※この作品はR-18です。

Sabbat if Witch   作:綾地みるくてぃ

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Chapter 1-4

 

めぐる「もぉ〜……ホンットにサイアクですよ……」

 

「はぁ……」

 

めぐる「ちょっとぉ!!聞いてます!?」

 

因幡さんはオカ研に来るなり、机に突っ伏して、ムスッとしながらバンバンと腕で机を叩く

 

「聞いてる、聞いてるから机を叩かないで因幡さん」

 

寧々「何か、あったんですか?」

 

昼休み、モン猟でクラスの友達ができたのは良いらしいが

 

めぐる「1部の女子から反感買っちゃって……」

 

寧々「それはまた、どうしてですか?」

 

めぐる「男子受けするゲームをしてるんだーって」

 

「はぁ??プレイ時間100時間越えでレベル300の因幡さんにそれは無いだろ……意味が分からん……」

 

めぐる「ですよね!!本当に」

 

寧々「確かに、それだけしていたら、関係ない気もしますが」

 

めぐる「それが分かんないみたいで」

 

寧々「私もやっていますが、2時間位で目が疲れてしまって……」

 

ん???

 

「あれ?寧々ってモン猟やってたの……??」

 

寧々「柊史くんと因幡さんが話ているのを聞いて気になったので、購入してみました。」

 

寧々ってそういえばバイトとかはしてなさそうだけど、あまりお金を使う様には見えないし、案外余裕があるのかもしれない

 

めぐる「ホントですか!!?是非一緒にやりましょう!保科先輩も一緒に!」

 

「まぁ、確かに3人でやった方が楽しいもんな」

 

オカ研が若干ゲーム部っぽくなってくるな……これ……まあ、良いかな……とか思っていると部室のドアがノックされる

 

寧々「あ、どうぞー?」

 

??「失礼するねー?」

 

寧々「戸隠先輩でしたか。どうしました……?」

 

憧子「なんだか賑やかな所ごめんねぇ?部室の件なんだけど……」

 

寧々「えっと……人数だけではダメでしょうか……?」

 

部室……??人数……?

 

憧子「あ、もしかして新しい部員さんは君??」

 

「あ、そうですけど……」

 

戸隠先輩……えっと……確か生徒会長の人……だったと思う

 

 

憧子「実は部活として認めて貰うには4人は最低でも欲しくて」

 

4人……か……現状俺と寧々の2人だと後2人勧誘は厳しいかもしれないけど、活動するのに部室は必要だよな

 

 

寧々「仕方ないですね……」

 

めぐる「部活……無くなっちゃうんですか?」

 

憧子「そうなるかもって話だね……」

 

寧々「人数の規定ばっかりは仕方ないですよ……」

 

憧子「でもでも、まだチャンスはあるから頑張って!」

 

寧々「ありがとうございます」

 

憧子「じゃあ、またねー」

 

部活する部室が無いとオカ研の活動は結構難しくなるな……

 

めぐる「…………自分、お役にたてませんか?」

 

寧々「はい…………?」

 

この感じ……

 

めぐる「えっと……私もオカ研に入部したら……少しだけでも変わるかもって……」

 

哀れみとか、同情とかじゃない……

 

「因幡さん……」

 

寧々「因幡さんに入って頂けたら確かに嬉しいですが……無くなるかもしれないんですよ……?」

 

めぐる「そ、それでも!やらないで後悔したくないです!せっかく先輩達と仲良くなれて……めぐる……嬉しかったから……!!」

 

 

こうして、因幡さんを新しく部員に迎え、オカ研は3人となった。寧々が因幡さんの入部を認めたのは少し意外だったが、まあ……因幡さんの熱意を考えれば……な

 

 

────

 

Another view

 

因幡さんがオカ研に入部する事になりました。ここまでは、“前”と同じです……このまま順当に行ければ……きっと未来は……

 

────

 

翌朝

 

 

「ふぁぁ……」

 

1つ欠伸をし、背伸びをする。いつも通りの朝だ

 

「おはよう、父さん」

 

太一「おう、おはよう!」

 

「朝は生ハムサラダとトーストで良いか?」

 

太一「あぁ、大丈夫だがトーストは2枚で頼む」

 

「分かった」

 

レタスの生ハムサラダとマーガリントーストを用意する

 

太一「そういえば最近、柊史の目が死んだ魚から生き返ったが、何かいい事でも有ったか?」

 

「死んだ魚!!??今までそんな事思ってたの!!?」

 

太一「むしろ気づいてなかったのか……?」

 

まぁ……鏡を注視して目なんか見ないし、気づいて無くても仕方ない……か?

