【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
凱旋用に作られた馬車は、二階建て家屋ほどの高さがあり、天井部に手すりで囲まれた場所があり、その上から沿道の見物人に対して手を振ることになっている。
イザベラはほうほうの体でやっとそこまで辿りついた。
なにしろ、カモフラージュ・リングかどうかは知らないが、イザベラたちが全裸であることや、そして、ロウがそのイザベラたちを歩かせながら好きなようにいたぶりをしていることが周りの護衛や大勢の見物人たちにわからないことをいいことに、ロウは好き勝手にイザベラに悪戯をやり続けたのだ。
だが、それを避けることは許されない。
なにしろ、ロウからは、ロウの腕にイザベラが自ら触った途端に、欺編効果がなくなって全裸のイザベラの姿が周囲に露わになると脅されているのだ。
だから、なにをされても、イザベラたちは耐えるしかない。
それだけでなく、周りにいる者たちの手前、快感によがることも、淫らな声を出すことも許されない。ちょっとでも不自然なことをすれば、たちまちに周りの者たちに不審を抱かせてしまう。
だから、耐えるしかない。
そのため、着替えを兼ねた待機場所の天幕から、凱旋馬車の位置まではそれほどの距離はなかったのに、その経路のあいだにされたロウの悪戯で、イザベラもそうだが、ガドニエル女王もエリカもすっかりと息も絶え絶えの状況になってしまった。
全身は火照りきり、股間からあふれた愛液はすっかりと内腿を濡らしていて、乳首も完全に勃起している。
こんな恥ずかしい姿を晒してないはずであることだけが救いだが、イザベラたち自身には、なにも身に着けていない全裸であるとしか認識できないのだ。
それでも周りが騒ぎださないのだから、確かに欺編効果が続いているのだとはわかるが、さすがに、あまりの羞恥で気が遠くなりそうだ。
しかも、この男は、さっきからずっと執拗に、イザベラたちのアナルばかりを繰り返し悪戯するのである。
後ろからお尻の穴に指を挿入されて無理矢理に歩かされるのは、かなりの恥辱でもあった。
「ロウ殿、姫様、女王陛下、パレードの準備ができたようです」
シャーラが眼下のラスカリーナからの合図を受けて、イザベラとロウに言葉をかけた。
彼女を含めて、同行のコゼ、ミウたちについてはなにも知らない。カモフラージュ・リングの効果でロウの悪戯が知覚できないのだ。もしかしたら、多少は違和感を抱いているかもしれないが、いまのところ、不審に思っている気配はない。
一方で、パレードの準備についてだ。
全体指揮は臨時の王軍司令官ということになっているラスカリーナである。
いきなり、連隊長級の将校──、しかも、女性を総軍司令官に抜擢したのは、かなりの悶着があるはずだとは思うのだが、いまのところ軍内の表立った反発はないようだ。
それだけ、ロウの迅速で強引な王権奪取が功を奏して、王軍の古参将軍たちにつけ入る隙を与えてないのだろう。
隊列の先頭は、そのラスカリーナが騎乗して指揮する騎馬の幕僚隊であり、凱旋パレードとして王都までの移動のときとは、少し隊列が変わっている。
続いて、王軍と近衛兵の混成隊二百名だ。
さらに、シャングリアとベアトリーチェが並んで先頭にいる騎馬隊百騎が続き、ブルイネンの指揮するエルフ女兵隊、そして、その後ろがイザベラたちの乗る凱旋馬車三台になる。
ちなみに、その後ろはモーリア男爵の指揮する傭兵隊──。
そして、領主隊だ。
いずれにしても、王都内を行進する観閲式のようなものは、ルードルフ時代には一度もなかったので、催しとして愉しみにしている大勢の見物人が集まっているようだ。
ここから見える限りだけで、パレード経路の沿道や建物内やその屋根にまで、ぎっしりと人が途切れなく繋がっていた。
