・超上級者なデオン
・淫語気持ち多め
・謎のパワーワード
・ちょっと変態プレイ
――ある日のカルデア
「さぁ、みんな美味しいランチにいたしましょう!」
「王妃、私も御一緒いたします」
「御意のままに」
その日もカルデアの食堂は賑わいを見せていた。本来は食事を必要としないサーヴァントではあるが、このカルデア所属のサーヴァントは食に愉しみを見出し、自ら進んでこの食堂へとやってくる。厨房ではもう専属料理人同然となったエミヤやキャットがその腕を振う。その日もデオンはマリーとサンソンと共に食堂を訪れていた。
「あら、デオン。あなたはどんなメニューにしたのですか?」
「私はこの『今日の気まぐれメニュー』というのを選んでみました。何が来るかわからない……それがちょっと面白そうだと思いまして」
「それで自分の苦手な物が出てきたらどうするつもりなんだ……?」
常時出されているメニューを選んだ二人と異なり、デオンはその日初めてこのメニューを頼んだ。どんな料理が出てくるのか、運ばれてくるまでわからない。そして同じ注文をしても出てくる料理はまったくの別。そんな博打染みたこのメニューがとても興味を引かれた。ここのシェフたちからして自分の苦手な料理は出さないだろうが。
「お待たせ。『今日の気まぐれメニュー』だ」
「これは……おにぎり?」
エミヤが持ってきたのは、美味しそうは白米を使って作られた握り飯。巻かれた海苔と、湯気が立ち込めるその見栄えに妙に食欲がそそられる。
「へぇ……どんなメニューが出てくるかと思ったが、案外普通みたいだ」
「まぁ! 美味しそうなおにぎりねっ!」
「とても美味しそうだ。では、いただきます」
皿に盛られたおにぎりから一つ手に取って口に運ぶ。いい食材を使っているらしく、口一杯に温かい白米と、海苔のパリパリ具合が口に広がる。塩がかかっているのか、ほんのりと感じる塩気が何とも美味しい。
「中身は鮭か。こう、食べるまで中のネタがわからないというのも中々面白いね」
どうも今日は思いのほか手が進む。手にしていたおにぎりを食べ終わると、次の、また次のと手を伸ばす。こちらの中身はツナ。こちらの中身は梅。中身はなんだろうと妙なワクワク感さえ湧いてくる。そうこうしている内にマリー達よりも一足先に食べ終えてしまった。
「今日はえらく早く食べるな……。そんなに美味しかったのかい?」
「え? あ、いや、うん、美味しかったよ。思いのほか食が進んで……ちょっとはしたなかったかな?」
「そんなことないわ。デオンったら美味しそうに食べるんだもの! 作った人も喜んでいるわ!」
そんなにがっついて食べていたのか、とデオンは顔を赤らめる。自分としては普段のペースで食べていたつもりだったのに……。これではあの大食い王と同類と思われてしまう。それはちょっと御免被りたいし、この二人にもそんな目で見られるのは嫌だ。
「また機会があれば食べてみたいな……。これはエミヤが作ったのかい?」
ちょうど配膳で通りかかったエミヤに声をかける。どうもエプロン姿が似合っている彼は、料理人という新たなクラスのサーヴァントではないか、と疑ってしまうほど様になっていた。
「ああ。君に出した料理か。それは――」
「お、オレです……」
そう言って厨房からひょっこりと顔を出したのはカルデアのマスター・藤丸立香その人。普段は手伝い程度で料理をしているところを見たことがない為、彼が作ったのは正直意外だった。
「あら、マスター! このおにぎりはマスターが作ったの?」
「あ、うん。本当はもっと手の込んだのを作ってみたかったけど、オレ実は料理したことなくて……これくらいしか」
「いつも手伝いだけでは、と思ってね。一度だけ作れるものでいいから作ってみたらどうだ? と言ってみたんだ」
(マスターが作ったおにぎり……)
初めて味わう彼の手料理。握り飯と言えど、それを食べられたのはこのカルデアでも自分が初ではないか。そうデオンは思った。ここに来る前は男子学生だった彼だ。料理が出来なくても不思議ではないが、そんな彼が一生懸命に作ってくれたことに、微笑ましく思えてくる。
「そうだったのか……。とても美味しかったよ。何か作るときに工夫しているのかい?」
今まで食べた握り飯の中で一番の美味。見た目としては普通のおにぎりだった。だったら何か作り方や隠し味があるかもしれない。そう思ってデオンは興味本位で立香に聞いてみた。
