「うん、それじゃあ土曜日にね」
雅也君との通話を終えてスマホをベッドの上に置く、ふと天上を眺めると暗い部屋の中をライトの灯りが一瞬だけ照らす。
好きな音楽でも聴こうと思い携帯にイヤホンを刺して音楽アプリを起動する。
お馴染みの曲が流れて来てリラックスして目を閉じた。
そういえば雅也君はどんな曲が好きなんだろう?
よく考えたら私は彼の好きなものを一つも知らない気がする。義之君に聞いたら教えてくれるかしら。
人を好きになってからは毎日その人のことばかりを考えてる。
二月の寒さはまだまだ厳しいけれど、私は部屋で彼と触れ合ったのを思い出す。
十年前の自分ならこんな「恋」をすると言うのは予想もできないと思う。
寝る時も身につけている彼からプレゼントされたネックレスが白銀の輝きを示してくれた。正直私には勿体ないくらいの代物。
冬は嫌いでは無いけど今までは特別な感じはしなかった。
だけど、この冬に私は初めて「恋」をした。自分の中にある気持ちに気がついてひとりの人を好きなった。
十二月生まれの雅也君は冬は好きなんだろうか? 私の中の彼のイメージは中学生の頃で止まっている。
この十年間で彼にどんな出来事があったんだろう。子どもの頃とは違って落ち着いた男性に成長した同級生を見て私は最初何とも感じなかった。
駅で偶然に再会してなかったら私たちはそれぞれ別に道を歩いていたんだろうなぁ。
違った未来を想像してみたけどしっくりこない。
私が雅也君ともう一度巡り逢う前に篠宮さんは彼と出会っていた。
ただ単に雅也君と仲が良い女の子ってだけなら私もそこまで気にする存在じゃない。
だけど、それだけじゃ無い。彼女は雅也君に告白した最初の相手。
彼のお見舞いに行った時に仲の良さそうな感じだった。もしかしたら篠宮さんはずっと雅也君を想い続けていたのかも。
自分の本当の気持ちに気がついて雅也君へ想いを伝えたタイミングは最悪……。
私は篠宮さんの言葉を思い出した。彼はこの十年間、失恋の苦い思い出を忘れる事ができずにいたこと、その原因を作ったのは彼の告白の手紙に私が返事した内容。
過去の出来事が今の私の恋愛の最大の障害になるなんて。
その事実を知ったのはほんの最近で篠宮さんに言われなきゃ気づきもしなかった。
同じベッドで寝たのに雅也君は私に手を出さなかった。自分が女として見られていないんじゃないかと不安になる……。
競争相手がいない恋愛ならこんなに焦ったり不安感を抱く事もない。
「ずっと触れていたい」
つい独り言が漏れてしまう。ひとり暮らしをしていて寂しいなんて感じた事なかったのに今は彼ともう一回触れ合いたいと思ってしまう。
私からしたキスは思い出すだけで顔が真っ赤になる。
そうして私の手は自然と下着へ伸びる。
「んっ」
パンツの上から性器に触れると艶かしい吐息が漏れる。初めて自慰行為をした時からどんどん回数が増えていく。
ベッドのシーツを汚すわけにはいかないから私はそのままの状態でお風呂場に移動した。
「やっぱり大きすぎかな……」
下着姿で鏡の前に立つ、子どもの頃から大きなおっぱいにはコンプレックスがある。
先ずサイズちょうどいい下着を探すのも一苦労だし可愛いデザインのものも少ないし男性からの視線も気になる。
小学高学年の頃から大きくなり始めて初めてブラを付けたのは五年生の時、六年生にもなると体育の時間では体操服の上からでも胸の膨らみが確認できた。
まあ、あの頃のクラスの男子は私のそんな悩みなんて知らないだろうし気にもしていなかったと思う。
私はふと昔の事を思い出した。そう言えば雅也君とはよくペアを組んで体育をやってたっけ。
小学生の時は誕生日で出席番号が割り振られるから七月生まれの私の次の番号は雅也君だった。
体育の授業で柔軟をしている時、優しく体に触れてくれた。
小学生の彼との思い出なんて数える程もないんだけど何故かそんなことばかりは覚えていた。
中学生のなった頃の私は体の成長に戸惑いを覚えていた。周りの子たちもそれなりに発育がよかったけど、体育の時間はいつもスポーツブラを身につけてた。
幸いに授業の時にジロジロと私の胸を見る男子はいなくて安心した。
他の子は普通の体育の授業には参加していたけど水泳は見学する子が殆どだった。
私は小学生時代はスイミングスクールに通っていたし泳ぐのは好きだからきちんと授業に参加した。
ただ、スクール水着って体のラインがくっきりと出るし胸の大きい私は泳いだ後にはみ出したりしないかが心配だった。
更衣室で着替えていると「咲希ちゃんはおっぱいが大きくていいなぁ」なんて他の子達に羨ましがられた。
自分の体に多少のコンプレックスを持って大人になった。
鏡に映る自分を見るとパンツの中に手を入れたまま──一旦手を離してからブラのホックを外す。
プルンって言う擬音が聞こえてきそうなくらい曝け出された胸は揺れている。
乳首はちょっぴり立っている。私はそのままパンツも脱いでお風呂場に入った。
