※この作品はR-18です。

復讐のイリュージョン   作:もっち~!

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黒幕の正体*

---カトリー---

 

う~ん、謎だらけだわ。あの少年は誰だろう。工藤家に工藤新一以外に息子はいない。でも新一は高校生、あの少年は小学生である。この歳の開きが、一番の謎である。

 

あのおいしいケーキ屋は何故、爆破されたのかが、二番目の謎である。私達を狙うんなら、もっと確実な方法があったはず。う~ん…

 

現場100回…あの爆破されたお店に向かった。店内は見事に焼け焦げていた。これでは、手がかりは無理かな。上の階のテナントも被害にあったようだ。うん?上の階?早速行ってみた。爆破の衝撃で爆心地部分は抜け落ちているようだ。この配置だと書類の本棚があったのかな?天井は無事であるから、被害は2階部分までのようだ。

 

「カトリー、何をしているんだ?」

 

あの少年の声だ。

 

「目的は2階かなって」

 

「2階?被害は、応接間か…誰か来る予定だったのか?」

 

少年は勝手知ったるように、窓際のデスクの上の予定表を調べ始めた。

 

「う~ん、どういうことだ?そうなると、随分前から仕掛けていたのか?」

 

「何かわかったの?」

 

「あぁ、その日は、鈴木財閥の会長が来る日だった。鈴木財閥の末席の親族の素行調査の依頼の為にね」

 

少年はスマホを取りだし、変声機を使い、どこかに掛けた。

 

「あぁ、園子か。俺だよ、新一だ。ちょっと訊きたいんだけど、鈴木米三って知っているか?」

 

『あぁ、素行不良の男だよ。鈴木財閥に泥を塗りまくっているの。で、それが何か?』

 

「サンキュー。黒幕がわかったよ」

 

通話を切った。この少年が工藤新一を演じているのか?

 

「黒幕は鈴木米三だ。コイツの最終ターゲットは、たぶん宗方当麻だよ」

 

「どうして、そう言い切れるの?」

 

「鈴木財閥が宗方当麻を招聘したんだ。当然、米三にも情報が入るだろ。で、思いだしたんだよ。強盗に襲われた貴金属店の経営者はその米三ってね」

 

きっと、組織と当麻の共倒れを狙ったんだろう。鍵は、米三の駒が誰かだな。父さんはミスリードされて、誤殺されたのだろう。赤井さん繋がりで…ストローニードル殺人の犯人は当麻だと思う。どこで最終決戦をするんだ?

 

 

 

---カトリー---

 

当麻へ連絡をした。

 

「黒幕は鈴木米三よ」

 

通話を切ると、

 

「そうか、カトリーの役周りは、俺の監視か」

 

「え?!」

 

「当麻と繋がっているとはなぁ」

 

「当麻は…優しいお兄さん…いつだって、優しかった。なのに…私は当麻を助けたいのよ!」

 

「いくら良い人でも、罪を犯せば、罪人だぞ」

 

「本当の罪人を野放しにしているのに?」

 

「あぁ、そうだよ。罪は罪だ。それに、俺はアイツに父さんを殺されているんだ。多分、ミスリードによる誤殺だろうけどな。誤殺だって、罪は罪だ。探偵なら、分かるだろう」

 

「それは…」

 

当麻…助けられないよ…ゴメン…

 

 

 

---宗方当麻---

 

黒幕が分かった。なるほど、俺を招聘したサイドにいたのか。鈴木園子に連絡をした。次の公演日の相談の為だ。俺の最後の舞台かもしれないけどな…

 

「どうしたの、嬉しそうね」

 

蘭に声を掛けられた。

 

「あぁ、アメリカに帰る予定が見えて来たよ」

 

「そう…約束だよ。一緒に連れて行ってよ」

 

「勿論だよ」

 

蘭が唇を重ね、甘えるように身を委ねてきた。

 

「約束だよ」

 

「分かっているよ」

 

◇

 

シャロンと真純を飼っている部屋に入った。

 

「お前達に最後の指示を出す。今後、俺がいなくなったら、蘭と美和子を護ってくれ」

 

「お前、死ぬつもりか?」

 

シャロンに訊かれた。

 

「死ぬつもりは無いよ。だけど、相手が巨悪過ぎる。俺程度では勝て無い戦だよ」

 

二人の拘束を解き、彼女達への新しい衣服と、当面の生活費を置いた。

 

「裏切るもの自由だ。頼むぞ」

 

俺は部屋を後にした。後は…

 

◇

 

泣き崩れるカトリーを前にして、コナンが正論をぶち上げていた。

 

「おい!そこまでにしてくれるか。彼女、俺の妹みたいな者なんだよ」

 

