---江戸川コナン---
公安での検死が終わり、遺体が戻って来た。
「死因は、ストローニードルによる失血死だよ」
って、安室さん。その顔は悔しそうである。安室さんの好敵手であった赤井さん。
「でも自分でニードルを刺すとは…」
「やはり、催眠術の可能性が大だな」
「赤井が、催眠術に?有り得ない。石橋を叩いて渡るヤツですよ」
父さんと安室さんの会話。俺もそう思う。赤井さんが、催眠術に落ちるとは思えない。
「部屋にはいって、ネットを検索した痕跡は無かったです」
って、ジュディさん。それは、部屋に入って、自らニードルを刺したってことか。
葬儀をするため、礼拝所を貸し切りにした。赤井さんはアメリカにあるFBIの殉職者の墓に収められるそうだ。葬儀…ごく内輪だけしかいない。そこに、喪服を着た女性と女の子が入って来た。
「秀一…」
棺を覗き混む女の子…領域外の妹だ。じゃ、女性は…
「秀兄…なんで…どうしてよ…」
世良が赤井さんに縋っていた。ふと、俺に気づいた世良。
「あれ?コナン君…そうなのか…君はやはり…」
って、世良。正体がバレたかもしれない。
「あなたも、アレを?」
領域外の妹…赤井さんの母親か…
---宗方当麻---
新しいマジックの開発中である。観客は美和子と蘭だけ。だけど、油断せずに普段通りに演じていく。
「へぇ~、トランプのマジックも出来るんですね」
って、蘭。
「まぁ、師匠に勧められたんだよ。少人数相手でも、採算の取れるマジックは必要だってね」
大掛かりな物は、落ち目になると出来ないから。
「ねぇ、せめてブラだけでもさせてよ。胸が垂れちゃよ~」
って、美和子。では、ビキニの水着を着用でどうだ?
「うん?なんで、私はヒモタイプなんですか?」
って、蘭。
「蘭の総てが見える様にだよ」
「それは、私のは見たく無いってことかな?」
「美和子はタレが心配なんだろ?」
って、感じで、和気藹々と過ごしている。俺はこの時間が大切である。この時間が終わると、闇の世界へ向かわないとダメだからだ。
---毛利蘭---
まさか、美和子さんも一緒にいたとは…
「蘭ちゃん、いい?彼を私達の虜にするのよ。もう、彼の手を汚させない為に」
彼に降りかかった火の粉を、美和子さんに訊いた。警察とお父さんがグルで、彼を嵌めたって…そんな…そのせいで、彼は彼女と子供と会えなくなったそうだ。
「私達二人で、彼を思い留まらせることが出来れば、御の字だから」
熱く語る美和子さん。失敗すれば、関係者を皆殺しにしかねないらしい。でも、彼と数日しか過ごしていないけど、彼の人柄に惹かれていく。多分、美和子さんもそうなんだろう。私達が相手をしない、出来ない時、彼は仏壇の前でお経を唱えていた。仏壇には、彼女の形見の品と、生まれて来る子供の為に買ったグッズしか置かれていない。
墓にお骨を奪いに行ったらしいけど、骨壺の中身は、単なる砂と喉仏の模造品だったらしい。骨は証拠になるので、加害者サイドが海に捨てたそうだ。
彼に抱きつきたいけど、身体が重い…体力が回復していない。激しいプレイの後、2時間くらいは、動けない。それは美和子さんも同じである。私と美和子さんとで、5時間くらいは、彼の気を引けるのだけど、残りの19時間は…彼を狂気が飲み込みそうである。
---江戸川コナン---
葬儀と言うお別れ会が終わり、棺は、米軍基地へと去って行く。既に死んでいることになっている赤井さんは、警察や行政などにバレると厄介なことになるらしい。
「コナン君…いや、工藤君…」
やっぱり、バレたのか。世良に声を掛けられた。
「秀兄の相棒だったの?」
「いや、それは、俺の父さんだよ」
「工藤優作氏かぁ…そうだ、蘭ちゃんは私が見つけるよ」
「おい!世良…ヤバい相手だ。止めておけ」
「大丈夫だよ。色仕掛けで、誤魔化すから」
そんなに色気が無いのだが…
「秀兄の仇は討ちたい」
「それは、あの場にいた全員が思っただろうよ。俺でさえも…」
だけど、復讐の連鎖はどこかで止めないと。考え込んでいると、世良の姿が消えていた。もう、行ったのか?家に帰るか。