「じゃあ、女王さまとエリカは、前に並んでくれ」
ロウが含み笑いのようなものを浮かべながら、イザベラたちを押しやった。真ん中がイザベラで、イザベラの左右にエリカとガドニエル女王だ。
あいだを開けずに三人並ぶ。
凱旋馬車の台の手すりには、天井と繋がる細い柱がいくつかあるのだが、左手に手錠が出現して、その柱に繋がれてしまった。
イザベラはぎょっとした。
「その手錠はただの手錠だからな。見えないように隠しておけ」
並ばされたイザベラたちの後ろにロウが立つ。
なにをされるかわからず、イザベラはぎょっとなってしまう。慌てて、手錠で繋がっている左腕をおろして、手すりの下側に目立たないように隠してしまう。
「ふふふ、いよいよ、ご主人様の悪戯の開始ですね。エリカ、お漏らししないように頑張るのよ」
後ろからひそひそ声で
この凱旋馬車の上部にいるのは、気心知れた仲間だけであるので、そんな軽口を叩く気になったのだろう。
また、コゼもそうだが、ほかの女たちは、カモフラージュ・リングのことは知らないが、ロウがエリカに尿意を与える悪戯をしているのは知っているのである。
「か、開始じゃないわよ……。さ、さっきから、ロウ様は……」
エリカが歯を喰いしばりながら呻くように言った。
コゼは、「はあ?」と疑念の声を出した。
「俺の身体に触りながら、前の三人を眺めてみろ」
ロウがくすくすと笑いながら言った。
コゼ、ミウ、シャーラが訝しみながら、背後でロウの身体に手を伸ばして触れる気配がした。
「ええっ?」
「うわっ、裸ですか──?」
「えええ──? なにこれ──?」
三人がびっくりした声を出す。
やっと、三人もイザベラたちの状況を認識したみたいだ。
「それだけじゃないぞ。俺に触りながらなら、三人にしている悪戯は、見物人からはわからない。好きなように遊んでいいぞ」
すると、ロウが言った。
「か、勝手なことを言わないでください──。さ、触んないでよ、コゼ──。た、だでさえ、ロウ様の悪戯で精一杯なのに……」
横のエリカが焦った声を出す。
「へえ……。面白いですね……。ところで、エリカ、それって、触って欲しいっていう振り?」
コゼだ。
完全に面白がっている。
「そ、そんなわけないでしょう──。絶対に悪戯しないでよ──」
「わかったわ、エリカ」
コゼがエリカの脚のあいだに強引に、片足を割り込ませて、すっとエリカのお尻を撫でるのがわかった。
「ひゃん」
エリカがびくりと身体を竦める。
だが、すぐにエリカが振り返って、涙目になりながら、コゼを睨むのがわかった。
「こ、このう……」
そして、エリカが片足で背後のコゼを蹴り飛ばすような仕草をする。
「おっと、俺に触りながら触れている手や脚には気をつけろよ、自分から排除しようとすると、欺編効果が消滅するぞ。全裸姿をこれだけの見物人に晒したいなら好きなように抵抗すればいいけどな」
しかし、ロウが口を挟む。
「えっ?」
エリカの身体が硬直するのがわかった。
「そんな効果もあるんですか? すごいですねえ。じゃあ、エリカ、好きなように抵抗しなさいよ。それだけ、綺麗な裸体をしてるんだから、誰も文句なんて言わないわよ」
コゼが笑いながら、片手でロウに触れつつ、もう一方の手でエリカの両胸をかわるがわる揉みしだき始める。
「ひあっ、あっ、ああっ、あ、あんたねえ……。お、覚えてなさいよ──。ああっ」
エリカが必死に身体を固くして、コゼの悪戯に耐える体勢になろうとしているのがわかった。
歯も喰い縛り直している。
「じゃあ、エリカについては、コゼに任せるか。俺は女王二人に専念するよ」
ロウがちょっと身体をすらして、コゼを前に出して、ロウの隣でエリカの真後ろに立たせる位置に移動させた。
