【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ロクサーヌ様、お時間になりました」
ロクサーヌは頷いて立ちあがる。
人の死を見るのは気持ちのいいものじゃない。
だが、これもまた、新大公としての仕事だろう。
「行きます」
立ちあがる。
すぐに、護衛長のルカリナが儀礼用のマントを肩にかける。なかなか威厳のようなものが備わらない新大公のロクサーヌが少しでも惹きたてられるようにと選んだ真紅のマントだ。
これを選んだのはエルヴェラであり、また、ロクサーヌ以外の者がマントをつけることを禁止もした。これもまた、エルヴェラの提言だ。
「……頑張る。その代わり、夜は苛めてあげる」
ルカリナが耳元でささやいてから離れた。
残酷な光景がロクサーヌが苦手なことを知っているので、ちょっとでも気を紛らわそうとしていれているのだろう。
この大公の執務室には、他の護衛や侍女も大勢いるので、ルカリナの声はほんの聞こえるか、聞こえないかのささやき声だ。
しかし、ロクサーヌは思わず、口元を綻ばせてしまった。
「失礼いたします」
エルヴェラがロクサーヌの装束を整えるふりをして正面に立つ。
胸元の宝石付きのブローチに、エルヴェラがそっと手を添えた。
「くっ」
股間に装着している革帯の淫具がゆっくりと動き出し、ロクサーヌのクリトリスや女陰、さらにアナルの入口をくすぐるように刺激しはじめた。
エルヴェラが触れたブローチが魔力を注ぐ吸収体になっていて、それを動力源にして、股間の淫具が動く仕掛けになっているのだ。
大公として、この国の最高権力者の地位につきながらも、性感については、目の前のエルヴェラや、護衛長になっているルカリナに支配される。
それもまた、新大公となったロクサーヌの日常だ。
いずれにしても、朝から装着させられた股間の淫具を操作させたのは、ルカリナ同様に、ロクサーヌが処刑に立ち会うということがわかっているので、気を紛らわせようという配慮だと思う。
このくらいの振動と刺激であれば、それを周りに気がつかせないようにするのは容易だが、それでもさざ波のような疼きが全身に走り、ロクサーヌを痺れさせる。
ロクサーヌはぐっと両手を握った。
「勝手なこと、困る。ローヌはあたしの玩具……」
後ろにいたルカリナがロクサーヌの背中にくっつかんばかりに接近してきた。
いまの言葉は、エルヴェラに告げた言葉だろう。
聞こえるか聞こえないかくらいの声であり、くっつているロクサーヌとルカリナとエルヴェラだけにしか聞こえないように配慮した言葉だ。
玩具とはひどい物言いだが、ルカリナだと、そんな扱いも身体がかっと熱くなる。
一方で、エルヴェラはくすりと笑った。
「あらごめんね。マゾのローヌちゃんが悦ぶと思ってね。あたしはついていけないから、あんたに操作具を渡していくわ。遊んでやって」
「それならいい」
ロクサーヌ越しに、エルヴェラからルカリナになにかが手渡された。
股間に嵌めている淫具の操作具だろう。
「行ってらっしゃいませ、大公陛下」
エルヴェラが距離をとり、大きな声をかけた。
今日の随行には、侍女たちは含まないようにしているので、エルヴェラは留守番だ。
「行ってきます」
ロクサーヌは頷き返してから、おもむろに歩き始めた。
「んんっ」
しかし、いきなり強振動でクリトリスを革帯によって振動させられた。
周りの視線があるので必死に耐える。
だが、さすがに歩みを続けることはできなかった。その場で身体を突っ張らせて硬直してしまった。
