113 尻比べをしよう
宝玉が口を大きく開けて舌を出す。
その舌を前から孫空女、左右から朱姫と沙那が舐め回す。
三人を指図するのは、朱姫だ。
朱姫とは比べものにはならない猛者ふたりだが、ふたりともすっかりと「受け側」なので、こんな風に「責め」に回るときには、うまくできない。
だから、朱姫が指示をするのだが、朱姫としては、宝玄仙の中の宝玉だけでなく、沙那や孫空女まで言いなりにして、淫靡な遊びに巻き込んでいる気持ちになり、とても優越感を覚える。
「もっと、口を開けてください、宝玉様……。そうです。犬のように舌を出すんですよ……。さあ、孫姉さん、沙那姉さん、順番に宝玉様の舌を舐め舐めしてあげましょう」
朱姫が言うと、宝玉は憑かれたような表情で舌を突き出した。
たちまちに、宝玉の口から涎が流れはじめる。
その涎をまずは、朱姫が舐めとった。
朱姫の次に、沙那……。
そして、孫空女……。
三人で代わる代わる宝玉の口から垂れる涎を舐めとっていく。
「まだですよ、宝玉様……。舌を引っ込めないでください」
朱姫は、宝玉の舌先に口づけをした。
そして、唇を押し当てて唾をすする。
沙那と孫空女も横から涎をすくい取りながら、宝玉の唇を舐めて、そして、舌を舐める。
いま、宝玄仙の身体を支配しているのは宝玄仙ではない。
宝玉だ。
嗜虐癖のある宝玄仙とは違い、逆に宝玉は朱姫たち供に命令されて嗜虐されるのが好きだ。
供に愛されて、玩具のように扱われるのを好む。
だから、多少は、理不尽な命令でも逆らったりはしない。
朱姫の命令のまま、宝玉は口を大きく開けて舌を出し続けている。
そして、供三人の舌への愛撫を受け入れている。
同じことを宝玄仙に強要すれば、たちまちに怒りだすだろうなと、朱姫はちょっと面白かった。
やがて、三人が口を離したときには、宝玉はすっかりと熟れきった表情になった。
「……『女淫輪』を嵌めますね、宝玉様」
朱姫は宝玉の耳元に近づき、ささやきながら耳を舐めた。
「ひんっ、は、はいっ」
宝玉がくすっぐったそうに、身体をびくりと竦ませて、小さく頷く。
みんなで尻比べをしようとする前に、なぜ、女淫輪を嵌めるのか……。
理由は簡単であり、三人で結託して、尻比べの勝負の前に、徹底的に宝玉を追い詰めて、勝負に負けさせようとする企みだからだ。
ここは、あの
周辺の村を襲っては、人間を誘拐して殺しまくっていた紅孩児という妖魔を退治したことになったのは昨日のことだ。
妖魔退治というよりは、宝玄仙を襲った紅孩児たちを宝玄仙が返り討ちにしたのだが、この紅孩児が巣食っていた火雲洞には、浚われた人間がまだ残っていた。
その人間を浚われた村に一日がかりで送り届けたことで、朱姫たちは、思わぬ歓待を受けることになったのだ。
ところが、歓待を受けることになった最初の夜、宝玄仙は、いつもの悪ふざけを思いつき、供三人の「尻比べ」をすると言い出した。
つまりは、三人のうち、誰が一番お尻が弱いか勝負させるというのだ。
もちろん、負けた者には罰がある。
供三人は、尻比べというわけのわからない行為について、宝玄仙のいつもの我が儘と諦めていたのだが、なぜか、夜になって出現したのは、宝玄仙ではなく、宝玄仙の身体に存在するもうひとつの人格である宝玉だった。
宝玉は、宝玄仙とは正反対の性格で、供を嗜虐するよりは、自分が被虐されることを望む。
だから、供三人と一緒に尻比べに参加するといって出現した宝玉を、尻比べに先立って、供三人でなぶることにした。
徹底的に宝玉の身体の感度をあげるだけあげておいてから、尻比べに参加させるためだ。
宝玉が負ければ、敗者の罰である、『女淫輪』の装着を免れるだけではなく、翌日の一日、好きなように宝玄仙の身体を悪戯できることになったからだ。
