※この作品はR-18です。

胎間忍   作:内府

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第4話 客死 ~~命懸けのお産でも重傷者には注意~~

 アサギ達が出発するのと同じ頃、里の館内の来客の間においてシズネが横田と依頼について話し合いをしている。

 

 シズネ「それでは、横田様今回の浅井家のご依頼についての説明をします。今回はアサギ外4名のくノ一が依頼に当たります。浅井家は織田家と敵対しておりかなりの確率で織田家からアサギ達とアサギ達が孕む赤子が狙われるでしょう。その間アサギ達はこの里に戻らず赤子を産むまで織田家から逃げ回ることになるでしょう。そのため報酬はかなり高くなります。理解されましたか?」

 

 横田「致し方ない、これもお家のためよろしくお願い申し上げる。」

 

 シズネ「それでは、報酬についてですが。」

 

 横田「それについては浅井家の隠し金の在処と手付としてこれじゃ。」

 

 そう言うと横田は鎧の中に隠し持っていた白い小袋を取り出した。中には拳大の光り輝く石が入っていた。

 

 横田「当家が南蛮より手に入れた金剛石でござる。」

 

 シズネ「はい、これは立派なものですね。たしかに手付として頂戴いたします。」

 

 バキバキッドゴーン

 

 シズネが横田から金剛石を受け取ると館の外から破壊音が聞こえた。シズネが外に出ると崩れた産小屋が見え瓦礫の中から綱手の苦悶の声が聞こえる。

 

 シズネ「アヒーッう、産小屋が…つ綱手様っ綱手様ーご無事ですかー?!」

 

 瓦礫の中から顔を真っ赤にしていきんでいる綱手のほか産婆役の親方衆のが姿を現した。綱手らは外傷は負っておらぬようで、シズネは瓦礫をどけつつひと安心した。ただ、小屋が崩壊した際の衝撃で産婆役の親方衆も腹を抑えており陣痛が始まったようであった。

 

 綱手「ハァハァ、シッシズネっシズネっそいつは無事か?!クッウウッツゥー」

 

 シズネ「はい綱手様、傷を負ってはおられないようですが陣痛が始まってしまいました。」

 

 綱手「フッフー、フッフーウーンッそうかハァハァ、私がッそいつのオーッウゥ子を、取りクゥーンン上げッるからッハァハァお前はアアアアーッ」

 

 シズネ「綱手様っ綱手様のお子は私が取り上げますから安心してください。」

 陣痛により息も絶え絶えの綱手からの指示を察しシズネは綱手の背後に回る。綱手は体制を変え四つん這いになり、陣痛の始まった親方衆を両足を広げて座らせ開脚の姿勢を維持させた。こうして綱手と親方衆のお産は同時に進行していくことになった。

 

 来客の間の外から聞こえた破壊音に反応しシズネが外に飛び出し客間に横田は一人取り残されている。先ほど手付として金剛石を渡し、隠し金の在処を記した地図を客間に備え付けられた文机の上に置いた。

 

 横田「アサギ殿、浅井家のことを、どうかどうか頼みますぞ…」

 

 横田は務めを果たした安堵から緊張の糸が切れた。織田家の追撃者から負った傷から血が流れている。

 

 シズネが十数時間に及ぶ綱手のお産を終え、綱手の子を取り上げ終え来客の間に戻るとそこにはすでに冷たくなった横田がいた。

 

 シズネ「アヒーッしっ死んでる…」

 

 十数時間に及ぶお産に立ち会い、疲れて戻ったシズネは腰を抜かしてしまった。

 

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