【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
足元に身に着けていた服を置かれ、貞操帯だけのほぼ全裸姿になっているカサンドラが、ラザニエルの理不尽な命令に戸惑った顔になった。
ラザニエルは、思い切りその頬を引っぱたいた。
「きゃあっ」
カサンドラがよろけて姿勢を崩した。
ラザニエルは、反対側の頬を思い切り張った。
「ひゃん」
たった二発の平手なのに、カサンドラはもう身体を崩しかけている。なにしろ、一切の妥協をしていない。ラザニエルは力の限りカサンドラを叩いている。
とにかく、この異常なほどに火照りきる情欲を発散したい。
気が狂いそうだ。
ラザニエルの肉体が身体が一郎から与えられる恥辱と屈辱を欲しているのは明らかだ。
口惜しいが認めざるを得ない。
被虐の血が騒ぐ。暴れまわっている。苦しいのだ。
カサンドラごときを嗜虐して、それが完全に癒えるわけではないが、思い切り狂気をカサンドラたちにぶつければ、ラザニエルを苦しめている焦燥の穴は、多少は埋まるのではないだろうか。
いずれにしても、今日は馬鹿になってやろう。
多忙な業務は午後も埋まってるので、長い時間それを続けることはできないが、こいつが、その午後の時間をずっと恥辱で苦悶するのを眺めることで、ラザニエルの官能の飢餓感も耐えられるほどに癒える可能性もある。
「小便だと言っているだろう──。さっさとしないかい──」
また、叩く。
右、左──。そして、右──。
「ひっ、ひいいっ」
カサンドラが悲鳴をあげ続ける。
そして、股間の貞操帯の小さな穴から放尿が迸り落ち始める。それは、カサンドラがたったいま脱いだ服を濡らしていく。
ラザニエルは、平手打ちを中断した。
放尿が終わるまで、ラザニエルはカサンドラの前に黙って立った。
まだだ。
ほど遠い……。
ラザニエルの中の狂気は、ふつふつとラザニエルの身体を焦がしている。
これと同じことを逆にロウがラザニエルにするのであれば……。
そのときこそ、ラザニエルは、肉体の苦悶からの解放と引き換えに、一生奴隷として惨めに過ごす選択をするのではないだろうか。
パリスに監禁されていた百年は、ラザニエルにとっては地獄そのものだった。だが、同じ扱いをロウに遭わされるとすれば、もしかしたら、ラザニエルは甘んじてそれを受け入れるかもしれない。
心からの悦びとともに……。
そう思うと、ロウのそばから離れようとしないガドニエルの気持ちもよくわかる。まあ、
あれは根っからのマゾでもあるし……。
しかし、やっぱり、そのつけをラザニエルに払わせて、平然としているのは腹が立つ。
やがて、カサンドラの放尿が終わった。
カサンドラは呆けた顔でラザニエルを見つめている。
「跪くんだよ──」
ラザニエルの強い言葉に、すぐにカサンドラが汚れた自分の服を跨いで膝立ちになる。
「なんで、そんなに時間がかかったんだい、ぐずが──。お前の立場がわかっているのかい、奴隷。お前はわたしの性奴隷なんだよ──」
「も、申し訳ありません」
「罰として、もう少し打ってやるよ。両手を背中にまわせ──」
「は、はい」
カサンドラの両手が背中に回る。ラザニエルはその手首を見えない糸でぐるぐる巻きにした。
これで、カサンドラは両手を使えない。
だが、その顔は既に欲情している。股間に喰い込んでいる貞操帯の革帯の脇からは、受け止めることができない新しい蜜がどんどとあふれてきているのがわかる。
部屋の中にカサンドラの淫液の匂いが拡がり始める。
「何発打たれたいんだい──?」
「え?」
一瞬、カサンドラがきょとんとなった。
ラザニエルは、二本の指をカサンドラの鼻の穴の中にねじ込んでやった。
エルフ族特有の美しいカサンドラの顔の鼻が大きく拡がって醜く歪む。
「ひがあああっ、いがいいいっ、おぐるしおおおっ」
カサンドラが顔を歪めて絶叫した。
ラザニエルは笑いながら指を抜く。
指についたカサンドラの鼻汁をカサンドラの乳房で拭う。
「今度、言い淀んだり、わたしの言葉を質問で返したりしたら殺すからね。罰として、何発叩かれたいか訊いてやると言ってるんだよ。何発だい──?」
「ラ、ラザニエル陛下の……お、お好きなだけ……」
頬を張り飛ばす。
「何発だと訊いてんだよ──」
また、叩く。
すでに、カサンドラは朦朧となっている。幾度も叩かれた衝撃でもあるが、この女はすでに被虐酔いをしているのだ。
すっかりと欲情する雌の顔だ──。
忌々しい──。
どうして、こいつは、こんな風に被虐欲を満足させて、発情した雌猫のような顔になれるのに、ラザニエルの官能の焦燥は満たされないのか──。
畜生──。
「じゅ、十発、お願いします、副王陛下──」
カサンドラが叫ぶように言った。
「わかった。じゃあ、顔を動かすんじゃないよ──」
すぐさま右の頬を引っぱたく。
カサンドラの顔が左に向く。慌てたように、カサンドラが正面に顔を戻すが、そのときには、ラザニエルは反対の頬を張り飛ばしている。
今度はカサンドラの顔が左に向く。
