【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「動くな──。一瞬にしてこいつは死ぬぞ──。ビンス、すぐにわらわの子を開放するように命令せよ──。それとも死ぬか──。そなたが死ねば、わざわざ子殺しをするものはおるまい。わらわはどっちでもいいぞ──」
シャルルは、小刀をビンスの喉に突きつけたまま怒鳴った。
一瞬の隙を突いた反撃は成功し、壁際の護衛はなにもできないまま固まっている。
ビンスの前に連行されるときに、徹底的に身体検査されて、武器になりそうなものは髪留めまで奪われたが、まさか、自ら服を切り刻ませるために、小刀を与えてくれるとは思わなかった。
千載一遇の機会にシャルルは、天空神に運を賭けることにした。
そして、その賭けに勝った──。
刃先は真っすぐに急所を向いている。このまま体重をかけるだけで、ビンスは即死する。
ビンスが死ねば、シャルルの子を隠している者が殺害を実行することはないと思うが、万が一を思って、シャルルは躊躇った。
確実なのは、まずは、このビンスの口からこの開放を命令させることだ。
それさえさせれば、あとはシャルルはここで死んでも構わない。
素早く周囲を確認する。
護衛たちはまだ壁際だ。
腰の剣さえ抜いてない。
もしも、動けばシャルルは、躊躇なくビンスを殺すと決めている。
その後、この身体を串刺しにされても構わない。
「ぐあああっ」
しかし、次の瞬間、全身にすさまじい衝撃が走り、シャルルは身体をのけぞらしてしまった。
さらに、どんと強い衝撃が走り、身体が宙に飛ばされる。
強い力で蹴り飛ばされたのだとわかったのは、壁に身体を叩きつけられてからだ。
からからと遠くの床に小刀が転がっていくのが視界の端に映った。
「な、なんで……」
なにが起きたのかわからない。
だが、横たわる身体の上に影が差し、首に細い棒の先端を押し付けられらのがわかった。
はっとして首をねじる。
シャルルを大公宮から連れてきた黒装束の男だ。
森の中に跳躍した後、真っすぐに道を進むようにだけ伝えて消えてしまったが、突然に現れた。
「んぎゃああああ──」
シャルルは絶叫して脱力した。
電撃が全身を貫いたのだ。
一番最初に襲ったのは、この電撃の衝撃だと悟った。
この黒装束がビンスを襲ったシャルルに、この電撃棒で電撃を加えたのだ。
電撃棒というのは、タリオ公国から拡がった魔道武器であり、乗馬鞭のような形状だが、普通に鞭にも使えるとともに、魔石が仕込んでいあり、先端から強い電撃を流せるという武器でもある。
電撃の衝撃で身体が弛緩して動けないシャルルを黒装束が襟首を掴んで引き上げる。
口づけをされる。
「んんんっ」
顔を振り払おうとするが強い力で顔を押さえられて逃げられない。
口の中にどろりとした液体を注がれる。
それが喉の奥に押し込まれて、無理矢理に得体のしれない液体を飲まされてしまった。
「けほっ、けほっ、けほっ、な、なにをするか……」
やっとのこと顔を黒装束の男の顔から離す。
襟首から手を離されて、再び床に放り投げられた。
次の瞬間、ぐらりと視界が揺れた。
急激に熱くなり、全身が弛緩する。
毛穴という毛穴から、凄まじいほどの汗が噴き出したのがわかる。
「ぐあっ、な、なんじゃ、これ……。な、なにを……」
毒か──?