家に帰ると、母さんの部屋から色っぽい声が聞こえている。なんだ?鍵穴から除くと、母さんと蘭の母親がプレイをしていた。何の冗談だ。って、止めに入る訳にも行かない。どうするよ、これ…
---工藤有希子---
家に帰ると、英里が待っていた。私に話があるって言う。なので、私の部屋に招き入れると、首筋にスタンガン…有り得ない。意識が途絶えた。
意識が覚醒すると、英里とプレイをしていた。股間にジェル状の物が注がれていた。あぁぁぁぁぁ~。イク…媚薬?催淫剤?兎に角、イクって…何度もイカされ、意識が朦朧としている。身体に力が入らない。
「じゃ、次は、ビリビリ責めにする?」
電気系?う~ん、ダメだって…股間に電極棒をクリに鰐口クリップって、何の拷問なのよ~
「なんで、こんなことをするの?」
「質問する時点でアウトね」
うぐっ!身体が逆エビ反りする。何、この刺激…ヤバい。何度も繰り返す英里。腰骨が折れそうだよ~
「助けて…」
「なら、なんで、助けて上げないの?なんで、追い込むの?」
追い込む?誰を…まさか…
「彼に会ったの?」
「私の依頼人よ…優作さんが、うちの人に彼の関係を仄めかさなければ、あんな事には…」
優作さんが何かをしたのか。
「依頼主は、全治1ヶ月の重症、うちの人は傷害の現行犯よ。何の恨みよ?」
「恨んでないって…いやぁぁぁぁぁぁ~」
電気の刺激が身体を駆け巡る。死ぬ…いや、こんな姿で死にたくない。
---江戸川コナン---
コンコン
「父さん、今いいなぁ?」
「悪い。今手が放せないんだよ。後でいいか?」
「あぁ、わかったよ」
執筆中のようだ。母さんは、未だに蘭の母と変態プレイをしているし…赤井さんの死で、何かが壊れたのか?
隣の家にでも行くかな?阿笠博士の家に向かった。
「灰原、いるか?」
「いるけど、何の用かな、工藤君」
「用って、用は…そうだ!田辺当麻ってヤツの情報が欲しいんだよ」
「田辺当麻?誰、それ?」
「奇跡のイリュージョニストである宗方当麻の本名だよ」
「ふ~ん…」
え!首筋に電気ショック…なんで…意識が消えていく。
◇
意識が覚醒すると、俺は灰原の部屋にいた。股間が気持ち…って…え!灰原が交わっていた。なんで?じゃ、スタンガンは灰原か?
「どう?気持ち良すぎで、意識が戻ったようね」
灰原の騎乗位。発育途中の乳房が、微妙に上下動している。だけど、確かに気持ちが良い。
「歳相応な恋愛をしなさい。私が彼女になってあげるからね」
おい…蘭を諦めろと?
「小学生姿で、高校生なんか高値の花よ!それに私の初めてを捧げて、工藤君の初めてを貰ったし」
なんか、嬉しそうな灰原…あっ!俺の初めての相手が灰原なのか…おい!
「もう、手遅れよ、根元まで入っているし。これで、私の中で出せば…」
「待て!お前…安全日だろ?」
「はぁ?安全日にプレイしてもスリルは無いでしょ?」
マジか?おい…って、小学生にアレってくるのか?
「なぁ、小学生なのに、アレってくるのか?」
「工藤君は朝立ちしないの?って、剥けているのに?」
おい…そうか、小学生では剥けないんだ。朝立ちも普通は起きない。なのに…頭の中が真っ白になっていくと同時に、灰原の中で発射した…
◇
灰原が妊娠したらどうしよう。小学校2年で父親はマズいって…家に戻ると、蘭の母親は帰ったようだ。鍵穴から覗くと、母さんはベッドの中で寝ていた。そういや、父さんはどうした?父さんの部屋へ向かう。
コンコン
返事が無い。出掛けたのか?まぁ、あの色っぽい声が耳に入ると創作活動のジャマか。俺も疲れたし寝るか。
「新ちゃん、起きて…」
今何時だ?あぁ22時だ。蘭の家に帰らないと…
「新ちゃん!」
母さんから石けんの香りが漂う。バスローブ姿だ。風呂上がりか?妙に顔が濡れているが…泣いているのか?
「新ちゃん、優作さんが…」
父さんが?って、まさか…俺は父さんの部屋へ走り込んだ。そこは床一面が赤い絨毯のような…昴さんの部屋と同じ床だ。父さんは?