「何?いつの間に来たんだ?」

 

コイツはスルーだ。

 

「カトリー、大丈夫か?」

 

「ごめんなさい。当麻を救えない」

 

「俺はいいんだよ。気がかりだったのは、カトリーを一度日本に招待するって、約束だけだよ」

 

「それで、カトリーが来たのか」

 

コナンに訊かれた。

 

「あぁ、そうだよ。英国に修行に行っていた時、知り合ってね。その時に約束したんだ。いつか一流のマジシャンになって、カトリーを日本へ招待するってね」

 

「英国で修行…クローズアップか?」

 

「そうさ。俺はイリュージョンをしたくて、この世界に入ったんだけど、師匠にクローズアップも出来る様になれって、言われてね。修行をしたんだよ。その最中、師匠が事故死をし、ラスベガスで契約をして帰国した日に彼女が失踪だよ。誰の手品だよ。誰のイリュージョンで、俺の前から大切な者達が消えたんだ?おい、小僧!わかるか?」

 

「だからって、なんで、お前、父さんを殺したんだよ」

 

「父さん?あぁ、工藤優作か?後、赤井秀一だっけ?その二人の件は、俺は関与していない。組織サイドの模倣犯だよ」

 

「模倣犯?」

 

「あぁ、声色と変装の上手な模倣犯だ。たぶん、工藤有希子に化けたのだろうな。気を許すだろ?二人共さぁ。それで、疲れを取る為の針を勉強中で、試していいかって。きっと、あの二人は、断らないだろ?」

 

「まさか…」

 

「まぁ、俺の言葉は信用されないかっ。まぁ、いいさ。その罪も俺が被る。それでいいんだろ?警察庁の刑事局長の思い通りだよ」

 

「何…そんな上の人物が、敵なのか?」

 

「俺の殺した刑事部部長の実兄だよ。養子に行ったので、苗字が違うけど。君は、まだ、そこに辿り着いていなかったようだな」

 

「なんで、お前、そんなに調査が速いんだ?」

 

「俺はカトリーの父親の弟子だよ。謎研究者としてのノウハウを教わった。教授の知り合いのスコットランドヤードのチェルミー警視に捜査のイロハも学んだんだよ。手品師で大成しなかったら、しがない探偵になって、カトリーと暮らす事も考えてね」

 

「なるほど…」

 

「カトリーは返してもらう。カトリー、空港まで送るよ」

 

「うん…ごめんね、役立て無くて」

 

「充分に役立ったよ。次に仕掛けてくる日が分かったからね」

 

 

 

---目暮警部---

 

音信不通だった工藤新一君から、情報がもたらされた。黒幕は鈴木米三で、後盾は刑事局長だという。工藤君が当麻と接触をして、情報を引き出してくれたそうだ。

 

「警部、情報通り刑事局長は刑事部部長の実兄で、鈴木米三はあの宝飾店の経営者でした」

 

と、白鳥刑事。

 

「う~ん、厄介な相手だな。警視庁の一部署だけでは、対処が出来ない相手だ」

 

「宗方当麻が、ショーをするそうです。10日後に、鈴木記念ホールでです」

 

「そうか…いいか、宗方当麻をショー閉幕後に逮捕する。閉幕するまで、彼を護り切ってくれ」

 

「「はい」」

 

「後、佐藤刑事が無茶しないように、監視をつけてくれ」

 

勝負は10日後だな。

 

 

 

---妃英里---

 

彼が部屋に来た。私の部屋に来るなんて、初めてだ。

 

「どうしたの?」

 

「仕事の話だ。俺が日本に持っている家の権利書だ。もし、俺が死んだら、英里にやる」

 

死ぬ気なのか…

 

「場所が場所だから、売れ無いと思うが、手品の種は売れる物があるから、ソレを売って英里と蘭で分けてくれ」

 

「蘭をアメリカに、連れて行ってくれる件は?」

 

「生きていたらな。約束は総て叶えてあげたい」

 

「私で力になれない?」

 

「身体を愉しませてくれ」

 

二人でシャワーを浴び、愛し合う。彼が私の中に侵入し、力強く突き上げてくれる。その度に足の裏は。浴室の床から離れる。

 

そして、ベッドルームへキスの応酬をして、彼の味を覚え込んでいく。これが最後かもしれないから。

 

「ショーの構成は組めたの?」

 

「概ねね。一人で、2時間コースはキツいなぁ。舞台の半分に巨大モニタを置き、クローズアップしても大丈夫らしいけど」

 

「そうなんだ。楽しみだな」

 

学生の頃の遠足並に楽しみである。気分は少女に戻っていく。身体はメスであり、彼を貪欲に求めているけど。

 

「みんなが楽しめるショーにしたいなぁ」

 

