【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「て、天道様は、で、伝承の、い、淫魔師様──。淫魔師様に違いないと思います──」
アドリーヌが嬌声の合間の中で叫んだ。
一郎は驚いて、愛撫の舌をやめた。
すでに、アドリーヌは荒い息をしていて、全身は絶頂寸前の震えと脂汗にまみれている。
だが、一郎はそれよりも、一郎のことを淫魔師だと口にしたアドリーヌに驚いていた。
いまでも、一郎が淫魔師だと教えている女は少ないし、女側からそれを見抜いたのは、おそらく、ルルドの女精のほかは、ユイナのみだったと思う。
ふたりとも、鑑定術のような能力を持っていたが、アドリーヌは違う。
一郎が魔眼で読むステータスにそれが映らない。
だがら、驚いてしまった。
「ほう、どうして、そう思うんだ?」
一郎は濡れそぼつアドリーヌの女陰に一本の指を挿入する。
もちろん、膣を傷つけないようにゆっくりとだ。特にアドリーヌにとっては生まれて初めて、ここになにかを挿入するはずだ。痛みなど感じることのないように慎重に押し進めた。
「ひゃんっ」
アドリーヌがびくんと緊縛された身体を跳ねさせる。
快感の場所は、膣穴の浅いところにもいくらでもある。一郎はそこを重点的に指の腹で揉み擦ってやったのだ。
「いやああっ、あああ……」
アドリーヌが顔をのけぞらせて啼き声をあげる。
もう十分に快感を溜めているようだ。指を挿入しても大きな抵抗はない。それどころか、たっぷりの蜜のぬめりとともに、膣肉が指に絡みついてくる。
「ほら、質問に答えないか。性奴隷になるんじゃないのか。ちゃんと質問には正直に答えないと、精を与えないぞ」
だが、一郎はわざとアドリーヌが言葉に応じようとしたところを狙って、指を回すように動かしてやった。
快感の場所を刺激しながらだ。
だから、なかなか答えられない。
一郎はわざとアドリーヌを翻弄させる。
「ひゃああっ、て、天道様が、ああっ、おっしゃったから……。あああっ……」
やがて、やっと快感と快感の隙間を見つけて、指で膣をまさぐられる快感に声を震わせながらアドリーヌが応じる。
処女でこれだけ快感を膣で感じることができれば、一郎の性奴隷としての淫らさは十分だろう。
一郎の淫魔術というのもあるが、これもまた、奴隷宮で身体の淫らさを増幅するように、ひたすらに励んだ成果だとは思う。
まだ、令嬢組で精を放とうと思うのはアドリーヌが最初であり、ほかの令嬢たちもまだ前戯程度のことしかしていない。だが、そういえば、どの令嬢もかかなり敏感な身体をしていた。
しかし、簡単には絶頂はさせない。
指をアドリーヌの股間に埋めたまま、指の動きをとめる。
「俺がなにか言ったか?」
「はあ、はあ、はあ……。せ、精を与えて……支配すると……」
すると、懸命に息を整えながら、アドリーヌがそう言った。
一郎はちょっとびっくりした。
たったそれだけでと、不思議に思ったのだ。なにしろ、淫魔師などという存在は、この世界でも伝承上のことであり、現実に存在するとは考えられていないらしい。
たとえ、一郎がそう口にしたところで、淫魔師だと思うわけがないと考えたのだ。
そもそも、精を注いで、身体を支配するなど、性行為のときに男が口にする粋がりの言葉のようなものだ。
真に受けて、一郎を淫魔師だと断定するか?
「それだけで、そう思ったのか?」
一郎は訊ねた。
そして、淫魔師というのは伝承の存在であるとともに、心を支配されるということにより、忌み嫌われる存在でもあると耳にしている。だから、一郎は不用意にそれを口にしないことにしている。
アドリーヌは気にしている気配はないが……。
とりあえず、詳しく喋らせようと思って、愛撫を中断する。
もっとも、まだ指を挿入したままではあるが……。
「い、いえ、ク、クグルス様も、はっきりとはおっしゃりませんでしたが、そんなことを……。それに、魔妖精を眷属にできるのは、淫魔師様だけなので……」
クグルスか……。
そういえば、一度、引き合わせたのだった。
だが、それはともかく、魔妖精を眷属にできることが淫魔師の特性とは知らなかった。
「そうなのか?」
「は、はい……。一説によれば、クロノス様にも、魔妖精の女王を眷属にしていたという伝承もあって……」
「ええ?」
一郎は思わず声をあげてしまった。
これまでにこの世界で得た知識では、魔妖精というのは、忌み嫌われる存在だ。それがクロノス神の眷属だったなどというのは初めて聞く話だ。
「そんなのは初めて耳にするが?」
一郎は言った。
「わ、わたしの卒業研究は……クロノス伝承で……。北方に伝わるクロノス伝承の中にそういうのがあるのです……」
「卒業研究って?」
「マイムの貴族用のレガシー学園です……」
「ああ、君はあそこの卒業生か」
副王都と呼ばれるマイムの城郭外の郊外に、貴族専用の教育施設があるのは知っている。全寮制の学校で、義務教育ではなく、貴族の中でも希望する家の子弟が通う学校だそうだ。
家柄もそうだが、かなり優秀でなければ、入学も卒業もできないらしい。
アドリーヌはそこの卒業生なのかと思った。
「は、はい……」
