※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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123 甲種奴隷の序列

 四度目の浣腸液を注がれた直後、離れた場所から大きな泣き声が聞こえた。

 それから引き起こった喧騒を孫空女は、別の世界の出来事のように感じていた。

 

 そして、鹿力から、排便をしていいという声がかかった。

 孫空女は、張りつめていた全身の力を抜き、眼をつぶったまま羞恥を晒した。

 排泄物が大量の浣腸液とともに、地面に噴き落ちていった。

 

 脚を開いた前屈の姿勢は、まだ解放してもらえない。

 解放してもらったのは、兵によって水で身体を洗われてからだ。

 

 身体が解放され、やっと顔をあげたとき、女囚は五人になっていた。

 こっちの三人は全員いる。

 向こうは、紅夏女という女ともうひとりの娘の法師だけになっていた。

 

 浣腸試練によって、淘汰された娘の姿がないところを見ると、さっきの穴に放り込まれたのかもしれない。穴はもう埋まっていた。

 

「……孫空女、なにがあっても耐えておくれ」

 

 宝玄仙が近寄って囁いた。

 

「わ、わかっているよ、ご主人様も……。きっと、沙那が……」

 

 孫空女が返すと、宝玄仙は小さく頷いた。

 きっと助けは来る。

 それまで耐えるしかない。

 

「最後の試練だ。ここでも最下位の者は死ぬ」

 

 また、五人が三人の前に並べられる。

 手首と足首につけられた黒い帯のような刺青のせいだというのはわかる。これにより、手足のすべてが自由にされてしまう。

 逆らいようがないのだ。

 いまの段階では、逃亡どころか、抵抗のしようもない。

 抵抗の意思さえ封じられている。

 

 そして、首に嵌められた革の首輪――。

 連中が指一本鳴らすだけで、革の首輪は絞まっていき死んでしまう。つまりは、生殺与奪のすべてを虎力(こりき)、鹿力(かりき)、羊力(ようりき)の三人に握られているということだ。

 

 五人の全裸の女が肩幅に脚を拡げて立たされた。手は背中でくっついて離れなくなった。

 その五人の女の前に、兵が、またひとりずつ立つ。

 

「今度は、膣の締め具合の試練だ。これから、お前たちの女陰に、これを咥えさせる……」

 

 虎力がそう説明すると、五人の前に、一本ずつの張形が示される。

 その張形は黒い色をしていて、両側が怒張した男根のかたちになっていて、軽く反り返っている。

 双頭の張形だ。

 どういう使い方をするのかは知っている。

 以前、宝玄仙に使われたことがある。

 あれを女の道具に受け入れる。

 すると股間から男根が生えたようになるのだ。

 

「……合図をしたら、股間で絞めあげろ。一定以上の力で絞めあげたら、前の部分から白い液が飛び出す。一番、遅かった者は、また死ぬことになる」

 

 次から次へとふざけたことをやらせるものだと思った。

 

「……百数える時間待つ。それまでに、張形を受け入れられるように、ほとを濡らせ。濡れていようと、濡れてなかろうと、百かぞえ終われば、容赦なく突き挿す」

 

 虎力がそう言うと、背中側で張りついていた両手が離れた。

 孫空女は、悪態をつきたいのを耐えながら、自分の股間に触れた。

 一番、気持ちいい場所を探して擦る。

 両隣は宝玄仙と七星だ。

 ふたりとも赤い顔をして自慰を始めている。

 

「擦り過ぎて、自分で、いっちまうんじゃねえぞ。張形が受け入れるようになるまで濡れせばいいんだからな」

 

 羊力がはやし立てた。

 いつの間にか、もう、周りは関係する兵だけではなく、多くの兵が集まっていた。

 彼らが、羊力の揶揄にどっと笑う。孫空女は歯噛みした。

 

「……残り、九十……」

 

 鹿力が叫んだ。

 

「ま、待ってください。わ、わたしはともかく、貂蝉(ちょうせん)は生娘なんです。無理です、そんなの」

 

 紅夏女が叫んだ。

 

「心配はいらん。力ずくで、ねじ込んでやる。だから、少しでも痛くないように、擦ればいい」

 

 虎力だ。

 

「そ、そんな――。ご、後生です」

 

