※この作品はR-18です。

復讐のイリュージョン   作:もっち~!

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黒き組織にキバを剥く殺意*

 

---江戸川コナン---

 

父さんの葬儀に、俺は立ち会えなかった。こんな姿だから。灰原と共に焼香だけを済ませた。やつれた顔の母さん。俺と目が合うと笑顔になったが、目が完全に死んでいた。

 

ネットでのニュースでも、話題になった。あのナイトバロンの作者、謎の自殺と…世界的なヒットメーカーだった父さん、海外のニュースでも取り上げられてた。

 

葬儀が終わり、母さんと家で喪に服す俺。なんで、父さんがやられたんだ?いつ、術に嵌められたんだ?そこがわからない。

 

アイツは本当に魔法使いなのか?いや、マインド系の超能力者か?

 

呼び鈴が鳴った。うん?お客さんのようだ。母さんは応対に出られない。自分の部屋で、ぼぉ~っとしている。

 

俺が応対に向かい、扉を開けると、頭にチョコンと帽子を載せ、赤いワンピースにジャケットを羽織った少女が立っていた。

 

「初めまして、カトリーエイル・レイトンと申します。カトリーとお呼びください」

 

流暢な英国式の英語で挨拶する少女。

 

「工藤優作氏の家は、ここで良いですか?」

 

頷く俺。すると、少女は家の中に入った。

 

「私はかの名探偵にして考古学者であるプロフェッサー・レイトンの娘です。幼く見えますが、一応21歳ですよ」

 

レイトン教授?あぁ、謎解きの第一人者だったな。行方不明になったらしいけど。

 

「で、御用件は?」

 

「工藤優作氏は殺されたって、本当ですか?スコットランドヤードから、情報を貰いました」

 

コイツ、謎に挑むつもりか?

 

「そうか…だが、相手が悪い。帰った方がいいぞ」

 

「相手が悪い?犯人は特定されているのですか?」

 

「あぁ…魔法使いだよ」

 

「魔法使い?いるんですか?」

 

目を輝かしているようだ。更に興味を抱いてしまったのか。

 

「魔法使いで無いと、説明が付かない謎なんだよ」

 

「ふ~ん、ではワトソン君、調査へ行こうでは無いですか。現場に案内してください」

 

俺がワトソンだって?まぁ、かわいいから、いいか。

 

◇

 

父さんの部屋へ案内した。

 

「ここで、死んでいたんだよ。床一面血で染めてね」

 

「凶器は何ですか?」

 

「ストローニードルだ」

 

「え!拷問死させる、アレですか?」

 

「あぁ」

 

「そうなると、ここで拷問…違うか。ソレを刺すように仕向けられたのか?」

 

仕向ける?

 

「どうやって?」

 

「それには情報が足りませんね」

 

そうか…違う物と思わせたのか…何に思わせたんだ?

 

「ワトソン君、甘いものが食べたいです。脳みそが栄養を欲しています」

 

ケーキが食いたいのか?

 

◇

 

安室さんのお店に来た。美味しそうにケーキセットをパクつくカトリー。

 

「どうしたんです?そんな難しい顔をして」

 

お気楽そうな顔のカトリー。

 

「うん?何に思わせたのかだ。それが分かれば、どこで接触したかも分かる筈だし」

 

「そうですね。血管に貼る物…血流を良くする磁気治療器具とか…」

 

赤井さんは使わなそうだ。

 

「新しい彼女かな?」

 

安室さんが寄って来た。店内には、俺達3名しかいない。

 

「いや、レイトン教授の娘だそうだ」

 

「あの謎解きで有名な?で、今回の事件に興味を持ったのか」

 

日本語で会話しているので、カトリーには内容は分からないだろう。って、ケーキに夢中であるけど。

 

「どうやって、ストローニードルを自ら付けたと思う?」

 

「まぁ、現場の状況からした、自ら装着したと判断するのは正しいが…あの赤井が躊躇もせずに使用するとなると難しいな」

 

そこが難問である。

 

「そもそも、いつ術中に嵌まったかだ。それが分からないと、足取りが追えない」

 

そうだよな。いつだ?