父さんの顔は血の気が全くない。脈も無い。呼吸も無い…死後硬直も始まり掛けている。まさか、あの時…手が放せないのは、ニードルを打ち込んでいたからか。
「父さぁぁぁぁぁ~ん!」
◇
目暮警部に連絡をすると、直ぐに来てくれた。俺は、隣の家に逃げ込んだ。工藤邸にいると怪しまれるから。母さんに、盗聴器を持たせているので、会話は聞こえる。
「死因は失血死のようです。うん、大丈夫ですか、有希子さん」
母さんがよろけたのか。
「まさか、優作君まで、手に掛かるとは…」
そうだ。父さんはいつ術に飲み込まれたんだ?そして、いつストローニードルを渡されたんだ?
「おい!家中を捜索しろ!」
マズい。昴さんの部屋でルミノール反応が出まくるぞ。
「ちょっと待ってください。この案件は公安が引き継ぎます」
安室さんの声だ。
「どういうことかね?」
「実は、公安関係者が、同じ死に方をしているんです。手に入れた証拠類は、必ず一課の目暮警部にお渡ししますから。我々に仕切らせて欲しいんです」
「いや、そういう訳にはいかない」
「あぁ、FBIの捜査員もやられているんです」
「どうも、FBIの日本支局長をしておりますジェイムズ・ブラックです。日本の公安と合同で捜査しています」
ジェイムズさんが合流してくれた。
「そういうことですか。わかりました。おい!一旦、みんな退け!」
警視庁が帰って行く。
---世良真純----
あぁ…催淫剤を入れられている。ダメだ…悶悶としている。
「何故、君が探っているのかな?」
目の前に、秀兄を手に掛けたヤツがいるのに…身体が熱い…欲しい…刺激が…
「蘭、コイツに催淫剤を入れてやれ」
「はい」
なんで、蘭ちゃんが、アイツの言いなりになっているんだ?股間に催淫剤が追加された。
熱すぎる…火照っている全身が…頭はのぼせているし。
「ほぉ~、下手なスパイより口が固いんだな」
工藤君の名前は出せない。
「誰の差し金だ?!」
口からヨダレが垂れている。飲み込む気力さえ削がれているようだ。
「どうするかな。殺さない方向だよな、蘭」
「はい」
蘭ちゃんが私が殺されないように、進言してくれたのか?だけど、死ぬよりも、辛いんだけど…
「じゃ、これかな?ゾウさん用の浣腸とか」
死んじゃう…ダメ…これはキツすぎる。12時間ほど個室に監禁され、お尻を洗って貰い、最初の部屋へ連れ込まれた。もう、何も出ません。点滴で何かを入れられていく。
「それは生理食塩水と栄養補給剤だ。毒では無い。蘭と約束したからな」
意外に律儀だと思うが、お尻が痛い。
「がっ!」
お尻に軟膏を塗ってくれたが、火を噴くような刺激であった。
「じゃ、質問を変えよう。最後の就寝、誰と寝たい?」
「工藤君…」
彼に情報を伝えないと…
「え!新一と、そういう関係なの?!」
しまった。蘭ちゃんがいたんだ…
「この女、殺してもいいですよ」
って…蘭ちゃん、ごめんよ~。
「工藤君って誰だ?」
「あ!私の幼なじみで工藤新一っている高校生探偵です」
「ふ~ん。で、JK探偵とはそういう仲なのか」
マズい、蘭ちゃんも、アイツも誤解している。だけど、言い訳をすれば、ド壺にはまりそうだし、罠かもしれない。
「蘭の幼なじみは優秀なのか?」
「えぇ、そこそこ優秀だと思います」
「そうか…じゃ、幕引き後は、彼に殺して貰うかな」
「ダメ!死んじゃダメですよ」
蘭ちゃんが卑猥な水着姿で、アイツに抱きついた。
「悪人は死すべしだよ、蘭。僕の手は血に染まっているから」
「当麻さんが死ぬなら、私も死にますよ」
「蘭…何を言っているんだ?俺なんかの為に死ぬな」
「いやです!美和子さんも、死んじゃうと思います」
「死んでも、同じ場所には行けないんだから、死ぬなよ、蘭」
そうか、アイツは地獄で、蘭ちゃん達は天国かぁ。
「じゃ、同じ場所に行けるようになります」
ナイフを手にして、私に近づいて来た蘭ちゃん。まさか…