---江戸川コナン---
翌朝、事態が急転した。蘭が消えたのだ。部屋の鍵は掛かっていた。おっちゃんが鍵を壊して、部屋に入ると、蘭は部屋にいなかった。
「どこへ行ったんだ?」
パジャマを脱いだ形跡が無い。パジャマのまま、出掛けるとは思えないし。靴をチェックすると、一足も無くなっていない。パジャマで裸足?もっと、有り得ないだろう。復讐鬼が毛利家にキバを剥いたのか?
父さんへ連絡すると、目暮警部達とやって来た。
「毛利君、しっかりしろ!」
「警部殿…」
「あなた!蘭は?!」
蘭の母親である妃弁護士も来た。うん?誰が連絡をしたのだ?
「英里…すまん…朝起きたら、蘭が…」
「警部、どうして、蘭が?!」
「う~ん…1年前の事件絡みのようです」
「1年前?あの野郎が、逆恨みなんですね、警部殿!」
「落ち着き給え、毛利君。彼にはアリバイがある。宿泊先のホテルから、出ていないんだ」
って、当麻に監視が付いているようだ。警察もアイツを疑っているようだ。
「じゃ、誰が?1年前の関係者で残っているのは、アイツだけでしょ!」
当麻の狙いは何だ?いや、当麻以外に容疑者はいるのか?
---宗方当麻---
小猫ちゃんのパジャマを脱がせ、下着を脱がせた。きれいな身体だ。汚れが無い、未使用か?
「美和子、彼女に自慰の仕方を教えてやれ」
「はい…」
何か言いたそうな美和子。
「なんだ?何を言いたいんだ?」
「蘭ちゃんは関係無いでしょ?」
「かわいいから。それが理由じゃダメか?」
「ねぇ私だけを愛して…ねぇ、当麻!」
美和子をスルーして、蘭の頭を掴み、俺の股間に口を近づけた。
「まず、舌で舐めてくれ」
かわいい舌が俺のモノを舐め始めた。
「当麻…」
とても切なさそうな美和子の視線。
「わかっているよ、美和子。だけど、殺すよりかはいいだろ?」
「あ…そうだね。約束してくれる?蘭ちゃんは、絶対に殺さないって」
「約束する。こんなかわいい娘を殺す訳無いだろ?よし、次は口で頬張り、舌で転がしてくれ」
いいなりになる蘭。
「準備は出来たよ。じゃ、蘭の中にいれてくれよ」
ゆっくりと、蘭の中に入っていく。締まりは良い、絡み付きも良い。手の平を彼女の胸に…貼りのある乳房。だけど、柔らかい。軽く突くと、蘭が激しく突き返してきた。激しいのが好みか?
胸を揉みながら、乳首を弄びながら、突き合う。そして、
「フィニッシュはお口で頼むよ」
俺から離れ、俺のアレを口に頬張り、発射。ゴクリと飲み込む音がして、口から取りだし、舌で綺麗に舐め上げてくれた。やることがわかっているようだ。誰が教えたのだ?
---江戸川コナン---
手がかりがまるで無い。まさか、空間転移術か?ラノベじゃ、あるまいし。
「靴は全部あるのか…そうなると裸足か、持ち上げられたか?いや、カバンか何かに入れられて?」
ブツブツと独り言を言う目暮警部。
「警部殿!アイツに任意を掛けてください!」
って、おっちゃん。
「そうだな。そうするか」
「俺も同席していいですか?」
「それはダメだ。毛利君、君は警察では無いんだよ」
「ですが…」
納得できていないおっちゃん。
---宗方当麻---
1年ぶりに、取り調べ室に呼ばれた。何の容疑だ?また、送検するのか?
