※この作品はR-18です。

復讐のイリュージョン   作:もっち~!

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来る物去る者*

 

---シャロン・ヴィンヤード---

 

「身体が冷え切っていますね。お風呂で暖まってください」

 

冷水責めの次は蒸し風呂か…高濃度な催淫効果のあるガスで満たされた、蒸し風呂。催淫効果のある液体の蒸気で、濃度が更に濃くなっていく。自分で性欲がコントロール出来なくなっていく。この私がだ…

 

身体が自由に動けない。指で自慰をしてしまう。相手の思うツボであるが、ガマンが出来ない。さすがの私も、このままでは体力が保たない。息も苦しい…全身が痙攣していく。頭の中が真っ白になっていく。

 

脱水状態で頭がクラクラする。今度は手足を縛られ、芋虫のように前進しか出来ない。媚薬のみぞれの上を…股間にジワジワと媚薬が浸透していく。喉を潤すため、みぞれを口にして、体内に媚薬を摂取してしまう。まさに薬漬けである。欲しい…性的刺激が…

 

「ソロソロ限界ですか?真相を話してくれれば、楽にしてあげますよ」

 

「はぁ?言える訳無いだろ」

 

私にも意地がある。強がって見せる。次はどんな責めだ。ゾクゾクする心。

 

円柱状の器に入れられた。手足は拘束されていないが、私の肩幅が直径のようで、身動きが出来ない。膝を曲げることも難しい。自慰すら出来ない。上から何かが降ってきた。これは?

 

肌に触れると熱い…蝋のようだ。乳首に垂れると激痛の後に、快楽が忍び寄る。媚薬効果のある蝋のようだ。甘い香りが微かにする。媚薬が気化しているようだ。まだ、媚薬を摂取させるのか。身体の芯が熱い。太股に暖かい液体が伝わって落ちていく。

 

随分と時間が経つと、肩まで蝋に埋まっていた。口元までもうすぐである。顔にも垂れていて、鼻の穴以外ほぼ蝋でコーティングされている。鼻の穴が埋まれば…死が身近に迫っている。身体の芯が冷えていく。体外に出せなくなった体液が、体内で冷えているようだ。こんな惨め姿で死にたくは無い。プライドが高い私が…精神はズタズタで、いつ狂ってもおかしく無いくらいに、責め立てられていた。

 

「その蝋を溶かします。体内に液体となった蝋が入り込みますよ」

 

「待て…言う…から」

 

それは避けないと…体内で蝋が固まったら、取り出す事は困難になる。流石に相手の責めに降参した私。だが…

 

「どの道溶かさないと、救助出来ませんから」

 

非情な言葉…体内に入るだろうに…呼吸をする度に、蝋が溶けた際に気化した媚薬成分が、更に体内へと浸透していく。まだ責めが続くのか?もうカンベンしてください。こんなに徹底的に私を壊すとは、それだけ彼の恨みは凄まじいのだろうか。

 

 

 

---水無 怜奈---

 

元日売テレビのアナウンサーとして、仕事が入った。現場に向かうと、ベルモットが拷問を受けていた。これは一体。あのベルモットが命乞いをしていた。信じられない光景に固まる私。

 

「さぁ、実況をしてください。憐れな女の苦しむ姿を、そしてプライド高き女の命乞いの姿を」

 

「これは一体…」

 

「仲間が苦しむところを実況できませんか?」

 

コイツ…私の正体に気づいているのか。

 

「ねぇ、キールさん。あなたのことは、ベルモットさんから訊いていますよ」

 

え…何を言ったの?って、ベルモットが口を割ったのか…

 

一瞬、頭がクラッとすると、場面が変わっていた。そのベルモットと交わっていた。股間には二股のバイブが刺さっていて、私と彼女をつなぎ止めていた。

 

「プレイ中の事故って、どうですか?」

 

え…私が…NOCだと告白して、彼は大丈夫な相手なのか?それとも、ベルモットの演技だろうか?

