【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「そのカップの中に小便をしろ。下着を身に着けたままだから難しいぞ。ちゃんと狙うんだ。じゃあ、やれ──」
一瞬、思考がとまり、意味を理解するのに少しだけ時間がかかった。
「えっ、そ、そんな……」
アドリーヌは狼狽してしまった。
「それが俺に愛されるということだ。徹底的に辱められる。とてもじゃないが、服従できないことをね。でも、無理矢理に服従させられる。それが俺の愛し方だ」
天道様がくすくすと笑う。
えっ?
愛する?
愛してくださる?
でも、アドリーヌは、天道様がアドリーヌを愛すると言ってくれたことに、驚嘆してしまった。
そんなことは思いもよらなかった。
性奴隷としてお仕えすることは、アドリーヌたちの心からの望みだったが、それはアドリーヌたちの一歩通行であるべきものであり、まさか、天道様から、そんな言葉をかけてくれるとは夢にも思わなかった。
アドリーヌは身体が感動で震えるのがわかった。
「あ、あの……」
「それとも、俺に愛されるのは嫌か? 俺はアドリーヌが恥ずかしさで追い詰められる姿を見たい。アドリーヌは俺に仕えると誓ったはずだ。そうであれば、俺の言葉は絶対だ。小便をしろと言われればしろ。それとも、拒否したいか。どっちでもいいけどね」
天道様の顔から表情が消える。
アドリーヌは恐怖した。
怒らせている──。
そして、自分の未熟さを自覚した。
天道様のご命令を拒絶する気持ちを抱いてしまうなど……。
「い、いえ、やります──。申し訳ありませんでした」
アドリーヌは足元のマグカップに目をやる。
マグカップは股間の丁度真下にあり、多分、命令の通りにおしっこをそこに狙うことはできると思う。
だけど、自分で下着を身に着けたまま、立っておしっこをするなど……。
恥ずかしすぎる……。
だけど、ふと思い出す。
あのベアトリーチェのお姉さまは、奴隷宮に集まっていた頃、調教官の方の意地悪で、一日で夕方と朝のみと限られている排尿時間を邪魔され、何日もおしっこを我慢させられていたのだ。
それで何度も調教の最中におもらしをさせられ、気丈なお姉様が屈辱で涙を流されたりしていた。
気の毒で見ていられなかったのを思い出す。
だけど、そのベアトリーチェのお姉さまも苦労は報われ、いまは、天道様のお手付きになり、お気に入りのひとりになったみたいだ。
恥ずかしいことを耐えれば、天道様に可愛がられるかも……。
そして、頑張れば、アドリーヌも、天道様のお気に入りのひとりに近づけるのだろうか……。
アドリーヌは唇を引き締め、尿意を解き放つ。それほど尿意は溜まってなかったが出そうと思えば、なんとか出せる。
下着が生温かくなる。
股の真下に水流が落ちていく。
最初はうまくマグカップに入らなかったが、腰を移動させて、なんとかマグカップにゆばりを落とす。
そのときだった。
「ひんっ」
アドリーヌは腰を跳ねあげてしまった。
天道様が手にしていた差し棒でアドリーヌの下着を押して、丁度クリトリスのある場所を振動させて刺激したのだ。
「ほら、ちゃんと狙わないか」、
天道様が揶揄うようにお笑いになった。
でも、振動する棒は離してくれない。
「あっ、ああっ、あん」
必死に腰を安定させようとするが、そうするとまともに棒の振動を受けることになる。
得体のしれない疼きが全身を駆け巡った。
天道様自らの調教──。
奴隷宮での調練では、感じなかったまるで酔うような感覚だ。
すると、天道様に顎を掴まれて無理矢理に顔をあげさせられた。
まだ、おしっこは続いている。
「アドリーヌは泣き虫だな。俺の性奴隷にはいないタイプかな」
天道様がアドリーヌの唇に唇を重ねた
びっくりしたが、温かくて気持ちがいい天道様の舌を口の中に受け入れると何も考えられなくなる。しかも、いまだに差し棒の振動が股間を襲い続けている。
腰の力が抜け、立っているだけで必死だ。
そのあいだも、下着の布を通って、アドリーヌのおしっこが垂れ流れている。
もはや、カップに入っているのかどうかなど、気にすることもできない。
それはともかく、自分は泣いているのか?