「毛利蘭君を知っているね?」
「誰ですか?」
「昨日のショーで、君の相手をした女性だよ」
「あぁ、そういう名前なんですか?初対面なので、名前は知りませんでした」
「で、今、彼女はどうしているんだね?」
「まさか、誘拐の容疑ですか?ソレとも拉致監禁の容疑かな?」
「で、彼女はどうしたんだ?!」
語気を強める刑事。
「知らないですよ。昨日が初対面ですよ。まさか、俺がナンパしたと思っています?じゃ、ホテルの部屋を調べてみてくださいよ。って、既に調べているかな?無断でね」
コイツらのヤリ方は分かっている。俺を犯人にしたいのだ。証拠なんか、要らない。この国の警察は心証だけで、起訴、送検するんだから。それは前回に学んだ。
「これって、任意ですよ?帰っていいですか?それとも、前回のように、今日中に逮捕して起訴、送検ですか?」
「まだ、恨みに思っているのかね?」
「当たり前でしょ?俺の彼女と、俺の子供を返してくださいよ。いつになったら、返してくれます?」
「う~ん…今日は泊まっていってもらう」
「あぁ、ショーで使う小道具が壊れていたら、損害請求をしますからね」
「注意するよう言っておく」
手遅れだろうな。怪しい箱は壊しても捜査するし。
「後、弁護士先生を呼んでくれますか?」
「誰だね?」
「妃英里先生ですよ」
驚いた顔をする警部さん。こちらも用意はしているんだよ。
◇
弁護士先生は偉大である。留置場に泊まる事無く帰れた。だけど…ホテルの部屋は悲惨な状況であった。物が出しっぱなしの上、小道具が分解されていたり、破壊されていたりしていた。
「これって、損害請求できますか?」
「えぇ、できます」
「後、1ヶ月位公演をキャンセルした場合の損害も請求したいです。ショーに差し障りがありますからね」
「わかりました、鈴木財閥と相談の上、警察へは請求をします」
って、妃弁護士の隣に、あの時の探偵が現れた。
「うん?弁護士先生は、探偵さんとグルなんですか?」
「おい!貴様!娘を返せ!」
探偵さんが襲い掛かって来た。ここは、やられておくか。胸倉を掴まれ、投げ飛ばされて、馬乗りをしてきた。
「おい!蘭はどこだ!」
「何の話ですか?」
ゴツン!
頬に拳が入った。痛い。パンチは受け身が取れないからな。
「もう一度訊く!蘭はどこだ!」
「知らないですよ」
ゴツッ!
頬骨が痛い。ヒビ言ったかな?
ドタドタとした足音。俺を監視していた刑事達が踏み込んだようだ。
「毛利さん、お気持ちはわかりますが、ダメですよ」
探偵が俺から引き離された。
「やはり、その探偵は警察サイドなんだな。慰謝料を請求させて貰うよ。頬骨が痛いし。顔の腫れが引くまで、公演は中止にする。損害請求は探偵と警察に出すからな!」
「んだとぉぉぉぉ~!蘭を返しやがれぇぇぇ~!」
警察に引き取れていく探偵。部屋のドアを閉め、弁護士先生と二人きりになった。
「で、あの探偵とグルってことは、あなたも警察サイドですか?」
「お願い…娘を返して…」
俺に泣きすがる弁護士先生。娘?まさか、蘭の母親か?そうか、夫婦別姓ってやつか。それは、見落としていたな。
「ですから、意味がわかりません」
---妃英里---
ここはどこだろうか?宗方氏と会話していたはずだが…
グチュ…グチュ…
音がスル度に悶悶とする。え…目の前に蘭がいて、私と貝合わせをしていた。なんで、蘭が…ここはどこ?身体が動かない。声も出ない。どうして?全裸である。蘭とプレイしている。どうして?混乱する私。
「妃先生は娘さんと、プレイを愉しむ趣味があるとはね」
宗方氏の声。視線を横に向けると、カメラで撮影されていた。
「あっ…あぁぁん…」
蘭の喘ぎ声…
「はぁはぁはぁ…準備出来ました」
蘭が向かう先には宗方氏がいて、立位で蘭と交わっていた。積極的なのは蘭の方であった。
激しく腰を動かし、彼の唇に何度もキスを重ね…段々とドラミングのペースがオチていき…蘭が果てた。
「では、次は妃先生の番ですよ」
蘭を優しく受けとめ、ベッドへと横たえた。ここはホテルの部屋なのか?
「なるほど、子供を産むと緩くなるんですかね?蘭のような締まりはないですね」
娘と比較されている。って、いつの間に入ったんだ?彼が私の上にいて、乳首を舐めていた。
「はっ…乳首が立つんですね。意外にイヤらしい身体なんですか?妃先生」
あぁぁぁぁ…力強い突き。男を忘れていた身体がリブートし、メスになっていく。彼のモノを口に頬張り、ビンビンに立った後、背後から突き上げて貰う。
復活した蘭が前から、私を襲う。彼の腕は蘭の背中に回り、蘭のお尻を撫で回していき…
気が付くと、自分の部屋にいた。夢だったのか?