 叫んだのは紅夏女(こうなつじょ)という女法師で、貂蝉というのは、ひとりだけ残っている彼女の連れの巫女の名のようだ。

 大声で泣いている声がするのがその貂蝉という娘なのだろう。

 助けてやりたいが、どうしようもない。

 いまは、自分のことと、宝玄仙のことしか考えられない。

 

「残り、八十……」

 

 鹿力が数えた。

 

「お、お願いです、虎力様――。お願いです、鹿力様、羊力様」

 

 紅夏女は、まだ叫んでいる。貂蝉の声はますます大きくなる。

 

「残り、七十……」

 

 もう聞きたくない。

 孫空女は、ひたすら自慰に没頭した。

 それで彼女たちの悲痛な叫びを打ち消そうと思った。

 

 宝玄仙を護ることだけ考えろ──。

 自分に言い聞かせる。

 宝玄仙はまず、脱落しない。

 だが、ここで自分が脱落したら、宝玄仙がひとりになってしまう。

 肉芽を二本の指で挟み、前後左右に動かす。

 身体が熱くなる。空いている手で乳首も摘まんだ。こねまわす。

 すでに身体は熱い。

 股間を触っている指の間から、水の音も聞こえてくる。

 もう、受け入れ態勢は整っている。

 身体に痺れるような快感が拡がる。

 脚が小刻みな震えを始め出す。

 

「残り、十……九……八……」

 

 兵の合唱が始まる。

 

「……二……一」

 

「よし、始め」

 

 虎力の声――。

 次の瞬間、両手が、また背中に回る。股間に張形が無造作に突き挿された。

 

「ああっ……」

 

 孫空女は声をあげた。

 予想に反して、貫かれた張形が蠕動運動を始めたのだ。

 意地悪いやり方だ。

 張形を受ける前に自慰をさせたのは、濡れやすくするためだけではなく、この張形で達しやすくするためでもあったようだ。

 自分で燃えあがらせておいた女陰に、激しく振動する張形を受ければ、昇りつめやすくなる。

 乾いた膣で道具を受け入れるのが怖くて、淫液をできるだけ溢れさせておこうとしたほど、限界に近い身体で張形を受けることになったのだ。

 

 受けたくない快感が全身を貫く。

 だが我に返って、挿入されたものを締めつけた。

 歓声があがった。

 

 横目で、宝玄仙が見事に白濁液を前側の張形から出したのだとわかった。

 全身に汗をかいている。

 

 また、歓声――。

 今度は、七星だ。

 

 孫空女も膣に力を入れる。

 だが、そんなことを孫空女はやったことがない。

 ついつい、暴れ回る張形に気を取られてしまう。

 

 とにかく、締めつける。

 するとなにかがやってくる。

 あっという間に追い詰められる。

 駄目だ。締めなければ――。

 

「おい、お前、いきそうなのか? そんな競争じゃないぞ。締めるんだぞ」

 

 眼の前の兵が孫空女に、揶揄するように言った。

 その言葉で、孫空女の中のなにかが弾けた。

 次の瞬間、がくがくと腰を動かして絶頂していた。

 それと同時に、前の部分からもの凄い勢いで白濁液が飛び出すのが見えた。

 あまりにも勢いが凄くて、ほとんど、虎力の座っている椅子の直前まで跳んでいた。

 

 見物の兵が拍手をして歓んだ。

 あまりの羞恥で眼の前が暗くなるような気がした。

 それで、気がついた。

 紅夏女と貂蝉はどうなったのか?

 視線をそちらに移動する。

 

「……貂蝉、早く、締めあげて――」

 

 紅夏女が泣きながら言っている。

 その向こうに貂蝉が見えるが、どうやら締めるどころか、立っていることもできずに前のめりに倒れているようだ。

 大きく開いた脚に微かに破瓜の血が流れ落ちているのも見えた。

 

「ちょ、貂蝉、お願い──」

 

 紅夏女の声――。

 どうやら、紅夏女は張形を締めようとはしていないようだ。

 貂蝉に先に成功させて、自分が死のうとしている。

 だが、貂蝉はそれどころじゃない。

 あれでは、もう無理だ……。

 

「よし、貂蝉はもういい。抜いてやれ」

 

 虎力が言った。

 

「そ、そんな……。もう少し――。もう少し、待って……。お、お願います――」

 

