※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

1 / 819
第1章【東帝国~烏斯(うし)国(巡礼の仲間)篇】
1   女三蔵の鬼畜旅【地図有】


「ひううっ、さ、三蔵様……、ご、ご主人様、お許しを……。お、お許しだください、ひううっ」

 

 股間を流れる電撃の苦痛に、素っ裸のままで沙那(さな)はのたうち回った。

 電撃は強いものではなかったと思う。

 だが、沙那も戦士を名乗ってはいるが、ひとりの女でもある。

 いくらなんでも、股間に道術による電撃を直撃されれば、哀れに泣き叫ぶしかない。

 

 もっとも、この三蔵こと、宝玄仙(ほうげんせん)という巫女法師にかかれば、このくらいの電撃は、持っている力のほんの少しを使っているにすぎない。

 三蔵というのは、神学に精通し、道術に優れ、さらに霊気の操りに長ける法師、つまり神官に与えられる尊称だ。その三種に関して、三個の蔵を満杯にできるほどの功績の記録を蓄えられるという意味なのだ。

 つまり、宝玄仙は、それだけの能力のある法師というわけだ。

 

 もしも、この法師が全力の道術を発揮すれば、沙那など失神では済まないだろう。

 まさか、殺すまではしないと思うが、ほとんど死の一歩手前まで追い込まれるのは間違いない。

 沙那の身体には、この法師の恐ろしさがしっかりと染み込まされている。

 

「ふん、まったく、いちいち、電撃で責めなければ、尻穴に張形くらい入れるつもりになれないのかい。まったく、調教のやりがいがある鬼娘だよ。ほら、今夜はこれだ。昨夜までのものよりも、ひと回り大きくしといたよ。これが入れられるようになれば、次は、わたしの怒張だ。しっかりと、尻穴で感じる変態にしてやるから、愉しみにしてな」

 

 寝台に腰かけている宝玄仙が手元に置いてあった張形を床にしゃがみ込んでいる沙那に放り投げた。

 

 ここは、帝国の西州と呼ばれている地域を西の国境に向かって伸びている街道沿いの小さな宿場町にある宿屋だ。

 沙那は、この宝玄仙という高位法師の唯一の連れとして旅に同行しているのだが、宿屋に着くなり、衣類を脱がされて素裸にされた。

 一方の宝玄仙は黒い法師の装束をまだ身に着けているものの、金縁の刺繍がある立派な袈裟だけは外して、寝台に無造作に置いている。

 

 宝玄仙という名だか、それは道士としての戒名であり、本名ではない。

 本当の名がなんであるか沙那は知らないし、年齢すら教えられていない。

 

 また、装束を身に着けている見た目の宝玄仙は、長い黒髪をした絶世の美女だった。

 沙那も故郷の愛陽の城郭では城郭一の美形だと言われていたが、その沙那から見ても、宝玄仙は溜息がでるほど美しい。

 また、年齢も若く見える。

 沙那の年齢は十八だが、その沙那とそれほどは離れていはいないだろうという肌の若々しさもある。

 

 ただ、三蔵こと宝玄仙は、八仙と称される道教界の最高峰の高位道士であり、その八仙が二十や三十そこそこの若い女ということはあり得ないだろう。

 八仙ほどになれば、優れた道術で外見を自由自在に変えることができると耳にしたことがあるので、おそらく宝玄仙もそうしているのだろう。

 

 それに、沙那は、この宝玄仙が女ではなく、本当は男だとしても、なにも驚きはしない。

 なにしろ……。

 

「さっさとしな。それを尻に入れるんだ。やることはいっぱいあるんだからね。早く、決められた調教をこなさないと、また飯抜きにするよ」

 

 宝玄仙が不機嫌そうに床を踏んで大きく音を鳴らした。

 ここは、宿屋の二階だが、この部屋でどんなに大きな声や音を出しても、階下や外に漏れることはない。

 この宝玄仙が、部屋を包む結界を刻んでいて、外には室内の音が聞こえないようにしているからだ。音だけではなく、宝玄仙の結界は絶対であり、外部からの侵入者が勝手に入ることも不可能だ。

 宝玄仙は、とてつもない道術の能力を持つ法師なのだ。

 

 もっとも、どうしようもない変態であるが……。

 

 とにかく沙那は、慌てて張形を手に取る。

 