「い、いやぁ……特に変わった工夫とかはしてないけど……」
「隠し味とかは?」
「ううん。しいていうなら――」
「――
「あ、あいじょう……?」
「うん。食べてほしい人の事を考えて心を込めて作る。それが何よりのスパイスだって、おばあちゃんが言っていたし」
――愛情。それは料理を作る際に上げられる形のない調味料の一つ。それで味が大きく変わるのか、と言われればそうではないが、愛情無くして美味しい料理は作れないと聞く。それはいわば基本中の基本だった。
「愛情をこめて作るというのは、料理の基本だ。それを怠っては良いシェフにはなれんよ」
「いや、エミヤ……オレはシェフになる気はないんだけど……」
「――――」
料理の教えを説くエミヤに苦笑いする立香と、微笑ましく笑うマリーとサンソン。そんな中デオンだけは瞳孔を限界まで開き、完全に固まっていた。"藤丸立香の愛情が籠ったおにぎり"という言葉が頭の中でグルグルと渦巻く。早鐘のように打つ鼓動が徐々にその音を増していった。
ガタンっ!
「! どうしたのデオン?」
突然立ち上がるデオンに驚くマリー。驚愕に見開かれる彼女の目。震える唇。どう見ても普通の状態ではなかった。
「ご、ごめんっ! 急用を思い出した! 王妃、マスター、皆すまないっ!」
「あ、ちょっ――」
慌ててトレーを片付けて走り去っていくデオン。その後ろ姿を皆は不思議そうに眺めていた――
◇
「はぁっ! はぁっ! はぁっ!」
駆ける。走る。奔る。すれ違う者には目もくれずに一目散に自身に割り当てられた部屋へと駆け込み、すぐさまロックを掛ける。両手をドアに付き、デオンは身体を震わせた。
(嘘だ……! そんなことありえるはずがない……。そんなことあっていいはずがない……)
驚愕で瞳孔が、身体が、声が震える。到底信じられるはずもない。受け入れたくない。受け入れるわけにはいかない。信じられない現実に、デオンの思考はぐちゃぐちゃになっていく。床に落した視線の下――いつの間にか男の身体から女の身体へと変化していた自身の足元には確かな水滴が落ちている。汗とは違うそれは、自身の股間から漏れ出たものだ。
――愛情かな?
頭の中で反響するのは先ほど立香が述べた言葉。普通の握り飯のはずだった。以前カルデアで食べたものと大差ないはずだった。しかし今回は彼の"愛情"が籠った握り飯。つまり自分は彼の愛情を胃に入れたと同意。愛情を込めるなど料理として当たり前。しかしそれが彼のものと認識してしまった途端、身体が反応してしまったのだ。
藤丸立香の愛情が込められた握り飯――
(変態……だ……、こんなの……)
どこの世に料理を食べて性的に絶頂する者がいるというのだ。それを変態と言わずとして何と言うのだろう。
(っ……! だめだっ! 想像しちゃだめだ!)
彼の愛情が食道を通り、胃の中で溶けていく。溶けた愛情が魔力となって全身に伝わる。いわば、胃が彼とSEXしているのと変わらない。
「ぁ……♥ ぁぁっ……♥」
それを想像してしまったデオンは身体を折って、床に上半身を伏せる。手を胃の部分に当てる――まるで身体の中が彼に愛されているような錯覚に陥った。脈拍が過剰なまでに早まり、下腹部が甘く疼き出す。膣穴から溢れ出た愛液の量が増し、もはや失禁したような有様となった股間。身体を痙攣させながら、その甘美な疼きに浸る。
――今、自分は藤丸立香に愛されている
なんて――なんて心地よいのだろう。
◇
「デオン、いる?」
――少し後
立香はデオンの部屋を訪れていた。あの様子……何かあったんだろう。少なくとも立香にはそう見えていた。
「っ!? あ、い、いいよっ」
少々上ずったデオンの声がドアの向こうから聞こえた。部屋を片付けていたのだろうか? そんなことを考えながら、立香はデオンの部屋へと入る。
「な、なにかなっ!? マスターっ」
「いや、ちょっとデオンの様子が気になって……」
ベッドの縁に座っているデオン。何処か挙動不審だ。部屋を見渡しながら、立香は彼女の元へと近づく。整理整頓がされている清潔感のある部屋。彼女らしい。デオンの元へと来ると、彼女の横に腰かけた。
「そういえばデオン、何かこの部屋微かに妙な匂いがするんだけど……」
(……!)
