※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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156 飛んで火に入る青年

 酒臭い息とともに、口の中に舌が入ってきた。

 孫空女は、顔を左右に振って、その男の顔を自分の口から離すと、思い切り頭突きをかませた。

 

「な、なにすんだいっ――」

 

 孫空女の頭突きを喰らった男が、その場に崩れ落ちる。

 足で力いっぱい踏んづけてやろうとして片脚をあげたが、肛門に衝撃が走り、腰が砕ける。

 

「んあっ、くっ――」

 

 仕方なく顔を蹴ろうとして、孫空女はその少年の面影の残る男の顔に見覚えがあることを思い出した。

 

「ああっ、こいつ」

 

 孫空女は声をあげた。

 

「知っている奴かい?」

 

 宝玄仙だ。

 

「う、うん……。一応ね」

 

 孫空女は答えた。

 昼間、自分を助けようとしてくれた若い男だ。

 なんで、こんなところにいるのだろう?

 そして、この若い男の名が呂奇斗(ろきと)であることを思い出した。

 

「まあいい、朱姫。とにかく、戸を閉めな」

 

 いまの騒動で、戸が開け放たれたままになっていた。

 朱姫が慌てて戸を閉じる。

 結界が刻まれ直されたのがわかった。

 呂奇斗は、孫空女の頭突き一発で完全に白目を剥いている。

 

「誰だい、こいつ?」

 

 宝玄仙は言った。

 孫空女は、簡単に昼間のことを説明した。

 

「それで、お前を助けた気の優しい青年が、なんでここにいて、そして、お前を押し倒して襲おうとしたんだい? それに随分と酒臭いようだけど」

 

 宝玄仙が言った。

 

「そんなこと知らないよ。それよりも、いい加減に、これ外してよ、ご主人様」

 

 孫空女は、背中に回されている両手を揺すった。

 

「まだだよ、孫空女。なかなか、面白いことになってきたところじゃないか。お前が、その恰好で外に行くのは勘弁してやるよ――。朱姫、孫空女、真言の誓約をお互いに解除しな。両者の合意があったときのみ誓いを破棄できるからね。その代わり、孫空女には、しばらく、そのままでいてもらうよ」

 

「お、面白いって……。お願いだよ、ご主人様」

 

 張形をお尻に挿したまま外に出されるのは許されそうだが、また、碌でもないことを思いついたに違いない。

 孫空女は、抗議の声をあげた。

 

「そうだよ、宝玄仙さん――。早く、そいつを外に放り出してよ」

 

 七星が、寝台と寝台の間から首だけ出して叫んだ。

 

「まあまあ、せっかくのお客さんだよ――。それに、孫空女が世話になったそうだからね。礼もしなきゃいけないじゃないか。ほら、朱姫と孫空女は、真言の誓約を解除だ」

 

「はあい」

 

 朱姫が返事をした。

 とりあえず、朱姫とともに、さっきの真言の誓約を取り消す誓いを改めて結ぶ。

 

「な、なに考えてんだよ、宝玄仙さん――? 礼って、なにさ。あ、あたいは関わらないよ」

 

「そんなことを言うんじゃないよ、七星。たまには、本物の男の精を受けるのも、変化があっていいものだよ。やっぱり、女が女であるためには、定期的に男の精を身体に受けることが必要なんだよ」

 

 宝玄仙が嗜虐の悦に染まった表情をした。

 あの表情は、下らない悪戯を思いついたときだ。

 孫空女は、眼の前が暗くなる気がした。

 

「朱姫、そいつの下袴(かこ)と下着を脱がして、下半身を丸出しにしな」

 

 宝玄仙が言った。

 

「ご、ご主人様……。だ、だって……」

 

 朱姫の顔が引きつる。

 男に抱かれた経験はあるが、基本的には朱姫は男嫌いだ。

 男に触られるのも、触るのも好きじゃない。

 さっきまでの悦に染まった表情は影を潜め、顔が蒼白い。

 

「やるんだよ、朱姫――」

 

 宝玄仙が強い口調で怒鳴った。宝玄仙がああいう口調と態度のときは、なにを言っても無駄だ。

 これから、また狂ったような一夜が始まるのだろうか。

 

 朱姫もそれを悟ったのか、まだ、気を失っている呂奇斗に取りつく。

 本当に嫌そうな表情で、呂奇斗の下半身から下袴と下着を取り去る。

 宝玄仙が結界の中の霊気を動かした。

 気を失っている呂奇斗の両手と両足が大きく開く。

 呂奇斗の身体が床に伸ばされて磔になる。

 

