【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
やっと熱は下がりましたが、医師の指示で、あと二日間は自宅待機です。
皆さまもお気を付けください。
*
「うああああっ」
イヴが奇声をあげて、唯一自由な左手で自分の胸を愛撫し始めた。
指と指で乳首を挟んで、必死になって絞りあげている。
しばらく、放置されていた分だけ、山芋の汁がたっぷりと塗られている胸の掻痒感が解放される快感が激しいのだろう。
イヴは、首輪で天井から伸びた鎖で吊られ、膝のあいだに挟まれた棒で開脚させられている全裸姿だ。その状態で左手だけを自由にされた途端、狂ったような自慰行為を晒しだした。
若い女であれば耐えられないような醜態であるはずだが、そんなことも顧みる余裕はないのだろう。
フォックスは、トリスタンという男が作り出した目の前の淫らな光景を肴に酒を愉しんだ。
それにしても、実に面白いことを考える男だ。
「どうです? 古典的な責めだが効果は抜群だ。これでも、それなりの商家の若夫人なのですよ。そうですよな?」
トリスタンが食事の手を休めて言った。トリスタンが声を掛けたのは、ベンガル卿だ。
だが、すでに防音具は収納しているので、名前は呼ばないように気をつけているのだろう。トリスタンはベンガル卿のことを視線だけで呼びかけた。
ともかく、この夫人を罠に掛けて、このトリスタンの性癖の生け贄として連れ込んだのは、このベンガル卿だ。
そのベンガル卿は、トリスタンの問い掛けに対して表情を変えることなく、静かに口にしていた杯をテーブルに置いて頷く。
「左様ですな。だが、いささか品のないようだ。少しは慎むがいい」
なぜか、ベンガル卿は不満そうだ。
「そう言ってやるな。それだけの効果があるということだ。だからこそ、多用されて陳腐ではあるがな……。おっ、今度は反対の胸を愛撫を始めたぞ」
トリスタンは愉しそうだ。
フォックスたちに対して、テーブルを挟んで正面に立たされて吊られているイヴは、いまや懸命に自分の胸を揉み続けている。
だが、簡単には掻痒感は消えないのだろう。
唯一自由になる左手で、左右の胸をいったりきたりさせて、激しく揉みしだいている。
「随分と激しいのう。もしかして、その山芋には、なにか特殊なものでも混ぜてあるのか?」
フォックスはあまりにも常軌を逸したようなイヴの激しさに疑問を抱いてしまい、トリスタンに訊ねた。
「特別な薬液に二日ほど浸した山芋です。普通の山芋の汁の数倍の痒みを与えるともに、一度塗られれば狂ったような痒みは、いくら掻いても一日は消えないという効果があります。解毒剤があれば別ですけどね。まあ、ちょっとした毒ですな。実のところ、我が国の薬学術も、我が大公陛下の指導のもと、貴国に比べて、いささか発展しておりましてね」
トリスタンが大笑いした。
フォックスは、あからさまな自国自慢に少々呆れてしまった。
「だめええ、もう、我慢できないいい──」
イヴが左右の胸を交互に掻きあげていた左手を股間にもっていった。そして、股間を手のひら全体で握りしめるようにして擦りあげる。
「んんあああっ、あああ」
こうやって食事の余興にされているのはわかっているだろう。
それでも、やめられないに違いない。それだけの掻痒感ということか。
イヴが股間を動かす左手の人差し指は、どうやらしっかりと股間に喰い込ませているようだ。
「おおおおっ、おおおおっ」
イヴは棒の両端に拘束されている膝をがくりと落としかけた。
しかし、身体を沈めたことで首輪が首を絞めることになり、頭の上側で鎖に手錠で繋がっている右手でなんとか、慌てて身体を伸ばす。
しばらく観察していると、同じような動作を幾度か繰り返すようになった。
股間からはおびただしいほどの愛液が指のあいだからこぼれている。
「うんんっ、あうんっ、ああっ」
イヴの声が大きくなった。
よく見ると、いつの間にか、イヴが自分で膣に挿入している指は浅ましいほどの指使いに変わっている。入口を押し広げるようにぐるぐると内側で円運動をさせているのだ。
