※この作品はR-18です。

初恋と忘れられない想い   作:南雲悠介

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歪んだ愛情〜心が虜にされてしまうまでに〜

「実はここ数日雅也さんと連絡が取れなくて……。仕事も休んでるみたいなんですけど、何か病気になったんじゃないかなって思って心配してたんです」

「へえーそうなんだ。それで彼と今は連絡取れてるの?」

「いいえまだ……。さっき雅也さんのお家に行ってお母さんともお話ししたんですが、数日前から家にも帰ってないみたいなんです」

「彼が行きそうな場所に心当たりがなくて困っているんです。この前デートする約束もしていたのに当日になっても音信不通で……」

「あんなことがあっても私に電話をかけて来るなんてあなたって意外と図太い性格してるんだね。私はあなた達の関係を認めたわけじゃないわよ」

「それは! 浅倉さんは雅也さんに振られたんですよ? もう彼とは関わらないでほしいんです! 私たちは健全なお付き合いをしてますし」

「だからー認めないって言ってるでしょ? それに彼が一番最初に好きになったのは私なんだから」

 

 浅倉さんは電話越しからイラついた声で言う。私と話すのだって不快なのに仕方なくしてるって感じがすぐにわかる。

 彼の初恋相手──雅也さんにとっては特別な人、もしも私が彼に好意を抱いてなかったら二人は恋人同士になっていたかもしれない。

 それでも雅也さんは私を選んでくれた。彼の想いに応えたい。自分でも「恋」をすることでこんなにも変わるものなんだって改めてわかった。

 

 

「もうあなたは雅也さんとは関係ないんですからいい加減に諦めて下さい」

「どうしてあなたにそんなこと言われなきゃいけないの! 私が誰を好きでいようと関係ないじゃない」

「それは浅倉さんが他の人を好きなら私だって何も言いません。だけど、あなたが好意を抱いている相手には恋人がいるんですよ?」

「あなたの方がタイミングが早かっただけじゃない、私がもっと早くに自分の気持ちになってたら雅也君は私を選んだと思うわ」

 

 やっぱり無理……。この子とは仲良くやれそうにない。自分が十年もの間雅也さんを苦しめていたと言うことに自覚が無いどころか平気か顔をして彼に好意を持っているのが許せないと思った。

 彼は昔の失恋のせいで今まで「恋」をすることに臆病になっていた、初恋の忘れることができない記憶がいつまでも心の奥に残っていた。

 ようやく踏み出して乗り越えていこうってしているのに彼女のせいでまた辛い過去のことを思い出すんじゃないかなって。

 

 だから、私は彼女を許すことはできない。雅也さんは優しいから咲希さんを突き放したりしないだろうけど、彼女はそれに甘えて好き勝手に振る舞う。

 恋人いる相手を好きになるなんてどういう神経をしてるんだろう? もしも私が同じ立場になったなら大人しく身を引くと思う。

 雅也さんが幸せでいてくれるなら自分の想いを全部仕舞い込んで彼の「恋」を応援する。

 それはきっと辛いことだと分かるの……。だけど、好き人が幸せでいてくれるなら私はそれだけでいい。でも、失恋で泣いちゃうんだろうなぁ。

 泣いて彼への想いを断ち切って、それで──

 もしかしたらあり得たかもしれない別の未来を想像してみる。そこで私はどんな選択をするんだろう? 今ある幸せも私自身が選んだこと。だから逃したくないの。

 咲希さんと電話で言い合ってから向こうが電話を切る、結局雅也さんのことは何も聞けなかったなぁ。

 もう時期三月を迎える夜の空はいつもと変わらず外はより一層冷え込んでくる。私は寒さに耐えきれなくなって自販機で温かい飲み物を買ってから家路についた

 

(どうか雅也さんが無事でありますように)

 

 

 *

 

 

 誰かと電話を終えた咲希ちゃんはリビングに戻ってきてからスマホを置いて僕に視線を向ける。

 電話するときに別の場所で話していたから僕には通話相手が誰なのかは分からない……。

 

「もう勘弁してくれないか? さすがに疲れてきた……」

 

 トイレの時以外は僕は椅子に座らせられいて常に彼女の監視下に置かれている、ちなみに食事は食べさせて貰えているが両手を縛られているので咲希ちゃんが直接口に運んで食べさせている。