声が出ないように歯を喰いしばる。
それくらいの峻烈な快感だった──。
「うっ」
そして、振動がとまる。
息を整えながら、ロクサーヌは背後のルカリナに振り向く。
ルカリナは悪戯が成功したのを嬉しがるように、ちょっと微笑んでいる。
ロクサーヌは、ルカリナを睨みつけた。
さすがに、それから大公宮を出発するまでは淫具は刺激されなかったが、馬車に乗って車内でロクサーヌとルカリナの二人きりになると、一転して淫具の悪戯をされてしまった。
ルカリナはなに食わぬ顔をして、エルヴェラから受け取った操作具を使って、ロクサーヌのクリトリスと股間とアナルの部分を交代交代に振動させ続けた。
そのたびに翻弄され、ロクサーヌは馬車の中で甘い声で悶えさせられてしまった。
やっと馬車が公都の広場に着いた。
すでに檻車は到着していて、広場に設置された処刑台の上に横づけされていた。
また、処刑場の周りを大公軍の兵が取り巻いていて、柵で作った囲みの外には、大勢の民衆が集まって罵声のようなものを檻車に向かって浴びせている。
檻車の中にいるのはゼルと、ゼルの側近だった五名だ。
少し前までは、権力の頂点だった彼らは、いまや捕らわれの死刑囚となって、処刑寸前の状況だ。
また、考えてみれば、ついこの間まで、ロクサーヌは死刑囚となったゼルの奴隷のようなものだった。いまは、すっかりと立場が入れ替わったということだ。
なんとも、あっという間にこうなってしまったものか。
いずれにしても、これからが大変だ。
それはロクサーヌもわかっている。
一年余りのゼル大公の治政は、公国に大きな混乱と秩序の崩壊をもたらす結果となった。
治安の悪化、流通の混乱と物価の上昇──。
それらがのしかかって艱難を受けたのは、やはり、まずは一般の民衆だった。
また、獣人族優遇政策は、獣人族の利益にはならず、むしろ人間族と獣人族の対立を助長したことにしかならなかった。
人間族が徒党を組んで、獣人族たちに暴力を振るうということも日常になっているし、そもそも、優遇施策で利益を受けたのは、一部の獣人族の種族だけだ。
獣人族というのは、人間族とは異なり、種族間の垣根が高く、一部の獣人種族が優遇されたとしても、それが全獣人族の利益になったという価値観にならないのだ。
だから、ゼルの獣人優遇は、むしろ、富める獣人種族と貧しいままの獣人種族の対立を呼んでしまった。
優遇されない獣人族の種族グループは、施策に利益がないわりには、人間族側の反発だけを受けることになり、その不公正さに怒りを覚える獣人が大部分だったのだ。
そうやって人間族から暴力で排除され、社会からはみ出さざるを得なくなった獣人族グループたちは獣人側で、集団を作り、盗賊団を結成して暴れたりする。
ゼルが作り出した相互憎悪がすべての切っ掛けではないかもしれないが、いまの公国の混乱は、ゼルが大公代理となったことから始まったことは間違いない。
なによりも、ゼルは大公代理として敵を作りすぎた。
自分の父親を含む、大公一族の一斉の暗殺から始まり、重鎮たちの血の粛清──。
また、敵派閥に属する令夫人や令嬢たちの惨殺に始まり、大公になってしばらくのあいだは、ゼルの治政に反対する者を次々に粛清し、あるいは、ひそかに暗殺させたりした。
繰り返す粛清は恐怖を呼び、ついに、ゼルを共同して排除しようという気運で貴族たちを団結させてしまったのである。
そして、社会混乱もまた、ゼルが大公となるのを民衆が拒絶することを促した。
最後には、彼の権力基盤だった獣人族たちがゼルを見放すことで、ゼルは貴族たちの叛乱により逮捕されてしまったである。
