※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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155 女三蔵の女体講座

 孫空女は白目を剥いて気を失ったようだ。

 朱姫から受けた張形による尻責めで、尻を高く掲げた態勢のまま、口から涎を垂れ流したまま、動かなくなっている。

 朱姫が、孫空女の尻に埋まっている魔具の振動を道術でとめたのがわかった。

 だが、孫空女が、勝手に張形を抜くことができないようにも術をかけ直したようだ。

 

「ご主人様、孫姉さんに、あたしの服を着せますので、孫姉さんの拘束を外してもらっていいですか?」

 

 朱姫が、宝玄仙に言った。

 

「そらよ」

 

 宝玄仙が道術を送ると、気を失っている孫空女の『拘束環』が音を立てて外れた。

 

「さて、お前たちも、そろそろ達したいかい?」

 

 宝玄仙は、両脇のふたりに声をかける。

 

「……い、いかせてください」

 

「あ、あたいも……もう、苦しい……」

 

 このふたりも、孫空女と同じように、うつ伏せで尻を高く上げさせている。

 両腕は背中で畳んで『魔縄』で、両手首と二の腕を緊縛し、乳房を上下に挟むように絞って拘束している。

 そのふたりを寝台に胡坐をかいた宝玄仙の両脇に並べていた。そして、ふたりの女陰には、お尻側から宝玄仙の左右の人差し指が深々と突き挿さっている。

 

 孫空女と違うのは、一度もいかせないように、ずっと宝玄仙の指責めを受けさせていることだ。

 宝玄仙にかかれば、指一本で、いかせることも、焦らすことも思いのままだ。

 もう一刻(約一時間)近くも、ゆっくりとした動作で指を動かし続けている。

 いくような刺激じゃないが、さすがにこれだけの長い時間を指でなぶられれば疼きが爆発しそうになっているだろう。

 

 それでも、動くなと命令しているので、ふたりとも腰を左右に震わせながら耐え続けている。

 このふたりを比べると、やはり、沙那の方が快感を受けやすい身体になっているようだ。

 沙那は、指を入れて動かすとほんの少しの刺激で一気に快感を爆発させそうになる。

 だから、すぐに沙那の女陰に入れた指は、挿しているだけでとまっていることが多い。

 

 なにしろ、宝玄仙が二年近く調教して開発してやった身体だ。

 身体のどこを刺激しても、沙那はあっという間に淫乱に腰を激しく震わせる。

 それに比べれば、七星はまだまだだ。調教も身体の開発も不十分だ。

 

「ところで、お前たち――。お前たちは、女の身体についてどのくらい知っているんだい?」

 

「ど、どのくらいって……」

 

 うつぶせの沙那が甘い息を吐き出しながら言った。

 

「沙那は、自慰も知らなかった未通女だったんじゃないか。お前については、このわたしが教えた以外のことを知らないのはわかっているよ――。七星、お前は?」

 

 宝玄仙は、七星の女陰に挿さっている指の動きを少し強くした。

 

「ああっ――。あ、あたいは……け、経験は――ひっ、ひい……そ、それなりに――」

 

「経験なんて訊いちゃいないよ。どれくらい女の身体のことを知っているかと訊ねているんだよ。例えば、わたしは、道術や淫具なんて遣わなくても、お前たちを自在にいかせてやることができる。お前にはできるかい、七星?」

 

「そ、そりゃあ――」

 

 七星が、あげた腰をうねうねとくねらせながら応じた。

 

「じゃあ、こういうことはできるかい? 女をあっという間に絶頂させる指の技さ」

 

 宝玄仙は、七星の女陰に挿している指を急に左右に動かした。

 横の動きだ。

 それを小刻みに……強く、弱く、強く……弱くと交互に繰り返す。

 

「はぐっ、あひっ――、ぐっ――」

 

 宝玄仙の指に七星の膣襞から出る粘膜がまつわりつく。

 さらに、そこをくすぐるように次第に激しく左右に振る。

 

「あひいいいっ――」

 

 びっくりするような大きな声をあげて、七星が達した。

 

「……はあ、はあ……。い、いまの……なに……?」

 

 七星が驚いたような口調で言った。

 

「ずっと刺激されていたとはいえ、快感があがってから絶頂まであっという間だったろう、七星? こういうことはできるかと訊いたんだよ」

 

 宝玄仙の指は、まだ、七星の女陰に挿さったままだ。

 達したばかりの七星の膣は、ひくひくと動き、溢れ出た汁でびっしょりと濡れている。

 

「い、いや……。あ、あたいは……」

 