すなわち、宝玉が負けたら、翌日の一日、宝玄仙は自分に装着されている『女淫輪』を認識できないし、どんなことを供たちにされても、逆らわないし仕返しもしない。
そういう暗示を、宝玉が責任を持って宝玄仙にかけてくれるのだ。
宝玉と取引きしたのは沙那だが、朱姫もそれを聞いて狂喜した。
今夜だけは、尻比べに勝つためにどんなことでもやるつもりだ。
だから、宝玉の作った女淫輪を操作する操作盤の試験だと言いくるめて、先に宝玉を弱らせてしまおうということだ。
「じゃあ、あたしが宝玉様に女淫輪を道術で嵌めます。おふたりは、宝玉様の服を脱がせてあげてください」
朱姫は、横の卓にあった『女淫輪』を手に取り、宝玉の法衣の下袍の下から股間に向かって手を入れた。
「じゃ、じゃあ、脱がせますね、宝玉様……。孫女、やるわよ」
「うん……」
沙那と孫空女が横たわる宝玉の衣服の紐を一本一本解いていく。
ふたりとも緊張しているような、それでいて、すっかりと淫情に耽ったような赤い顔をしている。
すごく興奮しているのがわかる。
朱姫は、ふたりが宝玉を責めながら、逆に追い詰められたような表情になっているのがおかしくて、笑いそうになってしまった。
「孫姉さん、服を脱がせるのは、沙那姉さんにお任せして、孫姉さんは宝玉様のお口を舐めてあげてください」
「あ、ああ……」
朱姫の指示に従い、孫空女が態勢を変え、再び、宝玉の口の中に舌を深く入れる。
「あっ、ああっ……」
宝玉の喘ぎが大きくなる。
沙那が、宝玉の上半身の衣服を横に開いて、乳房を剝き出しにした。
湯上りの上気した桃色の肌が露わになる。
朱姫は、宝玄仙……いまは、宝玉が支配しているその身体を見た。
本当に綺麗な身体だ。
「宝玉様……。約束、覚えていますか……」
沙那が、宝玉の胸の膨らみに指を這わせながら言っている。
孫空女の唇は、宝玉のうなじを這っている。
「あ、ああ……あ、覚えているわ……ああっ――」
宝玉が身体が跳ねた。
朱姫が宝玉の肉芽を指で軽く弾いたからだ。
そして、軽く肉芽を舌で転がす。
「んひゃああっ、ああああっ」
宝玉が大きな嬌声をあげて、全身を弓なりにする。
朱姫は口を宝玉の股間から離して、今度は指で同じ場所を愛撫する。
しかし、直接には触れない。
ただ、ぎりぎり周辺をくるくると撫ぜるだけだ。
宝玉が切なそうに顔をしかめて、全身を悶えさせる。
「沙那姉さんとの約束はちゃんと覚えてますね……。宝玉様が負けたら、明日一日『女淫輪』をつけてくださいね……。ご主人様には知られないように……」
「わ、わかって……あんっ――ああん――。わかって……いるわ、朱姫……。宝玄仙には、なにが起こっているかわからない……暗示をかけるし、あんたたちに一日逆らえないようにして……あげる……ああっ」
「絶対だよ、宝玉様」
孫空女が、舌で宝玉の耳に舐めあげた。
宝玉の喘ぎがさらに大きくなった。
朱姫は、宝玄仙がこの部屋に張り巡らせた結界を確認した。
結界は確かだ。
いくらこの部屋の中で四人が乱れようと、外の村人は部屋には入って来られないし、四人の卑猥な声も聞こえないはずだ。
「沙那姉さん、孫姉さん、おふたりで、宝玉様の胸を舐めてあげてください」
朱姫がそう言うと、宝玉のかたちのよいふたつの膨らみに沙那と孫空女の顔が覆いかぶさった。
宝玉はたちまちに声をあげて、仰け反った。
「宝玉様、まだ、いっては駄目ですよ」
朱姫は、宝玉の腰をあげさせて、下半身から法衣を下着ごと抜く。
宝玉、つまり、宝玄仙の生まれたままの姿が現れる。
朱姫の右手には、まだ、『女淫輪』が握られたままだ。