ロクサーヌの馬車が処刑台の前に到着し、準備されている大公用の席に着く。
大きな歓声に応じながら、ロクサーヌは処刑台に面する椅子に座った。
手をあげて、歓声をやめさせる。
そして、刑の執行が始まる。
檻車からゼルをはじめ囚人たちが連れだされた。腰と腕に縄がかかり、後ろ手に縛られている。足首と足首も短い縄で繋がれている。
貴族たちの政変から、ゼルが権力を失って五日──。
その死刑決定にロクサーヌは関わっていないが、随分に早い処刑である。
五人が処刑台の上に置かれた台の上に立たされて、首に縄がかけられていく。
縄は、高い横材からぶら下がっている。
絞首刑による処刑からしばらくは、このままゼルたちの死体は、ここに晒すことにもなっているそうだ。
首に縄を掛けられるゼルが正面にロクサーヌを睨んだ。
なにかを叫びたいかのように口を開いたが、すでに舌は切断されている。これもまた、ロクサーヌではない貴族たちの処置だ。
だが、そのゼルのあまりもの形相にロクサーヌは、無表情を作れなくなってたじろいでしまう。
「ふんんっ」
その瞬間、お尻に当たっている股間の革帯の内側の突起が動き出した。
最近、ルカリナとエルヴェラのふたりがかりの調教により、ロクサーヌのお尻もすっかりと激しい性感の場所になっている。
そこを刺激されて、ロクサーヌは思わず、天を仰ぐように全身を硬直させてしまった。
そのとき、わああという大歓声があがった。
振動がとまる。
はっとして、死刑台に視線を向け直した。
ゼルたちが乗っていた足の下の台が取り払われて、ゼルたちが宙にぶら下がっている。
ロクサーヌは、呆然とした気持ちになって、その光景に視線を向けた。
*
はっとした。
目が覚めたのだ。
いまのは……?
また予知夢──?
いまがどういう状況なのか、ちょっと思い出せなかったのだが、たったいま接したのは予知夢だ。
ゼルの処刑──。
新大公となって、それに立会するロクサーヌ──。
少なくとも、ロクサーヌもルカリナも、その時点では、なにかを束縛されてはいなかったし、誰かの奴隷のような存在ではなかった。
大公として権力を持っているとはいえなかったが、周囲の貴族たちに囲まれ、彼らの一定の管理下で大公として君臨し、務めを果たす──。
それが、たったいまの予知夢の中のロクサーヌたちだった。
いずれにしても、貴族たちの傀儡のような力のない大公であったが、ゼルの支配から脱却できた自由は手にしていた。
いまの境遇のロクサーヌが最小限に望む未来がその予知夢にある。
「あらあら、そんなに気持ちよかったかな? 淫乱マゾ娘のロクサーヌちゃん」
揶揄うような声がかけられた。
エルヴェラ──?
ロクサーヌはどうやら地面の上に跪いて両肩を地面につけてうつ伏せになっているようだ。
両手首には背中で手錠がかかっている。
しかし、一切の視界がない。
そうか、目隠しか……。
すると、その目隠しが外された。
「ローヌ様……、大丈夫か? びっくりしたか? 悪かったか」
蹲っているロクサーヌは、背後から抱きかかえられるようにされていたが、それはルカリナだった。
顔を振り返らせる。
すると、ルカリナが股間に装着されているものが視界に映った。
「えっ?」
ルカリナは服の上に、男根の形状をしたディルドを股間に革ベルトで装着していて、そのディルドは、たったいままでロクサーヌの体内に遭ったのを示すように、べっとりと体液で濡れており、湯気のようなものもあがっている。
もしかして、男に犯されたと思っていたのは、ルカリナのこと?