 

「あぁ、美味しかった~」

 

カトリーが食い終わったようだ。

 

「何か書き置きとか、メモは無いの?」

 

「無い。捜査機関が調べたが、見付からなかった」

 

「そうなると、ごく自然な行為だったのか…」

 

ごく自然かぁ…

 

「で、容疑者の職業は?」

 

「イリュージョニストだ」

 

「う~ん、大掛かりなタネを使う手品師ですか…この犯人は寧ろ、クローズアップ系だと思うのですけど」

 

確かに、誤認とか思い込みを利用しているかもな。いや、アイツの種は小規模なはずだ。大規模な装置は使っていない気がする。

 

「次の問題は動機ですね」

 

「動機…そうだな。父さんが何かに気づき、赤井さんに調査をしてもらったから…その何かは何かだな」

 

謎が多いなぁ…

 

 

 

---工藤有希子---

 

英里が訪ねて来た。彼女と抱き合う。貝合わせ…気持ち良い。悲しみに満ちあふれた心が蕩けていく。

 

「ねぇ、有希子…どうして、手を差し伸べなかったの?」

 

誰に?

 

「彼があんな風になるまで手を差し伸べずに、寧ろ敵対するって…」

 

誰のこと?

 

「あなた達夫婦のお気に入りの手品師だったそうじゃない?向こうでは、生活の世話も手助けしていたって」

 

あぁ…当麻君のことか…

 

「彼の心を癒やそうとしたわ。闇に染まっていたから」

 

「癒やすだけ?なんで、手を差し伸べて挙げなかったの?優作さんなら、可能だったでしょ?」

 

彼は問題を抱えていた。愛する女性と子供が失踪していた。だけど…既に彼らは…そんなことを言えなかった。少し明るさを取り戻して来た彼に…そう…あの人は彼に対して、本当の息子の様に接していた。

 

「彼に会いたい。会って、想いを伝えたい…」

 

「私が伝えてあげるわ。さぁ、言ってごらんなさい」

 

直接、言いたい…

 

 

 

---宗方当麻---

 

中々、新しいマジックが浮かばない。新作を徐々に出さないと、飽きられてしまう。う~ん、どうするかな。

 

「根を詰めすぎると、顔が恐いわよ」

 

珈琲を俺の前に差し出した美和子。

 

「新作が浮かばないんだよ」

 

「クローズアップの新作?」

 

「あっちは、種を進化させればいいだけだよ。ショーの方だ。そうだ、向こうへ帰る時、美和子も蘭も付いて来てくれるかな?」

 

「断れば、消す?」

 

睨むような視線を投げる美和子。

 

「女性は手に掛けたくない」

 

「勿論、私も蘭ちゃんも一緒に行くわよ」

 

一転して笑顔で抱きついて来た。あぁ、珈琲が零れそうだよ。

 

「そうか…ありがとう。単身赴任だと、また失ってしまいそうで恐いんだ」

 

仄と子供のように…後、探偵だが…蘭の父親だしなぁ。いや、失踪届を受理した警察官がいるか…

 

 

 

---目暮警部---

 

また、佐藤刑事から封書が届いた。消印は都内かぁ…小まめに移動しているのか?前回は千葉だったし。

 

「内容はどんな感じなんですか?」

 

白鳥刑事に訊かれた。

 

「元気だそうだよ。で、2度死んだ事になっている、女子高生の生命保険の支払状況を、確認してくれとある。まさか、保険金詐欺も絡んでいるのか?」

 

高木刑事が保険会社に確認をしている。

 

「警部…二度払われているそうです。1億ずつ…」

 

「何?女子高生に1億の生命保険だと…」

 

有り得ない額である。保険金絡みなのか。あの事件の本質がわからない。強盗はフェイクだと、宝石店も保険金絡みなるし。うん?

 

「なぁ、あのスタンドの現場の遺留物に、盗まれた宝石はあったのか?」

 

「燃えて灰になったと、科捜研から情報が届いています」

 

燃えた?石だぞ。それに貴金属は溶けるだけでは無いのか?

 

「おい!科捜研に再確認してくれ」

 

千葉刑事が確認をし始めた。

 

「警部…妙なことなんですが、科捜研では鑑定をしていないそうです」

 

「なんだとぉぉぉぉ~」

 

刑事部部長は、鑑定まででっち上げたのか?