 部屋に監禁されてから何日が経ったのかはわからない、僕が逃げ出さないように見張り少しでも妙なことをしようとすると僕を殴った時に使った鈍器を向けてくる。

 彼女は普通に仕事に行き、その間僕は暗い部屋の中で身動きもできずにじっとしている。

 頻繁にトイレに行かないように水分は少ない量しか与えられず唾を飲んだところで乾き切った喉を潤すことなんてできやしない。

 食事の時以外は彼女に性行為の為に利用され、心身共に疲弊しきっていた。

 それでも咲希ちゃんは解放してくれるどころか彼女の要求はエスカレートしていくばかりだ、抵抗しようにもその気力さえ失いかけていた。

 

 彼女と繋がる中で何でも湊ちゃんへの罪悪感で押し潰されそうになる……。

 徐々に咲希ちゃんとのセックスを気持ちがいいものだと認識するように変えられていく。

 手を縛れていてもバックで犯すように要求する彼女は壁に手をついてお尻をこちらに向ける──自分で女性器挿入することができない為チンポを突き出すと後は彼女の方から迎え入れていく。

 何時間も行為は続いても萎えるどころかどんどん快楽を求める。まともな思考ができずにいて。このままだと本当に咲希ちゃんを愛してしまいそうだ……。

 

 無理やりにキスをされ嫌な気分になっていたけど、次第に受け入れ始める自分がいた。必死に争いつつも体は正直で咲希ちゃんの与えてくれる快楽に身も心も奪われてしまいそうになる。

 

 何度も抱き合って彼女は僕の名前を叫びながら絶頂する、その様子に最高に興奮して僕も咲希ちゃんの名前を叫ぶ。

 

 大きな胸をぶるんと揺らしながら何度も上下に動く、刺激に顔を歪めながら僕の反応を確認してくる。

 

 そんなのが夜の遅くまで続き疲労感を覚えながら眠りにつく、幸いこの部屋の隣はつい最近空き部屋になったらしくてちょっと大きな声を上げたところで隣に住む住人に聞かれる心配はないらしい。

 

 仕事から帰って来ると着替えを脱ぎ捨てて裸になる咲希ちゃん──最初は目を瞑っていたけど彼女の裸に見慣れてしまった。

 膨らみ始めた僕のチンポを自分の胸で挟んで刺激を与えていく、パイズリされる経験なんて今までになかったけど、咲希ちゃんは初めてじゃないくらいに上手だ、比較する対象がないからわからないけど、少なくとも僕はその行為を受け入れてしまっている。

 

 柔らかい大きなおっぱいに包まれていると何とも言えない快感を覚える。小学生の頃クラスの女子と比較すると咲希ちゃんは胸が大きい方だった、四年生くらいの頃からそれははっきりと分かるようになり、六年生になると体育の時ペアを組むと意識してしまうくらい。

 

 中学では他の女子が水泳の授業を見学する中、咲希ちゃんはスクール水着を着て授業を受けていた、そのボディラインに目を奪われた。

 休憩中にたまたまプールから上がるとこを見てしまった時に胸の谷間がくっきりと目に入ってしまった。

 

 見学してる女子が男子の目を気にして休んでいるというのは分かったけど咲希ちゃんはそんなこと意識していないのか体のラインがはっきりとわかるスクール水着を着ていた、体育の授業の時だって他の子と比較すると体操服の胸のあたりが膨らんでいてそのエッチさに僕はドキドキしたのを覚えている。

 

 咲希ちゃん自身が何を考えていたのかは知らないけれど当時の僕にとっては刺激の強いものとなっていた。

 高校は別だけどあれだけのスタイルがあったらおそらく男子生徒にモテたと思う。元々笑顔が魅力的ではにかんだ笑顔にやられる男は多いだろう。

 そんな彼女が今まで彼氏ができたことがないなんて見る目がない男ばかりだ。咲希ちゃん自身は恋愛に興味があったんだろうか? 

