【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
ゼノビアが宿屋の女にロクサーヌたちの部屋に運んでもらう夕食を頼んでいるあいだは、シズの股間に挿入されている淫具の振動はとめられた。
ほっとしたものの、それが決して、シズを休ませることにはならないことはすぐにわかった。
ゼノビアの言葉のとおり、さっき股間に指を挿入されたときや、いま入っている淫具を入れられたときに、指や淫具にたっぷりと媚薬が塗ってあったのは間違いないみたいだ。
得体のしれない媚薬を入れられた股間は、あっという間に熱くなり、いまはじくじくとした痒みを覚えるようになった。
シズは、必死に押し込まれた小さな丸い淫具を締めつけて、少しでも痒みを癒そうとするのだが、股間の中の痒みを抑える効果には程遠かった。
しかも、どんどんと痒みは大きくなっていく。
「……へえ、闇奴隷を神殿がねえ……。とんでもない事件じゃないかい。だけど、本当のことなのかい?」
一方で、ゼノビアは、宿屋の女を相手に、わざとらしく世間話を始めている。
これがシズが受けている苦悶を長引かせるためのいやがらせであることは間違いない。
しかし、シズには、ゼノビアを振り切って、部屋に先に行ったり、あるいは、ここから逃げて、股間の淫具を取り出してしまおうと思うことはできない。
そんな風に考えることなどできないように、完全に躾けられているのだ。
だから、懸命にこの理不尽なゼノビアの悪戯に耐えるだけだ。
「本当さ。王軍の兵が神殿に入ったときには驚いたけど、地下に監禁されていたという若い女たちが王軍に助けられて保護されたからねえ、まあ、さすがは独裁官様だよ」
「独裁官様って、ロウという男だろう。さすがはって、どういう意味だい? あたしらは、クエストで国の外に行っていて、久しぶりに戻ったんだ。戻ったら、王様が処刑されて女王様に変わっているし、独裁官っていうのができて、国を牛耳っているし、あまりにも変わっているんでびっくりしているのさ。でも、独裁官様ってすごいのかい?」
「まあ、あたしらみたいな平民には、お貴族様やお城の中のことはわかりもしないけど、少なくとも治安はよくなったねえ。それに、しばらく荒れていた物の値段も安定して生活も楽になったしねえ。特に王都では大人気らしいよ。とにかく、かなりの評判さ」
「そんなことまでが独裁官様のおかげってことはないだろう。実際のところ、ただの女たらしってだけらしいよ。能力のある女を誑し込んで、仕事をさせて、それを自分の功績にしちまうんだ。まあ、そんなものさ」
ゼノビアがけらけらと笑った。
しかし、宿屋の女は顔をしかめた。
「あら、滅多なことを口しちゃだめだよ。お城のお貴族様の悪口を口にするなんて、捕まったらどうするんだい。だいたい、独裁官様はエルフ族の英雄様で、こっちの王国に戻ってからも、南方に巣くっていた兇悪な賊徒を女王様と一緒に退治したり、贅沢と増税で王都一帯を苦しめた前の王様を処断したりして、この王国でも英雄になったお方だよ。ありがたいと思っているのは、あたしだけじゃないんだからね。悪口は慎みな」
「こりゃあ、別に悪口のつもりじゃなかったんだ。ただ、あの人は冒険者上がりでね。あたしらも冒険者だから、満更知らないわけじゃないんだ。とにかく、あれはとんでもない好色男だよ。だけど、周りの女は一流さ」
「そういえば、冒険者だって話だねえ。それは耳にしたことはあるよ。それで、いまの女王様を仕留めて、結婚するんだよねえ。ああ、お姉様のアン様もか。だけど、知ってるって本当かい?」
「知っているとも。なあ、シズ?」
不意に、ゼノビアがシズ話を振ってきた。
股間の痒みにいよいよ追い詰められて、ほとんど話を聞いていなかったのでにシズはとっさに反応できずに、返答にまごついてしまった。
その瞬間、股間の淫具が再び動き出した。
「あっ、ぐっ」
思わず声を洩らして、その場にしゃがみ込みかけてしまう。
懸命に脚を踏ん張って耐える。
「あれ、どうかしたのかい?」
宿屋の女が心配そうに、シズの顔を覗き込んできた。
顔がひきつりそうになり、慌てて顔を逸らす。
すると、淫具の振動がとまった。
「ああ、ちょっとクエストで足を痛めてるんだ。長く立たせていたから、力抜けちまったんだろう。悪かったね、シズ。腰を持ってやるよ」