 

「ここは、半年くらい、誰も来ないです。では、お楽しみください」

 

「待って!お願い…ねぇ、置いて行かないでぇ~」

 

次の瞬間、全身に電流が流れた。

 

 

 

---安室透----

 

また、組織の者がやられた。コルンとキャンティだ。アイツは何を聞き出したのだ?アイツの目的は組織なのか?

 

「いらっしゃ…」

 

店に、アイツがやって来た。どうして、ここが…

 

「バーボン、あるかな」

 

「ここは喫茶店です。アルコールはビールくらいしか無いですよ」

 

「ベルモットが、ここを紹介してくれたんだが」

 

まさか、ベルモットまでやられたのか?

 

「目的はなんだ?」

 

「師匠を殺した理由だよ。仄の方は、真相が見えて来た。後は黒幕が誰かだけだ」

 

「何故、赤井を殺した!」

 

「赤井?誰だそれは?」

 

「お前は、手に掛けた相手の名前を知らないのか?」

 

「知りたく無い。俺は真相が知りたいだけだ。名前に興味は無い。うん?ジャマが入りそうだ。場所を変えるか」

 

何?

 

 

 

---江戸川コナン---

 

カトリーと安室さんの店に来た。また、ケーキセットが食べたいって…コイツ、どんだけ喰うんだ?

 

店内の雰囲気がどこか、いつもと違う。どこが違うんだ?

 

「安室さん…」

 

あれ?今さっきまでいたのに、どこへ行ったんだ?

 

「新一君。注意して」

 

カトリーが警告を発した。彼女も何かを感じたようだ。何があるんだ?

 

「ゆっくりと、店内を出るのよ」

 

俺とカトリーは店外へと出る扉に近づいて行く。

 

ドッカーン!

 

大音響の爆発音。俺とカトリーは店外に叩き出された。なっ、爆発だと。

 

「カトリー、大丈夫か?」

 

相棒の心配をした。

 

「えぇ…どうして、爆発したんだろう…」

 

確かに、スイッチ類は無かった。まさか時限装置か?安室さんが仕掛けたのか?

 

消防が来て、火を消し止めた。焼け跡から遺体は出なかった。幸い、おっちゃんは、まだ拘置所の中だったのが、幸いした。それにしても安室さんはどこへ行ったんだ?店に入る前は、店内にいたのが見えたのだが。

 

 

 

---シャロン・ヴィンヤード---

 

まだ私を殺さないで、いたぶる気だ。目の前には、キールとバーボンが、ベッドの上で重なっていた。

 

「腹上死って、設定だよ。ほら、口で奉仕しろよ」

 

アイツのモノを口に頬張り、舌で転がしていく。片手で、自分の股間の準備をしていく。準備が出来たら、直ぐに出来る様にだ。

 

「よし!四つん這いになれ」

 

四つん這いになり、アイツへ腰を向けると、直ぐに体内に波動が打ち込まれてきた。身体が軋むくらいの波動だ。脳まで揺れている。いい…幸せである。

 

「さてと、真相を話して貰おうか」

 

目の前の二人は、ピクりとも動かない。バーボンは濃い薬物で心臓麻痺を起こし、バーボンが覆い被さったことで、キールは窒息したようだ。

 

「俺の師匠は、なんで殺されたんだ?」

 

「あぁ、取引現場を目撃されたからだ…」

 

「そんな理由で、あんな拷問のような殺し方なのか…」

 

「ジンはサディストだからな」

 

「次に、仄はなんで殺されたんだ?」

 

「あの男の娘だからだ」

 

「なんだ、その理由は」

 

突きが激しくなっていく。痛い…避けてしまう…が、突然突きが止まった。

 

「もう、止めて!お願いだから」

 

この声はエンジェルか…そうか、エンジェルが傍にいたのか。だから…私は助かったのだろうな。

 

 

 

---江戸川コナン---

 

安室さんが死んだそうだ。それも薬物中毒による心臓麻痺で、腹上死だったそうだ。有り得ない。あの安室さんが…相手の女性はキールらしい。

 