「七星、そこの水差しの水を全部こいつにぶっかけな」

 

「わ、わかったよ」

 

 七星が、掛け布を裸身に巻いた格好で、水差しを抱えてやってくる。

 それにしても……。

 ……と孫空女は思った。

 さっきから、足が床に貼りついたように動かない。

 宝玄仙の道術に違いないのだが、とてつもなく嫌な予感がする。

 

 呂奇斗の顔に水がかけられた。呂奇斗の眼が開く。

 虚ろな表情だ。かなりの酒を飲んでいるらしく、気がついても、酒臭い息をしながら、ぼんやりとしている。

 

「呂奇斗というのかい……? ほら、しゃきっとしな」

 

 すると、急に呂奇斗の表情がしっかりとした。

 宝玄仙が床に道術で磔にされている呂奇斗に、なにかの術をかけたようだ。

 酔いを覚まして、頭をはっきりさせる術だろう。

 

「こ、ここは……? あっ、孫空女さん――。ぼ、僕、なんでここに――? あれっ? 動けない。な、なんで?」

 

 床に磔になっている呂奇斗がだんだんと恐怖の色を濃くしながら、顔をきょろきょろさせている。

 

「なんでじゃないよ、お前。お前は、いきなり、この部屋に飛び込んできて、あたしを襲おうとしたんだよ」

 

 孫空女は、呂奇斗を見下ろしながら怒鳴った。

 

「ええっ? す、すみません。僕、なんてことを……。ああ――、ぼ、僕、つい、酒飲み過ぎてしまって……ああ、どうしよう……」

 

 よくわからないが、酒を飲み過ぎて、泥酔のうえの不埒な振舞いということのようだ。

 なぜ、ここにやって来たのかはわからないが……。

 

「それよりも、坊や……、なかなかの道具をぶら下げているようじゃないか」

 

 宝玄仙が言った。

 

「道具?」

 

 呂奇斗は怪訝な表情をした。

 しかし、次の瞬間、やっと自分の姿に気がついたらしく、叫び声をあげた。

 

「ひ、ひいいっ――。こ、これは――」

 

 うろたえる呂奇斗の様子に、宝玄仙が大笑いした。

 本当に悪趣味の女主人だ。

 孫空女は今更ながら呆れてしまう。

 それにしても、こいつも運が悪いというか……。

 だいたい、なにしに来たんだ?

 わざわざ、淫行状態のときの宝玄仙のいるところに飛び込むなど……。

 まさに、飛んで火に入るなんとやらだ。

 

「さあ、酔っていたとはいえ、なんで孫空女の名を叫びながら、部屋に飛び込んできたのか白状してもらおうかね、坊や」

 

 呂奇斗が引きつったような表情になった。

 

「あ、謝ります。すみませんでした」

 

 呂奇斗が叫んだ。

 

「理由を言うんだよ、坊や。女しかいない部屋にいきなり飛び込んできて、わたしの供に襲い掛かったんだ。すみませんでした、謝りますじゃあ、済ますつもりはないよ」

 

 宝玄仙は立ちあがると、呂奇斗の股間の前にしゃがみ込んだ。

 そして、呂奇斗の一物に手を伸ばすと、睾丸を手のひらで弄び始めた。

 

「ああ……そ、そんな……くうっ――。や、やめろ……よ……くっ、ああっ……」

 

「女が苛められているような声を出すんじゃないよ、坊や。こんなに綺麗な顔をした姉さんが、お前の道具を慰めてやっているんだよ。一人前の男だったら、涎を流して、悦ぶところだ」

 

 宝玄仙は淫靡に微笑みながら、呂奇斗の睾丸を片手で包み込むように揉んでいる。

 呂奇斗の男根がたちまちに勃起する。

 

「ほう、道具については、もう、一人前のようだね、坊や。どうだい、このまま、一度、精を出してしまうかい?」

 

 宝玄仙が、呂奇斗の怒張を一本の指で下から上に連続で擦りあげる。

 

「あ、ああ……ああ――、そ、そんな――」

 

 呂奇斗が快楽と苦悶の混じった表情を顔に浮かべた。

 

「一度、いくかと訊いているんだよ。孫空女に用事があるなら、あいつに、お前の精を飲ませてやってもいいよ。それとも、わたしが飲んでやろうか?」

 

「ご主人様――」

 