もちろん、脚など痛めてはいない。
淫具に翻弄されているだけだ。
シズは、首を横に振った。
「だ、大丈夫よ、ゼノビア……。んふっ」
すると、またしても淫具を振動された。しかも、今度はいままでの三倍くらいは振動が強い。それだけじゃなく、蠕動運動のようなものも加わっている。
シズは思わず声が出そうになるのを必死に耐えた。
「ほらほら、言わんこっちゃない。とりあえず、掴まりな」
ゼノビアはにこにこしながら、シズの腰に手を回してぴったりと抱き寄せるようにしてくる。
そのあいだも振動が動き続ける。
脚が震える。
もう、力が入らない。
シズはゼノビアの身体に、自分の身体をもたれかかるようにした。
「怪我かい? そりゃあ、いけないねえ。治療してんのかい。とにかく座りなよ、あんた?」
宿屋の女がそばのテーブルから椅子だけを持ってきて、シズの後ろに持ってきた。
「ああ、大丈夫、大丈夫。治療は終わってんだ。だけど、せっかくだから、夕食を食っていこうかな。定食を二人前頼むよ。それを麦酒を二杯」
ゼノビアが明るく言った。
そして、やっと振動をとめてもらえる。
「あいよ──。じゃあ、どこでも座っておくれ」
宿屋の夫人が奥に引っ込んでいく。
とにかく、シズはほっとした。
「ひ、ひどいよ、ゼノビア……」
ゼノビアから腰を抱き寄せられているシズは、ゼノビアとぴったりと密着している。シズの頭がゼノビアの首くらいの位置だが、そのゼノビアの顔をシズは見上げ、文句をささやくと頬を膨らませた。
「ふふ、だって、シズが可愛いからね」
ゼノビアもほんのささやくくらいの声だ。
また、夕食にはまだ少し時間が早いので、食事をするためにいる客はほとんどいない。
十個ほどあるテーブルのうちの二つだけが、ひとりずつの男の客がいるだけである。ひとりは老人でうすらうつら居眠っていて、もうひとりは大人しそうな商人風の男だ。商人風の男は気にしていないような素振りだが、さっきからこっちをちらちらと見ている。
「大丈夫だよ。あの手合いは、ただ見るだけだ。なにもしてこないさ。面倒なことはないよ。気にしなくていい、シズ。それに、もしも、絡んでくればあたしが追い払う」
「追い払うって……」
「いいから」
ゼノビアはすでにいる客とは少し離れているテーブルにシズを誘導していく。
しかし、歩きながら、シズの腰を掴んでいる手で、シズのスカートの後ろをすっとたくし上げてきた。
「わっ、ちょっ」
さすがに、手でゼノビアの好色な手を押えようとした。
すると、またもや、股間の淫具が強い振動を開始する。
「うんっ」
シズは身体を硬直させた。
振動の衝撃に加え、妖しげな媚薬を塗られている股間には、甘い感覚が襲い掛かり、もうシズはなにも考えられなくなる。
そのまま、ひとつのテーブル席に連れていかれた。
「抵抗しちゃあ、だめでしょう、あたしの可愛いシズ。スカートを押えたら、振動させるよ」
ゼノビアがスカートを触ろうとしたシズの手を払いのけて、スカートを再びたくし上げてきた。
男たちの位置からはシズの正面しか見えないので、まくられているスカートの中は見えないが、テーブルにまで来てシズたちがおかしなことをしているのは、少なくとも商人風の男にはわかるだろう。
案の定、唖然として目を丸くしている。
「なんだい──。見るんじゃないよ──」
そのとき、ゼノビアがすごみのある声で言った。
商人風の男は慌てて視線を避けた。
しかし、そのあいだも、ゼノビアはまくっているシズのスカートの後ろを離してくれない。
「お、お姉さま……。もう……」
さすがにいたたまれなくなってきて、シズはゼノビアに哀願を目を向ける。
そのとき、ゼノビアの手がシズの下着の中に入り、お尻を触ってきた。
「ひゃん」
シズは思わずびくりと身体を震わせた。
すると、お尻の穴になにかが入ってきた。
股間に挿入されている淫具と同じものだととっさに思った。やはり、媚薬を潤滑油代わりに塗っているのか、あっという間にお尻の奥に淫具を押し込まれてしまう。
「お待ちどうさま──」
そのとき、厨房の奥からさっきの宿屋の女が定食と麦酒を載せた盆を抱えてやってきた。
「おう、早いね。じゃあ、シズ、座りな」
ゼノビアがやっとシズを椅子に座らせてくれた。
しかし、その瞬間、アナルに挿入されたばかりの淫具が淫らな振動を開始した。
「くっ」
シズは歯を喰いしばった。