その淫具を宝玉の女陰に顔を近づける。
そこは、もう汗と淫液でびっしょりと濡れていた。
朱姫の鼻を淫猥な宝玉の股間の匂いが刺激する。
「ああっ……も、もう、だめ……」
宝玉が腰をくねらせた。
「絶対に、あたしたちの許しがなく、いってはいけませんよ、宝玉様。我慢するんです。いいですね」
「は、はいっ、で、でもつらいわ……。もう、いきそう……」
宝玉が弱々しく言った。
宝玄仙も感じやすい身体をしている方だとは思うが、宝玉が入ったときには、とんでもなく敏感な身体になる。
同じ身体なのに、人格が入れ替わるだけで、こんなにも違うのかと呆れるほどだ。
「駄目です──。絶対に許可なく、いかないこと──。さあ、約束してください」
朱姫は強い命令口調で言った。
被虐癖の宝玉が、それだけでうっとりと呆けたような顔になる。
「ああ、約束……する……。ああっ、あああっ、で、でも……、あああっ」
朱姫は、またもや、舌を宝玉の敏感な部分に這わせた。
宝玉の腰が跳ねあがる。
沙那と孫空女も、それぞれに乳首とその周りを舐め回している。
「い、いく……いくわっ──。い、いかせて、朱姫──。お、お願い──」
宝玉の乱れが激しくなった。
「いっちゃだめです。勝手にいかないと、もう一度、言ってください、宝玉様」
朱姫は、舌で宝玉の肉芽の皮を巧みに剥いてから、顔をあげて言った。
「……んんっ――。か、勝手に……い、いかないわ……。で、でも――あ、ああ、あああっ――、だめえっ……い、いくの……いくわあ――。もう、いくのよ――」
「まだ、早いですよ。後で、もっと気持ちよくしてさしあげます。いまは、いっちゃだめです。さあ、歯を食い縛って我慢してください、宝玉様」
朱姫は強い口調で言った。
宝玉は、言われるまま、歯を食い縛って耐えている。
そして、胸と股間に同時に受ける愛撫から気持ちを逃れさせようとして、宝玉は激しく顔を左右に振っている。
こんなに可愛らしい宝玄仙は、初めて見た。
いや……。これは、宝玉か……。
そして、宝玉の全身の震えが激しくなる。
これ以上の責めは、宝玉を絶頂に導いてしまう。
朱姫は、宝玉の股間から口を離して、目で沙那と孫空女に合図した。。
沙那と孫空女のふたりが、宝玉の身体から口を離す。
「順番に、あたしたちも脱ぎましょう……。だけど、宝玉様の熱が冷めないように、愛撫も続けましょう」
沙那が服を脱ぎ始める。
朱姫と孫空女は、宝玉への愛撫を再開した。
そして、沙那があっという間に全裸になると、再び宝玉の唇に自分の唇を合わせていきた。
次は朱姫もまた、服を脱ぐ。
服を脱ぐと、孫空女と交替して、宝玉の胸を舐め回す。
しばらくすると、裸体になった孫空女が戻る。
孫空女は沙那と交代をして、宝玉に口づけをして唾液を吸い取っている。
寝台はひとつだ。
その周りに、四人の衣類が散乱している。
代わる代わる宝玉の口をまた攻撃する。
しばらくは、身体への愛撫はしない。
絶頂寸前だった宝玉の呼吸がだんだんと落ち着きを取り戻す。
そろそろいいだろう……。
朱姫は、すでに勃起している宝玉の肉芽に『女淫輪』を嵌めた。
「い、いいい、いぐうううっ――」
『女淫輪』が宝玉の肉芽の根元を絞めた途端、あっという間に宝玉は絶頂してしまって、大量の淫液を股間から迸らせた。
「あらら、いっちゃたんですね、宝玉様……。いっちゃだめだって、言ったじゃないですか」
朱姫は、宝玉の身体を起こして、背中に回ると、宝玉の身体を背後から抱くようにして、両膝を下から持って引きあげた。
沙那に向かって小さく頷く。沙那は妖艶な笑みを浮かべると、荷物の中から油紙の袋を取り出した。
「な、なにするの?」
宝玉が喘ぐ。
