【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「では、失礼いたします、ベルズ様。お大事になさってください」
護衛役のひとりでもある若い巫女が、空になった食器を載せた盆を手にしたまま、ぺこりと頭を下げた。そして、ベルズの私室から扉から出ていく。
寝台に横になっているエリカは、ほっとして息を吐いた。
すると、カーテンの隙間に身を隠していたコゼが姿を現す。
「いい感じだったわよ、エリカ。特に疑った様子もなかったわね。いつも一緒にいる護衛巫女も怪しまないんだから、大したものだわ」
コゼが、エリカが寝ている寝台に無遠慮に腰をおろした。
「他人事だと思って……。冗談じゃないわよ。こっちは、いつ、ばれるんじゃないかとひやひやものなのに……。ロウ様も、ベルズ様になって時間を稼いでいろなんて無理を言うんだから……。まあ、引き受けはしたけど、早く、迎えに来てくれないかしら……」
エリカはさっきの若い巫女がいたために、横になっていた身体を起こしながら言った。
魔道具の力でベルズに化けているエリカは、できるだけ人と接触するのを避けるため、今日は具合が悪いと称して、私室に閉じこもっている。
だから、さっきの巫女がいたあいだは、寝台に伏した姿でいたのだ。
「大丈夫よ。まあ、プライドが高くて、気が強い小生意気な性格は、エリカとベルズ様は似ているからね。まったく違和感はなかったわ」
コゼが笑った。
「なによ、その言い方──。ベルズ様はともかく、わたしはプライドが高くもないし、小生意気でもないわよ」
「あら? 自覚がないの──? まあ、いいわ。とにかく、頑張ってね。ご主人様の期待に応じることができれば、たっぷりと可愛がってもらえるんだろうから……。あたしは、ご主人様に愛されたいのよ……。でも、昨日はスクルズ様ばっかりで、今日は今日で、ベルズ様にかかりっきりになるんだろうし、おこぼれもらえるかなあ?」
「おこぼれってねえ……」
エリカは呆れて言った。
「なによ。だって、ベルズ様を性奴隷になさったら、次はウルズ様にかかるわけでしょう? なかなか、あたしたちには回ってこないわよね。まあいいわ。ご主人様がベルズ様を性奴隷にし終わって、あたしたちを迎えに来てくれたとき、お願いして一度抱いてもらおう。やっぱり、ご主人様の精を一日に一度はもらわないと、生きているという感じがしないのよね」
コゼがごろりと寝台に身体を倒した。
エリカはコゼの正直な物言いに、思わず笑ってしまった。
そして、コゼと入れ替わるように寝台から離れて、机の前にある椅子に移動した。
一応は軽い病ということにしているが、ベルズから奪った筆頭巫女としての装束はそのままだ。
神殿になど務めたことがなかったから知らなかったが、巫女は寝るときには寝着のようなものは着ないらしい。驚いたことに、夜に寝台に入るときには、一切の身に着けているものを脱いで、全裸で寝具の中に入ることになっているようだ。
全裸で休むということが、どういう習わしから始まったのか知らないが、ともかく、休むときには、絶対に全裸──。
それが決まりだそうだ。
だから、ここには寝着のような服はないのだ。
しかし、さすがに昼間から全裸になって横になるわけにはいかない。
だから、エリカは巫女服のまま横になっていた。
ここは、第二神殿の中の神官居住区にあるベルズの私室だ。
ともかく、エリカの役割は、ミランダを通じてギルドから借りている魔道具の『変身リング』でベルズの姿になり、一郎が屋敷でベルズを責め堕として魔瘴石を取り除くという作業をしているあいだ、ここでベルズに成りすまして過ごすということだ。
なにしろ、ベルズに魔瘴石を埋めたノルズという女は、ベルズを見張らせるために、ひそかに第二神殿に自分の息がかかっている者を忍び込ませているという話だ。