 

太一「じゃあ、父さん先に出るからな?」

 

「あぁ、気をつけて行ってらっしゃい」

 

太一「今日もお仕事頑張ってくるぞい!」

 

さて……洗い物もしたし、家を出よう

 

 

和奏「あ……おはよう、保科」

 

「あれ……?仮屋、珍しいなこの時間でここに居るの」

 

和奏「今日はちょっと早く家出ちゃったから偶にはこっちから来てみようかなって」

 

「へー……なるほど」

 

ん……?若干何かを誤魔化した……??いや、気の所為か……

 

和奏「そういう保科は最近どうなの??」

 

「どう、とは?」

 

和奏「分かってるくせにー!」

 

肘でつんつんと小突いてくる。

いや、だから何のことだってばよ

 

「マジで何の事だよ」

 

和奏「保科、綾地さんと同じ部活に入ってるじゃない??」

 

周りに同じ学園の生徒が居たからか、耳元で言ってくる

 

「あー……それが、最近新入部員が入ってな?」

 

和奏「へぇー……綾地さん、今まで保科以外入部を認めた人なんて居なかったのに」

 

「あぁ……噂をすれば」

 

めぐる「先輩!!ちゃろー☆」

 

寧々「おはようございます、因幡さん」

 

めぐる「そういえば、モン猟どうですか??」

 

寧々「やっぱり、少し難しいです。ゲーム自体はとても面白いと思いますよ」

 

めぐる「武器は、何を使ってるんですか?」

 

寧々「私はかぎ爪を」

 

めぐる「かぎ爪!!?意外とマイナーなんですね……」

 

寧々「やっぱり、かぎ爪は私には早いでしょうか……?」

 

めぐる「でもでも、練習すれば大丈夫ですって」

 

寧々「是非、因幡さんにもお手伝いしてもらえたらと思いますけど……」

 

めぐる「もちろん!!喜んで……!あの……1つ、お願いしていいですか?」

 

寧々「何ですか……?」

 

めぐる「その……寧々先輩……って呼んでも良いですか?」

 

寧々「はい……!」

 

めぐる「ありがとうございます!!寧々先輩!!」

 

ギュッと寧々に抱きつく

 

寧々「ん……っぅ……い、因幡さん……す、少し苦しいです……」

 

めぐる「あ……っ…………ご、ごめんなさい……寧々先輩」

 

寧々「嫌では無いですが……その、もう少し力を弱めていただけると」

 

めぐる「えっと……この位なら、大丈夫ですか……??」

 

寧々「はい、この位なら、苦しくないので、大丈夫です」

 

和奏「あ、あの赤っぽい髪の子?」

 

「そうそう、元々は相談に来てくれた子なんだけど、色々あって入部してくれる事になったんだ」

 

 

和奏「ふーん……まあ、良かったね?」

 

…………っぅ……今、若干言葉に棘が有った……??仮屋の言葉に……??何故……?

 

海道「おっす、和奏ちゃんと柊史」

 

和奏「あ、おはようドえm…………海道」

 

「おはよう、海道」

 

 

海道「和奏ちゃん、完全にドMって言おうとしたよね!?というか8割以上もう言ってたよね!?」

 

「でも、それが、嬉しいんだろ?」

 

海道「うん、これはこれで……」

 

和奏「うわー!!本物のドMだー……!助けて保科ー!」

 

「あまり近寄らないでおこうな??仮屋」

 

海道「君ら仲良いな!?」

 

────

 

いつも通りに午前中の授業が終わり、昼休みになる

 

久島先生「あぁ、保科いい所に」

 

「どうしました、先生」

 

久島先生「実はちょっとオカ研に相談があってな」

 

「え……??先生が?」

 

久島先生「ん……??オカ研の活動は生徒限定なのか?」

 

「いや……違うと思いますけど……」

 

久島先生「じゃあ、放課後部活中に部室に行くから。綾地によろしく」

 

「分かりました、伝えておきますね」

 

久島先生が相談なんて……珍しいな、そもそも先生からの相談ってあまり無い気もするが……まあ、放課後分かるか

 