 紅夏女が泣きながら叫んだ。

 

「待っても無駄だ……。だが、紅夏女、お前の想いに免じて、貂蝉が助かる機会をやろう。お前は、貂蝉に勝ちを譲って、自分が犠牲になるつもりのようだが、いまから五十数える。その間にお前が成功してみせろ。そうすれば、貂蝉は助ける。だが、失敗すれば貂蝉は殺す」

 

 その言葉に、紅夏女が真っ赤な顔をして膣を締め始めた。

 だが、締めることで張形の振動の快感を受けてしまう。

 孫空女もそれで苦しんだのだ。

 

「残り、四十……」

 

 紅夏女が苦しそうに上気している。

 あれは快感に溺れそうな表情だ。

 全身が紅くなり、もう、脂汗で濡れている。

 

「残り、三十……」

 

 兵の合唱が始まる。

 

「紅夏女、肛門に指を挿すんだ。前の張形じゃない。肛門の指を締めあげな――」

 

 宝玄仙が大きな声をあげた。

 紅夏女が、自分の肛門に指を挿した。

 

「声を出せ、紅夏女。叫ぶんだ。力の限り叫べ――。恥を捨てろ──。貂蝉のためだ──」

 

 宝玄仙が声をあげた。

 

「うわあああ――」

 

 紅夏女が大声を出した。

 彼女が女陰に咥えている張形から白濁液が飛び出す。

 兵の数える数字は、残り八だった。

 紅夏女が、がっくりと腰を落とした。

 

「……約束だ。命だけは助けてやる、貂蝉……。ただし、お前は乙種奴隷だ。乙種の囚人服をつけて、奴隷小屋に連れていかせる。奴隷を管理する監督兵がいるから、後はそれに従え――。ほかの者は、取りあえず、甲種だ。これから、甲種の囚人服を渡す」

 

 虎力が言った。

 手足は自由になったが、四人とも脱力していた。

 その間に、貂蝉は例の黄色い布を腰に巻かれて、どこかに連れていかれた。

 

「……さて、そろそろ、休んだだろう。囚人服を着させてやろう。立て――」

 

 虎力がそう言うと同時に、また、無理矢理に身体を操られる。

 身体が起きあがり、脚が拡がった。

 両腕は、水平の横に真っ直ぐに伸びる。

 宝玄仙、七星、紅夏女も同じ格好になっている。

 

「俺たちが、甲種奴隷の囚人服を着せてやるぞ。甲種奴隷は、基本的に俺たちの三人の世話だ。だから、俺たちが気に入らなければ、労働奴隷の乙種か、それとも、屠殺用の丙種に落ちる。まあ、せいぜい、気に入られ続けるようにすることだな」

 

「お前らに奉仕するくらいなら、乙種でいい。あたしは働くよ」

 

 孫空女は言った。

 だが、悪態をついても、全裸で両手両足を大きく横に拡げた姿では、いかにも情けない。

 虎力たちも、にやついている。それが悔しい。

 

「だが、いき顔は可愛らしかったぞ。その強気の姿が、いくときは可愛い女になるのはよかったぞ、孫空女。女には、いくときに可愛い顔になる女と、醜い顔になる女がいる。お前は、間違いなく、可愛い顔だ」

 

 羊力がからかう。

 恥ずかしさに頭に血がのぼる。

 口惜しくて、俯いたまま、力一杯に唇を噛んだ。

 いつか、あいつらの首を絞めてやる。

 そう心に決めた。

 

「な、なにさ、それは――?」

 

 横で、同じように両手両足を拡げている七星が叫んだ。

 孫空女は、顔をあげた。

 そして、羊力が手に持っている“もの”を見た。

 

「そ、それはなんだよ――」

 

 孫空女も同じように叫んでしまった。

 羊力が持っているのは、手首から先の人間の手だ。

 だが、色が真っ赤であることで、本物ではないことがわかる。

 しかし、色以外は、まさに人間の手そのものだ。

 それを四個持っている。

 

「なんだと言われてもな、孫空女、七星。これは、お前たちの囚人服だ」

 

 羊力が、抱えている四個の手のうち、二個を孫空女の乳房に近づけた。

 

「や、やああ――。やだ、やだ、やだよう」

 