組織にNOCと疑われたのかもしれない。ジン達が消えて、組織も慌ただしいのだろう。

 

「工藤君、訊いている?」

 

灰原の声。

 

「なんだっけ?」

 

「あぁ、都合の悪い情報は耳に入らないのかしら?来る物が来ないのよ」

 

って、出来たのか?!おいおい…

 

「責任をとりなさいね。男の子なんだから」

 

「何を言っているんだよ。スタンガンで無理ヤリだろ?」

 

「無理ヤリって、証拠があるの?」

 

そうだ、証拠だ。アイツのやった証拠も、組織がやった証拠も無い。どちらも完全犯罪に精通しているもんな。

 

「工藤君、また耳が日曜日かしら?」

 

「灰原、サンキュー。ヒントをありがとうな!」

 

俺は現場へ向かった。国際免許を持っているカトリーの運転で…

 

◇

 

二人で現場になった貸別荘に侵入した。

 

「う~ん、鍵は閉まっていたのよね」

 

「あぁ、鍵はあてにならない。脱出マジックが出来るヤツなら、無いのも一緒だ」

 

ベッドルーム。あのベッドで、安室さんと水無 怜奈が抱き合って死んでいた。うん?床が湿っている。これって…臭いを嗅ぐ。女性の体液か?床の上でやったのか?ベッドがあるのに…いや、ベッドが使えないから。犯人はここで異性とプレイをした。死体を前にして興奮してか?

 

組織で残っているのは、ベルモットとラムとあの方か。まぁ、俺の知らないメンバーもいるだろうけど。

 

 

 

---鈴木園子---

 

叔父から宗方当麻の具合を見てきてくれと言われた。彼に連絡をすると新宿の安いホテルにいるという。そこへ向かった。なんで、鈴木財閥で予約したホテルに泊まらないんだよ。

 

「あれ?園子じゃない」

 

って、蘭がいるし…

 

「どこに行くの?」

 

「宗方当麻氏の元よ」

 

「そうなんだ。じゃ、一緒に行こうっと。あぁ、そっちじゃないよ、こっちよ」

 

って、なんで蘭が知っているんだ?

 

着いた先はホテルでは無く、ウィクリーマンションだった。はぁ?

 

「この部屋よ」

 

インターフォンを押す蘭。

 

「蘭です。鈴木園子さんをお連れしました」

 

ガチャ

 

ドアが開き、彼が出て来た。

 

「うん?二人は知り合い?まぁ入ってくれ」

 

室内に入れた。蘭は、台所に消えていく。

 

「どうして、ホテルでは無いんですか?」

 

「あぁ、家庭料理が食べたくてね。蘭に毎日作って貰っているんだよ」

 

って、蘭と同棲しているのか。蘭は工藤君と破局したのか?

 

「で、御用件は?」

 

「あぁ、ショーの開催の目処をお聞きしに来ました」

 

「身体の方は問題無いんだけど、警察に壊された小道具が、まだ出来上がって来ないんだよ」

 

「なるほど…で、いつ出来上がりそうですか?」

 

「後1ヶ月なら確実だそうだ。で、出来上がってきて、正常に作動するか確かめて、それからじゃないと、不完全なショーではお客さんに申し訳無いし」

 

「では、1ヶ月半あれば、大丈夫ですか?」

 

「それは、納品された小道具次第だよ。まず、問題は無いと思うけど。日本の警察は惨いよね。手品師の種を壊しても、謝罪しないんだから」

 

なるほど、警察が元凶なのだな。

 

「園子も食べていく?」

 

台所から蘭の声がした。

 

「そうね、食べていこうかな。たまには蘭の手料理も悪く無いし」

 

「そうだ。イリュージョンは無理でも、クローズアップだったら、プレイは出来るよ。まぁ、もって30分くらいだけど…」

 

トランプの手品をしてくれた。う~ん、種がわからない。選らんだカードが次々に当てられていく。

 