 孫空女は声をあげた。

 しかし、宝玄仙には、孫空女の言葉など無視だ。

 今度は、二本の指で呂奇斗の男根を挟み、上から下に強めに擦りあげている。

 呂奇斗が身動きできない磔の身体を必死にもがかせている。

 

「ゆ、許して……あ、ああ――も、もう駄目――。謝ります……許してください……ああっ――」

 

「なにが許してだい。そこらの男だったら、泣いて喜ぶような状況なんだよ。どうしたいんだい? 精を出すのか、出さないのかい?」

 

 呂奇斗の怒張が限界まで逞しくなる。

 それとともに、その先端からは、ねらねらと光る汁が滲み出している。

 宝玄仙の眼が妖しく光り、大きく口を開いて呂奇斗の男根を自分の口に入れた。

 孫空女は驚いた。

 

 呂奇斗が道術で拘束された身体を暴れさせて、思い切り声をあげる。

 宝玄仙は、喉の奥まで使って呂奇斗の男根を受け入れていた。その宝玄仙の口の中で、宝玄仙の舌が動きまわっているのがわかる。

 

「あ、ああ、あああっ」

 

 呂奇斗が声を震わせて、身体を痙攣させながら腰を上下に振る。

 それに合わせて、宝玄仙がさらに強く舌を動かす。

 

 孫空女は思わず視線を逸らせた。

 拘束されて、男根を一方的に宝玄仙によって遊ばれている呂奇斗が可哀そうになったのだ。

 

 そして、ついに、呂奇斗は感極まった咆哮をあげた。

 精を放ったのだと思った。

 だが、すぐに、呂奇斗が一転して苦痛の悲鳴をあげた。

 

 最初は理由がわからなかったが、宝玄仙が口を離した怒張の根元に金属の輪っかのようなものが喰いこんでいるのを見て、孫空女はその理由を悟った。

 呂奇斗が精を出せないように、根元を金属の輪で締めつけているのだ。

 おそらく、口の中に含んだときに、口で嵌めたのだろう。

 いつもながら、えげつないことをやる。

 相手が若い青年でも、女を相手にするときと同じように容赦ないのだと思った。

 宝玄仙が声をあげて笑った。

 

「ほら、出したくても出せないのは苦しいだろう? 孫空女になんの用事があったのか白状しな――。根元に食い込んだ金具が外れないと、精を出すことはできないよ、坊や」

 

 宝玄仙はそう言いながら、今度は呂奇斗の棹の横を繰り返し、繰り返し擦る。

 呂奇斗が感極まった悲鳴をあげ続けた。

 

「や、やめてあげなよ、ご主人様――。全然、知らない人に、そんなことやるのは」

 

 孫空女は声をあげた。

 

「なにが、知らない人なものかい。こいつは、女五人がいる部屋にやってきて、お前に襲い掛かったんだよ。それなりの酬いをくれてやるさ」

 

「で、でも……」

 

 さすがにたじろぐ。

 いくらなんでも、この仕打ちは気の毒だ。

 宝玄仙の結界に侵入したのが運の尽きだろうが、おかしな心の傷をつけてしまうのではないだろうか。

 昼間の感じでは、心の優しそうな青年だった。

 きっと、少しばかり、酒に酔っただけのことなのだろう。

 

 孫空女は救いを求めて周囲を見る。

 こういうときに、必ず宝玄仙をたしなめてくれる沙那は、まだ、完全に気を失っているし、七星と朱姫は自分たちには関わりはないとばかりに、そっぽを向いている。

 

「早く言いな、坊や。いつまでも続けるよ――」

 

 宝玄仙は、今度は、そそり勃った呂奇斗の男根の先端を指で包むように刺激する。

 

「うおおおおぉぉぉ――」

 

 呂奇斗が、絶叫して限界まで身体を仰け反らせた。

 そして、また、それが苦悶の叫びに変わる。

 孫空女も宝玄仙の道術で男根を生やされて、同じことをさんざんにやらされた経験がある。

 精を出して、発散できると思ったのに、根元を絞られて出せないというのは本当に苦しいのだ。

 

 宝玄仙は、片方の手で呂奇斗の棹の部分を擦り、もう片方で先端の膨らんだ部分を擦るということをやり始めた。

 そして、呂奇斗が感極まった声をあげると、棹の部分の手を離し、先端の部分の刺激を強くしている。

 同じことを何度も宝玄仙は続けた。

 やがて、呂奇斗の反応がおかしくなった。

 

