【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
952 美少女姉妹への卑劣な罠
路地に入ると、指示があったとおりの小さな家があった。
入り口から中に入る。すると、家はひと繋ぎの広い場所になっていた。そして、真ん中にマットだけの寝台がある。
人の姿はない。
しかし、気配はある気がする。
少なくとも、なんらかの手段でリンダを観察しているはずだ。
リンダは、誰が、どこにいるのか探ろうとした。
『武器を置け、リンダ』
すると、声がした。
とっさに剣を抜いて、声の方向に構える。
だが、そこには人の拳ほどの小さな箱が床に直接に置いてあるだけだった。
『武器を置くんだ、リンダ』
剣を抜いたままその箱を観察していると、その箱からまた声が流れた。
やはり、どこからかリンダを観察しているのだろう。
リンダは注意深く、周囲を観察した。
「イルマはどこだい。約束通りにひとりで来たさ。さっさと解放しな、この卑怯者」
リンダは怒鳴った。
すると、箱からくすくすと笑う声が聞こえてきた。
「なにがおかしい──」
リンダは喚いた。
『あいにくと妹はここにはいない。だが、ちゃんと会わせてやる。別にお前ら姉妹に恨みがあるわけじゃないからな。しかし、命令には従った方がいい。殺すつもりはないが、腕や脚はなくてもいい。むしろ好事家にはそっちの方が高く売れるかもしれないしな』
箱から発する笑い声が大きくなる。
リンダは歯噛みした。
とにかく、突然のことだった。
リンダとイルマは、姉妹でパーティを組んでいる二人組の冒険者であり、ハロンドールの王都ギルドに所属していた。ランクは
年齢は十六と十四。自分で口にするのは恥ずかしいが、売り出したばかりの美少女姉妹パーティーというのが、リンダとイルマである。
だが、クエスト帰りの昨日の夜に食材を買うために別れた妹のイルマが借りている家に戻らず、徹夜で探し回ったところで、一度戻った家に、イルマが身につけていたはずの衣類が箱に入って置いてあったのだ。
しかも、下着や髪飾りを含めて、持っていた隠し武器を含めて、なにもかも一個の箱に入っていた。
そして、箱には一通の手紙があり、王都ハロンドールの副王都と呼ばれるこのマイムの城郭内のこの場所が示されていたというわけだ。
リンダのことは見張っていて、妹に会いたければ、その場からすぐにマイムにやってくるように指示があった。
交渉の余地はなく、この場からマイムに向かわず、誰かに知らせようとする素振りをすれば、二度と妹に会える機会はなくなるとも書いてあった。
妹のイルマは、誘拐されたのだ……。
リンダは愕然となってしまった。
仰天したが、リンダにはその手紙に従うことしか思いつかなかった。明らかな罠だし、のこのこと指示に従えば、イルマだけでなく、リンダも捕らわれるのだろう。
このところ、若い女が行方不明になるという事件が続発していて、闇奴隷狩りではないかと噂されていたが、おそらく間違いないと思った。
どこのどういう集団なのか思いもつかないが、その連中は王都をひとりで歩いていた妹のイルマをなんらかの方法で誘拐し、次いで、リンダがそのイルマの姉であることを知っていて、ついでに妹を人質にして、リンダもまたさらってしまおうとしているに違いないと悟った。
どうすべきか……。
妹とは二人暮らしであり、この家にはほかに居住者はいない。闇奴隷狩りだと思われる連中にこのまま従えば、リンダとイルマがいなくなってしまったことが、誰かに気がついてもらえるには、数日はかかると思う。
まあ、夕べは、イルマの捜索について、正式に冒険者ギルド長に就任したミランダや、新たに副ギルド長になった黒エルフのイライジャに相談したので、それで悟ってくれる可能性はあるが、望み薄だ。
迷った挙げ句、リンダはその脅迫状に従うことにした。
早く両親を失ったリンダにとっては、イルマはただひとり残っている大切な家族だ。
万が一の救出の望みがあるなら、それに賭けたい。
リンダは、手紙に従って、半日の時間をかけて、このマイムの城郭の路地までやってきた。
手紙に指定されていたのが、この場所だからだ。
果たして、書かれていたとおりの家があり、そこに入ると、この小さな箱から声が聞こえてきたというわけだ。
『指示に従わなければ、これで交渉は打ち切ろう。一生懸命に妹のことを探すといい。さよならだ』
リンダは手に持っていた剣を床に捨てた。
仕方ない。
いまは従うしかなさそうだ。
鞘も外して床に置く。
「置いたよ」
『足首に隠しているナイフもだ。懐にある毒矢。具足も外せ。背負ってきた荷物。床に置いた武器を含めて、全部壁際に投げるんだ。お前自身は家の真ん中にある寝台のそばまで行け』
指示に従う。
だが、よくわかっている。
足首に武器を隠しているなど、妹くらいしか知らないはずだ。イルマから聞き出したのだろうか……?