「なんとも、みっともないことよ──」
フォックスはその姿に笑ってしまった。
「そのくらいで十分だろう。手を右手と同じように拘束しろ」
トリスタンが指示する。
イヴのそばで待機していた女がイヴの左手首を掴んだ。一方の手には新しい手錠を持っている。
「うあああっ、待って──。もう少し──。もう少しだけ、お願いよおお──」
イヴは取り乱したように、掴まれた左手を振り払うと、その手をアナルに向かって伸ばした。
「諦めなさい、奥さん──」
だが、女はその手首に手錠を掛けると、強引に引きあげて、頭の上の鎖に繋げてしまった。
「あああ、お、お願いよおお──。どうにかして──。痒いの──。痒くて死にそう──。助けてええ──」
イヴは首輪と天井を繋げている鎖に両手を繋がれたまま、淫らに身体をくねらせる。
「続きは、その女に頼むがいい。女、まだ山芋は残っている。それで擦ってやれ」
トリスタンが女に声を掛けた。
とことん、責め落とすつもりか……。
フォックスはほくそ笑んだ。
「あら、あたしがしていいのですか? わかりました」
女がワゴンの木桶から細めの山芋を手に取る。もちろん、皮はしっかりと剥いてある。
「じゃあ、あのお役人様のご命令だから、お前の堪え性のない身体を慰めてやるわ。ほら、これでいいの?」
女が汁のにじんだ山芋の先端をイヴの胸に押しつけた。
「あああっ、いいいいっ」
イヴは気が狂ったかのように、山芋の先端を当てられた胸を自ら激しく動かす。山芋の先でイヴの完全に勃起した乳首が上下左右に動き回る。
「はあああっ」
イヴがのけぞって甘い声をあげた。
「ここはいいのかしら? そういえば、まだなにもしてないんだっけ?」
女がイヴの胸から山芋を離して、後ろからアナルに押して当てるのがわかった。
「ひあああっ」
イヴが後ろにお尻を突き出すようにして、山芋の先に自分のアナルを押し当てる。そして、淫らに尻を揺り動かす。
「はううっ、も、もっと──。もっと強く──。もっと強く当てて──」
そのあいだも、拘束されている裸身を懸命に動かして、山芋の先にアナルを擦る付けている。
だが、これだけ狂わされている山芋の汁をさらに身体に擦りつけたりすれば、後々、さらにイヴを狂わせることになるかは明白のはずだ。
それを考えることもできないくらいに、掻痒感に追い詰められているのだろう。
あまりの淫らな姿に、フォックスは半ば呆れてしまう。
「あらあら、みっともないわねえ。ちょっとお預けよ」
すると、女がすっと山芋をイヴから離した。
「ああ、離さないで──。もっとよおお。お願いいい」
イヴが離れた山芋を追いかけるように、後ろの腰を突き出しながら泣き叫ぶ。なんとも哀れな姿だ。
フォックスは相好を崩してしまった。
「どうですか。そろそろ、細かい具体的な話に移りませんか。余興としてはもう十分でしょう?」
すると、ベンガル卿が声をかけてきた。
愉しそうに見物していたトリスタンがベンガル卿に視線を向ける。
「んっ? そうか?」
「はい。このイヴは、お役人様の部屋に運んでおきます。寝台に四肢を拡げて繋げておきましょう。そこにいる店の女に見張らせておきますので、こちらで、ゆっくりと話し合いとしませんか……。その頃には、さらに、このイヴもできあがっていることと思いますが……」
「なにも興味なさそうにしておったから、こういう趣向は個人的には好かんのかと思ったが、そなたは、この状態のイヴとやらを別室で待たせると? そっちの方が冷酷ではないか? まあいい。その通りにしよう。確かに、ちょっとは真面目に話しもせんとな」
トリスタンが笑いながら言った。
ベンガル卿が立ちあがる。
「では、私が運んでおきましょう。しばらくおふたりで話し合いを……。さて、女、まずは、イヴを背中で拘束し直せ。上の階に移動させるぞ」
ベンガル卿はイヴが吊られている場所まで移動し、店の女に命じて革帯のようなものを準備させた。