子供のような瞳で天井を見つめている彼…本当に手品が好きなんだろう。なのに…

 

 

 

---江戸川コナン---

 

くそっ!模倣犯が見付からない。母さんに化けた人物は誰だ?変装と言えばクリスだけど…あんな時間のかかる殺し方はしないだろうな。うん?時間が掛かる。アリバイ工作かな。そうなると、あの時間フリーだった人物だ。いや、待てよ、喫茶ポアロに爆弾を仕掛けた人物でもある筈だ。安室さんの目を盗んで…まさか…ポアロのウェイトレスである榎本 梓さんの家を目指した。ダメ元である。

 

部屋の鍵は掛かっていた。ドアの隙間からは、微かであるが腐敗臭がした。これはマズい事態だ。新一の声で、目暮警部へ連絡をした。

 

結果…梓さんは死後3ヶ月と判定された腐乱死体で発見され、梓さんに化けた女は、ストローニードルで死んでいた。押し入れには大量の未使用であるストローニードルが発見されたそうだ。

 

「この女が真犯人だな。爆弾の図面と火薬もあるし」

 

彼女のスマホに、度々連絡をした番号は、飛ばしのスマホだった為、連絡相手は特定出来なかったそうだ。

 

「3ヶ月も前からか…そうなると、宗方当麻狙いでは無いのか?」

 

『招聘元なら、彼の来日の日程がわかりますよ』

 

新一の声で、警部と会話をする。

 

「そうなると、鈴木財閥の人間の指示だな。工藤君、ありがとうな」

 

『いえ、父の仇討ちですから』

 

と、締めくくった。

 

 

 

---宗方当麻---

 

会場を下見する。案内は鈴木園子だった。舞台は奥行きもある。奈落もあるようだ。って、昇降装置を使う予定は無いけど。

 

「ここにモニターを置きます。カメラ位置はどうしますか?」

 

「まぁ、この辺りでクローズアップするとして、壇上には5名ほど上げて下さい。人選はお任せします」

 

「今日は蘭が一緒では無いんですか?」

 

「あぁ、アシスタントをして貰うので、手順をマスターして貰っているんだよ」

 

手順を間違えると、マジックは失敗である。まぁ、それも一興であるけど。アクシデントの後のフォローが出来るかどうかが、勝負であるから。

 

「あの上段にあるガラス貼りの部屋は?」

 

「あれは、照明のコントロールと、音声のコントロールです。当日は映像のコントロールも出来る様にします」

 

なるほど。

 

奈落も案内してもらった。昇降機が中央にあるだけで、広いスペースである。舞台からここまで10メートルくらいか。

 

「あぁ、会場のリクエストがあれば、何でも行ってくださいね」

 

「いや、非の付け所が無いかな」

 

見学も終わり、帰ろうとすると、

 

「食事を一緒にどうですか?ここの食事、美味しいんですよ」

 

って、ホールにあるレストランに連れて行かれた。ランチなのに、コースメニューとは。スゴいなぁ。

 

「あの…私も食べてみませんか?」

 

って、真っ赤な顔で園子に訊かれた。

 

「俺なんか、やめておけよ」

 

「蘭が愛した男…気になるんですよ」

 

帰りにホテルへ…軽く催眠術を掛けた。

 

「身体が自分の意志で動かなくなる」

 

「え?!マジで…嘘…動かない…」

 

「触らないで、イカせてあげようか?」

 

「え?!」

 

5分程で立ったまま、意識が飛んだようだ。そして、服を脱いで貰い、下着を脱いで貰い。身体を観賞する。下腹部は既にビショビショである。感じ易いのか?指を入れてみると、締まりが良さそうである。乳首は綺麗な薄ピンク色だ。汚すのがもったい無いなぁ。そのまま放置して、ソファーでうたた寝。

 

目が覚めると、園子が俺のモノをズボンから取りだし、口に頬張っていた。おいおい、寝込みを襲うのか。

 

「そのまま、動けなくなる」

 

口に咥えたまま、動けなくなった園子。もう少しうたた寝だな。

 

◇

 

「どうして、何もしてくれないんですか!」

 

何もしないことに怒る園子。

 

「そんなに、おいしそうな身体では無いですか?」

 

「おいしそうだと思うよ」

 

指を股間に這わすだけで、湿り気を増して行く。

 

「感じ易いようだから、無理はダメだよ」

 

「一緒にホテルまで来たんですよ。1回だけでいいですから」

 

って、懇願されて…3こすり半で、昇天してしまった。まだ、序の口なんですが、そのままプレイを続ける俺。何でも昇天を繰り返す園子。気持ち良さはあまりない。帰ったら、蘭でプレイだな。

 

 

 

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