ベッドサイドには彼のメモ。
『また、親子丼を愉しみにしています』
と、書かれていた。
---江戸川コナン---
おっちゃんが傷害の現行犯として、逮捕された。被害者は宗方当麻だそうだ。ホテルの彼の部屋に押し入り、ボコボコに殴ったらしい。そのせいか、公演は1ヶ月半ほど延期になったそうだ。
「宗方当麻、暴漢に襲われ、重症。頬骨にヒビが…だそうだ」
ネットニュースに目を通す父さん。
「警察もホテルの部屋を捜査した折りに、小道具を壊して、損害賠償請求が2億円だそうだ。まったく、何をしているんだか」
「徹底的に捜査したんじゃないのかな?怪しい箱は分解して、中を見るとか」
手品師の持ち物にそれはダメな行為だ。種の小道具の値段なんて、言い値に近い。値段の付けられない種もあるし。
「で、コナン君は、どう打って出るんだ?」
って、父さん。
「手がかりも無しに、対峙するのは避けないとね。相手の出方がまるで読めないし」
蘭を誘拐しておいて、弁護士に蘭の母親って、悪意からか?知らなかったのか?
「あぁ、先生、来ていらっしゃったんですか?」
外出中だった昴さんが戻って来た。
「あぁ、現地入りって感じだよ。で、何かわかったかな?」
父さんは昴さんに何かを頼んでいたようだ。
「いや、わからないことだらけですね。彼のヤサがまずわからない。ホテル以外に、ヤサがあるはずです。蘭さんを置いておく部屋がね。ちょっと、部屋で、ネットで調べて見ます」
昴さんが部屋に戻っていった。
「何を手がかりに探してもらったの?」
父さんに訊いた。
「彼の生い立ちだよ。彼は、宗方家に婿養子として入ったんだ。2代目宗方史郎の婿としてね」
当麻の彼女である宗方仄もマジシャンで、その父初代宗方史郎もマジシャンだったそうだ。初代の方は脱出マジックを披露している最中に事故死したと言う。所謂、脱出失敗だそうだ。
「養子に入る前は、田辺当麻って言う初代の弟子だったそうで、得意な手品はハンドパワー系だったらしい」
魔法使いでは無く超能力者か?
「超能力があったの?」
「わからない。引っ込み思案な方で、人前で披露したことがなかったらしい。そこで初代が、彼に海外で修行して来いと送り出したようなんだ。クローズアップの勉強を本場のイギリスでね」
クローズアップかぁ…錯覚や思い込みを利用するってことか。
「彼には、初代の住んでいた屋敷周辺を調査してもらっていたんだ」
「あれ?娘さんの方はアパート住まいだよね?」
「あぁ、屋敷は、当麻が相続したんだよ。一流の仲間入りをしたら、家族と共に住む為にね」
あぁ、下積み生活だったから、アパート住まいだったのか。
父さんとあらゆる可能性を論じ合い、時間を経つのも忘れてしまった。これが、敗因と言えば、言え無くも無い…
「ただいま」
母さんが帰宅した。時計を見ると0時近くである。あっ!飯を食っていないぞ。
「食事?え!こんな時間だよ。何をしていたのよ、二人共。って、昴さんは?」
あぁ、そう言えば。
「部屋で調べ物があるって…」
「昴さんも時間が経つのを忘れたのかしら」
母さんが昴さんの部屋へ…暫くすると、母さんの悲鳴が…
「いやぁぁぁぁぁ!」
俺と父さんが母さんの元へ向かうと、昴さんの部屋の床は、真っ赤なカーペットを敷いたように見えた。これって、ストローニードルか…
「しまった!」
父さんが現場を荒らさないように、昴さんの首筋に指を…首を横に振る父さん…父さんがスマホで、どこかに連絡をした。警察では無いだろう。たぶん…
◇
暫くすると、FBIの日本支部のメンバーと、安室さんがやって来た。
「まさか、アイツが…どうしてだよ。アイツを殺すのは俺だけのはずだぁぁぁぁl」
安室さんが慟哭していた。
「確かに…ストローニードルです。死後1,2時間って処か…」
ジョディさんが涙を目に溜めて、冷静に目視でも検死をしていく。
「まさか、彼が術に嵌まるとは…」
父さんの顔からは血の気が抜けていた。それほど、驚愕な事実が目の前にあった。
「今度の敵はヤバ過ぎるだろ…」
安室さんが、昴さんの…赤井さんの遺体に縋りついていた。
「ウチで引き取っていいですか?」
安室さんが、赤井さんの上司であるジェイムズさんに訊いた。
「彼の死の真相を…お願いします」
安室さんがスマホで、指示をし始めた。まさか、FBIの凄腕捜査官すら、手に掛けるとは…