「はしたない宝玉様に罰です」
沙那がその油紙の袋から、一個の首輪を取り出した。
「そ、それは……『道術封じの首輪』……」
宝玄仙も宝玉も、それを身体につけられると、魔道が一切遣えなくなる。
「それだけじゃないですよ。こんなものも、実は隠して持っていたんです」
沙那がさらに油紙を包んだ、数本の黒い紐を取りだす。
宝玉の目が大きく見開かれた。
「そ、それは、
宝玉が驚愕している。
朱姫はよく知らないが、御影というのは、宝玄仙の天敵のような元法師であり、一度宝玄仙が罠にかけて処刑されて死んだが、魂の欠片の施術によって生き返り、旅の途中で仕返しにきたことがあるのだそうだ。
そのときに、その御影が使っていたのが、宝玄仙の霊気を消失させて道術を封じるだけでなく、宝玄仙を動けなくしてしまう不思議な黒い布らしい。
そのときも、御影のその布に宝玄仙は追い詰められたらしいが、沙那はこっそりとそれを隠し持っていて、いつか使うこともあるだろうと、数本の紐状に加工して、隠していたのだそうだ。
よくも、これまで見つからなかったと思う。
「もちろん、宝玉様や宝玄仙様に、いつか仕返しをするつもりだからですよ。今夜はこれを使ってさしあげます」
沙那が宝玉の首に軽く、黒い紐をひと巻きした。
それだけで宝玉の身体からあっというまに霊気が消失したのが、朱姫にはわかった。
凄い霊布だ。
それでも、霊気の高い宝玄仙の身体なので、少しずつは吸収しはじめる。
だが、道術が遣えるほど霊気が溜まるのはしばらくかかるはずだ。
沙那が、宝玉の首に巻きついた黒い布の端に宝玉の手首を結んだ。
反対側も同じようにする。
宝玉は、首をひと巻きした布の両端に手首を結ばれて動けなくなった。
「ああ……これ、どういうこと……」
宝玉が身体をくねらせた。
だが、両手は首の横に置かれたままぴくりとも動かないようだ。
朱姫は、宝玉の膝を抱える自分の手に力を入れた。
宝玉の腰が朱姫の小さな身体に抱えられて浮きあがる。
「じゃあ、ご主人様、これを試すね」
孫空女が、横の卓から小さな木の板を手に取った。
宝玉が、道術を遣えない沙那や孫空女にも『女淫輪』を動かすことができるようにわざわざ作ったもの操作盤であり、木の板には丸と三角の絵が描かれている。
三角を触れば『女淫輪』は振動を始める。
また、三角の底辺だとほんの微かな動きで、指を頂点に近づければだんだんと振動が大きくなる。
三角の頂点に触れると、『女淫輪』は最大限の振動だ。
丸に触れると、振動は停止する。
そう教えてもらっている。
孫空女が板を使って、宝玉の肉芽の根元に食い込んでいる『女淫輪』を操作した。
宝玉の身体が跳ねあがり、激しく喘ぎ始める。
「ひゃあぁぁ――」
宝玉が大きな声をあげて、身体を仰け反らせた。
しかし、奇妙なくらいに首から上は動かない。
脱力するのではなく、動かせないのだ。
それが、あの黒い布を巻かれたときの宝玉や宝玄仙への効果みたいだ。
朱姫には、宝玄仙の身体の中の大きな霊気が固定されしまい、それが身体の動きを封じてしまっているように感じた。
「んああぁ……い、いひいっ……い、いくうっ……ほおっ――うううっ――いぐううっ」
孫空女が板に指をやっている。
だんだんと振動を大きくしているのだろう。
宝玉がよがり狂っている。
再び高みに昇りつめたのがわかる。
さらに、沙那が無防備な宝玉の乳首に舌を這わせ始めた。
宝玉の乱れが大きなものになる。
「宝玉様、いっていいですよ……」
朱姫は宝玉を抱え持ちながら言った。
そして、孫空女に目配せをした。
孫空女がにこりと頷く。
「うん……。い、いくうっ――いくっ、いくうっ――」