おっぱいもお尻も大きくて本当に困っちゃう……。
お風呂場の鏡で裸になった自分の姿を眺めていると体が火照ってきた。
ベッドを汚さない為にお風呂でオナニーをするようになったのはごく最近の話。行為終えてそのままシャワーを浴びられるのがいい。
椅子に座った私はゆっくりと胸に触る。自分のおっぱいを触るなんて今までは無かったのに。
柔らかい感触を感じながら胸を揉んでいく。感度の良いおっぱいは揉んでいるうちに乳首を勃起させる。
勃起した乳首の先っぽを摘むとビリビリとした感覚が全身に走る。
両手を使い左右の乳首に刺激を与えていく。
甘い吐息が漏れて私はどんどん積極的になる。今までオナニーをした事がなかったからかすっかり快感の虜になっていた。
休みの日は一日中しているなんて事もある。回数も増えて日に日にエッチな女の子変わっていく。
ちょっぴり汗をかいてきたけど気にせず続ける。
──おっぱいから手を離してそのまま下に伸ばす。
敏感な場所に触れると一瞬ビクんと体が反応する。もう濡れ始めているそこを触るとネバネバとした愛液を出していた。
なぞるように触っていると頭もぼーっとしてくる。指先はベトベトになっちゃうんだけどしている時は気持ちいいからいっか。
一旦椅子から立ち上がってお風呂の壁に手をついてお尻を突き出した。
お尻はぶるんと揺れて私はそのままオナニーを続ける。
床にポタポタと愛液が垂れてエッチな臭いがお風呂場に広がる。
「すんすん」
私は鼻を鳴らしてその臭いを嗅ぐ。自分がこんな変態だとは今まで知らなかった。
鏡には蕩けた顔が映し出されてる。その顔を見ているとオマンコを弄るスピードは早くなる。
「はっはっ」
発情した雄犬みたいな声が出ても気にせずに続ける。
「今日は違うのも試してみようかな」
濡れてベトベトな指を舐めていると鼻を刺すような刺激臭いが広がる。それを吸いこんで指をお尻に指を近づける。
「お尻でやるのは初めてだけど……」
さっきまでオマンコを弄っていたものをお尻の中に突っ込んだ。
「んあっ♡これいいかも♡」
指先はすっぽりとお尻に入り今まで感じた事が無いような感覚が私を襲う。
「お尻でするのってこんなに気持ちいいんだー。オマンコでするのとは違う」
今日の私の変態度は二割増しな気がする。こんなところを誰かに見られてたどうしよう。
部屋には鍵を閉めているしオナニーをしていている時の声は隣に聞こえないように配慮はしているつもりだけど。
「これやばっ! 最高に気持ちいい♡」
お尻とオマンコの両方でやるのが最高に堪らない! なんで私ずっとこんなに気持ちの良いこと知らなかったんだろう。
「恋」をしなかったらオナニーなんて知らずにいたんだろうと思う。
ぐちゅぐちゅっていう卑猥な音がお風呂場に響いていく、乱れ切った自分の顔を見ると更に変態度が増してくる。
「私の変態な顔もっと見てぇ」
頭の中では雅也君とセックスをしているのを妄想しながらオナニーを続ける。
彼と繋がりたい──セックスしたい!
「チュウウウウウウ」
お風呂場の壁にキスを浴びせる。目を閉じると雅也君とチューしてる感覚になる。そんな妄想をしながら何度も壁にキスをする。口から涎が溢れ出てくる。
壁にキスしながらお尻とオマンコを同時に刺激するのを続けるといよいよ私の体にも変化が生まれてくる。
この感覚は何度も何度も経験した。最高に気持ちの良いあれ。
「んああああっ♡」
絶頂に達した私はビクビクと体を揺らして壁に
何度もイキ続けても性欲はなかなか治らない。
「はあっ、こんな変態的なことでイッちゃった」
イキ終わっても腰はガクンガクンとしてるしお尻もおっぱいも揺れてる。
イッた時におしっこも一緒に出てしぶきを上げた。黄色い液体は臭いにおいを放って勢いよく外に出される。
床には私の愛液とおしっこが混じったものが伝って排水溝に流れていく。
一度呼吸を整えた私はまだ満足できないで続きを始めた。
結局、この日はこの後十回以上イキ続けてようやく性欲が治まった。
熱めのシャワーで身体を洗い流す──ポタポタと滴を滴らす髪の毛をタオルで吹き上げドライヤーで乾かす。
濡れたパンツは新しいもの変えてブラジャーを付けようとした時にあるものがない事に気がついた。
「忘れるとこだった……」
洗濯籠に入れた服の中からネックレスを取り出して身に付ける。
雅也君にプレゼントされた日以来お風呂以外でこのネックレスを外した事はない。
キラキラ綺麗に光ネックレスを見てうっとりする。素敵なデザインで本当に良いものだなぁ。自然な輝きで見ていて心が落ち着く。
これを私に贈ってくれた彼の事を想うと──胸がドキドキしてまた体が火照って来た。
たった今着替えたばかりなのにまた汚す事になるのは避けたい……。
悶々とした気持ちを抑えてベッドに入る。今日はなかなか寝付けないかも。
体を冷やさないようにタイマーをセットした暖房を入れてから眠りつく。
彼を想いながら目を閉じた。