※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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921 新女王凱旋-兇王の最期

「くっ、ううっ、ロ、ロウ殿──。わ、わたしも頼む。お、お尻を……。か、痒くて……ああっ」

 

 イザベラがついに哀願の言葉を口にした。

 これを待っていたというところもある。

 

「わかった」

 

 一郎は、淫魔術で粘性体の小片をイザベラの身体の一部に送り込んで急振動させた。

 淫魔術で作る粘性体は、一郎の意思ひとつで、いかなるかたちでも、どんな薄さにでもできる。振動程度なら、一郎が思考するだけで自由自在だ。

 だが、一郎が小破片を送って振動をさせたのは、イザベラが口にしたアナルではなく、クリトリスだ。

 

「おごっ」

 

 イザベラは、肢体をその場に折って、声にならない叫びを放った。

 群衆に向かって振っていた手を股間にもっていく。

 だが、それで粘性体の振動が収まるだけではない。粘性体の薄膜に包まれたイザベラのクリトリスは、激しく震え続けている。

 イザベラは下腹を手で押さえて、歯を喰いしばっている。

 

「ち、ち、違う……」

 

 イザベラは歯を喰いしばったまま、後ろに立つ一郎を睨んだ。

 一郎はほくそ笑んだ。

 

「間違ったか? こっちだったか?」

 

 次の刹那、再びイザベラに送り込んだ粘性体がひとつの塊となって、急振動を開始する。

 即ち、イザベラの秘所だ。

 一瞬にしてイザベラの股間の中に送り込んだ一郎が飛ばした粘性体は、イザベラの膣の中で張形のかたちを形成させていた。しかも、表面にたくさんのいぼをつけた。

 一郎には、イザベラの局部の中の詳細な性感帯の地図がわかるので、それに合わせていぼの大きさと場所を作っている。

 それを一気に刺激させたのだ。

 

「んああああっ」

 

 イザベラががくりと膝を折るとともに、顔だけを天に仰がせた。

 全身ががくがくと痙攣している。

 

「くあっ、や、やめ……」

 

 ガドニエルのように派手な嬌声をあげなかったのは、イザベラなりの新女王としての矜恃だろう。

 必死に歯を喰いしばっている。

 

「ははは、そうだった。アナルだったな」

 

 前側と同じように、粘性体で作ったいぼつきの張形を一瞬にしてアナルの中にも発生させて、振動をさせた。

 一方で、いまだに前側の粘性体張形の振動は続いている。

 大群衆の注目の中での二穴責めだ。

 

「んふおおっ」

 

 イザベラが、がくがくと身体を震わせて、身体を弓なりにのけぞらせる。

 一郎の眼に、まとまった愛液が股間から噴き出して、イザベラの下半身を濡らしたのがはっきりと見えた。

 潮吹きだが、失禁と同じようなものなので、一時的にカモフラージュ・リングが解除されたかどうかはわからない。

 とりあえず、ミウに合図する。

 

「たま──や──あ──」

 

 ミウの花火魔道が一斉に空が賑やかになる。

 そのあいだに、イザベラは絶頂姿を晒した。

 まあ、ただの二穴責めではなく、粘性体で発生させた前後の二本の張形には、一郎の淫魔術で知覚できるすべての最適の位置に、最適の堅さと、最適の大きさでいぼが無数に密着するようにさせている。それを同時に刺激されるのだ。

 イザベラが快感から逃れられるすべはない。

 

「んぎいいいっ、いぐうううう」

 

 イザベラが涙目で絶頂した。

 一郎は、その身体を後ろから抱きしめて、顔を振り返らせて口づけをする。

 群衆の歓声が爆発する。

 彼らには、独裁官を僭称している一郎と、新女王のイザベラが王都民衆の前で口づけを交わす姿にしか見えないはずだ。

 実際には、これだけの群衆の前で新女王を全裸にし、二本の張形で二穴をいたぶって絶頂姿の恥をさらさせたわけではあるが……。

 

「ほら、しっかりと立て、女王陛下──。これだけの群衆が新女王の姿を一目見ようと集まったんだ。しっかりと手を振ってやれ」

 

 強引にイザベラの身体を真っ直ぐにさせる。

 そして、イザベラの腰を後ろから抱きしめたまま、無理矢理に手を振らせた。

 

「こ、これをやめてくれ……。し、振動を……」

 

 イザベラが身体をふらふらさせ、体重を一郎に預けつつ、一郎に哀願してきた。そのあいだも、しっかりと手だけは集まっている群衆に向かって振っている。

 一郎の命令だからだろう。

 健気な女王様だ。

 一郎は後ろからイザベラを抱く手に力を込めた。

 

「ああ、ご主人様、また我慢できなくなりました……。か、痒いんです……」

 

 そのとき、イザベラの右横のガドニエルが再び哀訴の声をあげた。

 当然だろう。

 イザベラ同様に、ガドニエルにも前後の穴に強烈な掻痒剤を塗り込んでいる。ちょっとでも刺激がなくなれば、たちまちに発狂するような痒みが襲いかかる。

 