「本来は、女の膣というのは感覚器官じゃない。産道だからね。だから、膣そのものは、本当は、そんなには感じないんだよ。ここに神経がたくさん通っていたら、痛みが激しくなりすぎて、赤ん坊は産めないからね。むしろ、膣そのものは、女の身体のうちで、一番鈍感な場所と言っていい――。そういう知識があるかと、訊いているんだよ」

 

「男については、多分……、大抵……。で、でも女は……」

 

 七星は言った。

 まだ、絶頂の余韻に酔っているような声だ。

 七星は、男との経験が多く、性の技もそれなりに持っている。

 だが、宝玄仙の見たところ、深いところまでの性の知識と体験はしていない。

 それが証拠に、七星の身体は、女としてはまだまだ未開発だ。

 身体だけであれば、性の知識のない沙那の身体の方が、七星よりもずっと発展している。

 

「女が膣で本当の快感を得るためには、長い時間をかけた開発が必要なんだよ。もっとも、ところどころに、敏感な場所は眠っているから、さっきみたいに、やり方によっては、短い時間で昇天させることも可能だけどね――。いいだろう、今夜は、女の身体のことを少し教えてやるよ。よし、じゃあ、もう、身体を起こしていい、七星」

 

 七星の身体を拘束していた『魔縄』を道術で解いた。

 七星は、腕をさすりながら、身体を起こす。

 

「あ、あの……わ、わたしは……?」

 

 沙那が腰を震わせている。

 

「お前は、これから始める性技講義の教材だよ、沙那」

 

「そ、そんな……」

 

「いいから、今度は、身体を仰向けにして、膝を立てて、股を開くんだ」

 

 宝玄仙は、沙那の女陰から指を抜いた。

 やっと指責めから解放された沙那が、だるそうに拘束された身体を起こして、仰向けになる。

 そして、躊躇いのような仕草を見せながらも、命じられたとおりに膝を立てて、脚を左右に開く。

 沙那のびしょびしょに濡れた股間が曝け出される。

 

「お前とは違って、沙那は、わたしが開発しきっている。玩具としては最高級品だけど、一般の女の身体を知るためには、不向きかもしれないね。まあ、仕方ないさ――。沙那、いつものように感じまくるんじゃなくて、普通の女のように慎みをもって感じておくれよ」

 

「わ、わたしは、普通です――」

 

 沙那が抗議の声をあげる。

 

「なにが普通なものかい。お前みたいな淫乱な身体はないんだよ。まだ、自覚がないのかい」

 

 宝玄仙は呆れた。

 

「だ、だって……、わ、わたしは、普通です……」

 

 沙那がそう言って、泣きそうな顔になる。

 

「わかったよ。じゃあ、普通でいいから、できるだけ我慢してごらん」

 

 宝玄仙はそう言って、七星を沙那の股の間に向かい合うように座らせ、自分は、寝台を降りて、椅子を横に運び、そこに座った。

 

「膣の入り口部分の上側の性感帯は知っているかい、七星? ざらざらした感触があるところさ」

 

「知ってる。そこが気持ちいいっていう女はいるね。でも、あたいには、感じないみたいさ。娼婦仲間でも、そこが気持ちいいっていう女は多くはなかったよ」

 

「だけど、少しはいただろう?」

 

「いたね。その部分で感じることのできる女は、他の部分も感じやすい女が多かったね」

 

「個人差があるし、開発が必要だからね――。さっきも言ったけど、膣の中には、神経は少ないんだ。だから、感じにくいのさ。膣に比べれば、肉芽は千倍、乳首は百倍、肛門は五十倍の感度がある。こいつらについては、尻は開発しきっているから、肛門も肉芽と同じくらいに感じるけどね――。じゃあ、さっき言った場所を沙那で試してごらん。開発の終わった身体というものを体感してみるんだ、七星」

 

「うん」

 

 七星が、沙那の股間に指を入れていく。

 

「あっ、あんっ」

 

 沙那が喉を反らせて小さな声をあげる。

 七星が沙那の女陰に入れた指で、宝玄仙が指摘した場所を押し擦る仕草を始めた。

 

「きゃうううんんんん――」

 

 ほんの数回、七星が擦っただけで、沙那が身体を跳ねあげて達した。

 達すると同時に、尿のようなものも股間から噴き出した。

 

「ほら、沙那、これでも淫乱な身体じゃないと言い張るのかい」

 

「ふ、普通です……。き、きっと……」

 

 口惜しそうな表情の沙那が、上気した顔をこちらから背けるように横に向けた。

 その羞恥に染まった表情に思わず、宝玄仙はほくそ笑んだ。

 

「いや、沙那は、感じやすいね――。まあ、宝玄仙さんの供の三人は、みんな同じだけどね」

 