ふと見ると、ルカリナのズボンもべっとりと濡れている。
これは、ロクサーヌとの性交によるものなのだろう。
そして、さらに驚いたのは、ロクサーヌがいるのが、中庭でもなんでもなく、しっかりとした壁に囲まれたどこかの客室のような部屋だったことだ。
ただ、足元には、本物の草の感触のある絨毯が敷かれていて、部屋の四隅には、魔石具があって、野外を錯覚させる風と樹木の匂いを部屋に作っていた。
足元をもう一度見ると、ロクサーヌがしゃがみ込んでいた絨毯の場所には、大量の放尿の痕跡もある。
やっぱり、ロクサーヌがいたのは、この場所みたいだ。
「ふふふ、驚いたかしら。また、遊びましょうね。あなたの恥辱にまみれた情けない顔は最高だったわ。なんだかんだで、ああいうことが好きでしょう、あんた? 認めなさい」
すると、ちょっと離れた場所のソファに腰掛けていたエルヴェラが声をかけてきた。
そして、手の上に小さな魔石を載せて示した。
すると、その魔石から、たくさんの人の声や人の仕草の音、エルヴェラに挨拶をする声などが流れ出した。
目隠しをされていたロクサーヌがずっと聴いていた声などに間違いない。
ロクサーヌは呆然とした。
「も、もしかして、全部、嘘だったのですか?」
「全部ってことはないけど、万が一にでも、あんたが粗相をして、リングの効果は消滅しても大丈夫にはしてあったわ。あんたには、やって欲しいことがあるしね。そんなことになったら困るもの」
ロクサーヌは脱力した。
エルヴェラがなにかをルカリナに放り投げた。
それを受け取ったルカリナが、ロクサーヌの後手の手錠に手をかける。
手錠が外れた。投げたのは手錠の鍵だったみたいだ。
ロクサーヌはしゃがみ込んでいた身体を手で隠す。
すると、ルカリナがさらにロクサーヌを抱き締めて覆ってくれた。
「あ、あのう、どういうことなのでしょう?」
さっぱりとわからない。
「まあ、別に、あなたをからかったのは、挨拶代わりのようなものよ。こんなに可愛くて、しかも、マゾだっていうんだから、そりゃあ、試したくなるでしょう。仕方ないじゃない。あんたも、満更でもなかったでしょう。結構、興奮してたじゃないのよ」
エルヴェラが笑い声をあげる。
だが、その顔が急に真面目な顔になる。
「……でも、要求は変わりないわ。あたしたちと手を組みなさい……。取引に応じるのよ。逆らえば、さっきの恥辱とは比べ物にならない拷問がお前とルカリナに待っているわ。もっとも、それをするのは、ゼルだけどね」
「取引とは? ルカリナは聞いているの?」
ロクサーヌは自分を抱き締めているルカリナに顔を向けた。
ルカリナがエルヴェラと組んで、ロクサーヌを男に強姦される恐怖を与えて脅かす悪戯をしたとすれば、すでにルカリナはエルヴェラと協力関係にあるということだろう。
「少しは……。ただ、あたしは、ローヌに従う。でも、エルヴェラの申し出、悪くない。思う」
ルカリナはちょっとだけ申し訳なさそうな顔で言った。
「ルカリナがあんたを騙したって怒るんじゃないわよ。あんた同様に、ルカリナのことも脅したんだから。言うことをきいて、男になってあんたを犯す役を引き受けないと、本当は隷属がかかってないことを、あちこちに言いふらすって脅迫したわ」
エルヴェラだ。
ロクサーヌへの責めは冷酷でつらかったが、もしかしたら、思ったよりもいい人なのかもしれない。
ちょっと、そんな風に思った。
いずれにしても、すでにロクサーヌの腹は決まっている。
なにを求められているのはわからないが、事前に聞いたらしいルカリナは、受けてもいいと言った。
ロクサーヌとしては、それで十分だ。
それに、たったいまの予知夢……。
ロクサーヌとエルヴェラとルカリナは、悪い関係ではなかった。完全に仲間という感じだった。
そして、エルヴェラと結託することで、ゼルの支配からロクサーヌたちが抜け出ることができるのは間違いないと思う。