そして、一度、イヴの両手首の手錠を外させると、強引の背中の後ろで水平にさせ、革帯で両手を一緒に巻き付けてしまう。
さらに、首輪に短い鎖を繋ぎ直させると、天井から繋がっている鎖を外させた。
なかなかに手際がいい。
次いで、ベンガル卿は、イヴの両膝のあいだにある棒を外そうとした。
「そのまま連れて行け。俺たちが向かうまで、歩きながらであろうと股に刺激は許さん。ゆっくりと階段を昇らせるといい」
だが、トリスタンが声を掛けた。
「……そうですか」
ベンガル卿が立ちあがる。膝の棒枷はそのままになった。ベンガル卿がイヴに目隠しを施す。
そして、イヴの首輪に繋がっている鎖を手に持つ。
「行くぞ」
廊下に向かって進み始める。
「ああっ、痒いいい──。許して──」
イヴが泣き叫んで暴れそうになる。そもそも、両膝に棒が挟まっているので、ゆっくりとしか進むことができない。
「しっかりと、歩きなさい──」
後ろからついていく店の女が乗馬鞭でイヴの尻を打った。
「ひいいっ、も、もっとよ──。もっと打って──」
激痛で痒みが削がれるのが、イヴが鞭を哀願するような言葉を叫んだ。
「いい加減にしな──」
すると、女が今度は背中に鞭を放った。
*
「ああ、痒いいい──。なんとかしてよお」
二階から三階にあがる階段の踊り場で、ついにイヴが泣き叫んで動かなくなった。
仕方なく、イヴの首輪に繋がる鎖から手を離した。
休憩させるしかないか。
とりあえず、魔道具を使って周囲に防音を施してから、イヴにしていた目隠しを外す。
だが、この娼館の娼婦も従業員も全員が仲間だし、歩いている階段はほかの客が進む可能性がある場所ではないとはいうものの、こんなところで芝居をやめるのは、ちょっと不用心すぎるだろう。
イヴに説教くらいはしておくか。
「声を出すな。誰に聞かれるかもわからんのだ」
舌打ちとともに、イヴの耳元で告げる。
だが、目を血走らせたイヴが睨みつけてきた。
「ふざけんじゃないわ。こ、この苦しみがあんたにはわかんないのよお──。こ、この痒みをなんとかしてくれないと、あたしは一歩だって、進まないから──」
イヴが踊り場の壁に身体を密着させた。
なにをするのかと思ったら、驚いたことに乳房を壁に擦りつけてごしごしと擦り始めた。
「あああっ、きもじいいい──。だけど、掻けないいい──。痒い場所に届かなあいいい──」
イヴが涙をぼろぼろと零しながら叫んだ。
どうやら、股を壁に擦りつけようとしているようだが、大きな胸が邪魔で股に壁が当たらないのだ。
まあ、当たったとしても、それで股間の奥の奥にまで染み込んでいると思う山芋の汁の痒みが消えるわけもない。
ちょっと呆れてしまった。
それにしても、なんともみっともない姿だ。
このイヴがこれだけ乱れるのだから、あのトリスタンとかいう男が持ち込んだ特製の山芋の効果は凄まじいのだろう。
「うわっ、イヴ姐さんがこんなになるなんて、つくづく、あたしが夫人役じゃなくてよかったよ」
すると、後ろからついてきていたアリアが言った。
この娼館の女にやつしていた女であり、ついさっきまでフォックスとトリスタンがこのイヴを責めるのを手伝わされていた女だ。
もちろん仲間である。
「お前じゃ務まるものか。あのトリスタンという変態は、無垢な女を追い詰めて、無理矢理に奴隷の誓いをさせるのが趣味なのだ。この後、さらにイヴは拷問される。お前なら、あっという間に追い詰められて、隷属の誓いをさせられてしまうだろう。そうなれば、救出するのが面倒になる」
そう言った。
あのトリスタンという男に手っ取り早く手の者を送り込むには、あの男の変態趣味につけ込むのが一番いいというのはわかっていた。
変態趣味というのは、奴隷集めだ。
若くて綺麗な女を無理矢理に奴隷にして蒐集するのが趣味だという男であり、イヴはそのために、適当な商家の若夫人ということで、今回引き合わせたのだ。
しかし、本当に隷属させるわけにはいかない。