慌てて咳込んで吐こうと思った。
しかし、その力も出てこない。
全身にむず痒さが襲う。
身体がおかしい……。
頭が朦朧としてくる。
「このくそ女がああ──。殺してやるわああ──」
いつの間にか起きあがっていたビンスに腹を力いっぱいに蹴り飛ばされた。
二転、三転と床を転がる。
ビンスは憤怒の形相だ。
さらに顔めがけて蹴りあげる仕草をした。
全身が弛緩しているので避けられない。
シャルルは死も覚悟した。
「お待ちください、殿下──。まだです──。まだ、早い──」
しかし、そのビンスの胴体を掴んでルクセンが止めた。
ぎりぎりで顔面への蹴りが回避される。
「離さんかあ、ルクセン──。この女の顔面をつぶしてやるわ──。余を舐めやがって──」
そのルクセンを振りほどこうとしてビンスがまだ暴れている。
だが、シャルルはそれどころではない。
身体がおかしいのだ。
股間が熱い──。
疼くのだ──。とてつもなく……。
服の下の胸も乳首が痛いほどに尖りきってきた。
「いや……。な、なんじゃ……。た、助けて……」
知らず、股間と胸に手をやっていた。
しかも、気がつくと、服の上から局部と胸を手で擦っていた。
「あっ、ああ……。な、なんで……。いや、ああっ」
全身を快感が貫く。
こんなのは耐えられん。
「んっ、どうした? 様子がおかしいな」
ルクセンを跳ね除けたビンスが再びシャルルに近づいたが、様子がおかしいことに気がついたのか、唖然としたようにシャルルを見下ろしてとまった。
一方でシャルルは、自分の意思に反して欲情しきっている身体をどうしていいかわからなくなっていた。
目の前に男たちがいるのに、自らの愛撫をやめられないのだ。
手をとめると狂ってしまいそうだ。
「あ、ああっ、な、なんじゃ、これ?」
目が回る。
身体に力が入らない。
しかし、股と胸をまさぐる自分の手だけはとめられない。
「これはどうしたんだ? さっき、お前が飲ませたものせいか?」
「カゲト、説明せよ」
ビンスの呆気にとられた口調に続いて、ルクセンが黒装束に詰問する声が聞こえる。
意識はある。
むしろ、シャルルの感覚という感覚が研ぎ澄まされて、どこまでも鋭敏になっている感じだ。
そして、それは全て身体の性感を沸騰させている。
「大人しくさせるために、強い媚薬を飲ませました。ゼル様に、ビンス閣下への手土産として渡されていたものですが、勝手なことをしました」
「いや、これもゼルか。あいつ、堅物かと思ったが、さすがは余の息子というところだな。よいよい……。だが、どうでもいいが、凄まじい効き目だのう。さっきの戦乙女が人目を憚らずに、自ら乳繰っておるわ」
すっかりと上機嫌になった様子のビンスが大笑いした。
「手を出すつもりはありませんでしたが、ここで殿下に死んでいただくわけにはいきませんので、依頼の外でしたが手を出させていただきました。申しわけありません」
「いや、よくやったわ。これより、余に直々に仕えよ。カゲトであったな。大義じゃ」
「ありがたき……。しかし、一応はゼル様に忠誠を誓っております。俺の進退はゼル様にお伝え願いたい」
「わかった。ゼルには余から言っておく……。それにしても、この女、どうしてくれよう……。おい、裸にひん剥け──。そして、テーブルに縛りつけよ──」
ビンスが怒鳴ったのが聞こえた。
部屋にいた護衛たちがわっと集まってきて、身体を掴まれる。
抵抗しようと思うが、力が入らずに、ほとんどなにもできない。
どんどんと身につけているものを剥がされていく。
「な、なにを……するか──。や、やめっ……。げ、下賎どもが──。わ、わらわに触れるでない──。くっ、ああっ」
あっという間に下着姿にされ、さらにそれも奪われる。
そして、全裸になった身体をテーブルにあげられ、四肢を大きく四隅に向かって拡げさせられた。
「ああっ、ひ、卑怯者──。あ、あうっ……」
手首と足首に縄がかかり、テーブルの脚に固定されてしまった。
「さっきも言ったが、これは戦いぞ。それに、お前は余たちに犯されるのだ。卑怯もなにもあるか。だが、思った以上に色っぽい身体だのう、シャルル」
ビンスがシャルルが磔にされているテーブルの横側に移動し、乳房と太腿にすっと手を載せた。
「ひああああっ、いやじゃああ──」
たったそれだけで、気が狂うような淫情が迸り、シャルルは悲鳴をあげた。
「これはすごい効き目だ。カゲト、さっきの媚薬はまだ残っておるのか?」
テーブルのシャルルの反対側についたルクセンだ。