リンダは、言われたまま、空身で家の中にただひとつある寝台のそばに向かう。
そして、気がついたが、寝台の四隅には反対側が寝台の手摺りにかかっている四個の枷があった。
どの枷も片側が開いてて、閉じれば施錠されるようになっている。
リンダは嫌な予感がした。
「なにするんだい?」
リンダは不貞腐れて訊ねた。
また、どこで見張っているのか懸命に探る。
しかし、わからない。
イルマがここにいないのは確実なのだろうが、果たしてどこから観察をしているのか……。
『なにをするかな。せっかく寝台があるんだ。とりあえず、身体を味わうかな。まずはその場で素っ裸になれ。そして、寝台に寝そべって、四個の枷に手足を繋げろ。心配ない。ただ手首と足首を枷に当てるだけで、自動的に締まるようになっている』
声が言った。
リンダはかっと頭に血が昇るのがわかった。
「ふざけんじゃないよ──。そんなことできるわけないだろう──。ただじゃおかないからね──。妹はどこにいるんだい、この卑怯者──。殺してやるからね──」
喚き散らした。
すると、箱の中から嘲笑するような声が響いた。
『もっと叫ぶといいぞ。何事かと思って、誰かが入ってくれば、それで終わりだ。我々は二度と接触することはない。妹と会えることは一生ないだろうな』
はらわたが煮えかえる。
しかし、リンダは叫ぶのをやめた。
だが、服を脱ぐ気にはならない。
どうしていいかわからず、寝台のそばでただ立っていた。
『まあいい……。じゃあ、指示に従いたくなるように、妹の声を聞かせてやろう』
箱が言った。
すると、突然にすすり泣くようなよがり声が箱から聞こえてきた。
はっとした。
妹のイルマの声だ──。
「イルマ──? イルマなのね──。どこにいるの──?」
箱に寄って叫ぶ。
「あっ、お姉ちゃん──。あ、ああっ、あっ、あああっ」
箱から聞こえたのは間違いなく妹の声だった。
だが、様子がおかしい。
「ああ、もう許して……。ああ、許してください……。ああ、ああっ」
明らかなよがり声だ。
性的な刺激を受けているのは間違いない。
リンダは、愕然となった。
イルマのすすり泣きに悲鳴のような嬌声が混じっている。リンダにはイルマがなにをされているのか、聞かなくてもわかった。
「や、やめなさい──。妹に手を出さないで──。イルマ、どこにいるのか言いなさい──。どこなの──?」
「わ、わからない……。目隠しをされていて……。いやあああ、もういやあああ。やめてええ──ああっ、あっ、あっ、あああっ」
「イルマ──。しっかりして、イルマ──。なにか覚えていることは──。聞こえるものはなに──。イルマ──」
「わ、わからない──。て、手がいっぱい……。あああっ、ああああっ」
イルマの泣き声混じりの嬌声が響く。
だが、それが中断されて、イルマの声が聞こえなくなる。
しばらくすると、最初に聞こえてきた男の声がまた響きだした。
『ここまでだ。従う気になったか? これが最後だ。妹を助けたければ、そこで服を脱いで寝台に横になる。自分が助かりたければ、このままこの廃屋から出ていけ』
「よ、よくも……、よくも……。と、とにかく、イルマに手を出すのをやめさせなさいよ──。すぐによ。それをすれば、命令には従うわ。あたしが交替する。妹は解放しなさい」
『代わりにそこで裸になればな』
「や、約束するのね──? その保証は?」
『信用してもらうしかないな』
声が笑った。
憎悪と怒りで全身が震えてくる。
おそらく、解放などしない。
妹とともに、得体の知れないこの連中の玩具になるだけだ。
そして、闇奴隷として売られる……。
だが、従わなければ、絶対にもう妹には会えない。
リンダはその確信だけはあった。
『さあ、どうする? もう一度、妹の声を聞くか?』
再び、箱からリンダを呼んで泣き叫ぶイルマの声が聞こえてきた。
「やめてええっ」
リンダは叫んだ。
「……言うとおりにする。するから……」