「くおっ、コ、コゼ、そ、そこだめええ……。あっ、ああっ」
隣のエリカが切羽詰まった口調でささやいて抗議した。
なにをされているかわからない。コゼはほとんどエリカに密着して、エリカの裸身を好き放題に触りまくっているみたいではある。しかし、身体に隠れてよくは見えない。
とにかく、エリカは声を押し殺すのに必死みたいだ。
「で、でもロウ殿、こんなところでは……」
一方で、シャーラが困った口調でたしなめの言葉を口にするが、ロウはそれを途中で制した。
「心配するな。イザベラの尊厳だけは守ってやると約束する。イザベラが我慢すればいいだけだ」
ロウがきっぱりと言った。
「そ、そうですか……。でも、どうか、手加減をお願いします……」
シャーラだ。
「あ、諦めるな、シャーラ──。この悪戯者をなんとせよ」
「そうは言いましても……。わたしにロウ殿をとめることなど……。とにかく、わたしからは姫様が頑張ってくれとしか……」
「それでも、わたしの護衛か──。なんとかせよ──」
「でも……」
シャーラはどうしていいかわからない感じだ。だが、ロウを阻むような行動はしてくれなさそうだ。
「……あ、あのう……。と、ところで、ご主人様、さっきから……ちょ、ちょっとお尻が痒いのですが……」
そのとき、ガドニエル女王が小さな声で苦悶の言葉を吐いたのが聞こえた。
そして、ガドニエル女王が口にしたことは、イザベラを襲っている苦悩でもあった。
だんだんとお尻の穴が痒くなってきたのだ。
いや、とても痒い──。
どうしようもない掻痒感がお尻の穴の中から沸き起こってきていた。
「あ、ああ……、わ、わたしもだ……。ロ、ロウ殿……もしかして、さっきから指を挿入するときに使っている油剤は……」
これだけの痒みで考えられるのは、さっきから、イザベラたちのお尻の穴の中に指を入れるたびにに、ロウが自分の指にまぶしている油剤だ。抵抗なく指を挿入させるために、ロウが自分の淫魔術を使って、なんらかの油剤のようなものを指にまとわりつかせていたのはわかっている。
もしかして、それが原因ではないだろうか……。
「ああ、やっと効いてきたか? エリカには尿意を与えて、女王たちになにもしないんじゃあ不公平だからな。掻痒剤を尻穴に詰め込んでやっただけだ。だけど、尻振りはやめておけよ。女王様たちが尻を振りながら凱旋パレードをしていたと評判になるかもしれないからな。まあ、どっちでもいいが」
ロウがくすくすと笑った。
「そ、そなたは──」
イザベラはさすがに振り返って、ロウを睨みつけた。
しかし、ロウは素知らぬ顔だ。
「どうしたんだ、イザベラ? もしかして、後ろしか塗らなかったのが不満か? だったら、前にも塗ってやろう」
そして、ロウがこれ見よがしに、たっぷりと新たな油剤を載せた指をイザベラの視界に入れた。
ぎょっとなった。
「あっ、わ、わたしは十分ですわ」
ガドニエル女王が激しく首を横に振った。
「まあ、遠慮するな。だけどじっとしてろよ。すでに、お前たちは注目されているんだからな」
ロウの指が股間をまさぐり始める。
「ひっ」
「くっ」
イザベラとガドニエル女王は同時に、身体を竦めさせた。
一方で、大歓声があがる。
身体ががくんと揺れて、ついに馬車が動き始めたのだ。
ついに、凱旋パレードの開始だ。
しかし、そのあいだも、ロウの指はイザベラのクリトリスを擦り、膣の中をしつこくまさぐり続ける。
「んっ、んんんっ」
「うくっ、くううっ」
イザベラもガドニエル女王も、ロウの指を阻止することもできず、身体を捻って避けることもできず、声を出すことさえ許されず、ふたりでひたすらに、ロウの淫らな愛撫を耐えるしかなかった。
そして、ロウが掻痒剤を股間に塗り足していくのを……。
これから、泣くような苦しみが始まるのをわかっていながら……。