 七星は言った。

 

「じゃあ、次は、もうひとつの性感帯だ。これは、あまり知られていない。だけど、開発することで、肉芽を凌ぐ性感帯に育つ。沙那については、もう、開発は終わっている。まあ、当人は知らないと思うけどね……」

 

 宝玄仙は、喉の奥で笑った。

 

「そ、そんなぁ……」

 

 沙那が恨めしそうな声を出す。

 

「ほら、七星、沙那の膣の最奥まで指を深く入れて、子宮の入り口近くのこりこりした場所を探して押してみな。激しく刺激するんじゃないよ。じっくりと押す感覚だよ。次は、いっても、指を抜かずに、繰り返し押してごらん。面白いことになるからね」

 

「子宮側の奥だね――。じゃあ、態勢を変えるよ、沙那」

 

 七星が、仰向けになっている沙那の身体を抱えて横抱きにした。

 そして、人差し指ではなく、中指を入れていく。

 

「な、なにが始まるのですか、ご、ご主人様……。こ、怖いです」

 

 沙那が七星の指を感じて、身体を震わせながら言った。

 

「お前が本当に淫乱な身体をしているということを自覚するようなことだよ、沙那。黙って、七星に身を任せるんだ」

 

 七星の指が根元まで入った。沙那の女陰の中で探るように指が動いているのがわかる。

 

「はひいいいっ――」

 

 沙那の鋭い悲鳴が部屋の中に響き渡る。

 七星の指が埋められた沙那の女陰から、再び女の潮が噴きあがり、周囲に撒き散らされた。

 

「うわっ――。なにいまの? なにもしていないよ。ただ、膣の奥の盛りあがった膨らみを押しただけなのに……」

 

 七星が眼を見開いている。

 

「は、はあ……な、なんですか、いま、いまの……」

 

 沙那も七星の腕の中で、達したばかりの身体を波打たせている。

 

「もう一度だよ、七星」

 

 宝玄仙は、七星にそう言った。

 

「う、うん」

 

 七星が返事をして、沙那の女陰に挿ささっている指に力を入れた。

 

「ひいいぃぃぃん――」

 

 沙那の絶叫があがる。

 ぎくんと腰が跳ねあがり、沙那の全身に痙攣が走ったかと思うと、今度は、がくんと力が抜けて、操り人形のように動かなくなる。

 

「はあ……はあ……はあ……。な、なんですか……これ? ど、道術……?」

 

 脱力した沙那が呆けた表情で言った。

 指一本で与えられる連続絶頂に、もう、息も絶え絶えになっている。

 

「凄いねえ。こんな技があるなんて、あたいは知らなかったよ。全部の女がそうなのかい?」

 

「いいや、七星。調教を受けて開発しなければ、膣でこんなに感じたりするようにはならないよ。それに、素質も必要だ。沙那は、もともと、淫乱な素質があったのさ」

 

「ひ、酷いです……。わ、わたしは……」

 

 沙那が前髪を汗で張りつかせた顔をこっちに向けた。

 

「わかった、わかった、お前は淫乱じゃないと言いたいんだろう、沙那? だけど、これでもまだ、そう言えるかい――? 七星、今度は、いいと言うまで、繰り返し連続で押してやりな」

 

「わ、わかったよ」

 

 七星が沙那の女陰の中でまた指を動かし始めた。

 

 効果はたちどころに現れた。

 

「はぐっ――い、いんっ――」

 

 沙那が、いきむような声をあげて即座に気をやる。

 指一本で達した沙那の身体だが、宝玄仙の命令のとおりに、七星はすぐに指で子宮口の圧迫をしているはずだ。

 沙那が、また口を開けて、激しく痙攣する。

 

「ひい――、も、もう、やめてぇ――」

 

 沙那が泣き叫んだ。

 さらに、身体を跳ねあげ、次にがくりと脱力する。

 そして、また、激しく跳ねあがる。

 

 宝玄仙は、それでも繰り返し、七星にその場所を刺激させ続けた。

 七星が、ほんの少し、指に力を入れるだけで、面白いように沙那は絶頂に達してしまう。

 

 それを十度ほど繰り返した。

 十度目に、また、沙那は、股間から体液を吹きあげたが、今度は潮じゃなくて尿だ。

 沙那の身体が、完全に力を失って動かなくなった。

 じょろじょろと流れる沙那の尿を見ながら、宝玄仙は、明日の朝、宿屋の亭主への言い訳が大変だろうと苦笑した。

 七星が、沙那の女陰から指を抜く。

 

「七星、ちょっと、沙那をおろして、敷布を替えてやっておくれ」

 