『服を脱いで、自ら拘束しろ。それで妹を責めるのはやめてやろう』
箱からの冷たい言葉に、リンダはがっくりと項垂れてしまった。
震える手で、身につけているものを脱ぎ始める。
あっという間に下着だけになった。
寝台にあがとうとした。
『まだ残っている。生まれたままの姿になってから、寝台にあがれ』
箱から声──。
口惜しい……。
胸に巻いている布を剥ぎ、腰から下着を脱いで爪先から抜き取った。
どこからか観察している卑劣極まりない連中……。
そいつらの言いなりにならなければならないこの場に、怒りでいっぱいになる。
『気の強い冒険者とはいえ、やはり女だな。ほう、あちこちに傷があるな。妹もそうだったが、心配しなくていいぞ。売り物にするときには、傷ひとつない綺麗な肌に治してやるからな。それとも美人姉妹冒険家で売るか? だったら、そのままでいもいいかもな』
やはり、どこかで見ているのだ。
リンダは必死に手で股間と胸を隠しながら、寝台にあがった。
だが、四肢を開いて自ら拘束されるのは抵抗がある。
決心ができず、寝台の上にあがったまま、しばらく、両手で身体を隠して座り込んでしまった。
『ここまでしたのに、交渉決裂でいいのか? あと十数えるまで待ってやる。そのあいだも、自ら拘束しなければ、我々は交渉をやめる……。十……九……八……』
「ま、待って──」
リンダは慌てて、寝台に身体を横たわらせた、
脚を開いて、ますは足側の隅にある枷の開いている部分に足首を載せた。金属音がして、足首に枷が嵌まる。
「ひっ」
自分の口から怯えた声が出たが、まだ箱から数をかぞえる声は続いている。
リンダは、両手を大きく頭方向に開いて、頭側の枷に手首を載せた。
がしゃんと音がして、枷が閉じる。
これで、リンダはもう身動きできなくなってしまった。
すると、人の気配が家の入口に集まるのがわかった。
はっとなる、
そして、扉が開く。
どやどやと複数の男たちが入ってくる。
十人はいるだろう。
「いやあああ」
リンダは叫んでしまった。
「ははは、いい格好になったな。思ったよりもいい身体だ」
「十六だというが、妹もそうだったが色っぽいな」
「いいおっぱいだ。妹はちょっと小さめだったが、姉の方は大きいな。どれどれ……」
男たちが好色そうな言葉を口にしながら、リンダの周りに迫ってきた。
あっという間に寝台の周りに十人以上の男が集まった。
誰もか彼も知らない者たちだ。
いや、ひとり知っている……。
だが、まさか……。
「じゃあ、まずは俺からでいいですか?」
十人のうちのひとりが寝台にあがってきて、リンダの脚のあいだに座って、ズボンを脱ぎ出す。
リンダは動顛した。
だが、その男こそ、さっきまで箱を通して喋っていた男の声だとわかった。だったら、意外に近い?
妹も近くにいる?
しかし、思念はそれまでだ。
一斉にリンダの裸身に手が伸びてきたのだ。
十人以上の男の二十本の手がリンダの裸身を愛撫し始めた。
「な、なにする気よ──。や、やめなさいよ──。ひいいいいっ、いやあああ」
リンダは絶叫した。
「へへへ、ここはまだ薄いな。妹と一緒だ。さて、妹は上付きだったが、お姉さんはどうかな」
ズボンを脱いで股間を露出した男がリンダの局部を指で愛撫してきた。そのあいだも、全身を男たちに愛撫され、リンダは無理矢理にせりあげられる快感にわけがわからなくなる。
これだけの手の一斉に愛撫には、もはや快感を耐えることなど不可能だ。
口から嬌声が迸ってしまう。
「まだ潤いが少し足りなさそうだが、まあいいか。じゃあ、いかしてもらおう。生娘じゃなさそうだし、大丈夫だろう。とりあえず、ひとり目だ」
股のあいだの男が体勢を変え、寝そべるようにして、四肢を大きく広げて拘束されているリンダに股間に勃起した男根を挿入してきた。
「ひぎいいいいっ、あああああっ」
股をこじ開けられる痛みと、全身の愛撫による快感にわけがわからなくなり、リンダは右に左にと腰をよじり立てて、せめてもの抵抗をしようと暴れ狂った。