「わかりました。お受けします」
ロクサーヌはきっぱりと言った。
「あら、まだ、具体的な内容は言ってないけど、いいの?」
エルヴェラが微笑む。
「具体的なことはわかりませんが、あなたの目的は、ゼル様を権力の座から追い落とすこと。それに間違いないですよね? それは、わたしたちにとっても必要なことです。ならば、わたしたちは協力関係になれます」
「協力なんておこがましいわ。あんたもルカリナも、拒否できない条件を突きつけられて、仕方なく応じざるを得ない立場なのよ。わきまえなさい」
「それでも結構です。ところで、エルヴェラ様は、ゼル様を陥れる目的で、ゼル様に近づいたのですか? そのために婚約者に?」
「一族の恨みを晴らす工作員としてね。女伯爵とか称しているけど、それは作り物の身分よ。本当はゼルに潰されたスペンサー家の一族のひとり。エルヴェラ=スペンサーよ。デセオに嫁いでいたけどね」
「えっ、粛清されたスペンサー家の一族?」
ロクサーヌは声をあげた。
スペンサー家というのは、もともとはカロリック公国の重鎮の大貴族であり、ゼルが粛清した元宰相家がそれである。スペンサー家は、元来カートン公派であり、カートンの正妃だったシャルルの妹がスペンサー家の嫡男に嫁いでいた。
そのすべてを殺害し、大公代理として事実上の大公になると、スペンサー家の一族の生き残りも、ゼルは理由をつけて全員を粛正してしまった。
その生き残りということ?
「粛清されたのは本家ね。でも、スペンサー家は代々の名家よ。公国だけでなく、他国にも一族の血は繋がっているわ。そして、スペンサー家は、ゼル大公代理を許さない。どんなことをしても滅ぼすと決めたわ。すでに、手はあちこちに伸びている。スペンサー家を中心として、あの狂った坊やに、家族や親族を無残に殺された者たちはすでにまとまっているわ。あなたにまず求めるのは、あたしたちに担がれる
「神輿?」
ロクサーヌは首をひねった。
「ゼルを権力から引きずり落とすのは難しいことではないわ。彼に本物の忠誠を誓っているのはほんの少数で、大部分は恐怖で縛られているに過ぎないわ。あたしたちは、それをひとりひとり裏切りをそそのかして、こちらの陣営に集めている。すでに調略は終わっていて、包囲網はほぼ完成しているわ。ゼルの権力基盤は、いまや、せいぜい一部の獣人族程度よ」
「そうなの……ですか」
「ええ、そうよ。あとは、獣人族の信望をゼルから離せば、彼を支える権力基盤は消滅する。それら工作や政治的な駆け引きについては、あなたに求めるものはないわ。そんなことは全部、あたしたちで終わらせる。あなたに求めるのは、あの童貞もどきがいなくなってからのことよ」
「童貞?」
なぜかルカリナが小さく噴き出した。
「あっ、童貞は取り消すわ。一応、性経験はあったわね。下手くそだったけど」
「あの……本題に」
ロクサーヌは口を挟んだ。
「ああ、そうね。ごめん。あなたに求めるのは、さっき言った通りに、あたしたちの神輿になってもらうこと。ゼルの次の大公は、あなたに……。あたしたちの
「傀儡……ですか」
ロクサーヌは眉をひそめた。
「その代わりに、あたしひとりは、あなたに本物の忠誠を尽くすわ。次の大公陛下のロクサーヌ様に──。あたしがあなたのマゾを満足させる腕があることは十分にわかってくれたと思うけどね? どうかしら。あなたは、あたしたちの調略に応じて、ゼルを裏切って、あたしたちの陣営に入る。その見返りとして、スペンサー家の生き残りの一族をはじめとして主要貴族は、あなたが新大公になるのを容認する。さらに、あたしという性遊戯の上手な女があなたの部下になって尽くすわよ」
エルヴェラは、大きな笑い声をあげた。
「エルヴェラの申し出、悪くない。思う」
すると、ルカリナがロクサーヌを抱き締めながらぼそりとささやいた。