それは先ほどデオンがまき散らしてしまった潮の匂い。立香が来訪した時拭き取ったものの、気が動転していた為に匂いを消すのを忘れてしまっていたのだ。デオンは焦る。ここで自慰をしていました、などと彼に説明できるはずもない。どうにか適当に誤魔化さないと。しかし気が動転している彼女は思考が混ざり、上手い言い訳が思いつかないでいた。
「え、ええっと……、こ、これは……」
「ねぇデオン……これ
「え――?」
ビクっとデオンの肩が跳ねる。なぜだ? どうしてわかった? 何故その匂いだとわかる? 次々と疑問が浮かんでくる。瞳揺れるデオンに、立香がずいっと顔を近づけた。
「すっごい匂うんだ……。鼻が曲がりそうな強い雌の匂いがさ……。しかもデオンのここから」
「っ!?」
咄嗟に足を強く閉じるも、その前に立香の手がそこへと滑り込む。自身の――女性の身体となった――股間を彼の指が撫でる。ぬるっとした触感が伝わる、彼のその指触りさえもデオンは性的快感を得てしまう。なんという甘美な……蜜のような気持良さ。それを感じながらデオンは戸惑う。
「ちょっ……マスターっ……!?」
「どうしてかわからないけどデオン、君興奮してるよね? 女の身体になっちゃってて……オレにこうされたかった?」
股間を擦る立香の指。愛液が益々溢れていく。身体が熱を帯び、吐息に熱が籠る。
「い、いやっ……そ、それはっ――!?」
「オレはしたかったよ、デオン。デオンとシたかった」
「――!」
ドキリと心臓が脈打つ。その言葉はつまり、立香が自身を性的対象と見ていたことに他ならない。それに内心喜びを覚えてしまう自分がいた。
「デオンはさ……オレのザーメンここで受けたかったんでしょ? いっつもオレの前では女の身体で尻振って歩いていたもんね。身体をオレに押し付ける時も、その時だけ女の身体になっておっぱい押し付けてたし。発情臭ぷんぷん振りまいてさ……。すっごいセックスアピールしてたの、気付いてた?」
「そ、それはっ……!?」
愛液塗れの指で子宮のあたりを撫でられる。デオンは立香の口から聞かされた事実に動揺を隠せない。本当にそうしていたのか? いつも彼の前では無意識のうちに身体を女の身体に変え、雄に浅ましく媚びを売るように臀部を振っていたというのか。彼の傍にいるときだけは無意識に身体を女の身体に変え、膨らんだ乳房を押し付けていたのか。そうして発情した雌の匂いを彼に嗅がせていたのか。
――そんなの使い魔のすることじゃない。そんなの……売女のすることだ。そうでなければ何と言う。
「デオンだってその気だった……でしょ?」
「っ……!」
立香はデオンの手を自身の股間へと導き、彼女の手で撫でる。ズボンの上からでもはっきりとわかる彼の剛直の大きさ。どくどくと脈打つその熱い幹の触感に、デオンの頬が赤く染まる。半勃起状態でも相当な大きさ、これで勃起したとすれば一体どれほどのサイズになるというのだ。男の身体の時の自分のソレとは次元が違う大きさに、彼の"雄"としてのポテンシャルの高さに子宮がより強く疼く。
(な、なんて大きいんだ……♥ こ、こんなのが私の中に入るのか……?♥)
それは雌としての本能。優秀な子種を授かりたいという、女の使命。例え妊娠できない身体だとしても、その本能には抗えない。彼に好意を抱いている以上、迫られたら身体を許す以外選択肢はない。彼がヤりたくなったら即座に股開く性処理用の肉便器になりたくなってしまう。
「ねぇ……デオン、答えを聞かせてよ」
回答を迫られる。そんな――そんなこと、もう答えは決まっているではないか。
◇
ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ
「お"っ♥ おごっ♥」