だから、ベルズがさらわれたということになれば、すぐに手を打って、それを阻止しようとするかもしれなかった。それをさせないように、ベルズがいなくなったことを気づかれないようにするというのがロウの策だった。
しかし、ロウの命令というものの、筆頭巫女に成りすますなど、エリカには荷が重い役割だ。しかも、普段、ベルズと接している者たちを出し抜かなければならないのだ。
一応は、いまのところ、今日は具合がすぐれないということで、こうやって、私室に閉じこもって、ほかの神官と接触しないようにしてやり過ごしている。
幸いなのは、昼間は巫女も男神官も神殿の務めがあるので、こっちの居住区には人はほとんどいないことだ。
また、べったりとついている護衛の連中も、今日はひとりで休むというと、隣室に行き、この私室からは出ていった。
もしかしたら、ここでベルズに成りすましているあいだ、彼女たち護衛の視線を受けながら過ごすことになるのかもしれないと覚悟していたので、それにはほっとした。
とにかく、護衛の連中は、隣室の控室に待機をしていて、さっきのように、時折はやってくるが、ずっとこの私室に侍っているわけではない。
だから、ずっと隠れているはずだったコゼもこうやって、部屋の中で自由にできる。
今までのところは、順調だ。
「……まあ、いずれにしても、これで昼餉も終わったから、次に、隣の部屋の護衛巫女がやってくるまでには、しばらくあるわよね。そろそろ、ご主人様の仕事も終わるだろうし、なんとかなるんじゃない」
コゼが横になったまま言った。
すっかりと緊張を解いたように思えるその姿に、エリカも苦笑してしまう。
まあ、こうやって安心していられるのも、この部屋にあったベルズを平素から見張る監視のための魔道具を無力化してからのことだ。
このベルズの私室には、ひそかにこの部屋の状況をどこかに送る魔道具が五個も隠されていた。いまは、そのどれもが、エリカの魔道により、実際の映像とは異なるものをどこかに送り続けるように細工をしている。
それらを全部発見し、ほかにはないとがわかるまで、エリカとコゼは、必死になって、あちこちを点検したのだ。
ロウに事前に言われたのは、ベルズを見張るものは、「人」よりも「物」──。
特にベルズの私室には、なんらかの監視具を隠している可能性が高いだろうということだった。
ロウの考えでは、次のようなものだった。
“──ノルズは、ベルズだけでなく、第一神殿のウルズも魔瘴石を埋めて人質状態にしている。従って、ベルズを四六時中、自ら見張るわけにはいかない。だから、手の者に監視をさせているから、下手な動きをするなと脅しているようだが、それははったりが半分だろう。
なにしろ、ノルズが何者に属する組織なのかは、まだよくわからないが、魔族と関わるというのは、人間族の禁忌中の禁忌だ。
そんな組織がふんだんな人をそんなには準備できるわけがない。
無論、何人かの手の者は潜んでいるではあろうが、ベルズの周りを完全に手の者で固めるほどは多くないはずである。
だからこそ、ノルズ自ら、護衛の中に潜んでベルズを見張るということをしなければならないのだ──。
従って、見張りを出し抜くことも大事だが、なによりも監視魔道具を無力化しろ――。”
それが、ロウの指示だった
実際に、その通りのようだ。
監視役だと思っていた護衛巫女もそうだった。
彼女たちは、ベルズを四六時中守れと強く命じられているだけで、監視をしているつもりはなさそうだ。
また、接してわかったが、ベルズの護衛たちは、純粋にベルズの身を守ろうとしている感じであり、悪意のようなものは感じない。その証拠に、ベルズになっているエリカが、今日はできるだけ、ひとりだけで休ませてくれと頼むと、特に抵抗することなく隣室に控えるだけの態勢に変えてくれた。
逆に、ロウの予測通りに、むしろ、この部屋には、「物」による監視具がいっぱいだった。
いずれにしても、とにかく、このままやり過ごせば、誰にも気づかれることなく、身代わり役は終わるだろう。