トリスタンは、隷属をさせるためのあの手この手の苦悶を過程を愉しむのであり、隷属さえしてしまえば、それで気が済むのか、執着が消えてしまうのだ。
だから、あっという間に、適当な娼館か、奴隷商人に売ってしまうこともある。
そういう男なのだ。
つまりは、できるだけ耐えて、隷属が刻まれるのを耐えるのが効果的だ。少なくとも、そのあいだは、あの変態は獲物になった女を手元に置き続ける。
だから、このイヴが生け贄役の女夫人を演じることになったのだ。
「あたしだって、もたないわよ──。こ、こんなに辛いなんて思わなかった──。なんなんよ、この山芋の痒さは──。常識外れよおお」
今度はイヴが壁に身体をどんどんと叩きつけだした。
慌てて壁から引き離す。
壁を叩く音など防音効果の範囲外だ。
そもそも、人目がないとはいえ目立ちすぎる。
「いい加減にしろよ。そもそも、お前はこのまま、あいつの部屋に連れていって拘束されるんだぞ。おそらく、あのトリスタンとフォックスは、ふたりがかりでお前の身体をいたぶるだろう。それこそ、痒み責めを追加してな。その調子で耐えられるのか? 少なくとも二日は粘ってもらわないと困るんだがな」
「ううう……。か、必ず二日で回収しなさいよ──。さ、さもないと、隷属を誓ってしまうからね──。あああっ、だけど、痒いいい──。一度でいいから──。せめて、一度──。一度掻いてえええ」
イヴがその場に蹲って泣き始めた。
だめだ、これは──。
仕方ない……。
「アリア、見張ってろ──」
イヴの腰を後ろから抱えて強引に立たせる。そして、腰を引かせて後背位の体勢にさせる。
「えっ、ここで? せめて部屋についてからにしたら?」
アリアの呆れた声がした。
だが、首を横に振る。
「いや、部屋ですれば、痕跡が残る。匂いとかな。ああみえても、あのトリスタンは敏感だ。有能な諜報の長なのだ。妙な痕跡を残したくない。だったら、ここの方がいい。この経路は通らない」
イヴを片手で支えたまま、反対の手で自分のズボンを緩めて下着とともに一気に足首まで落とす。
そして、自分の手で数回一物を擦って刺激して勃起させると、すぐにイヴの股間に後ろから挿入する。
「んああああっ、いいいいい──」
背後から貫くと同時に、イヴが自分から激しく腰を振って嬌声を喚き散らす。
「馬鹿者──。せめて、声を抑えろ──。防音の処置をしたといっても限度があるぞ」
イヴを後背位で犯しながら言った。
「わ、わかった──。あっ、あっ、あっ、で、でも、後でアナルも……。アナルもよ──。ねえ、ねええ──、あああっ」
「わかってる。だから、二日間、耐えろ──」
さらに激しく突きながら言った。
だが、イヴの嬌声が大きくなるばかりだ。しかも、ちょっとでも痒みを癒やそうと、ものすごい力で股間を締めつけてくる。
それが気持ちいい。
たちまちに射精感に追い詰められる。
「馬鹿はふたりともよ──。ああ、もういいから、早くしてよ。それと、もっと静かに──」
アリアが困ったように言葉を掛けてきた。
すると、歯を喰いしばる表情で、肩と頭を壁に密着しているイヴが顔だけを曲げてアリアに向けるのがわかった。
「うっさい──。あ、あんたに、生け贄役をさせるわよ──。あ、あああっ、いいいいっ」
そして、アリアに向けて怒鳴った。
イヴはかなり頭に血が昇っているようだ。
「うわっ、怖い。だけど、イヴ姐さん。あたしがあの変態たちがあがってくるまで、見張り役ってこと忘れてない? あんまりききわけがないと、四肢を拘束した姐さんをくすぐっちゃうかもよ」
すると、アリアが戯けた口調で言い返す。
アリアも負けてないな。普段は仲がいいのだが……。
ちょっと笑いそうになった。
それはともかく、そろそろ限界だ。
一度、イヴの股間から怒張を外に出す。
今度はアナルに挿入し直す。たっぷりとイヴの愛液で濡れているので、それで十分な潤滑油代わりだ。
「うほおおおっ、ぎもじいいいいっ」
イヴが泣くような悲鳴をあげた。
「だから、もうちょっと静かにしてって──」
アリアがまた叱咤の声をあげた。