【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ううう……」
ゼノビアは、恨みの呻き声を出しながら、しゃがんだままたったいままでロウが立っていた空間を睨み続けた。
ここから逃亡するという選択肢はない。
両手は後手に拘束されているし、なによりも、貞操帯に開襟シャツを被っただけの半裸である。
そもそも、あの男は、女を責めるということについては手を抜かない男だ。
何らかの方法でゼノビアを見張っているのは間違いない。
意を決してゼノビアはふらつく脚で立ちあがる。
「あっ、くっ」
だが、立ったことによる刺激で思わず、口から甘い声がこぼれ出た。
いまこの瞬間もずっと、二本のディルドとクリトリスを刺激する振動がずっと続いているのだ。それが姿勢を動かしたことで、股間とアナルの中の気持ちのいい場所を抉ったのである。
いやらしいのは、ゼノビアが耐えられるぎりぎりのところをついてくることだ。
比較的振動はゆっくりとであり、なんとかゼノビアは立ちあがることはできたのである。
しかし、もしも、これ以上激しく動かされれば、午後からの時間、ずっと掻痒剤を塗りこめられた身体に寸止めを繰り返されたゼノビアは動くこともできなかっただろう。
だが、まともには動けない。
腰を真っ直ぐに伸ばすこともできないし、脚は震えて力は入らない。
ゼノビアはぽたぽたと貞操帯の隙間から垂れる淫液のしずくを階段に落としながら、一歩一歩と階段を昇り進んだ。
畜生……。
どうして、こんな目に……。
どう考えても理不尽だ。
こんなことさせられる謂れなどない。
あの変態どもの倒錯した性の遊びに付き合わされるなんて……。
ゼノビアは、心の中で幾度もロウたちへの悪態をつきながら、息だけは殺して階段を昇っていく。
確かに人の気配はない。
しかし、さすがのゼノビアもこの心細さには、心が折れそうになっている。
なにしろ、両親指を後手で指縛りにされ、振動を続ける淫具に耐えながら裸身に近い格好で入ったことのない建物の階段を昇っていくのである。
そんあいだも、休むことのない淫具は、ゼノビアの股間からおびただしいほどの愛液をあふれさせ続けている。
二階までの階段は人の気配はまったくなかった。
しかし、二階から三階にあがっていくと、状況が一変した。
三階以上には、夜に宿泊に備えて部屋の準備を進める従業員が、せわしなく廊下を動き回っていたのだ。
ゼノビアは表情を引き締めた。
個々の従業員用の階段こそ誰もいないが、階段をあがって次の階にあがったときには、束の間ではあるが、一度はその階の廊下にあがらないとならないのだ。
そのあいだに、この姿を見られたら終わりだ。
「くそう……」
呪いの言葉を口の中で吐きながら、ゼノビアは力を振り絞って、速足で廊下を横切り、四階に昇る階段に着いた。
ほっとする。
再び階段をあがる。
そのときだった。
これまでゆっくりだった二本のディルドがいきなり激しく振動を始めたのだ。
「ああっ、ああっ」
さすがに腰が抜けたようになってしゃがみ込むとともに、喰いしばる口から苦悶の声が洩れてしまった。
脳天まで突き抜けるような衝撃だった。
ロウの仕業に間違いない──。
どこか遠くでゼノビアの痴態を観察しながら、あの変態男がこのまま順調では面白くないだろうとせせら笑っているような気さえした。
「くっ、うっ」
立とうするが腰に力が入らない。
すると、下側から数名の者がゼノビアがしゃがみ込んでいる場所に向かってあがってくる気配がした。
ゼノビアは背中にどっと冷たいものを感じた。
慌てて立とうとする。
でも、どうしても力が入らない。
「く、くそうっ」
小さな声で悪態をつきながら、壁に身体を預けるようにして、しゃがんだまま階段を昇り進む。
四階に出た。
一瞬だけ確認して、五階に昇る階段に飛び込む。
とにかく、這い進むようにして昇っていく。
だが、下から人がやってくる気配はなくならない。
ゼノビアは最後の踊り場まで辿り着いたが、はっきりと階下からふたりほどの男の声が聞こえて、そのまま五階に昇ってくるようだということを悟ってしまった。
