【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
チャーリーが「調教室」に顔を出したのは、明け方前のことだった。
神殿の朝は早い。
それは、司祭の地位にあるチャーリーにも例外ではなく、陽が昇る前に下級神官や見習い巫女たちが割り当ての仕事をするのに合わせて、チャーリーも神殿の中を見回って歩くということをしている。
見回る場所は日によって異なるが、この日、チャーリーが最初に向かったのは、地下の調教室だ。
数日前に捕らえた少女冒険者の姉妹を性奴隷用に調教中なのだ。
よくわからない注文だが、戦えることのできる女をできるだけ多くということなので、それに合わせて捕らえた冒険者姉妹だ。
また、それだけでなく、性経験がなければ必ず処女を奪っておくことが絶対条件で、可能な限り色情狂にしておけば、それに応じて買取額を上乗せしてくれることになっている。出荷のときには、値を付けるために「色情検査」もある。
さらに、男の食指が伸びないような醜女はだめであり、それなりに美しいことも要件になっている。
ここまでの注文だと、なかなか条件に見合う若い女は見つからないのだが、今回はうまく見つかってよかった。
なにしろ、注文主は条件にさえ合致すれば、信じられないような大金を値に付けてくれるのだ。
チャーリーとしてはおいしい仕事だ。
要は金になりさえすればいいのだ。
色々あるが、なんだかんだで世の中は金だ。
金さえあれば、なんでもできる。逆になければ、虫けらとして扱われるだけだ。
チャーリーはそれをよく知っている。
生まれは、ここからずっと北にあるある小さな城郭だ。親はそこで小さな商いを営んでいた。五歳上の姉がいて、四人家族だった。
だが、商いに失敗して、大きな借金をして親は借金奴隷として売られた。チャーリーが七歳のときだ。
本当であれば、姉もチャーリーも借金奴隷として売られていたはずなだった。
しかし、親は病死したという偽の届けをして、姉とチャーリーを逃がしたのだ。親としては、奴隷となるよりは、経歴のない人非人となってでも自由に生きて欲しいという思いだったとは思う。
でも、チャーリーは七歳。六歳上の姉も十三歳でしかなかった。そんな子供ふたりでなにができるというのか。
持たされたなけなしの財はすぐなくなり、姉とふたりで必死に生きた。あのとき、金の重要さは嫌というほど味わった。
金があれば……。
尊厳という尊厳を奪われる生活の中で幾度それを思ったかわからない。
姉は、風邪をこじらせたチャーリーの薬代を稼ぐために、家を出てから半年くらいして、信じられないような安い金と引き換えに見知らぬ男たちに抱かれるようになり、チャーリーの回復と引き換えに、あっという間に性病を患った。
チャーリーが神殿と縁ができたのは、その頃だ。
病気を治すためには、神殿にいる神官か巫女のうち、治療のできる者に頼んで魔道をかけてもらうしかない。
藁をもすがる思いで、神殿に姉を助けて欲しいと頼みにいった。
だが、魔道による治療をしてもらうのは、神殿に渡す布施が必要だった。金がなければ、治療もしてもらえないのだ。
姉を助けるために、チャーリーは必死に金を作ろうとした。それこそ、盗みでも何でもした。姉を救うためだ。悪事に手を染めることに躊躇はなかった。
そんなときだった。
金集めの傍ら、日参して治療をお願いにくるチャーリーに、その城郭の神殿長が目を付けたのだ。
チャーリーが神官見習いになって、その神殿長の性の相手をすれば、治療術のできる巫女を姉のもとに派遣してやろうと言ってきたのである。
七歳の自分は、まだまだ可愛らしい顔をしていたらしい。
チャーリーは取り引きに応じて、その神殿長の性の相手をするようになり、姉は治療を受けることができた。嬉しかった。でっぷりと太った中年男の神殿長の性の相手をするのは、怖気がするほどに苦痛だったが、姉には変えられない。満足していた。