 こうやって、沙那の意思で淫具を自ら挿入させるのは、もちろん宝玄仙の嫌がらせだ。

 そんなことをしなくても、沙那の首には、この宝玄仙が嵌めた『服従の首輪』という操り具が装着されている。

 外見では首輪というよりは、首に嵌める金属の装飾具なのだが、実は恐ろしい支配具であり、これを装着して、主人と刻まれれると、その相手の「命令」に絶対に逆らうことができなくなるという恐ろしい霊具だ。

 これを騙されて装着されたことで、沙那はこの宝玄仙の奴隷に仕立てられた。

 一箇月前までは、愛陽の鬼娘とまで呼ばれて、城郭でも有名な女戦士の沙那が、宝玄仙という変態女にいたぶられ、尻を調教されるような哀れな立場にされてしまったのだ。

 

「うう……」

 

 沙那は手に取った張形に顔をしかめた。

 ただの張形ではない。

 帝都では、道術界の頂点である八仙のひとりに数えられ、その中でも霊具作りの大家と称される宝玄仙が霊気を込めて作った淫具だ。

 男根そっくりの形状の表面に小さな触手がびっしりとうごめていて、それが粘性のある分泌物を表面に浮き出させており、しかも気味悪く糸を引いている。

 

 これを自分で肛門に入れる……。

 沙那は、思わず顔をしかめた。

 そのとき、宝玄仙がすっと指を動かした。

 沙那は竦みあがった。

 

「い、入れます。入れますから、もう、電撃は堪忍してください」

 

 慌てて叫んだ。

 立膝になり、手に持っている触手の張形を後ろに持っていく。

 こんなものを排泄器官に入れるなど、おぞましさに身体が竦む。

 

 だが、命令に従わなければ、残酷な拷問が待っているだけであり、結局は無理矢理に従わされる。

 沙那は、この一箇月の旅のあいだに、この宝玄仙という女法師の残酷さと鬼畜さを十分に味わわされた。

 もはや、逆らうという感情は沙那には湧き起らない。

 

 沙那は触手張形を慎重にお尻に当てた。

 

 こんなものをお尻に入れるなど信じられない……。

 これでも沙那は、たった一箇月前までお尻どころか性経験が皆無の生娘だったのだ。

 だが、この一箇月、この鬼畜法師に毎日のように犯されるとともに、延々と受けている調教により、沙那のお尻はしっかりと異物を受け入れることのできる身体になってしまっている。

 

 受け入れるだけじゃない……。

 沙那の身体は……。

 

「あっ」

 

 沙那は身体を伸びあがらせた。

 張形の表面には、触手の先端から出されている粘性物がたっぷりと浮かんでいるので、それが潤滑油になり、それほどの抵抗もなく、お尻の中に入っていく。

 だが、張形が体内に侵入すると同時に、表面の触手がお尻の中の内襞を柔らかく擦り始めたのだ。

 それがうねりのような疼きを身体に呼び起こす。

 

「ははは、気持ちよさそうな顔をするんじゃないよ、愛陽の鬼娘──。ほら、十数えるあいだに、根元まで挿すんだよ。それまでに入っていなければ、自動的に股ぐらに電撃を発するようにしてやる。ほら」

 

 宝玄仙が鬼畜な笑い声をあげながら、沙那に道術をかけたのがわかった。

 沙那は、ぐいと張形を押す手に力を入れた。

 

「ああ……はあ……うふう……」

 

 恥ずかしい声がどうしても口から出てくる。

 

 感じる……。

 

 お尻が裂けるかと思うような痛みの方がましなのだが、すでに沙那のお尻は、すっかりと張形を受け入れられるようされており、狂おしいほどの快感を覚えてしまう。

 

 なんとか、根元まで深々と張形を入れ終わった。

 お尻の中では、触手がうねうねと動いて、気持ちのいい刺激を沙那に沸き起こす。

 沙那は、必死で声を我慢した。

 

「その調子じゃあ、わたしの一物を受け入れるのは十分のようだね。じゃあ、一発抜いたら、食事をするために下におりるけど、そのあいだ、それをずっと入れっぱなしにしてな。夕食後に、尻を犯してやるよ」

 

 宝玄仙が笑った。

 沙那はぐいと拳を握りしめた。

 この鬼畜法師は、触手張形をお尻に入れさせたまま、衆人のいる食堂に沙那を連れていき、辱めるつもりだとわかったからだ。

 