アドリーヌが頷いた。
かなり息も整ってきた感じである。
「あ、あのう……。指を……」
さすがに気になるのか、アドリーヌがM字緊縛の身体をもじもじとさせる。
一郎は返事の代わりに、内裂の中の小さなしこり、いわゆる“Gスポット”を柔らかく擦りあげてやる。
「あひいっ、あああ──」
アドリーヌがびくんと腰を震わせて、声をあげる。
「我慢だぞ。勝手にいくな──」
Gスポットを刺激しつつ、さらに親指でクリトリスを軽く刺激する。
「ひいいいいっ」
アドリーヌの身体が弓なりになった。
だが、まだいかせない。
ぎりぎりのところで、またもや刺激を中断する。
「ああ……」
アドリーヌの裸身が脱力する。
「だが、さっきの話だが、クロノス神の眷属が魔妖精というのは一般的なことなのか? 俺は初めて耳にする話だが」
もしもそうなら、スクルドやベルズあたりが、なにか言及してよさそうな感じだが。ガドニエルだって、そんなことは口にしなかった。
それが一般的であれば、魔妖精が忌み嫌われる存在のはずがない。
「い、いえ……。も、もちろん……い、異説で……。で、でも、クロノス信仰は……種族によって異なっていて……。北方の諸種族にもたくさんの異説が……」
アドリーヌが説明をする。
それによれば、そもそもクロノス伝承というのは、種族や土地によって異なり、たくさんのクロノス像というのが実は存在するそうだ。
アドリーヌが口にしたのは、北方の諸種族のほんの一部の伝承の話らしい。
そういえば、人間族の国に拡がる教会のクロノス神話と、ガドニエルの支配するナタル森林の伝承の中のクロノス神話、さらに、魔族の中でのクロノス像は全部異なっていた気がする。
獣人族は、そもそも、クロノス信仰などないと教えてもらった気もするし……。
とにかく、アドリーヌは、驚いたことに、そのいくつかある伝承のかなりに精通しているようだ。かなり勉強家なのだろう。
そういえば、彼女は、イザベラが開いていた政経勉強会の出席者のひとりでもある。
勉強家で真面目な令嬢のようだ。
「興味深いな」
一郎は正直に言った。
だが、閨の最中に聞く話ではなかったかもしれない。
「は、はい。それがわたしの研究テーマで……。クロノス神は、淫魔師であったという伝承もあるのです。だから、天道様は天道様なのです──」
アドリーヌが嬉しそうに語る。
どうやら、アドリーヌは自分が研究したことがあるクロノス信仰の話をするのが愉しいようだ。
本当にいきいきしている。
まあ、女性器どころか尻の穴まで露出させながらする話ではないかもしれないが……。
一郎はほくそ笑んだ。
だが、クロノス神が淫魔師?
そんな伝承が存在するのか?
まあ、いいけど……。
「まあいい。そのうち、詳しく教えてくれ」
一郎はアドリーヌへの責めを再開する。
だが、責めの場所は変えた。
指を抜いて、無防備なクリトリスに触れる。
ゆっくりと、そして、だんだん刺激を強くしていく。
「ひっ、ああっ、ああっ、あっ、あああっ」
アドリーヌの反応はあっという間に激しくなる。
しっかりと緊縛されているのだ。
アドリーヌは身体を動かして、淫らな刺激から矛先をわずかに変えることもできない。
しかも、一郎の愛撫だ。
快感の場所は赤いもやで見えていて、外すこともない。
そんな一郎の責めを受ければ、その結果は明らかだ、
「だ、だめええ──。い、いきます──。許可を──。許可を──。い、いかせてくださいいい──。あああっ」
アドリーヌが必死に叫ぶ。
限界まで耐えろと命令しているので、唯一自由になる首を横に振って、アドリーヌは我慢している。
だが、限界だろう。
一郎は、垂れ流れる愛液でべとべとになっているアナルにも指の刺激を足した。
「んぐうううう──。だめええ──」
アドリーヌは白い喉を晒して、絶頂を告げる悲鳴を噴きこぼす。
そして、自由を奪われている身体を激しく揺すりたてて絶頂を極めた。
我慢はしようとした気配はあるが、さすがに一郎がちょっと本気になれば、あっという間だった。
だが、愉しいのはこれからだろう。
「勝手に達したな。やり直しだ。我慢できるまで繰り返すぞ。必死に耐えろ」
一郎はにやりと微笑むと、まだ絶頂の余韻にも入っていないアドリーヌに、刺激を再開した。
再び、クリトリスを柔らかく擦ってやる。
「ああっ、お、お待ちください──。そ、そんな──。あああ」
アドリーヌが狼狽の声をあげる。
だが、膨れあがっているクリトリスを擦り始めると、自らの哀訴の言葉を遮って、淫らな声が迸った。
「駄目だ──。これは勝手に達した罰でもある。十分に我慢できるようになるまで繰り返すぞ。解放して欲しければ耐えてみせろ」
一郎は指の愛撫をしながら言った。
だが、一度達して敏感になっている身体が二度目の絶頂を我慢できるわけがない。
今度は、あっという間に、次の絶頂に追い立てられていく。
「ああ、またいぎまずうう──。も、もうしわけ、ありまぜんんん」
二度目は呆気なくだ。
アドリーヌは断末魔のような悲鳴を迸らせた。
「全然駄目だな。次は耐えろ」
一郎は愛撫を中断せずに刺激を継続させながら言った。
「ひいいっ、いやああ──」
アドリーヌが必死の声を出し始めた。