 孫空女は声をあげた。

 絶対に淫具だ。

 孫空女は動かない身体を懸命に揺すって、避けようとした。

 しかし、羊力は、容赦なく、二本の「手」を孫空女のふたつの乳房をちょうど背中から人間が抱くように、孫空女の乳房の上に置いた。

 人間の肌そっくりの感触の淫具が孫空女の乳房を包む。

 しかも、ぐいと揉みあげた。

 

「ああっ……」

 

 孫空女は思わず声をあげてしまった。

 まるでふたつの手で乳房を揉みあげられたようだ。

 しかも、乳首はちょうど二本の指に挟むようになっていて、そこだけは、指というよりは、人間の舌のような肌触りだ。

 思わず、荒い息をしてしまう。

 

「次は股間だ……」

 

 羊力は、いったん下に置いていた「手」を孫空女の股間に当てがう。

 

「わ、わかったから、ゆ、許して。は、裸でいい。素っ裸で過ごすから……」

 

 吸い付くような乳房に伝わる感触に、すでに孫空女は音をあげかけていた。

 そんなもんを股間に置かれるのは怖ろしい。

 

「遠慮するな。一度、これを装着されると、病みつきになるぞ」

 

 しかし、大きく拡げた孫空女の股間は逃げようがない。

 「手」が股間に置かれる。

 今度は大きく拡げていた手のひらが、握り拳をつくるように丸まった。

 そして、手が股間を包むように丸まった。

 それだけじゃない。

 まるで生きているように、孫空女の敏感な肉芽を探し当て、ゆっくりと皮を剥きながら親指と薬指の部分で身の部分を挟んだのだ。

 

 孫空女は悲鳴をあげた。

 さらに、中指と人差し指が、女陰の穴に入り込む。

 入り込んだ指は、指の形から孫空女の膣のかたちに密着するように形を変化させている。

 

「ひいっ、な、なんだい、これ──」

 

 圧迫される。

 膣の中で大きくなっているのだ。

 そして、奥の奥にと進んでくる。

 やがて、子宮の直前までぴったり孫空女の女淫を埋めた。

 孫空女は泣き声をあげた。

 

「あとひとつだ……」

 

 羊力が残りの「手」を持って孫空女の背後に回った。

 孫空女は恐怖した。

 もうひとつの「手」が孫空女の身体になにをするかが容易に予想できる。

 

「も、もう嫌だよ……。そこだけは許して……」

 

 しかし、孫空女の哀願を無視して、孫空女の肛門の上に「手」が置かれた。

 まさに人間の手と同じものが孫空女のお尻に張りつく。

 そして、指の一本をどんどん肛門の中に入れてくる。

 

「……やだよう。入ってくる――。中に入ってくる……」

 

 肛門に挿入してきた指が膣の中のものと同じように、肛門の中で男根と同じ形に変化する。

 

「あくうっ――」

 

 孫空女は嬌声をあげた。

 

「終わりだ。これは、俺たちが外してやらなければ、勝手に外れることはねえ。俺たちが、お前を抱くときには、邪魔にならないように避けるし、俺たちがお前の相手をしないときには、お前の相手をその手がしてくれる。嬉しいだろう」

 

 羊力が孫空女の無防備なお尻を叩いた。

 すると、四肢を拘束していた術が解けて、手足が自由になる。

 孫空女は、その場に崩れ落ちた。

 

 しかし、その動きで、実を持っている指で刺激を受けてしまい、孫空女は声をあげてしまった。

 思わず股間を手で押さえようとした。

 しかし、その次の瞬間、まるで自分の手が意思を失ったように、だらりと身体の横に落ちた。

 

「は、は、は、それは首輪と同じように、お前は触ることができない。触ろうとすれば、手は動かなくなる」

 

「も、もう、勘弁してよお……」

 

 孫空女は泣き声をあげた。身体に張りつている「手」は、まさに人間の手の感触だ。それに敏感な部分を包まれたまま、生活などできるわけがない。

 

「孫空女、この囚人服に音をあげるのは、まだ、早いぞ――。これを見てみろ」

 

 孫空女は顔をあげた。

 羊力が、孫空女に向かって、手で胸を揉むような仕草をした。

 

「ひゃ、ひゃあ、ああっ……」

 