 だが、逆らえない……。

 逆らえば、宝玄仙は喜々として、それを口実に沙那に拷問を加えるだろうし、首輪の力で「命令」されれば終わりだ。

 張形どころか、素っ裸で階下に降りろと言われても、沙那の身体は、沙那の意思に関わりなく、大勢の客たちのいる食堂に裸で行くだろう。

 

「じゃあ、とりあえず舐めな。少しは上達しただろうねえ。心を込めてしゃぶりな」

 

 宝玄仙が装束を脱ぎ始めた。

 

「ああっ、だ、だめえ」

 

 一方で沙那は奇声をあげてしまった。

 陰核の根元に嵌められている『女淫輪』が振動を始めたのだ。

 『女淫輪』というのは、ほとんど見えないくらいの銀色の細い糸の輪であり、それが沙那の肉芽の根元に喰い込まされている。

 それは、沙那を四六時中発情させるだけでなく、こんな風に宝玄仙の道術で振動もさせることができるというわけだ。

 さっきの電撃も、この『女淫輪』を通じて流していたのである。

 

「と、とめてください……。んふううっ」

 

 沙那は両手で股間を押さえて、身体を弓なりに曲げた。

 お尻の中では、触手がうごめく張形……。

 股間では、淫らに振動する『女淫輪』……。

 沙那は裸身を悶えさせた。

 

「舐めな。わたしを満足させたら、淫具を止めてやると言っただろう。だが、心がこもっていないようなら、両方とも動かしたまま下に連れていく。お前がどんなに嫌がっても、首輪に“命令”するからね」

 

 すっかりと装束を外して素裸になった宝玄仙が寝台に腰かけたまま、股を開いた。

 同性の沙那が嘆息するほどの美しい身体だ。

 特に、乳房は大きくてそれでいて垂れることなく、ぴんと乳首を上に向けている。

 腰はどこまでも細く豊かで、服を着ているときの宝玄仙が、若々しさがみなぎる娘の面影さえ残す若い美女だとすれば、服を脱いだときの宝玄仙は熟しきった大人の色香を漂わせる大人の女だ。

 

 ただ、その股間には隆々と勃起している立派な男の性器がそびえたっている。

 最初に接したときには、女の外見をした男なのかと驚愕したが、実際には、男の性器の下には、女の性器もしっかりと持っている。

 

 つまり、男であり、女でもある“ふたなり”という性別なのだ。もちろん生まれつきではなく、これも道術だ。

 八仙ほどにもなれば、女である自らの身体に男根を生やすとも簡単なんだそうだ。

 また、ふたなりというのがちゃんとした言葉なのか、あるいは下品な俗称なのかは、その手の知識のない沙那にはわからない。

 ただ、この宝玄仙が、自分は“ふたなり”だと大きな声で笑いながら、沙那に教えたのだ。

 最初にその身体を見て驚愕し、やがて、沙那をいたぶるためだけに、わざわざ道術を遣っていると知って呆れた。

 本当に変態なのだ。

 とにかく、本当にこの女は得体が知れない。

 

「うう……」

 

 沙那はお尻と股間の激しい疼きに耐えて、宝玄仙の怒張を口を近づけた。

 

 最初は先端に優しく口づけ……。

 そして、舌先で触れるか触れないほどの強さで、つんつんと先に当てて唾液をまぶしていく……。

 次は、口全体で咥えて、唾液の膜で包むように、先っぽを覆う……。

 そこから先は、宝玄仙の反応を見ながら、少しでも気持ちがよくなるように、刺激のやり方や場所を変化させていく……。

 

 沙那は教えられたことを懸命に頭で反芻しながら奉仕を続けた。

 

「なかなか、いいじゃないかい。口奉仕だけは合格を出せそうだよ。これなら、立派な娼婦にもなれるさ」

 

 宝玄仙が満足そうに言った。

 だが、沙那のはらわたは煮えかえっている。

 本当であれば、こんな一物など、たとえ殺されてもいいから、噛み千切ってやりたい。

 

 しかし、沙那はこの宝玄仙には、いっさいの危害を加えることができないように、首輪に『命令』されている。

 沙那にその意思があっても、それは不可能だ。

 

 ただ、いまは、その「意思」さえも、怪しくはなっているが……。

 

 この法師に囚われて一箇月……。

 

 沙那には、この変態女男に従うことについて、諦めのような感情が芽生えて始めている。

 とにかく、沙那は懸命に口による奉仕を続けた。

 ともすれば、前後を責めている淫具に気を取られて奉仕がおろそかになり、しかも、達しそうになる。

 