コインの手品をしてくれた。コップの底を通貨するコイン。これも不思議である。

 

「で、今練習中なのは、人体の透過だよ」

 

人体の透過?実演してくれた。私の手の甲からコインが入って、手の平に抜けると言うものだった。

 

「どうかな?演じるには4~5人が限界だけどね」

 

不思議過ぎる。私の手である。種も仕掛けも無い私の手を透過したコイン…

 

「後、こんなのもあるんだけど、見せ方が難しくて、今思案中なんだよ」

 

って、頭の天辺から入ったコインが、パンツの中にいるし…これは、演目には入れられない。

 

「股間まで通貨も出来るんだけど、背中の後を通したとか言われそうでしょ。左右上下前後からカメラワークで取れば、オーケーだけど、舞台上では難しいよね?」

 

イリュージョンが出来ない代わりに、演目を模索してくれていた。

 

「では帰って叔父に相談してみます。って、おトイレどこですか。パンツの中のコインを取りだしたいです」

 

「あぁ、こっちです」

 

しかし、これの種ってなんだ?不思議過ぎる。

 

 

 

---佐藤美和子---

 

久しぶりに職場に向かった。踏ん切りを付ける為である。

 

「佐藤刑事…」

 

「警部、お久しぶりです」

 

上司に挨拶をすると、高木君、白鳥君が、私のことを触り捲る。

 

「おい!セクハラだぞ!」

 

「あぁ、すみません。久しぶりだから…」

 

って、高木君。

 

「で、警部。私の送付した疑問は調べてくれましたか?」

 

「あぁ、その件かぁ」

 

歯切れが悪い。まぁ、展開の予想は着くけど。

 

「捜査するにも、情報が少なすぎるんだよ。女子高生の生命保険の件は1億が2回支払われていた程度だ」

 

「で、奪われた貴金属は?」

 

「見付かっていない。現場に残っていないかったのだろう」

 

「敵は警察内部にいるんですよ」

 

「そのようだな」

 

「で、私、警察を辞めます」

 

「なんでだね?極秘にアレコレ調べ上げた、君の捜査能力は買っているんだぞ」

 

「今の相棒…一緒に事件を調べているんですけど、近い将来アメリカに引っ越すんです。だから、付いて行こうと思っています」

 

「えぇぇ~!」

 

って、高木君が、縋り付いてきた。ウザいなぁ~。

 

「その相棒って誰ですか?」

 

「離れなさいよ。ウザいよ~、高木!」

 

「あっ!すみません」

 

やっと離れてくれた。

 

「目暮班に於ける第一容疑者である宗方当麻です」

 

「何?彼はダメだ」

 

「ダメ?彼を追い込んだのは、警察組織ですよ。何を言っているんですか。初動捜査をしっかりやり、刑事部部長の介入が無ければ、彼は追い込まれなかった。捜査の素人である彼が独自に調査して、真相に辿り着けたのに、なんで警察は辿り着けないんですか?」

 

あっ、涙が出て来た。

 

「それは…彼の調査は、ストローニードルによる自白強要も含まれているのかな?」

 

「私が知る限り、含まれていません」

 

「そうなのか…で、どんな真相に辿り着けたのだね?」

 

辿り着いた真相をみんなに話した。

 

「なんだって…違法物の取引現場を目撃して、衆人環視の前で死刑にされたのか。初代は…」

 

「えぇ、組織の者を懐柔して訊きだしました。私もその場にいて、その者は生きています。組織から護る為に、隠れて貰ってますが」

 

「仄さんは火あぶりの挙げ句に爆死って…」

 

「刑事部部長が、その組織と取引をした当人だそうです」

 

「なんてことだ…」

 

頭を抱える目暮警部。それだけの激震であった。

 

「じゃ、一連のストローニードル殺人は、組織内の粛清ってことですか?」

 

白鳥君が訊いてきた。

 

「そうなるわね」

 

 

 

---宗方当麻---

 

終幕は近いかな…後は、黒幕だけだ。

 

 

 

 

 

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