 宝玄仙は、沙那を拘束していた『魔縄』を道術で解いた。

 

「わかったよ」

 

 七星は寝台から降りて、一度、沙那を隣の寝台に移し、沙那が汚した敷布を剥がした。

 そして、汚れた敷布を部屋の隅に乾すための支度を始める。

 

「孫姉さん――。起きてください、外に出ますよ」

 

 朱姫が孫空女の頬を軽く叩く音がした。

 ふと見ると、孫空女が朱姫の貫頭衣を着せられている。

 ただ、身体の小さい朱姫の服なので、孫空女の身体にぴったりと張りつき、胸の部分は、いまにも布から弾け飛びそうだ。

 孫空女が履くと随分と丈の短くなった貫頭衣からは、かたちのいい脚がすらりと伸びている。

 随分と破廉恥な格好になったものだ。

 

 あの格好で夜で歩くのも危険だが、いざとなれば、朱姫の道術もあるし大丈夫だろう。

 宝玄仙は、道術をかけて、『拘束環』を操作し、孫空女の両手首を再び、背中で拘束した。

 

「……な、なに……?」

 

 腕を背中に回されて拘束された刺激で、孫空女が気絶から目を覚ましたようだ。

 

「さあ、約束ですから外に行きますよ。真言の誓約をしたんですから、逆らえませんよね、孫姉さん?」

 

 小さな朱姫が、背の高い孫空女の肩を持って、無理矢理に立たせる。

 さすがの孫空女も、まだ、脚が覚束ないようだ。

 それでも、一生懸命に踏ん張って身体を支えようとしている。

 

「い、行くよ、朱姫……。あっ――。で、でも……」

 

 孫空女が、すぐに内股になり、悩ましく腰をくねらせた。

 無理もない。

 孫空女のお尻には、まだ、さっきの張形が深々と埋まっている。

 動くと激しい刺激を肛門で受けてしまうだろう。

 

「もちろん、外では、何度も何度も、お尻の張形を動かしてあげますからね、覚悟してください、孫姉さん」

 

「そ、そんなあ……」

 

 嗜虐に酔った表情の朱姫に対して、孫空女の顔は絶望が浮かんでいる。朱姫のことだ。本当に容赦なく外で孫空女をいたぶって、泣かせるに違いない。

 そのとき、いきなり、部屋の戸が激しく叩かれた。

 

「えっ?」

 

 朱姫がびっくりした声をあげた。

 宝玄仙も驚いた。こんな時間に誰だろう?

 宿屋の亭主だろうか?

 

「孫空女――。僕だ、呂奇斗(ろきと)だ――」

 

 戸の向こうで、男が叫んでいる声も聞こえる。

 ただし、この部屋は宝玄仙の道術による結界で護っている。

 こちら側の声も気配も外には漏れないし、宝玄仙が認めた者しかこの部屋を出入りできない。

 

「孫空女を呼んでいるみたいだね」

 

 七星が言った。

 隅に紐を張って、沙那が汚した敷布を拡げ乾している。小便のかかった部分は、水差しの水を使って、少しは洗ったようだ。

 

「呂奇斗って、誰だい、孫空女?」

 

 宝玄仙は言った。

 

「さ、さあ……。どこかで、聞いたような……」

 

 孫空女は首を傾げている。

 

「とにかく、出といで、孫空女――」

 

 宝玄仙は言った。

 

「わ、わかったけど……。こ、このまま……?」

 

 孫空女が、火照った顔をこちらに向けた。

 朱姫の貫頭衣を着て、両手を背中で拘束されている孫空女は、とても淫らな姿だ。

 

「ほんの少しだけ顔を出して、事情を聞いといで――。戸はちょっとだけ開けて、こっちを見られないようにすんだよ、孫空女。なにしろ、沙那も七星も素っ裸なんだからね」

 

 宝玄仙は笑って言った。

 

「ちょ、ちょっと、戸を開けるのかい――? わ、わあ、待って――」

 

 七星は、まだ気を失っている沙那の裸身を慌てて掛け布で覆い、自分は寝台と寝台の間にうずくまって身を隠した。

 孫空女が、朱姫とともに戸の前に進む。

 

「じゃあ、開けますね」

 

 手を遣えない孫空女の代わりに、朱姫がそっと戸を開けた。

 すると、もの凄い勢いで戸が向こうから開かれた。

 

「きゃあああ――」

 

 戸に押し倒されたかたちになった朱姫が、倒れながら悲鳴をあげる。

 若い男が両腕を使えない孫空女にしがみつき、いきなりその唇を吸った。

 宝玄仙は目を丸くした。

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