性病の癒えた姉は、神殿の紹介で下町の料理屋で店員としては働けるようになった。あの神殿長は小さな男の子好きの変態だったが、それ以外については善人だったとは思う。
そして、二年──。
その料理屋で知り合った客と恋仲になり、姉が結婚することになった。
すでに、チャーリーは見習い神官として神殿に住んでいたので、姉とは一緒には生活していなかったが、神殿に会いにくるたびに見せてくれる姉の幸せそうな顔はいまでも忘れられない。
だが、その姉は結婚式目前で死んだ。
自殺したのだ。
チャーリーは気が狂いそうになった。
自殺した理由が結婚をする予定だった男に捨てられたためであり、婚約破棄の理由が結婚相手の男に、もっといい金のある商家の娘との婚約が整ったためだと聞いたときには、腹の底から怒った。
また、どうして男に捨てられたことで、姉が自殺をしたのかもわかった。姉の腹には子供がいたのだ。
妊婦になって恋人に捨てられ、姉は絶望してしまったのかもしれない。
それに、その男は婚約破棄の理由として、姉が過去に男に身体を売ったことを暴露したそうだ。しかも、姉の働く店の中で……。
しかし、姉はそのことを隠していたわけではない。少なくとも、その男にプロポーズされたときに、姉はそれを告白して一度は断っている。それでもいいと言ってくれたと、後で泣きながら笑顔でチャーリーに告げた姉の顔は忘れたことはない。
怒りでわけがわからなくなった。
チャーリーは神殿を抜け、姉を捨てた男に夜道で襲いかかり、物取りの仕業に見せかけて殺した。また、その男の婚約の相手だという商家の娘については、人を雇ってさらわせ、闇奴隷として売り払ってやった。
その金は、神殿長に毎夜抱かれるときに隙を見つけて盗んだものだ。そして、闇奴隷の伝手は神殿の中の繋がりによるものだ。信じられないことだが、性奴隷の闇奴隷とか、神殿内への娼婦や男娼の密かな連れ込みだとか、あるいは性宴に使う媚香だとか、神殿という場所は、そういう需要の実に多い場所なのだ。
敬虔で真面目な神官もいるが、逆に性に狂う変態も多いし、王権の届かない治外法権地帯なだけに、世間に隠れて違法なことも数多くやっているのが神殿という場所だ。
そして、十五年──。
チャーリーは、司祭になっている。
闇奴隷、禁止されている薬物などを扱えば、いくらでも金は作れた。金があれば、賄賂を使って神殿内でいい地位を得るのは難しいことではないし、金で転がらない者も、薬物漬けにしてやり中毒症状にしてしまえば、それからは薬物を得るためになんでもするようになる。
高い地位にある神官や巫女には色だ。
神殿という場所は、地位が高ければ高いほど、色に貪欲だ。
それは能力のある魔道遣いというのが、おしなべて好色であるのと関係があるのかもしれないが、とにかく、金、薬、性──。
これで落ちない者はない。
いまや、このマイル神殿は、チャーリーの巣だ。
神殿長も、副神殿長も、筆頭巫女も完全に堕落させている。神殿長と副神殿長は周りの者を使って毒を飲ませて、寝台から起き上がれない身体にしている。
筆頭巫女の中年女は表向きには、チャーリーたちの闇奴隷商売の女首領だ。
もっとも、本人にそう思わせているだけで、実際に全てを統制しているのは、チャーリーだ。
あれは、自分を”ボス”だと信じている色狂いで薬物中毒の道化でしかない。
「様子はどうだ?」
チャーリーは地下の調教部屋にやってきた。
まずは、リンダとイルマという少女冒険者のふたりを調教させている部屋だ。
次の「出荷」で出すのは、この姉妹を含めて七人の女の引き渡しを予定しているが、最後に捕らえた獲物であり、まだ五日ほどしか経ってない。姉については、三日だ。
高い値をつけてもらうには、まだまだ色責めが必要であり、集中的にやらせている。
残り五人については、ほぼ仕上がっていて、あとは出荷一日前くらいに、徹底的に焦らし責めにかけて、破裂するくらいに色情に狂わせてやるという段階が残るだけである。
七人のうち、低位魔道遣いがふたりと、戦士は五人だ。注文通りに、七人とも戦うことができる素質があり、それなりに若くて顔もいい。そのうえで、色情検査でいい反応を示してくれれば、かなりのいい商売になると思う。