一方でビンスの手により、ぐにゃぐにゃと無遠慮を強く揉まれる。
「んぐうううっ、だめじゃああ──。頼む──。身体がおかしい──。おかしいのだ──」
シャルルは泣き声をあげていた。
「ありますが、やめておいた方がいい。この媚薬はただの媚薬ではない。服用させると、知能が少しずつ崩れていく。一度に大量に服用させると、淫情に狂う雌になって元に戻らなくなる」
黒装束……カゲトと呼ばれている男が感情のない口調で言ったのが辛うじて聞こえた。
そして、ことんと身体の横になにかを置かれる音……。
「それはいい──。余に逆らい続けた忌々しい雌狐もこれで終わりだ──」
ビンスが高笑いする。
そして、口の中になにかを突っ込まれた。
小瓶のようなものだとわかったのは、喉の奥まで甘い液体を飲み下してしまってからだ。
そして、全身の血という血が沸騰した。
シャルルは身体を限界までのけぞらした。
「うああああっ、あついいいい──。あついいいい──」
絶叫した。
「わはははっ、これはすごいのう。まるで小便をするかのように、淫汁をどんどんと吹き出しよるわ」
ビンスがシャルルの股間にずぶずぶと指を挿入させて、うねうねと揺らす。
「いぐうううっ、いぐうううう」
シャルルはあっという間に絶頂してしまった。
だが、そんなものじゃあ満足できない。
狂ったような疼きが身体中を駆け巡っている。
「指を挿しただけでいくか? いくらなんでも淫乱すぎるであろう。シャルル、もう少し謹みを保たんか」
ビンスが笑いながら指を抜いた。
シャルルは絶望に陥った。
「いやああ、やめんでくれえ──。ご、後生じゃあ──。続けて──。続けてくれ──」
自分でもなにを叫んでいるかわからない。
しかし、さっき股間をビンスにいじくってもらったときの凄まじい喜悦がもう一度欲しいのだ。
どうして、やめたのか──。
なぜ、あっという間に指を抜いたのか──。
「どうした? なにをして欲しいのだ? しっかり言わんか」
内腿をすっと指が撫でる。
「ひゃあああ──」
身体の奥の奥から電撃のような快感が迸って全身を席巻する。
しかし、すぐに手が離れてしまう。
「あああっ、い、意地悪せんでくれええ──。やめんでくれええ──」
シャルルは号泣してしまった。
「シャルル、おまんこしてと、言え。そうすれば、犯してやろう」
「そ、そんなこと──」
「ならば、狂ったままでいよ。余たちは食事でもするか」
すると、ビンスがすっと離れていく気配がした。
シャルルは、愕然とした。
「いやああ──。おまんこしてくれ──。お願いじゃあ──。おまんこしてええ──」
なにもされずに放置されるというのは、いまのシャルルにとって恐怖だ。憎悪しか感じないはずのビンスの愛撫をシャルルの身体が心から欲して、気が狂いそうなのだ。
シャルルの心の奥底で、心が破壊されていくのがわかる。
それはわかっているが、いまはビンスの愛撫が欲しかった。
「ははは、言いおったか──。わかった。おまんこをしてやろう。だが、もう少しばかり、余興をしてからだ──。おい、あれを持ってこい」
ビンスが声をあげる。
すると、部屋の扉が開き、なにかがトレイに載せられて運ばれてきた。トレイを押してくるのは、侍女のような女たちだ。
だが、自分がどんな醜態を晒しているのかと考える余裕は、いまのシャルルにはない。
ちょっとでも刺激がなくなると、気が狂いそうになるのだ。
「ああっ、おまんこじゃあ──。言った。言ったのに──。ああっ」
シャルルは全身を揺すって泣き叫んだ。
「ちょっとは待たんか──。それでも大公家に嫁いできた妃か? さあて、折角準備したのだ。皮を剥いた山芋だ。まずは、これで犯してやろう」
ビンスがトレイからなにかを持ってきてシャルルの股間に近づけたのを感じた。
それがなんなのか、よく聞こえなかったが、刺激を期待して、シャルルは必死に身悶えを耐え、腰を少し浮かせて待ち受けの体勢をとった。
すると、股間に大きなものがずぶずぶと貫いてきた。
「んほおおおっ、ほおおおっ」
シャルルはがくがくと身体を痙攣させた。
「ほら、挿入してやったぞ。必死に締めつけるがいい。多少は疼きも消えるだろう。山芋の汁も穴の中に染み入るだろうがな」
ビンスが高笑いする。
シャルルは、なにも聞いていなかった。
とにかく、やっと発狂するほどの疼きに襲われている股間に挿入されたものから、なんとか快感を引き出そうと、力の限り腰をうねり動かし続けた。