 それがつらい……。

 

「……よし、もういい。今度がわたしに跨れ。わたしを股で満足させな。ただし、わたしよりも早くいくんじゃないよ。もしも、わたしよりも先にいけば、やっぱり、食堂には淫具の刺激つきで行かせるからね」

 

 しばらくしてから、宝玄仙が寝台の上にあがりなおして、胡坐になった。

 

「そ、そんなあ……」

 

 沙那は声をあげた。

 自分が感じやすいということを沙那はすでに知っている。

 最初からそうなのではなく、『女淫輪』を嵌められてからこうなったのだが、四六時中沙那を欲情状態にするこの淫具は沙那の全身をどうしようもなく敏感なものにしていて、ちょっとの刺激で沙那は呆気なく達してしまう。

 

 いまでも、淫具に責められ、必死になって我慢している。

 このうえに、膣に刺激を受ければ、沙那がそれに耐えられるわけなどない。

 しかし、意地悪な宝玄仙は、それを承知で沙那に、先に達するなと言っているのだ。

 

 だが、やるしかない……。

 宝玄仙は、この手のことで手加減はしない。

 淫具を作動させたまま、部屋の外に連れていくと言ったなら、本当にそうするだろう。

 

 沙那は、宝玄仙の両肩に手を置き、胡坐の中心で直立している宝玄仙の男根の上にしゃがみ込んで、慎重に挿入していった。

 そのあいだも、淫具は沙那を限界まで追い詰めている。

 沙那は歯を食い縛った。

 

 そして、ついに膣の入口に宝玄仙の亀頭の先端が触れた。

 

「早く、おし──」

 

 宝玄仙が中腰を支えていた沙那の両踵に手をやり、同時にさっと弾いた。

 

「うわっ」

 

 沙那は体勢を失い、怒張の上に落ちてしまった。

 

「はひいっ、んふうううっ」

 

 力強く奥まで突き刺さった宝玄仙の男根が、沙那の子宮の入口部分にどんと突き当たった。

 その衝撃で、沙那は一気に絶頂してしまい、がくがくと身体をゆすぶらせた。

 

「ははは、さっそく達したかい。じゃあ、食事をしながらの淫具責めは決定だね。とりあえず、まだ飯前だ。三回ほど昇天するくらいで精を放ってやるよ。手を後ろに組みな。命令だ」

 

 宝玄仙の“命令”という言葉に反応して、沙那の両手は勝手に動いて、背中側で左手首を右手で掴む。

 そして、宝玄仙が対面になっている沙那の腰を掴んで、怒張を挿入したまま揺すり始めた。

 

 膣を犯す宝玄仙の怒張、肉芽の『女淫輪』、お尻の張形……。

 

 淫らすぎる三箇所責めに沙那は、たまらず奇声をあげた。

 早くも二回目の絶頂の兆しが迫ってきている。

 

「だ、だめ、ご主人様、いくっ、いくうっ、いきます──」

 

 沙那は叫んだ。

 

「いくらでもいきな、愛陽の鬼娘」

 

 宝玄仙は沙那が嫌がることを知って、わざとらしく、かつての二つ名で沙那に声をかける。

 そして、腰を前後左右に動かして、どんどんと沙那の子宮を突きあげる。

 沙那はからかいの言葉を耳にしながら、すぐに二度目の絶頂を極めてしまった。

 

 三回で終わるだろうか……。

 

 沙那は連続の絶頂で気が遠くなるのを感じながら、またもや身体を震わせて、貫いた快感の槍に全身を突っ張らせた。




【嗜虐西遊記・地図】

【挿絵表示】



【西遊記:解説】


 各小話の最終話の後書きに、各エピソードの元になった『西遊記』のあらすじを記載していきます。
 あわせて、お愉しみください。

 *

 西遊記の登場人物である「三蔵法師」ですが、三蔵法師は仏教の学問を極めた僧侶に対する尊称であり、名前ではなく普通名詞です。
 これまでの歴史で何人もの三蔵法師が存在します。

 西遊記に登場する三蔵法師の戒名(僧侶としての名)は、「玄奘(げんじょう)」であり、俗名(出家する前の名)は、「陳江流(ちんこうりゅう)」です。
 宝玄仙の名は、玄奘から一字をとりました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。