「ううっ」
そのまま進む。
「おっ、女の声がしたか?」
「そうだな」
声が聞こえた。
そいつらが昇ってくる。
ゼノビアは玩具に翻弄されながら、階段をあがる。
五階に着いた。
ほっとしたが、それは束の間だった。
これまでのどの階にもなかった扉が五階部分にはあったのだ。
後ろ手でドアノブを握る。
しかし、鍵がかかっている。
必死にがちゃがちゃと回すが、やはり開かない。
「おい、お前、そこでなにをしてる──?」
「なんだ、こいつ──?」
声のする方に視線を向ける。
従業員らしき若い男がふたり、ゼノビアの姿に目を丸くして立ちすくんでいる。
ゼノビアは、扉に向かって顔を向ける。
「あ、あたしだよ──。開けなよ──。そこにいるんだろう──。もう、ふざけっこはなしだって──」
必死に叫んだ。
その瞬間、扉が内側から開いて、ゼノビアは五階の廊下に倒れ込んでしまった。
「よかったな。なんとか昇って来れて」
ロウの声がした。
安堵の気持ちと腹が煮えかえるような激怒が同時に沸き起こった。
文句を言ってやろうと、顔をあげた瞬間、目の上になにかを巻きつけられた。
目隠しだ──。
「うわっ、なに?」
暴れようとしたが、見えない力で押えられて身体を動けなくされる。
そのあいだに、布を巻かれた目隠しの上から、さらに金具のようなものも嵌められた。完全に視界が消滅する。
すると、首になにかを嵌められた。
首輪のようなものだと思ったが、なぜか、顔が床近くまで押し付けられて、頭をあげられなくなる。
「そのまま這ってくるんだ。お前を犯すために待っている“男”がいる部屋はもう少しだ」
「ふ、ふざけんじゃ……。あひいいっ」
ディルドがさらに激しく動き出す。
膝を擦り付けるようにしたゼノビアは、腰をあげるようなみっともない恰好で床に這いつくばって腰を振っていた。
「いつまでも廊下で遊んでたければ、そうしててもいいぞ」
ロウが笑いながら歩き去っていく気配がした。
ゼノビアは最後の力を振り絞って、ロウの足音を這い追った。
しばらく進んでからだ。
すると、またもや突然に身体を両側から掴まれた。
身体が浮きあがる。
そのまま、廊下から横方向に移動させられた。
「うわっ──。な、なんだよお──」
わけがわからない。
しかし、廊下からどこかの部屋に連れ込まれということだけは、なんとなく悟った。
背後でばたんと扉が閉まった音がする。
両側からゼノビアを掴んでいる者たちが、長細いものにゼノビアの上半身を載せた。
それとともに、胴体がそれに縛られて上半身が離れなくなる。
ゼノビアは、なにかに上体を載せて水平に折り曲げ、両脚で立つような恰好にされた。
「じゃあ、男と女のお遊びの時間だ」
前にロウが立つ。
髪の毛を掴まれて、顔だけをあげさせられ、口の中に勃起した怒張を突っ込まれた。
口の中に挿入されたのは、間違いなくロウの一物だ。
今日の昼間、フェラチオを強要されたのではっきりと感触を覚えている。
「んんんっ」
一方で股間から貞操帯が外された。
ゼノビアはロウの一物を咥えたまま、絶息するような声をあげた。
次の瞬間だった。
そのゼノビアの股間に、いきなり淫具ではない、生の男根が後ろから貫くのを感じた。
「んぐううう」
顔と股間の両方から男根に貫かれたゼノビアは、目隠しの下で目を丸くしてしまった。
そもそも、後ろのこいつは誰?
「うわあああっ」
すると、後かはゼノビアを犯している“男”が泣くような声を発しながら激しい律動を開始した。
「んふううっ」
「おう、しっかり犯せよ。痒み剤を塗ってやった肉棒を癒すのは、そのゼノビアのまんこだけだ。最低五回は射精しろよ。そしたら、痒みを消してやる」
前側にいるロウが後ろ側の“男”に合わせるように、ゼノビアの口に律動を始める。
喉の奥にロウの怒張の先端を繰り返し突っ込まれて、ゼノビアは苦しさに涙をこぼしながら、繰り返しえずいてしまった。
「ああああ」
すると、後ろの“男”が号泣するような声を出しながら、ゼノビアの中に射精するのを感じた。
えっ?
しかし、それよりも、後ろの“男”って……。