部屋の中を肉が打つ音と女性が出すとは思えない獣声が飛び交う。ベッドの上で四つん這いになったデオンの膣穴を、立香の巨大な肉槌が子宮を破壊せんと突き込んでいる。雌としての本能に目覚めたデオンの膣からは夥しい量の愛液が付き込みの度に溢れ、ベッドの濡れ具合は尋常ではなくなっていた。もはや大雨の日に外に出していたのか、と思ってしまうほどだ。
「デオンって女の身体になったら凄いエロいプリケツになるよね。バックでこの尻肉潰したくなっちゃうよ」
立香はデオンのスキルがまるで男に媚びる為にあるように感じられた。胸も掌に収まる程度にはあるし、なにより男に媚びを売っているようにしか見えないこの臀部。この丸々として、滑らかな肌触りする綺麗な尻はブラダマンテといい勝負だ。そして何より自身の逸物を強烈に締め付けるこの膣壁。本当に自身に犯される為にある身体ではないか、と錯覚してしまう。
ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ
「すごっ♥ 子宮っ♥ 潰れっ♥ 潰れてしまうっ♥」
「やっぱりサーヴァントって頑丈だよね……。もう人間の女なんて考えられないよ」
思い出されるは学生時代、カルデアに来る前に付き合っていた彼女。あまりに肉棒がデカイ故に、痛いと叫ばれて苦い初体験になったのを今でも覚えている。確かにこのデカさの逸物が本気ピストンされれば、ただの人間の子宮などその突きの破壊力のあまりにその機能を喪失するだろう。
突き込みの度に揺れるデオンの美しい金髪、勃起した乳首を頂点に持つ乳房、波打つ尻肉。そのすべてが自身の興奮を強く煽ってくる。
(だ、駄目だ♥ 私は男♥ 男のはずなのに♥ 彼を好きになってしまってる♥ ど、同性愛者♥ いや、今の私は女♥ せ、精神的同性愛者ぁ♥)
精神は男。そのはずだった。それなのにこの状況はなんだ。自分と同じ性の者を好きになった挙句、自身の身体を好きになった相手の異性――女に変化させるなんて、まるで彼と愛し合う為に性転換したみたいではないか。
ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ!
肉棒が子宮を強く突く度に、自身が男だと主張し続けてきた意味が砂のように崩れて消えていく。身体を変化させられる能力を持って召喚されてよかった、彼に愛される喜びに目覚められてよかった、と精神的には男でありながら、女の悦びにデオンは目覚めてしまったのである。
結合する卵子がないにも関わらず、子宮が最下層まで降りてきている。それが元の位置よりさらに上へ、内臓を押しのけるかのように突き上げられるのだ。堪ったものではない、彼に好意を抱く女がこんなことをされては堕ちるしかないではないか。
「デオンっ、いつか聖杯をつかって、妊娠できる身体にしてあげるよ。妊娠して出産する喜びも知るんだっ」
「あっ♥ あっ♥ あぅ♥ んはぁっ♥」
脳裏を過るは彼の精子と自身の卵子が結びつく瞬間。腹部を膨らませ、マタニティドレスを身に纏う自分。腕に抱く彼と自分の遺伝子を持った子供。彼の伴侶となる自分。その多大な幸福感に、脳が支配されていく。その多幸感がより強い快感を産み出す。目がぐるんと白目を剥き、放り出した舌が突き込みで激しく揺さぶられる。
「あ"っ!♥ あ"ぁぁっ!♥ だめ"っ!♥ ぐる"っ!♥ ぎぢゃう"っ!♥ 女とじての幸せぎちゃう"っ!♥」
「イきなよデオン。もうオレの前では二度と男の身体になれなくしてあげるっ!」
焼き切れそうな思考回路で自身の絶頂を悟る。膣内で感じる肉棒の脈打つ速度と、僅かに膨らんだソレに、彼の絶頂も近いことがわかった。もうまもなく訪れるのだ。自身の中の雄をすべて死滅させ、雌で埋め尽くされるその瞬間が。
ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!