「……それにしてもさあ、エリカ。このクエストが終わってからのことだけど……。ちょっと不安じゃない?」
コゼが不意に言った。
「不安?」
エリカはコゼに視線を向けた。
「だって、これで、ご主人様の性奴隷は、ミランダだけじゃなく、スクルズ様、ベルズ様……。そして、多分、ウルズ様も加わるんでしょう。なんか、あたしたちなんか、相手にしてもらえないんじゃないかと不安になるのよね」
「まさか……」
エリカは苦笑したが、ふと見ると、コゼは軽口を言っているという感じではなく、本当に心配そうな表情だ。
慌てて、口元から笑みを消す。
「わたしたちをないがしろになさるような、ロウ様じゃないわ。それに、スクルズ様たちのことは、魔瘴石を取り除くためだけのことだと、ロウ様はおっしゃっていたわ。本当の性奴隷にするつもりはないと言っていたじゃない」
エリカは言った。
「そりゃあ、ご主人様はそのつもりかもしれないけど、スクルズ様たちがどう思うかよ。ご主人様って、ほら、上手じゃない……。だから、スクルズ様たちの方が、ご主人様を手放さないんじゃないかなあって……」
そう言われると、エリカも急に不安な気持ちになった。
スクルズ、ベルズ、ウルズの三人は、王都でも有名な三美女であり、筆頭巫女ほどの身分の女たちだ。彼女たちに迫られれば、確かに、もうエリカたちのような女がいらなくなるかもしれない。
あのロウがエリカたちを見捨てることはないとは思うのだが、これまでのように、ずっと相手をしてくれるということはなくなるのだろうか……。
「……で、でも、ロウ様は鬼畜よ。き、きっと、スクルズ様たちじゃあ、ロウ様のお相手は務まらないわよ。恥ずかしいこともさせられるし、まあ、あの方々たちじゃあ無理ね」
エリカは内心の不安を払拭するように言った。
「でも、ご主人様なら、スクルズ様やベルズ様が嫌がっても、無理矢理に鬼畜なことをなさるわ。性奴隷になれば、ご主人様のご命令には逆らえないんだし……」
「だけど、ロウ様はお優しいわ。わたしたちに冷たくすることなんかないわよ」
エリカはきっぱりと言った。
まあ、半分はそう思いたいというエリカの気持ちだ。
「そ、そうよねえ……。まあ、絶倫のご主人様のことだから、お相手をする女が少しくらい増えたところで、あたしたちの相手をしてくれることがなくなることはないとは思うけど……」
コゼも、自分に言い聞かせるような口調で言った。
「そ、そうよ──。ロウ様は絶倫だもの……。その相手を最後までできるのは、わたしたちだけよ」
エリカは強く言った。
そうだ。
そうに決まっている。
あれだけの人だし、ロウを好きになる女は多いとは思うが、ロウとエリカたちは心が結び合っている……はずだ。
女が増えたからといって、冷たくなるなど……。
一番奴隷だって言われたし……。
エリカは服の上からそっと、胸のぴあすに手で触れた。
「そ、そうよねえ……」
コゼがちょっとほっとしたようにうなずく。
「そうよ──」
エリカはもう一度言った。
そのときだった。
妙な気の動きを感じたのだ。
大きな魔力の波の変化だ──。
おそらく、移動術。
何者かが、魔道による瞬間移動でここにやってこようとしている……。
エリカに緊張が走る。
「コゼ──」
エリカは真顔になって、コゼに小さく声をかける。
そのときには、すでにコゼは素早く起きあがって、さっきのようにカーテンの隅に隠れる態勢に戻りつつあった。
コゼは魔道は遣えないが、魔道の波の変化がわかるくらいの能力はある。エリカに注意を受けるまでもなく、コゼも異変に気がついたのだろう。
あっという間に、コゼは完全に気配を消して隠れてしまう。
その見事さには、エリカも感心した。
こうやって、コゼが隠れているとわかっているエリカでさえ、もう、コゼがそばにいるという感じがしない。なにも知らずに入ってくれば、誰であろうと、絶対にコゼの存在には気がつかないだろう。
一方で、いよいよ魔力の波が大きくなった。
誰が……?