 

 バックから嵌められて自分から腰を動かす──卑猥な音が響き子宮を何度も貫く度に咲希ちゃんは激しく喘ぐ時おり見せる顔は乱れ切っていてあまりの快感に涙や鼻水を流しながら喜ぶ。

 

 一旦行為が終わった後、彼女は今度はキスをしてくる──ベロチューだけじゃない、僕の口の中に自分の舌を入れて絡ませてくる、ディープキスなんていうのはもちろん経験なし、キスをする時は目を閉じているけど咲希ちゃんは一体どんな顔をしてるんだろう? 

 お互いの口の中の雑菌が行き来するなんていうのも気にせずに深いキスを交わす。

 

 もうすっかり調教されてしまった僕は精神的に限界を迎えていた──僕の方から彼女を求めるわけじゃないけれど、咲希ちゃんとのセックスに快感を覚えてしまった。

 ここで僕から行為をせがんだら本当に何もかも終わってしまう、だからそれだけは何とか綱渡りな理性を保ち阻止している。

 

 

 **

 

 雅也君の様子が変わっているのはもうわかりきっている。最初は私が無理やりエッチをしていることに抵抗していたけど、今ではその気力すらも感じられない。

 

 元々彼は私が好きだった──それは帰ることのできない事実、小学生の頃からの片思い、私自身が恋愛に興味なかったから彼の気持ちに気づくことはなかったけど、思い起こしてみたら確かに雅也君は私に他の子と違った視線を向けていた。

 小学生の頃に意地悪ばかりされて彼のことは正直あまり好きじゃなかったけど、あれくらいの年の男の子って皆大体あんな感じだろうと思う。

 

 体育の授業の時ペアを組んだ事があるけど、彼は私を意識していたのかどこかぎこちなかった気がする。柔軟運動の時、ゆっくり背中を押してくれて私たち結構息があっていたんじゃないかな? って。

 小学生の時は背は私が高くて彼はまだ幼さを感じていた。だけど、中学を卒業する頃には身長は追い抜かれちゃったけど。

 

 図書室へ用事があってドアを開けた時、偶然に雅也君と鉢合わせる。私たちは数秒見つめ合う形になったけど、私がさっと避けたので彼は出て行ってしまう。男の子と見つめあったのにドキドキしなかったのは私が彼を異性として認識していなかったからだと思う。

 

 恋愛に興味なんて無くていつも本を読んでる事の多かった私を雅也君はどういう風に思ったんだろう? 

 

 こんな私を好きだと言ってくれた。あの時はピンと来なくて手紙に最低な返事をしたことだけが今となっては後悔してる……。

 エッチの最中に涙目で彼を見つめると、目を閉じているのかこっちの表情に気づいていない。

 

 篠宮さんと電話で話した内容は彼には言っていない、彼女は必死になって雅也君を探している、私から彼を奪ったんだから彼女も同じ目にあえばいいんだ。雅也君を独占して、彼にたっぷり愛情を注ぐ。それであの子に一矢報いた気がするの。

 

 私の方が雅也君を好きだという気持ちは強いんだから──エッチ中は彼のことだけを考える。体の相性も抜群で私はこれまでに体験のない快感を受け入れる。

 十年前の自分なら雅也君とこんなことをしているなんて考えもしないだろう。彼からプレゼントされたネックレスは私にとって特別なもの。

 肌身離さず身につけて雅也君への想いを気づかせてくれた。

 

 ここまでやっているのに彼の心はまだ私とリンクしていない。そう、私とエッチしながらきっと雅也君はあの子のことを考えているんだろうなぁ。だから、彼女のことを考えられないようにしてやろうと思った。

 彼を骨抜きにすれば私のことをもう一度見てくれる。

 

 

 咲希の愛情は雅也に注がれる。もう昔みたいな友人関係には戻ることはできない、何度も行為をする中で妊娠の可能性も考えたが、咲希はむしろ雅也の子どもを宿してもいいとさえ思っていた。

 

 理性が崩れていく──目の前の快楽に押し流される、危険な駆け引きは続き紙一重のところで踏みとどまっていた雅也の心が咲希の虜になるのに最後の行為が引き金となった。

 

 

 一方その頃、湊は恋人の事を考えながらもう一度咲希に電話かけようと悩んでいた。

 

 雅也が行きそうな場所に見当はつかないけれど、何となく嫌な予感はしていた。次に咲希に連絡した際は彼女を直接呼び出して聞こうと決めてスマホの通話ボタンを押した。

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