慌てて戻したところを右から打つ。
右──。左──。右──。左──。
もう、カサンドラはなにも考えられないだろう。
その顔は痴呆のように恍惚となっていた。
十発打ったところで、平手をやめる。
「あと何回だい、カサンドラ──?」
引っぱたく。
「も、もう十回になりました──」
また、頬を張り飛ばす。
「ふざけるんじゃないよ。罰一回につき、十発とお前が決めたんだろう──。まだ、一回分だ。残りは何発だい──」
頬を張る。
カサンドラがはっとした顔になった。
「あっ、あと十……いえ、残り二十発打ってください──」
「馬鹿垂れ──。いまので、嘘の数字を口にしただろうがあ──。全部で五十発だ──。残り四十──」
「は、はいっ」
カサンドラがちょっと嬉しそうな表情を浮かべて声をあげた。
連続の平手を開始する。
息をするのも許さないような連続の平手打ちである。
それを受けながら、カサンドラは次第に息を荒くしていく。
そして、五十発の平手打ちが終わった。
「よしわかった。じゃあ、もう一度小便だ。すぐにしな」
ラザニエルはにやりと笑った。
「ええ?」
さすがにカサンドラは困惑した表情になる。
さっき放尿をしたばかりだ。
いくらなんでも、すぐにおしっこをすることなどできないだろう。
ラザニエルは、カサンドラの胸を蹴り飛ばした。
「あがあっ」
カサンドラが股を開いて仰向けに倒れる。
ラザニエルは、髪の毛を掴んで強引に元の膝立ちに戻させた。
「この低能の奴隷が──。わたしの命令には絶対服従だ。小便でも、大便でも、淫汁でも、言われたら言われただけ垂れ流すんだよ──。出さないかい──」
「ひっ、もう、もうしわけ……」
髪を掴まれたままのカサンドラが慌てて放尿をしようとするが、ほんのちょっとだけ股間から垂れただけだ。
ラザニエルはカサンドラの頬を張る。
「ぐずだねえ──。それっぽっちかい──。あくまでわたしの命令に逆らうということだね──」
「い、いえ、そんなわけでは……。で、でも、申し訳ありません。すぐには……」
「まあいい。じゃあ、水を飲ませてやろう。天井を向いて口を開けな」
「は、はいっ」
カサンドラが上を向いて口を開ける。
ラザニエルの執務室の上には、飲料用の水壺がある。それを手に取る。
カサンドラの口の上に垂らしてやる。
水が注がれていく。
「一滴でもこぼすんじゃないよ。全部飲むんだ。こぼせば、明日の朝まで貞操帯に電撃が流れ続けると思いな」
ラザニエルは水をカサンドラの口の中に注ぎながら言った。
カサンドラが貌に恐怖の色を浮かべて、必死になって口の中に水を飲み続けだす。
ラザニエルはにやりと微笑んだ。
空になりかけた水壺の中に、水魔道で新しい水を充満させたのだ。
それをしばらく続ける。
カサンドラは終わらない水飲みを延々と続けた。
「んぐっ、んぐっ」
やがて、苦しくなったのかカサンドラの顔には、明らかな苦痛が浮かびあがった。
しかも、水を飲み続けていると、うまく呼吸もできないはずだ。
カサンドラの身体が痙攣のようなものをはじめ、だんだんと顔も真っ赤になる。
「もっとだよ。もっとだ。小便は出し放題だ。小便が出るまで水を注いでやるさ」
ラザニエルは水を注ぎ続けた。
空になる直前に水魔道で水を充満させた回数は、七回にも達した。
心なしか、カサンドラの腹は膨れてもきた。
それでも懸命にカサンドラは水を飲み続けている。
おそらく、大きな木桶一杯分くらいは飲んだのでないだろうか、
やがて、ラザニエルの鼻息がいよいよ荒くなる。
「ううっ、ごほっ。ごっ」
そして、ついにカサンドラが口から水を吐き出してしまった。
「この馬鹿垂れがあ──。まだ小便をしないのに、水を飲むのをやめたかい──。だったら、そのままでいな。小便はしなくていい──」
ラザニエルは、カサンドラを蹴り飛ばして、再びひっくり返してやった。
同時に、魔道で小さな穴が開いていた貞操帯の放尿口を封鎖し、さらに尿道口に突起を出させて、おしっこができない状態にした。
「んぎいいいっ」
尿道に栓をされる苦痛に、カサンドラが大きな呻き声をあげた、
そのときだった。
廊下からノックの音がした。
「副王陛下、食事を持って参りました」
扉の外から声がした。
若い男兵の声だ。
少し前に、正確に四半ノス後に、男兵に昼食を運搬させる手配をするように指示した。
だから、運んできたのだろう。
「入ってきな。入ったらすぐに扉を閉じるんだ」
ラザニエルは執務室の椅子に戻ると、平然とそう言った。
「ああ、そんな──」
カサンドラが後手に拘束されている身体を懸命に起こしながら、絶望の声をあげる。
こんな扱いは受けていても、カサンドラは元の水晶宮の太守夫人だ。それなりの尊厳もあるはずだ。それが破られるのである。
一方で、ラザニエルの許可を受け、小さな車輪のついたトレイに食事を載せてきた二人の若いエルフ兵が部屋に入ってきた。
「えっ?」
「ええ?」
そのふたりが裸身のカサンドラに接して目を丸くしたのがわかった。
「お前ら、ふたりとも、わたしを見な」
カサンドラは、その二人の兵に声をかけた。