宝玉は大きな声をあげて、身体を硬直させる。
しかし、その瞬間に孫空女が、板に指を伸ばして『女淫輪』を停止させた。
同時に沙那も舌を宝玉の胸から離している。
「ああ……ひ、ひどい……あんたたち、ひどいわあっ」
絶頂寸前でお預けをくらった宝玉が泣き叫んだ。
「宝玉様、いってもいいんですよ。いかないんですか?」
朱姫はささやいた。
「そうですよ。遠慮なく、いってください。わたしたち、じっと見てますよ」
沙那が指で宝玉の胸の突起を押した。宝玉の身体は一瞬跳ねたが、沙那の指がすぐに離れたので、それで終わった。
「い、いけるわけないじゃないの──。ひ、ひどいわ、あんたたち──」
宝玉が切なそうに腰を振った。
宝玉が絶頂寸前なのはわかっている。
あと少しの刺激さえあれば、感じやすい宝玉はあっという間に絶頂に達する。
しかし、その少しの刺激を誰も与えない。
朱姫は宝玉の膝を抱えて股間を曝け出させているだけ……。
沙那と孫空女はそれを眺めているだけ……。
「ふふふ、これ、動かして欲しいかい、宝玉様?」
孫空女が『女淫輪』を動かすための板を宝玉の顔の前にかざす。
「うん、動かして、孫空女。い、いきたいのよ。もう一度、いきたいのよ。このままじゃあ、いやよ」
「じゃあ、自分で動かしてみたら」
孫空女が、宝玉の顔に板を突きつけた。
「……じ、自分でって……どういうこと?」
宝玉の両手は、黒犬ので括られていて、動かすことができない。
「舌があるじゃないですか。ほら、孫姉さんは、宝玉様の舌が届くところに、板を置いてくれているんですよ」
朱姫が耳元で言った。
宝玉が板に舌を伸ばす。
首に黒い『能力封じの布』をひと巻きされている宝玉は、首を前に出すことはできない。
出すことができるのは舌だけだ。
宝玉は懸命に舌を伸ばしている。
孫空女も意地が悪い。
舌が当たるか、当たらないかのぎりぎりを見定めて、板を差し出している。
あとほんの少し。ほとんど皮一枚分だろう。
それが届かない。
「頑張ってください。もう少しですよ、宝玉様」
沙那がそう言いながら、限界まで伸びている宝玉の舌を沙那の指で愛撫し始めた。
舌を指でなぶられるという行為に、宝玉の顔が羞恥に染まりはじめる。
それとともに、宝玉の肌はますます熱くなっていく。
宝玉に密着している朱姫には、それがわかる。
宝玉は与えられる恥辱に反応している。
欲情しているのだ。
恥辱を与えれば与えるほど、宝玉の淫情は深くなる。
沙那が宝玉の舌を掴んで、ぐいと前に出した。
舌先が板に触れた。
宝玉の股間の『振動片』が振動を始める。
「いいいっ――。いくわあっ……いくわっ……いいでしょう? いってもいいでしょう?」
肉芽を跳ねる『振動片』の刺激に、再び宝玉が激しく悶えはじめる。
「もちろん、いっていいですよ、宝玉様。いつだって、いっていいんです」
朱姫はささやいた。
宝玉は、眉間にしわを寄せて小鼻を拡げきっている。
女の悦びに打ち震えている宝玉の顔は、同性の朱姫から見てもうっとりするほどの美しさだった。
「いっていいんだよ、宝玉様」
孫空女が、沙那に板を手渡した。
「ええ、そうです――。もっとも、いけたらの話ですけど……」
沙那は、板を操作して『振動片』を停止させてしまった。
「ああっ、ひどいわああ、三人とも、ひどいったらあっ」
またしても絶頂寸前で刺激をとめられた宝玉は泣き喚いた。
同じことを五回繰り返した。
宝玉は半狂乱になった。
「さあ、そろそろ、お尻比べを始めましょうよ」
徹底的な焦らし責めの挙句、ついに絶頂をさせてもらえなかった虚ろな表情の宝玉に沙那が告げる。
淫情にどっぷりと浸かっている宝玉が、荒い息をしながら、呆けた表情を沙那に向けた。