「おうそうか、じゃあ、ガドにも張形を送ってやろう。しっかりと締めつけろ。ほんのちょっとは、痒みも癒えるかもしれないぞ」

 

 一郎は笑って、イザベラに施しているいぼつきの粘性体と同じものをガドニエルの前後の穴にも発生させる。もちろん、振動も完全に同調させた。ついでにエリカにも送った。

 

「ほわっ、あんっ」

 

「ひあああ」

 

 ガドニエルとエリカが同時に、その場に立ち尽くすような動作をした。

 一郎は張形の振動を拡大させた。

 いぼをつかって三人の前後の穴に、最大限の快感を一斉に注ぎ込む。

 さすがに、この刺激に耐えて絶頂をしないわけにはいかないだろう。

 

「あああああっ」

 

「ほおおおおっ」

 

「あっ、はああああっ」

 

 三人が同意に絶頂する。

 その痴態が群衆にどううつっているかはわからないが、一郎の眼には、三人がこれだけの大群勢の中で、全裸で絶頂姿を晒したようにしか見えない。三人にとってもそうだろう。

 

「ミウ、花火だ」

 

 一郎は声をかけた。

 

「了解です──。たまやあああ──」

 

 再び昼間の空に、束の間の夜空が出現し、鮮やかな花火が開始されて、王都の民衆に熱狂の声を叫ばせた。

 一方で、三人ががくりと身体を脱力させる。

 しかし、手錠で左手首を手摺りに嵌めていることもあり、蹲ることさえ許さない。

 

 ともかく、三人がどんな醜態を晒そうが、まだまだイザベラの女王凱旋パレードは続く。

 そろそろ、王都周回コースも半分は過ぎただろうか。

 だが、まだ、お愉しみはこれからだ。

 

「三人とも、もっともっと王都の群衆に淫らな姿をお披露目をしてもらうぞ。少なくとも、これだけの群前の中で、あと三回は絶頂してもらう。コゼ、手伝ってくれ」

 

「了解です」

 

 コゼが再びエリカをいたぶる位置につく。

 一郎は、女王ふたりだ。

 

「や、やめてえっ」

 

「大きな声を出さないのよ、正妻様」

 

 隣では、エリカへのコゼによる責めが再開したようだ。

 じゃあ、こっちもだ。

 

「さあて、休んでる暇はないからな。もっとも、休むことで追い詰められるのは、お前らの方だろうがな」

 

 一郎はほくそ笑んだ。

 ふたりの前後の穴には、たっぷりの掻痒剤が塗り込めてある。ちょっとでも刺激が消滅すれば、たちまちに痒みが繰り返し襲いかかる苦痛が待っているだけだ。

 ともかく、淫魔術でふたりの二穴に嵌まっている粘性体張形に微弱な電撃を流す。

 これもまた、淫魔師としてできる一郎の能力のひとつだ。

 

「ひあああああっ」

 

「んぎいいいっ」

 

 ふたりが絶叫する。

 

「大きな声を出すな。これだけの群衆がお前らを見てるんだぞ」

 

 一郎は電撃を消して、張形に振動を与えながら笑った。

 

 

 *

 

 

 いま、どういう状況であるのか、イザベラにはわからなくなっていた。

 凱旋パレードのあいだ、幾度も幾度も股間とアナルへの刺激を繰り返されながら、イザベラは必死で意識を保とうとしていたと思う。

 

 とにかく、これだけの民衆の前で、痴態を晒すわけにはいかない──。

 考えていたのはそれだけだ。

 狂いそうな痒みを突然に癒やしてくれる前後の張形の気持ちよさには、イザベラは、何度も意識を落としそうになった。

 それくらいに、前後に与えられる快感は凄まじかった。

 

 だが、女王になったという矜恃だけで、イザベラは耐えた。

 左右にいるガドニエル女王とエリカもまた、同じ刺激に必死に抵抗していることも、イザベラに気力を奮い起こさせることに役立った。

 しかし、最後の方では、横のガドニエル女王とエリカについては、ロウの淫らな責めからは解放され、イザベラばかりがロウの「調教」の集中砲火を浴びていた気もする。

 ただ、あまりもの追い詰めによって、半ば朦朧としていたので、定かではない。

 

 とにかく、耐えるのだという一心だけで、イザベラはロウの悪戯に耐えた。

 

 絶頂回数は五回を超えた──。

 寸止めは、その三倍はあっただろう。

 本当に、ロウは意地悪だった。

 

 しかし、幾ノスもの時間繰り返された張形の刺激の洗礼は、イザベラの気力の限界を逸脱もさせようとしていた。 

 噛んでも噛んでも、顎に力が入らないし、唇は震え、股間からは滝のような汗と愛液が脚を滴って足もとにまで流れている。

 やむことのない股間の痙攣は、いまだにイザベラを襲っている。

 

「あっ、くうっ」

 

 イザベラはまたもや、甘い声をあげてしまった。

 お尻と股間が痒いのだ。

 痒くて、痒くて堪らない。

 どうして、この男はこんな仕打ちをイザベラにするのか──。

 イザベラは、必死にこの苦悶に耐えていた。

 