ロウたちではないはずだ……。
ベルズから魔瘴石を外すことに成功をした場合は、ロウはベルズとともに迎えに来ることにはなっていたが、その場合は、まずは、シャングリアが表からやってきて接触を果たすという手筈になっていた。
なにしろ、いまは、結果的にいつもずっといる護衛たちは隣室に追い払うことに成功したものの、ロウにそれがわかりようもない。
いきなり現れれば、彼女たちと出くわす可能性が高かった。
だから、お互いの状況がわかってから、また用心深く、エリカと本物のベルズが入れ替わることになっている。そのための策も数種類準備してあった。
目の前の空間が揺れて、人影が出現した。
「あっ──」
エリカは思わず、相手の名を呼びそうになって、慌てて口をつぐんだ。
移動術でやってきたのは、第一神殿の筆頭巫女のウルズだ。
そして、見習い巫女の装束の女もいる。
確か、こいつはノルズ……。
エリカは、ロウが最初にこの神殿でベルズに口づけ騒動を起こしたときに、ちょっと接しただけであり、しかも、あれがノルズだと後で教えられただけなので、あまり顔は覚えていなかったのだが、おそらく間違いないと思う。
エリカは、いきなり姿を出現させたノルズに、身を強張らせた。
なにしろ、ベルズの身体には、ノルズにより魔瘴石が挿入されたことになっている。
もちろん、エリカには、そんなものはない。
ただ、冒険者ギルド秘蔵のこの『変身リング』は、ただ姿を同じにするだけでなく、変身の対象をリングに覚えさせたときに、その人物から発する魔力やそのほかの気配のようなものまですべてを似せることができるというものだ。
外観からでは、錯覚とはいえ、ノルズでも、エリカの体内から魔瘴石の存在が醸し出すはずの瘴気を感じるはずだ。
「あんたが病気だと、第一神殿にも知らせが入ったのよ、ベルズ。それで様子を見に来たんだけど、どうやら、元気そうじゃない」
ウルズと一緒にいた女が意地の悪そうな笑みをした。
やはり、この女はノルズだ。
そして、とりあえず、ベルズに化けている目の前のエリカに違和感を覚えた様子はない。
エリカはほっとした。
「……や、休んでいたら、よくなったのよ……。今日は、一日、務めは休むわ」
エリカは言った。
魔道具のおかげで、エリカの口からはベルズの声が出ている。しかし、面と向かっているときに、ベルズがノルズに対して、どんな口のきき方をしているかはわからない。
以前は友人だと言っていたので、ざっくばらんに会話をしていたのだと思うけど、あるいは脅迫されているのだから、丁寧な言葉遣いをしているのだろうか……?
まあ、口調や態度は、ノルズの反応を見ながら臨機応変に対応するしかないだろう。
「あっ、そう……。まあ、都合がいいわね。今日は、あんたに贈り物を持ってきたのよ。ほら、出しなさい、ウルズ」
ノルズが、一緒にやってきたウルズに振り向いた。
エリカの態度について、ノルズはなにも言わなかった。
よかった……。
エリカはそれにも安堵した。
「う、うん……」
気押されしている雰囲気のウルズが、なにも持っていない両手を身体の前に出した。
すると、再び空間が揺れて、そこにひとつの布の袋が出現した。
取り寄せ術だ──。
エリカは驚いた。
瞬間移動の移動術と同じような技だが、これは自分自身を瞬間移動させるのではなく、自分は動かずに、ほかの他人や物を移動させる術だ。
移動術よりも遥かに上位の高等魔道だ。
王都の三巫女として、スクルズ、ベルズ、ウルズは、能力の高い魔道遣いというのは承知している。しかし、エリカが知る限り、ウルズは、魔道遣いとしての能力については、ほかのふたりより劣るはずだ。
それにも関わらず、おそらく、スクルズでさえもできないと思う、取り寄せ術をウルズがやったことに驚いてしまった。
「ちゃんと移動術もできたし、取り寄せ術にも成功したようね、ウルズ。これで、あんたも、この王都で移動術を操れる三人目の女に昇格よ。あたしに感謝するのね。とにかく、これはご褒美よ」
ノルズが言った。
「あっ、はああっ、や、やめて──」
次の瞬間、ウルズが両手で股間を抑えて、がくりと膝を落とした。
エリカはびっくりした。
「ううっ、ううっ、ああっ」
ウルズは真っ赤な顔で身体を悶えさせて、必死になにかの刺激に耐えるような仕草を続けている。
