Chapter 2-1
いつも通りに授業も終わり、放課後部室へと向かう
海道「今日も部活か?」
「それ以外に何がある?」
和奏「アタシはバイトが有るから帰るね」
海道「和奏ちゃんはバイトだし、柊史は部活か……俺も何かするかな……」
「良いんじゃ無いか?」
海道なら、飲食店のアルバイトとかしてても別に不思議じゃなさそうだ
和奏「そだねー、それも良いんじゃない?」
「じゃ、遅れちゃ不味いからオレはこれで」
和奏「アタシも帰るー、じゃあねー!!」
海道「おう、2人とも、また明日」
和奏「そういえば、柊史はどうしてオカ研に入ろうと思ったの?前に綾地さんが苦手って言ってなかった??」
そう、オレは寧々が俺に向けてくる視線がとても苦手だった
「あー……強いて言うなら傷つきたく無かったし、傷付けたくなかったから」
和奏「ふーん……??…………アタシはいいんだ……」
仮屋が後半に何を言ったのかは声のボリュームと強烈な痛みが相まってわからなかった
「何か、言ったか……?仮屋」
和奏「別に?何も言ってないよ、アタシはこっちだから。また明日ねー」
「あぁ……また明日」
まるで……ナイフで直接刺される様な痛みが心臓に来たな……流石に本当に刺された事は無いが
──
寧々「柊史くん、お疲れ様です。」
「あぁ、寧々おつかれ」
めぐる「寧々先輩、保科先輩ちゃろー☆」
寧々「あ、因幡さん。お疲れ様です」
めぐる「今日は先生が相談と言ってましたね」
「あぁ、久島先生が来る予定だ」
寧々「それまで少し時間はありますね……あ、柊史くん、タロットのやり方とか覚えますか?」
めぐる「あ、自分も覚えておきたいです!」
「じゃあ、2人で教わろうか」
寧々からタロット占いのやり方を学んでいると、部室のドアがノックされる
寧々「はい、どうぞー」
久島先生「入るよ?綾地」
「カード、まとめておくよ」
俺は机の上に置かれているカードを揃える
久島先生「保科以外に入部したんだね?」
寧々「はい、ありがたい事に」
めぐる「1年の因幡めぐるです、久島先生、で合ってますよね」
久島先生「あぁ、2年の保科のクラスを担当している久島佳苗だ、ついでにオカ研の顧問にもなっている」
「それで先生、本題は?」
久島先生「あぁ、明日から正式に転入してくる生徒の案内を頼みたくてね」
めぐる「普通、そういうのは先生方がする事のような……」
久島先生「そうなんだけどね……ちょっと特殊というか……まあ、その辺の説明は本人に頼むよ、椎葉さん」
紬「えっと、椎葉紬……です」
ん…………?男の制服……??にしては鳩胸とか言うレベルじゃないような……それに童顔というか女の子に見える
紬「ふぇぇ……そんなにジロジロ胸を見ないでぇ」
めぐる「マジエロ先輩……」
寧々「…………保科くん??(無言の圧力)」
久島先生「停学にしてやろうか保科」
「いやいやいや!!待って!!そりゃあ明らかに女の子なのに男子の制服着てたら気になるでしょ!」
紬「うぅ……それもそうだよね……ゴメンね……でも、どうしても女の子の服を着れない事情があって……でも、ちゃんと女の子だからね!」
女の子の服を着れない特殊な事情……か…………怪しい……怪しすぎる
久島先生「どうしても私たち教師だけじゃあ対応し切れない所もあるだろうから、綾地や保科に手伝って貰おうと思ってね」
寧々「それは構いませんが……椎葉さんはどちらのクラスに?」
久島先生「それが、私が担任の方が良いだろうって私のクラスなんだ。だから、綾地以外に同じクラスで事情が分かる女子生徒が居ると助かるんだが……」
俺とも比較的交流があって……女子生徒……そんなに都合良く…………居た。一人だけ
「あ、仮屋はどうですか?」
久島先生「珍しく保科にしては役に立つな、その辺の説明は保科と椎葉さんが直接って事で良いか?」
「まあ……大丈夫ですけど」
久島先生「そうと決まればありがたい。私はまだ仕事があるから、部活終わりの時間まで案内をお願いできると助かるよ」
寧々「分かりました。では椎葉さん、行きましょうか」
紬「うん、よろしくね、綾地さん」
めぐる「私も着いていきますよ、椎葉先輩」
紬「ありがとー!因幡さん」
「オレは…………あ、仮屋のバイト先知らないんだったな……オレも一応一緒に着いていくよ」
紬「よろしくね、保科くん」
なんだか、一波乱ありそうな相談だが、オカ研の活動を通して人の助けになれるなら良いか。などと考えられる位にはなったらしい。
「ふふ……」
寧々「どうかしましたか?保科くん」
「いや……オレも変わったなって」
寧々「そう……ですか……そう、ですね。よく笑う様になったと思います」
「そんなにオレ、笑顔少なかった……??」
寧々「保科くんは……その、無理をして笑っている感じが、前はしていましたから」
案外寧々にはお見通しだったのかもしれない。
「寧々のお陰だよ……」
俺は寧々だけに聞こえる様に呟いた