泣いているとすれば、それは天道様の前で排尿している状態で口づけをされるのが恥ずかしいからか……?
あるいは別の感情によるものか……。
やっと、おしっこが止まった。
天道様が口を離す。
「男と深い口づけをするのは、初めてか?」
「は、はい……」
アドリーヌは天道様に顎を持たれたまま小さく頷く。
「だったら、おしっこをするたびに、この口づけと悪戯を思い出すだろうな」
天道様が指でアドリーヌの目元を優しくなぞる。
やぱり、自分が涙を流していたのがわかった。
「そ、そんなの恥ずかしいです……」
「そうだな。だけど、その羞恥が快感になる。屈辱も……。ところで、また、言いつけに従えなかったな。俺はカップに小便を入れろを命令したはずだ。下を見てみろ」
天道様がアドリーヌの顎を離す。
足元に視線を向けると、床にアドリーヌのおしっこがまき散らされ、カップにはほとんど入ってはいない。
アドリーヌははっとした。
「ああ、どうしよう。できてませんでした。申し訳ありません」
命令に従えなかった──。
愕然としてしまう。
あんなに、みんなで訓練に励んだのに……。
「くくく、本当に真面目なんだな。ほかの女の話を引き合いに出して申し訳ないけど、もしも、同じ仕打ちをしたら、ほかの女だったら、俺を罵倒する女ばかりだぞ」
「そ、そんな、天道様を罵倒するなんて……」
「まあいい。だけど、罰は罰だ。服従に従えなければ罰……。それが当然だと思わないか?」
「は、はい、思います……。ば、罰を与えてください……」
アドリーヌは言った。
言いつけを守れなければ罰……。
頭に刻み込む。
それは当然のこと……。
天道様の言葉が頭に染み込む……。
それはともかく、身体がぽかぽかと熱い。
天道様にしつけられている……。
そう考えるだけで、下腹部がじんとなる。
「わかった。罰だ」
天道様が足元にあるカップを手に取った。
それをアドリーヌの口に持ってきた。
アドリーヌは目を見張った。
「えっ──」
まさか……。
「口を開けろ……」
「ひゃ、ひゃい」
緊張で舌がもつれてしまった。
口を開ける。
カップが口につけられて、アドリーヌの排尿と紅茶の残りが混ざったものが口の中に注がれる。
ぷんと臭気が襲う。
でも、アドリーヌはそれを我慢して飲んだ。
天道様から与えられる罰なのだ。
受け入れなければ……。
自分のおしっこを飲む……。
なぜか、血が沸き立つような興奮がアドリーヌを襲って、脚がぶるぶると震えだした。
「いい子だ……。苛められると興奮するのか?」
天道様がカップを離しながら、お笑いになる。
アドリーヌは小さく首を振った。
「わ、わかりません……。だ、だけど、ぼうっとなります……。そ、その……天道様に意地悪されると……」
「そうか」
天道様がアドリーヌを片手で抱きしめた。
どきりとする。
もう一方の手が下着の中に入ってきた。
「あんっ」
下着の中で股間をそっと撫でられて、アドリーヌは跳びあがりそうになった。
凄まじい快感が全身を一気に貫いたのだ。
でも、すぐに天道様の手は下着の中から出ていった。
切ないような疼きだけが残り、アドリーヌは知らず身体を悶えさせてしまった。
「濡れているな。マゾの証拠だ。アドリーヌは泣き虫で真面目で、そして、マゾだ」
「そ、そうなのでしょうか……?」
天道様にお仕えするためには、うんと淫靡で、そして、マゾにならなければならないというのは、サキ様などから厳しく、そして、繰り返し言い聞かされた。
そのために努力した。
マゾなのかわからないが、だったら嬉しいと思う。
「ああ、見てみろ」
天道様がたったいままで、アドリーヌの股間に入れていた指を目の前に示す。
指先にねっとりと蜜のようなものがついていた。
アドリーヌが濡らしたものみたいだ。
「どうして、濡れている?」