エリカは唖然とした。
ウルズが股間に淫具かなにかを装着されていて、それを魔道でノルズが動かしているのは明白だ。
ウルズの声は、一生懸命に口から洩れる淫らな声を我慢しているものだ。
「あんまり、悶え声を出すんじゃないわよ、ウルズ……。まあ、リーナスに四六時中、犯され続けて、すっかりと淫乱なオマンコになったようね……。いや、考えてみれば、淫乱なオマンコなのは昔からか……」
ノルズが笑った。
「ど、どうしたのよ、ウルズ……は?」
エリカは思わず訊いてしまった。そのとき、思わず“様”をつけそうになり、なんとか自重する。
「どうしたのかって? ウルズ、見せてあげなさい。スカートをまくってね」
ノルズの口調には嘲笑の響きがある。
すると、歯を食い縛って声を耐えている感じのウルズが、懸命な様子で姿勢を真っ直ぐにする。
そして、震える手で巫女服のスカートを大きくたくし上げていく。
「あっ」
エリカは小さく叫んだ。
思った通り、その股間には革の貞操帯がしっかりと食い込んでいた。その内側に張形のようなものがあり、それが膣を貫いているのは明らかだ。しかも、やはり、股間の部分が大きく振動している。
かなりの快感を呼び起こされているようであり、その貞操帯の両脇から女の蜜があふれていて、べっとりと股を濡らしている。
「……あんたにも同じものをしてもらうわよ、ベルズ。どうやら、ロウとかいう冒険者が、あんたをさらおうと、うろうろしているみたいだしね。多分、スクルズを誘拐したのもそいつよ……。だから、これをしてもらうわ。これはあんたを愉しませてくれるだけじゃなく、どこに行っても、あたしにその居場所を教えてくれる仕掛けになっているのよ」
ノルズがそう言って、さっきウルズが取り寄せた布の袋を開いた。
中身が寝台に放り投げられる。
それは、ウルズがしているものと同じ貞操帯だった。しかも、その内側に当たる部分には、大きさの異なる張形が二本装着されている。
「さあ、ベルズ、寝台に手をついて、尻をこっちに向けるのよ。早くしな。逆らえば、魔瘴石を暴発させるわよ」
ノルズが酷薄そうに笑った。
「さあ、尻をこっちに向けなさい、ベルズ」
ノルズが言った。
すると、エリカの意思に反して、身体が寝台に向かって跪いた。
魔道だ。
どうするか……。
このくらいの魔道なら、エリカなら遮断できるが、本物のベルズはノルズにより、魔道を凍結させられていたはずだ。
魔道で抵抗すると、おかしなことになる。
迷っているうちに、寝台に向かって跪いた両脚が勝手に開いていく。
「世話を焼かさないのよ。貞操帯を装着したら夕方まで遊んであげるわ。久しぶりに、あたしがあんたを調教してあげるわね。まずは、その貞操帯をはいたまま、寝台にあがって、ウルズとどちらかが気絶するまで愛し合うのよ」
ノルズが笑った。
そして、スカートを後ろからまくりあげて、下着を引き下ろす。
「いやっ」
嫌悪感にエリカは思わず声をあげた。
ノルズがむき出しにしたエリカの双臀越しに指を挿入してきたのだ。
ひんやりとした感触──。
エリカは全身を竦ませた。
「じっとしているのよ、ベルズ。暴れれば、魔瘴石を使って苦しめるわよ。全身を瘴気が荒れ狂う苦しさをまた味わいたくはないでしょう? まあ、何回かいたぶったから、すっかりとその恐怖は覚えていると思うけど」
ノルズがベルズに変身しているエリカの股間の亀裂の表面をまさぐる。
しかし、脅されるまでもなく、ノルズの魔道で身体を拘束されているエリカは、ぴくりとも抵抗することができない。
「ううっ、あっ、や、やめ……」
エリカは悲鳴をあげた。
ノルズが無遠慮に股間に手を伸ばして、肉芽に指を伸ばしてきたのだ。
悔しいが、一瞬にして強い甘美感が襲ってくる。
「あらっ、今日は随分と感じやすいわねえ……。みるみるとお
ノルズが笑った。
その言葉で、侵入者が現れたというのに、壁一枚の隣室に待機しているはずの護衛が反応しないことに、エリカは合点がいった。
そう言われてみると、確かに結界のようなものをこの部屋一帯に感じ取ることができた。
とにかく、これで隣室から誰かが駆けつけるということはありえないことがわかった。
そのとき、ノルズが指をエリカの股間の亀裂にずらしてぐいと力を入れた。
「えっ?」
次の瞬間、急にノルズが怪訝な声をあげた。