 乳房に張りついた「手」が、孫空女の胸を揉み始めた。

 乳首には指でありながら人間の舌で舐めあげられる感触――。

 たちまちに、孫空女は感極まった。

 

「ほう、敏感だな、もういきそうなのか、孫空女――。見かけによらず、刺激に弱いんだな。なかなかにいい女だ。これは拾い物だったか?」

 

「い、いくもんか……」

 

 孫空女は歯を食いしばった。

 だが、肉芽をつままれたまま揉まれる乳房と乳首の刺激が、峻烈な快感となって孫空女を襲う。

 

「ほら、次はこれだ……」

 

 羊力の声がした。

 すると、股間の手が動き始めた。

 股間を包む指に肉芽を振動させる。

 それとともに、女陰に挿入している指が上下左右に動く。

 乳房も動き続ける。

 

 もう、耐えることなど不可能だ。

 孫空女は声をあげていた。

 達してしまったのだ――。

 

「やっぱり、お前のいき顔はいいな。気に入ったぜ、孫空女」

 

 羊力が笑った。

 

「も、もういった……。達したよ……。や、やめてぇ――」

 

 それでも手は動くのをやめない。

 胸に乳首、肉芽に女陰――。

 すべてが同時に孫空女を襲い続ける。

 

「なにが、やめてだ。まだ、途中じゃねえか」

 

 羊力が笑いながら言った。

 そして、ついに、肛門に入っているものも動き始めた。

 孫空女は、腰を大きく動かして、またもや絶頂をしてしまっていた。

 

「さすがに、同時にやられるとひとたまりはないようだな。次は、一箇所ずつにしてやろう。胸、股間、尻――。順番にひとつずつしてやる。だから、いかないように訓練だ。それじゃあ、生活にならないだろう、孫空女」

 

 羊力が言った。

 

「順番って……」

 

「お前たちの囚人服である「手」は、俺たちが特に命じない限り、常にゆっくりとどこかが動いている。だから、馴れないとな」

 

 冗談じゃない。こんなの我慢できるわけがない。

 そう思った。

 そして、また、快楽の奔流がやってくる。

 一度、燃えあがった身体は、もう歯止めが効かなくなっているようだ。

 

 股間と尻の「手」の動きはとまったが胸は動き続ける。

 孫空女は、もう息も絶え絶えにうずくまったままでいた。

 

「さあ、ほかの三人にも、この囚人服の効果がわかっただろう。羊力、鹿力。他の囚人にも愉しんでもらえ」

 

 虎力の声を聞きながら、孫空女は今度は胸だけで達しようとしていた。

 

「……その囚人服を着たら、全員、宿舎に移動だ。通常、甲種奴隷は、特別宿舎で生活だ。食べ物も飲み物も常に食べ放題だ。いい寝台で休めるし、温かく過ごすこともできる。乙種に比べれば、夢のような生活だぞ。だが、今夜は、初日だ。俺たち、三人が、お前たちの腰が動かなくなるまで相手してやるぜ」

 

 羊力が大きな声をあげている。

 その声を聞きながら、孫空女は、身体を仰け反らせて、もう、三度目の絶頂の声をあげていた。

 

「……いずれにしても、羊力──。この四人はいいな。よし、思い切って、一番奴隷の金楊凛(きんようりん)以外のいままでの甲種は処分しろ。甲種は五人もいれば十分だろう。多すぎてもよくない」

 

「わかったぜ、兄者」

 

 虎力と羊力が会話している。

 しかし、孫空女の頭に入って来ない。

 

「んはあああっ」

 

 そして、三度目の絶頂をして悶絶した。

 それでも、終わらない、

 終わらないのだ。

 「手」による愛撫は続く。

 だんだんと孫空女の身体を覚えるのが、だんだんと孫空女の弱い部分を集中的に刺激をしてくる。

 孫空女はまたもや、身体の弓なりにした。

 

「新しい序列は、引き続き、金楊凛が一番……。二番は七星とやら、三番は孫空女──。四番は紅夏女……。その宝玄仙は五番甲種だ」

 

 虎力の声──。

 

「五番は宝玄仙か……。五番は俺の椅子でもある。しっかりと、椅子が務まるように調教してやるぞ」

 

 鹿力の酷薄な声が辛うじて聞こえた。

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