 とにかく、問題は繰り返される前後の張形の振動が起きているときよりも、停止しているときだった。

 振動中は必死に快感に耐えればいい。

 やるのは、凱旋パレードを見物する群衆に、二階建て馬車から手を振ることだけだ。それくらいなら、なんとか刺激を与えられながらでも、やることはできた。

 快感に身を委ねて、束の間の恍惚感を愉しむこともできるようになってきていた。

 

 だが、止まってしまえば地獄のような痒みの苦しみが開始される。

 快感を極めさせてもらうよりも、寸止めの数が多いので、焦燥感と、欲情の飢えと、痒みの苦しみを癒やすため、見物人の視線を浴びながら、こっそりと前後の張形を締めあげるということを続けるしかないのである。

 しかも、イザベラには、どうしても自分が本当は素っ裸であるということを認識しなければならない。群衆には見えているという服も、イザベラ自身にはまったく見えないのだ。

 全裸で王都を連れ回されて見世物にされる女王──。

 それが、イザベラに見える自分の姿なのだ。

 

 だから、一体全体、いつパレードが終わり、凱旋式の最後の行事に移行したのかもわからなかった。

 気がつくと、イザベラは凱旋馬車に運ばれてきた椅子に腰をおろしていた。

 いつ馬車が停まったのかも、いつの間に椅子座ったのかも、イザベラの記憶には残ってない。

 ただ、いつの間にか、凱旋馬車は王都広場の端に到着しており、大勢の群衆の集まる人の群れの外側にイザベラたちは位置していた。

 群衆の視線の先は、噴水広場の中心に設置された台上だ。

 台の周りには低い柵があり、その外側にたくさんの民衆が集まっている。

 そして、真ん中の台上には、ひとりの男が跪かされて、首を前に出して台の床に上半身を傾けさせられている。

 

「えっ?」

 

 イザベラはびっくりした。

 いつの間に、ここに──?

 

 もちろん、ここが王都の噴水広場と呼ばれる場所出あることも認識しているし、視線の先の台でいまから行われることがなんであるかはわかっている。

 哀れな姿で跪かされているのは、イザベラの実父であるルードルフ王だ。

 今日の凱旋式の最後の催しとして、兇王ルードルフの処刑が行われる──。

 

 ルードルフ王は、死ななければならない──。

 もしも、助命してしまえば、ただそれだけで、いまの王国の者たちは、女王としてのイザベラを見限るだろう。

 だから、民衆の目の前で、イザベラが処刑をしてみせなければならない。

 同じことをロウにも言われたし、アネルザにも言われた。

 これは、女王としての役目なのだ──。

 

 でも、イザベラの父だ──。

 実の父親を処刑する──。

 

 親子の関わりはまったくなかったが、それでも親は親だ。

 それをしなければならない……。

 だから、その罪を覚悟しようと、悲壮ともいえる気を奮い起こさせようとしていたはずなのに……。

 

 実際には、ロウがあまりにも性的の悪戯を繰り返すので、この広場に入ったことさえも、意識にのぼらなかった。

 

「おや? 気がついたか? せっかく、朦朧となっていたのにな。まあ、もう少し遊んでくれ」

 

 ロウは腰掛けているイザベラたちの後ろに立っているようだ。

 なにか合図のようなものを、中心の台上にいる首切り人や役人、周りの兵に対し、しきりに手で送っている。

 イザベラは、はっとした。

 

「待て、ロウ殿──。これは、わたしの役目で……」

 

 王殺しと、父殺し──。

 その汚名を被るのは、イザベラの女王としての覚悟と矜恃であり……。

 

「真面目に考えすぎなんだよ、イザベラ。なにも考えるな。いてもらわないとならないのは間違いないが、逆にいえば、いさえしてくれればいい。執行そのものは、イザベラは不要だ。だから、好きなだけよがっていてくれ。俺でやっておくから。この罪は俺が背負うよ」

 

 ロウが陽気な口調で言った。

 次の瞬間、しばらくとまっていた前後の淫具──。それだけでなく、クリトリスまで激しく振動を開始していた。

 

「あぐうっ」

 

 頭を背もたれに押しつけながら、一気に襲いかかった官能のうねりで、イザベラはなにも考えられなくなる。

 

 すごい──。

 すごすぎる──。

 

 イザベラは、泣きたくなるほどの快感に、もはや、なんの抵抗もすることはできなかった。

 

 そのとき、ひと際大きな大歓声があがった。

 中心の台上には、真っ赤な血が拡がり、蹲っているルードルフ王の首から、頭が離れている。

 その横には、大鎌を持ったひとりの首切り役が役目を終えて立っていて、さらに横の見届け人が胴体と離れたルードルフ王の生首を掲げる光景が飛び込んでいた。

 

「んぎいいっ、いぐううう」

 

 一方でイザベラはがくがくと身体を震わせて、絶頂をしてしまっていた。

 あまりもの快感に、なにも考えられない──。

 

 気持ちいい──。

 

 イザベラの心にあったのは、ただそれだけの感情だ──。

 一方で、馬車が揺れるほどの、わっというさらなる大歓声と熱狂がこの噴水広場で沸き起こっていた。

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