 

「おい!残っている資料をかき集めて、再捜査だ。あの事件には裏がありそうだ」

 

◇

 

しかし、残っている捜査資料は、我々の手元に残っている物だけで、後は廃棄されたそうだ。

 

「保管が原則なのに…」

 

部長決裁で破棄って何だ?

 

「関係者の職業と背後関係を調べてくれ。もう、これしか無い」

 

そう、手詰まりすぎた。佐藤刑事の直感通り、あの時点で再調査していれば…

 

 

 

---江戸川コナン---

 

阿笠博士に、当麻のイリュージョンの解析を頼んだ。どんな種が潜んでいるのかが、知りたくてだ。

 

「工藤君、あの彼女が新しい彼女かしら?」

 

灰原に訊かれた。

 

「彼女はカトリーだ。あのレイトン教授の娘さんだよ」

 

「謎に取り憑かれて行方不明の?」

 

頷く俺。

 

「新一、これは…う~ん…」

 

ラスベガスでのショーがDVDで売られていたので、ソレを見ながら解析をしてくれている。

 

「義手を仕込んで、炎を出している可能性が大じゃな」

 

義手?

 

「博士、それは無いわよ。彼、イギリスでクローズアップしているし」

 

灰原がネットで情報を見つけ出した。アイツは、イギリスではクローズアップで有名な手品師で、アメリカではイリュージョニストとして有名であった。

 

「クローズアップかい。そうじゃな、義手では無理だな」

 

頭を抱える阿笠博士。それほど難問のようだ。

 

「そうだ、灰原。初代宗方なんたらって、どんな手品師なんだ?」

 

「えぇっと…手品の種師みたいよ。温泉地での営業メインの売れ無い手品師って感じ。だけど、最後は脱出マジックで事故死って…なんで、こんな無謀なことを?」

 

水中脱出…失敗をし、観客が見ている前で、溺死したようだ。

 

「その脱出マジックをする経緯はわかるか?」

 

「ちょっと待ってね」

 

パソコンを操作して、データを検索する灰原。

 

「あったわ。これは…公開処刑…無理ヤリのようよ」

 

公開処刑?

 

「見事脱出出来たら、借金をチャラにするって、嫌がる初代を後手に手錠をして、足には重りを付けて、水槽に沈めたらしわ…で、観客は小芝居と思っていたようだけど…警察が来た時には、すでにソイツらは消えていたって…これって…」

 

うん?灰原が何かを見て固まっていた。何を見たんだ?

 

「処刑を実行した奴らって、分かるか?」

 

「ジンとウォッカ…」

 

「黒ずくめの組織か…」

 

モニタにはアイツらの似顔絵が映し出されていた。

 

◇

 

翌日、安室さんから連絡を受けた。安室さんの元へ向かうと、どこかの施設に連れて行かれた。そこには、台の上に横たわる全裸のジンとウォッカがいた。全身が青白いし、これって…

 

「一昨日死んだようだ。死因は失血死、凶器はストローニードルだ」

 

アイツ、初代の復讐を始めたのか…

 

「彼の師匠を殺したのは、この二人だよ。コイツらがやられて、捜査をしたら、そんな結果がわかった」

 

アイツはどうやって、調べているのか…いや、自白させたのか?

 

「もしかして、赤井さんって…」

 

「あぁ、その可能性はある。黒の組織の一員と知り、自白させられたのかもしれない。そして、工藤優作氏もまた黒の組織のメンバーと誤認されたのかもしれない」

 

「催眠術?」

 

「あぁ、逆行催眠かもな。問題は、ジンとウォッカから、何を自白させたのかだ。それにより、次のターゲットが決まる」

 

安室さんは、思い詰めているようだ。まさか、次は安室さんか?

