大好きな人と本当の意味で恋人関係に慣れた気がする。雅也さんのベッドで眠りながらそんな事を考える。
私の彼はすごく優しいひとだと思う。今まで辛い「恋」をしてきた、それでも雅也さんは私を選んでくれた。
浅倉さんに自分の気持ちを伝えて別れを告げる──それがどれほど大変だったのかは私にはわからない。
十年も彼に心の中にあった初恋の思い出、それがいつまでも忘れられなかった。
私が雅也さん好きだと思ったきっかけは些細なものかもしれない。それでも彼への感情を抑える事が出来なかった。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
布団を被って目を閉じる、ここは雅也さんの部屋なんだなと感じると何だか緊張する……。
私には今まで恋愛経験なんてないしましてや彼氏ができた事もない。
彼と一歩進んだ関係になれたのかな?
これからが大変だろうけど私は迷わない! ずっと一緒にいて同じ景色を見て行きたい。たとえ私達がおじいちゃんおばあちゃんになったとしてもそれだけは変わらないでいよう。
*
湊ちゃんはもう寝たかな? 毛布に包まって音楽プレイヤー操作する。
夜はテンション上がるような曲じゃなくてしっとりとした楽曲を聴いて心を落ち着かせる。
僕は咲希ちゃんとの関係を断ち切って新しい未来に向かって吹き出した。
もしかしらあり得たかもしれない別の未来──咲希ちゃんと恋人になってそれからー。
決して一つじゃない道を探して悩んで、最後は自分自身で選択した。
これから僕は湊ちゃんと一緒に同じ世界を見ていくんだ。
十年も忘れる事も出来なかった、いいや、気持ちに整理がつかなかっただけかもしれない。
そんな僕であるにもかかわらず湊ちゃんは好きだと言ってくれた。
彼女が僕の中で特別な存在になっていく。
この子の為に生きて行こうと思えた。湊ちゃんにはいくら感謝しても足りないくらいだ。
僕のベッドで寝息を立てる彼女の髪を優しく撫でて今後の事を考えてる。
僕の家族にちゃんと紹介しなくちゃいけない。これから慌ただしくなりそうだ。それでも何故だかワクワクとした感情を覚える。
将来の事を真剣に考えてみようと改めて決意するのだった。
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初めての「恋」は試練もあったけれどもう大丈夫。私は雅也さんとの将来を真剣に考えていこう。
幸せな家庭を想像する──いつも笑顔が絶えなくて、時々喧嘩もしちゃうけどその日のうちに仲直りして。
二人だけの家族が増えていく度に私は幸せを実感する。そんな家庭を築けたらいいなぁ。彼と二人三脚で頑張っていこう。
この幸福な時間をいつまでも続けていけますようにと祈る。
新しい未来は今この瞬間から始まっている気がする。