めぐる「あ、保科先輩遅いですよー?」

 

「ごめんごめん、ちょっと先生に捕まっててな」

 

めぐる「何かやらかしたんですか??」

 

「そんな訳ないだろ?因幡さんは俺をなんだと思ってるんだ、というか因幡さんにも関係ある事だよ」

 

寧々「というと……部活の事ですか?」

 

「あぁ、何でも久島先生が放課後に相談事が有るから来るって」

 

寧々「なるほど、そういう事でしたか」

 

めぐる「結構大事な話でした……ごめんなさい保科先輩……」

 

「そんなにしおらしく謝られても困る……とりあえず、お昼食べちゃおう」

 

 

寧々「はい、そうですね柊史くん 。お弁当どうぞ?」

 

「いつも寧々に作って貰ってばかりだから、明日は俺が寧々の分も作ってくるよ」

 

寧々「良いんですか……?柊史くん」

 

「あぁ、と言ってもあまり凝った物じゃないかもしれないけど」

 

めぐる「保科先輩……料理できるんですね……」

 

「まあ、父さんと2人暮しだからな、自然と料理は俺になるんだ」

 

めぐる「あっ…………えっと…」

 

「だから、そんなにどんよりする事じゃないって、別にコンプレックスとかに思ってる訳じゃないから気にしないで良いって」

 

めぐる「今日、保科先輩の事傷つけてばっかりかもって思っちゃって……」

 

「大丈夫だよ、因幡さん」

 

めぐる「保科先輩も寧々先輩も優しすぎるから……ちょっと怖くて」

 

寧々「因幡さん、大丈夫ですよ。柊史くんも私も、因幡さんの味方ですから」

 

「そうだって、ちょっとやそっとじゃ因幡さんを嫌いになったりしないよ、ほら早く食べちゃおう?」

 

 

寧々「そうですね、いただきます」

 

「いただきます」

 

めぐる「いただきまーす」

 

部室で3人でお弁当を食べ進める

 

「あ、寧々と俺ので味付け微妙に変えてるの有るの……?」

 

寧々「あ、そういえば、そうでした。はい、柊史くん。あーん……」

 

「あ……ん…………こっちも美味しい、寧々、はい」

 

寧々「あー…………ん……良かった、こっちも美味しくできてて良かったです」

 

めぐる「…………(甘い……卵焼きがいつもより甘い……そして……なんだろ……この気持ち……2人が幸せそうで嬉しいのに……嬉しい筈なのに)」

 

「因幡さん??箸、止まってるよ?」

 

めぐる「ふぇ!!?あ、少し考え事してて……」

 

「そう??体調悪いとかじゃ無かったら良いんだけど」

 

めぐる「大丈夫ですから、もう、保科先輩ったら、心配性ですね……(そんなに優しくされてたら……勘違いしちゃうじゃないですか……)」

 

 

寧々「ごちそう様でした……」

 

「ん……寧々、美味しかったよ?ごちそうさま」

 

寧々「はい、お粗末様です。いつも柊史くんが美味しそうに食べてくれて嬉しいです」

 

「明日は俺が寧々の分も作るな?」

 

寧々「えへへ……楽しみです」

 

めぐる「あ、ごちそうさまでした。」

 

 

3人共食べ終わり、弁当箱を仕舞い、それぞれ3DWを取り出す

 

めぐる「じゃあ、3人で一緒にやりましょう!まずは寧々先輩のお手伝いからですね!」

 

寧々「はい、お願いしますね」

 

────

 

 

俺たちはそれぞれ少しづつ時間をずらして部室を出る。理由はごく単純で、男1人に女子が2人で同時に出てきたらあまり良く思わない生徒も中には居るからだ。極力そういう視線を浴びるのは避けたい。

 

俺は教室に戻り、自分の席に着くと、スマホで寧々と因幡さんにメールで『また放課後に部室で』と送信しておく。

 

寧々からは『はい、また放課後に会いましょうね』と因幡さんからは『(●ゝω・)ゞラジャ⌒☆』と返ってきた。因幡さんってこういう所は若干ギャルっぽく振る舞うけど、普段は凄く根は真面目なんだろうなと今日一緒にお弁当を食べていて思った。

 

 

それに、もしかしたら、俺に似てるのかも知れない……なんて、流石に無いか

 

 

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