 

「うん?あぁ、俺は大丈夫だよ。赤井のようなヘマはしない」

 

だけど…

 

 

 

---宗方当麻---

 

蘭と二人で、世良真純とい少女を調教している。蘭がナイフを手にして、彼女を殺そう賭したのだが、それは阻止した。蘭が汚れるのは好ましく無いから。

 

「どうしたの、世良ちゃん。舌が休んでいるわよ」

 

俺のモノを舐めさせている蘭。蘭は俺の背中に抱き付き、俺の前身を撫で回している。

 

「私もラスベガスに連れて行って貰えるんですね」

 

「あぁ。向こうでは助手をしてもらうよ」

 

「はい、喜んで。あぁ、準備は出来たわね。じゃ、世良ちゃん、ご褒美よ」

 

真純の股間にバターを塗り付け、犬達に舐めさせていく。そして、俺は蘭に導かれるようにして、ベッドに横になり、蘭と愛し合う。

 

次のターゲットは強敵だ。どうするかな。どう仕掛けるかな。

 

「もう、ベッドの上で難しい顔は無しですよ」

 

頬を膨らませた蘭。かわいい怒り方だ。蘭の腰に手を掛けて、力一杯に突き上げていく。

 

「あ、あ、あ、いい…あ、あ、あ、あ…」

 

刺激を愉しむ為、言葉が少なめの蘭。突きに合わせて、俺の胸板で蘭の乳首が踊っている。

 

「イク…」

 

アヘ顔で蘭が果て、出そうなので、蘭から抜いて、真純の頭へと噴射した。

 

 

 

---シャロン・ヴィンヤード---

 

珍しい知り合いに呼び出された。どうやって、この連絡先を仕入れたのやら。

 

「ねぇ、旦那が死んだのに、こんな処に呼び出すって、どういうこと?」

 

「シャロン…」

 

工藤有希子はどこか壊れているようだ。まぁ、最愛な者が殺されたんですものね。有希子が意外な行動に出た。私に抱き付き、唇を重ねて来た。どういう趣向だ?

 

有希子の手は、私の服を脱がしている。こんな場所でするのか?ここは撮影所にある倉庫の1つである。夜間は利用者がいないので、密会には便利らしいが…

 

「うっ…」

 

有希子の舌が入って来た。私を食すのか?旦那が死んで、ここまで壊れたのか。有希子に気を取られ、背後への警戒が薄れていたのかもしれない。首筋に針を刺すような刺激が…

 

「ゲームセットだよ、ベルモットさん」

 

知らない男性の声…意識が朦朧としていく。この私を…どうするんだ。

 

「有希子さん、こいつを薬漬けにしよう」

 

「はい…」

 

薬漬けだと…身体が動かない。何を注入されたんだ?有希子が私の股間に何かを塗り込み、膣に何かを流しこんだ。そっち系の薬漬けだと…口元にヨダレが垂れる感触を感じる。腰が勝手に動く。マズい…薬に飲み込まれる。

 

「ホラ、お舐め」

 

目の前に肉棒。それを口に頬張る。口の中で大きくなっていく肉棒。コイツ、どんだけデカいんだ。

 

「うごっ」

 

喉の奥を突かれる感覚。苦しい。息が…

 

◇

 

何時の間に意識が飛んだのだ。ここはどこだ。

 

「お目覚めですか。今、あなたは濃縮した媚薬を凍らせた氷にサンドされています。あぁ、大切な穴には棒状の氷が差し込まれています。そこから脱出出来たら、見逃してあげますよ」

 

まさか…あの時の手品師の関係者か…身体の芯が冷たい。氷の重さで、身動きが取れない上、冷たさで全身の感覚が薄れていく。なのに、体内では悶悶とした刺激が産み出されていく。ここ地獄か…

 

「お前、あの手品師の関係者か?」

 

「えぇ、弟子ですよ。演芸程度の手品しか出来ない師匠に、脱出マジックを強要って、有り得ないでしょ?黒ずくめの3人の男女が無理ヤリ、やらせたことは分かっている。どうして、師匠にあんなことを?」

 

「簡単に口を割ると思うなよ」

 

「えぇ、簡単に割らないでくださいよ。つまらないですから」

 

コイツ、ドエスか…腰が…

 

「あぁ、氷が全部溶けると、媚薬に満たされた水槽に落ちますからね」

 

この状態で水槽に落ちたら、助からない。身体が麻痺してきている。マズい…

 

 

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