「う、うう……ゆ、許して……。もう、狂うわ……」
「もういやああ……。いやよおお……」
この姉妹を任せている五人は、どれだけふたりを犯したのか、部屋はとんでもない匂いが充満しているし、少女たちの股間も尻穴も炎症を起こして真っ赤に腫れ上がっている。
なによりも、姉妹の全身にはおびただしいほどの精液があちこちについていて、凄まじいことになっている。
チャーリーは苦笑した。
「こりゃ、ひどいな。まあいい。とにかく、こいつらは時間がないしな。徹底的にやれ、最低あと丸一日は眠らせるな。それと、股ぐらと尻にこのポーションかけておけ。輪姦しろとはいったが、毀しちゃ値段はつかないんだ。そういうことも丁寧にするんだ。これは商売なんだぞ」
チャーリーは、魔道収納のできる荷袋から出した低級ポーションを男たちのひとりに渡した。この男が五人の中でリーダー格なのだ。
「へへへ、わかりました。気をつけます……。おいっ」
そいつが若い男にポーションを渡す。
姉妹は後手に拘束され、床に横たわっていた。
天井から両手を吊って立たせていたような感じだが、いまはおろして床に腰を落とすのを許していたみたいだ。
脚の拘束はいまはない。その代わりに、姉妹の股間には、それぞれのクリトリスの根元を縛った堅糸で結ばれていた。
もしかしたら、この状態でずっとなぶり続けたのかもしれない。
なによりも、昨日の朝には逃亡しかけた姉だが、この状態ではさすがに逃げることはできないだろう。
まあ、すでに奴隷の首輪が効果を及ぼしているので、そもそも逃亡は不可能なのだが……。
「それで、いま、なにをしている最中なんだ? 休ませるなと言ったはずだがな」
チャーリーが入ってきたとき、たまたまなのか、姉妹は床におろされ、なにもしていなかった。
しかし、チャーリーが指示したのは、徹底的な色責めなのだ。
「いや、休ませていたわけじゃあ……。だけど、ちょっと連続で俺らも出しすぎまして……。そのう……だから回復を……」
「つまり。犯しすぎて、お前らが勃たなくなったのか? しょうがない連中だ。じゃあ、姉妹でやらせろ。これを使え」
チャーリーが魔道の収納袋から新たに出したのは、女同士の百合遊びのときに使う双頭の張形だ。
魔道を注げば振動もする。
しかし、それを見て、姉妹が悲鳴をあげた。
「いや、そんなことできるわけないでしょう──。あたしたち姉妹なのよ──」
「ひいいい──。いやあああ──」
「姉妹仲良く繋がらせてやろうというのだ。とりあえず、体験してみろ。案外にいいものかもしれんぞ」
チャーリーは、ふたりのクリトリスを繋いでる糸を無造作に掴んだ。
「ひいいいっ」
「んぎいいいっ」
ふたりが激痛に絶叫する。
「股を開け。さもないと、もっと引っ張るぞ」
チャーリーは糸を引っ張りながら、まずは姉の股に双頭の張形の一方を押し入れていく。
リンダの股間はすっかりと濡れそぼち、随分と犯されたせいだろう、まだ口が開いたままだ。
簡単に根元まで押し込められた。
「じゃあ、次は妹だな」
チャーリーは妹に視線を向けた。
「ああ、許して……」
妹はしくしくと泣き始める。
「ねえ、チャーリーさん、せっかくなんで、趣向を愉しみましょうよ」
すると、男たちのひとりが声をかけた。
「趣向?」
「へへへ、姉には塗ってやったんですけど、妹にはまだ掻痒剤は塗ってないんです。だから、たっぷりと塗ってやりましょう。泣き叫ぶくらいにね。だけど、その妹を助けるためには、お姉ちゃんがその張形で犯してやるしかないということです」
「ひいっ、それだけは許して──」
「そんなああ──」
姉妹がそれを耳にして顔を引きつらせた。
だが、チャーリ-は大笑いしてしまった。
「それは面白そうだ。すぐにやろう。お前らに渡したよりも強い薬がある。これを塗れば、それこそ、発狂するほどに痒くなる」
チャーリーは、収納袋から強力な掻痒剤の油剤を取り出した。
男たちがわっと歓声をあげた。