリーチェもだ」
一郎は笑いながら薔薇の花を胸に刺す。
「そ、その変な花の仕掛けを消してください──」
エリカが両手で股間を押さえた格好のまま、一郎を睨みつける。
「仕掛けってなんだ?」
一郎は軽く、薔薇の花の茎の中心を指で弾いた。
「ひゃああ」
「ひぎいい」
「いいいい」
エリカとガドニエルとベアトリーチェの三人が悶絶するような声を出した。
「あ、あんた……。あっ、いえ、失礼しました……。独裁官閣下……。あんた、すげえや」
グラディオスだ。
一郎に感嘆するような表情を向けている。
「お前もな。今度、時間を作ろう。趣味の話でもしようか」
「もちろんです。性奴隷を幾人か連れてきます。お互いに調教の腕を競い合うというのはどうです?」
「悪くないねえ」
一郎はにんまりと笑ってしまった。
「冗談じゃないです──」
エリカが真っ赤な顔で怒鳴った。
そのときだった。
あちこちの陣地から、喚声のようなものがあがったのがわかった。
振り返る。
城門が開いている。
砦内から、騎馬が出てきた。
三百くらいか。
王軍の旗が掲げられている。
「おう、あいつがリンか。どうやら、ひと晩、生き延びたみたいだな」
かなりの距離があるので、辛うじて名前がわかるくらいでしかないが、集まっている騎馬の中心にいるのは、あの砦に閉じこもっていたリンのようだ。
夕べは、散々にフォックスを脅迫してやったはずだから、砦の中で暗殺されるだろうと予測していたが、思いのほか、生き延びたみたいだ。
しかし、なにが起きたかはわからないが、これ以上は籠城は不可能と判断して、やけくそにでもなったのだろうか。
それにしても、同調する者は三百もいるとは案外に人望もあったのかもしれない。
それはさておき、決着をつけるか……。
「ガド、エリカ、ベアトリーチェ──。遊びは終わりだ。ガド、騎馬隊の中心に魔道砲を一発ぶち込め──。次に三人でリンの首を取ってこい──。それで罰は勘弁してやる」
一郎は笑みを浮かべたまま言った。
砦に一番近い位置にいる隊は、モーリア男爵の傭兵隊と、エルフ族の水晶軍からきてもらったアーネスト隊だ。
そこはすでに動き出している。
「お任せおおお──」
ガドニエルの頭の上に巨大な光の玉が浮かんだ。
次の瞬間、それが轟音を鳴らしながら宙を引き裂いて、リンたちのいる騎馬隊に向かう。
遠目からでも、目に見えて砦から出てきた騎馬隊が狼狽するのがわかった。
砦から出てきた騎馬隊に大きな光の玉が突きささり、凄まじい音を立てて、天に届くかのような大きな土の爆発を引き起こす。
向こうで阿鼻叫喚の悲鳴があがる。
束の間だが、一瞬、戦場がしんと静まりかえるほどだ。
一度で半分くらいの騎馬隊が宙に舞っただろうか。
残りの半分も、すでに隊の体をなしてない。ばらばらだ。もはや、どれがリンなのかどうかわからない。
「ロウ様──」
「ご主人様──」
目の前の空間が揺れて、ミウとコゼが現れた。
ふたりとも、ガウンのようなものを被っているが、その下は下着か裸身だろう。ミウの魔道で跳躍してきたに違いない。
「ふふふ、あんたら、ちょうどよかったわ……。ロウ様の護衛を頼むわ──。ガド、合図をしたら、わたしとベアトリーチェを縮地で跳ばして──」
エリカが叫んだ。
すでに剣を抜いている。
ベアトリーチェもまた、さっきまでの情けない表情じゃなく、女戦士の顔になっている。
スカートの前部分はびっしょりと小便で濡れているが……。
「ええっ? なにすんのよ、エリカ──」
「いいから、ロウ様から離れないで」
戸惑っているコゼにエリカが一喝した。
「俺たちも出るぞ──。味方に合図しろ。俺たちも出る──。砦に入る──。手柄をたてるぞ」
グラディオスが叫んだ。
こっちも喚声があがり、グラディオスのもとに奴隷戦士たちが集まり、突撃の陣形を作っていく。
「独裁官閣下──、愉しかったけど、いずれ──」
「おう、手柄を立てろ──」
一郎は言った。
グラディオスたちが駆け去って行く。
しかも、一度自隊に戻るのかと思えば、戦場に向かっていく。ひとりが空に小さな火の玉のようなものを飛ばした。
それがまだ自隊に残っている味方への合図なのだろう。
「ガド、跳ばして──。だけど、あんたはここにいて──。いいわね──」
「わかりました──」
ガドニエルなら、目に見える範囲であれば、十数名くらいの人間を瞬時に移動させることが可能だ。
一瞬後、エリカとベアトリーチェの姿が消滅する。
傭兵隊よりも、エルフ族の魔道師団の誰よりも、ふたりが砦から出てきた騎馬隊のところに到着した。
敵の残っている騎馬隊がたちまちに斬り倒されていくのがわかる。
リンがまだ生きているかどうかわからないが、生きていたとしても時間の問題だ。
「いずれにしても終わったな。リンを生け捕りにしてもよかったが、まあ死んでいても問題はない。さて、帰ろうか。ガド、イザベラのところに送ってくれ。合流しよう」
大勢は決した。
見れば、エリカたちが突入した騎馬隊の残敵に、モーリアの傭兵隊が辿り着いている。
さらに、エルフ隊は縮地を使って、開いたままの城門を確保している。
開いた砦の門から新たに出てくる王軍はいない。
そして、砦の頂上に「降参」を意味する白旗が掲げられるのが見えた。
「よろしいですか?」
ガドニエルが一郎を見る。
「ああ」
一郎が頷くと、すぐに移動術特有の腹がねじれるような感覚が襲ってきた。
(第9話『離れる者、寄る者』終わり)
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なんか収支がつかなくなってきたので、とりあえず、話を進めます。