「そ、それは……、な、何回か棒で天道様に刺激されたから……」
「それだけか?」
「い、いえ……。それだけじゃなく、苛められて身体が熱くなりました……。ぼうっとして……。疼いて……。わ、わたしはマゾなんだと思います……」
「そうだな。だが、まだ足りない。アドリーヌはまだ俺に犯される準備ができてない」
天道様が言った。
アドリーヌはびっくりした。
「い、いえ──。そんなことはありません。わたしたちは……わたしは、天道様に抱いていただく日をずっと心待ちに……」
「心はな……。でも、まだ身体は追いついてない。肉欲に追い立てられて、どうしようもなくなるほどに、身体に疼いてもらおう。両手を背中に回せ」
首の後ろでぱちんと音がして、両手が首のチョーカーから外れる。
「両腕を後ろだ」
天道様に背中を向けさせられる。
慌てて、両手を背中側で水平になるようにした。
服の上から上半身に縄が喰い込み始める。
「うっ」
縄なんてどこに持っていたのだろう。
それはともかく、両腕に縄が巻かれ、上半身が締めあげられる。身体が緊縛されていくにつれて、また下腹部が熱る感覚が襲ってきた。
「縛られるということは支配されるということだ。自由を失う快感が身体に刻み込まれる」
あっという間に上半身を後手に拘束された。
いつの間にか天井から縄が垂れていた。天道様は、アドリーヌを立たせたまま、上半身を縛った縄尻を天井からの縄に繋ぎとめた。
「肉欲に支配されて、俺に抱かれたくなるまでお預けだ。それまでじっとしているだけでいい」
「わ、わたしは天道様に、抱いていただきたいと思っております」
「心はな。俺が言っているのは、身体の話だ」
天道様が別の縄を二重にして、でアドリーヌの腰の括れをひと巻きした。
そして、その縄を身体の前に回して、アドリーヌの股間に通す。
目を見張った。
その縄には大きな縄こぶが三個作ってある。
天道様は、その縄をお尻側からぐいと引き絞った。
「ひいいっ、ひんっ」
下着越しではあるが、縄こぶが正確にクリトリスを圧し、肉襞に喰い込み、アナルを刺激する。
アドリーヌは縄こぶが喰い込む刺激に、思わず身体を反り返らせた。
「まだだ」
さらに、天道様は股間に縄を喰い込ませる。
「あああっ」
アドリーヌは声をあげてしまった。
疼痛のような圧迫感が股間を支配する。
身体がじんとなってしまう。
「股縄だ。これで女であることを自覚してもらう。さっきも言ったが、この股縄によって肉欲で身体を支配されたら、襲ってやろう」
天道様そう言うと、もう一度締めあげてから縄留めをした。
容赦のない緊縛感に、アドリーヌは歯を喰いしばる。
天道様がアドリーヌから離れた。
すると、身体が浮きあがるような感覚が襲った。
「あっ、やっ」
天井から吊られている縄が上にあがったのだ。
足の裏が床から離れていく。
そして、辛うじて足の指がぎりぎり床に付いた状態まで引き上げられた。
「ああっ、こ、こんな……」
股縄によって痺れるような妖しい感覚が襲う。
縄の刺激がアドリーヌを支配していく。
床に付いているのは、ほとんど足の親指だけだ。だから姿勢を安定させることができなくて、身体が揺れるのだが、そのたびに股縄の刺激がアドリーヌを襲いかかる。
「さて、しばらく、そのままだ。少しばかり、ほかの部屋にも行ってくる。戻ってきたときに、身体の準備ができたかどうか調べてやろう」
天道様がさらにアドリーヌの顔に目隠しを施した。
視界が消滅する。
「ひゃあ」
上下の感覚が鈍って身体が揺れる。
縄こぶがアドリーヌを襲う。
「いやあっ」
またもや、アドリーヌは声をあげてしまった。
「じゃあ、休憩だ。たっぷりと股縄を愉しむといい。マゾの悦びもな」
天道様が部屋から出ていく気配がした。
ばたんと扉が閉まり、人の気配が完全に消滅し、アドリーヌはただひとり部屋に残されてしまった。