激しさを増す突き込み。大きく鳴る結合の音。汗が飛び散り、視界がチカチカと点滅しだす。
「ぐっ……! 出るよデオンっ! メス堕ちしろっ!」
「め、メス堕ちじまずぅっ!♥ メス堕ちしでマズダーの女になりまずぅぅっっ!!♥♥ だがら中に出じでぇぇぇっっっ!!!♥♥♥」
ぶびゅるるるるるるぅっっっっ!!!! どびゅびゅっびゅっ! びゅぅぅぅっっ!!!!
「ひぎっ★♪♥」
絶頂と共に感じるは子宮内を埋め尽くさんとする精液の奔流。それは瞬く間に子宮内を染め上げ、ある筈のない卵子を求めてその中を駆け巡る。もはや目で視認できるまでに巨大化した精子が子宮内を泳ぐ様を幻視し、デオンはその幸福に沈む。
(あぁ……♥ 女の身体になれてよかった……♥)
下腹部が満たされる感覚に、デオン思考回路がとうとう完全に焼き切れ、意識を闇へと落す。薄れゆく中で思ったのは、自身が女として愛される喜びを知る事が出来たという幸福だった――
◇
「デオン、今日はパンケーキを焼いてみたんだ」
「ありがとう、マスター」
それから数日。マスター藤丸立香とデオンの関係性は大きく変わっていた。普段は何もないように振る舞うも、二人っきりの時は深く愛し合う恋人の関係となっていた……いや、カルデアを出て聖杯の力で人間となったデオンと共に生きると決めている以上夫婦といってもいいだろう。その実、デオンはその為の努力をするようにもなっていた。
日本食を紅閻魔やエミヤたちに教わって料理を作れるようになり、エミヤに掃除を教わり、エミヤに洗濯も教わり家事を身に付けようと日々エミヤを過労死させる勢いで奮闘している。更には立香の故郷の日本のことを調べたり、QPを日本円に換金できないか調べて見たり、やっていることは外国人の妻が日本人の夫の為にしそうなソレだ。挙句の果てに彼と住む愛の巣であるマイホームのことや生まれてくる子の名前まで考え、最後に共に入るであろう墓の位置やデザインまで決めようとしている始末だ。デオンは重い女の極地へと到達しようとしていた。
「さぁ召し上がれ。オレの"愛情"たっぷりのパンケーキ」
「あぁ、勿論」
愛情と言っても意味深ではない。愛情という名の白濁がかかっているわけでもない。ただデオンに美味しく食べてもらいたいと言う愛情を込めて作っただけのパンケーキ。他の者には何の変哲もないソレも、デオンにとっては胃を犯す性犯罪者も同然なのだ。
「ってデオン、マスターって呼び方じゃなくて――」
「あ、ごめんよ。
デオンは完全に精神が立香の妻と化していた。もはや生前が男であったことなど、彼女にとってはどうでもいいことなのだ。普段は男の身体だが、彼といるとき今度は意識的に女の身体に変え、彼の前で尻をワザと振るような歩きをし、彼に近寄る際はワザと胸を押し付けるようになった。どう見ても完全に立香に媚びている。
「デオン、今日も思う存分胃アクメさせてあげるよ。その後は子宮だからね?」
鋭い獣欲を秘めた視線で射貫かれ、デオンはそれだけで膣穴から愛液をぶちまけていた。このパンケーキで幸せな絶頂とした後は、常人なら死にかねない超ハードSEXが待っているのだ。その期待だけでイってしまいそうになる。そこまで激しく愛されるのだ。女として冥利に尽きるだろう。
(あぁ……なんて幸せなんだ……♥ 早くすべてを終わらせられるように頑張らないと……。そして平和の世になったら立香と籍を入れるんだ……♥)
デオンは思い描く。聖杯の力で受精できるようになった身体を。発狂してしまいそうな強烈な受精アクメで雌としての本懐を遂げるその日を。その幸福な未来に浸るデオンの顔は完全にメスの顔だ。
――こうしてデオンは立香によって雌へと堕とされ、雄であることを放棄するのだった
読者の皆様の中にはご両親の愛情たっぷりのご飯を食べてきたことでしょう。
胃を愛される……言い換えれば胃がSEX状態ということ。
つまり疑似的な近親相姦をしていたのです(錯乱)