「うがああ……ああ――も、もう、はがっあああ――」

 

 呂奇斗が叫んで腰を振った。

 それでも、宝玄仙は、笑いながら亀頭の部分を指で擦るということを繰り返している。

 

「わたしは、いつまでもこれを続けてもいいんだよ。いけないから発散できないけど、ここを擦られると気持ちよさだけは、どんどん高まるだろう?」

 

「ああ……う、うん……だ、だけど――ひいっ」

 

 呂奇斗は顔を左右に振りたてて、喚き声をあげている。

 

「さあ、そろそろ喋るんだ。狂い死にしたくなかったら、どうして、ここにやって来たか言うんだよ」

 

 宝玄仙はそう言いながら、さらに呂奇斗の男根を擦り続けた。

 その男根は、これ以上ないというくらいに真っ赤に充血し、そして、そそり勃っている。

 呂奇斗がついに涙を流し始める。

 さすがにこれ以上は凝視できなくて、孫空女は、また、顔を背ける。

 

 呂奇斗は泣き叫びながら、孫空女を追いかけて、同じ宿に部屋を取ったこと……。酒に酔って、どうしても、孫空女の顔をひと目見たくなり、気がついたら、この部屋の戸を外から叩いていたというようなことを説明した。

 

「あ、あたしの顔?」

 

 なんでそんなものを見たかったのだと、不思議に思って、思わず、そう言った。

 だが、宝玄仙は、大きな声で笑った。

 

「そうかい、孫空女に岡惚れして、酔った勢いで、この部屋にやってきたのかい」

 

「お、岡惚れ――」

 

 孫空女は驚いた。

 

「す、好きなんです、孫空女さん」

 

 涙と汗と鼻水でぐしょぐしょの顔をした呂奇斗が、孫空女に顔を向けて叫んだ。

 下品な言い方でいい寄られた経験は数限りなくあるが、面と向かってそんなこと言われたのは生まれて初めてなので、孫空女はなにかたじろぎのようなものを感じてしまった。

 

 だが、宝玄仙は、面白い言葉を聞いたとばかりに、笑い続けている。

 本当に、このご主人様は、どうしようもない……。

 

「残念ながら、孫空女は、お前が思うような純朴な女じゃないけどね。まあ、一度は、孫空女を助けようとしたらしいから、それに免じて、一度といわず、二度、三度は、やらせてやるよ――。孫空女、来な」

 

 床に貼りついて動かなかった孫空女の足が勝手に動き出した。

 

「な、なんだよ――、ご主人様――ひいっ――」

 

 孫空女は声をあげた。

 だけど、まるで、自分の脚でないかのように勝手に脚が動く。

 そして、そそり勃っている呂奇斗の怒張を跨がさられた。

 

「しゅ、趣味が悪いよ、ご主人様――。い、いくらなんでも――」

 

「ほ、宝玄仙さん――孫空女さん――」

 

 呂奇斗はどうしていいかわからないような表情で、真っ赤な顔をして引きつっている。

 孫空女の着ている朱姫の貫頭衣の短い裾の下の孫空女の股間は、なにも履いていない。

 だから、呂奇斗の男根は、真っ直ぐに孫空女の女陰に向かって伸びていることになる。

 

「まあ、いいじゃないか、お前のような男みたいな女に、惚れたと言ってくれる貴重な坊やだ。一度くらい、やらせてやりな」

 

 宝玄仙が手を振った。

 

「一度くらいって……うわあっ――」

 

 孫空女の膝が折れて、跪かされた。

 宝玄仙の魔術で、脚を操られている。

 呂奇斗の眼が見開かれた。

 跪くと、孫空女の女陰のすぐ真下が、呂奇斗の男根の先になった。

 

「ご、ご主人様――、こんなの、やっぱり、間違っているよ。やめようよ」

 

「つべこべ、喋るんじゃないよ、孫空女。少しばかり、お前の女陰で、この坊やのものを受け入れてやるだけだろう。生娘じゃあるまいし――」

 

 孫空女の股間の下で大きな音がした。

 真下を見る。

 呂奇斗の男根の根元に食い込んでいた輪が砕けたのだ。

 

「ふぐうっ――」

 

 もの凄い重さが身体に加わった。宝玄仙の道術だ。 

 膝が――。

 肩が――。

 身体が沈む――。

 

「ああっ」

 

 孫空女はがくりと腰を落とした。

 さすがにこれは耐えられない――。

 腰が沈むと、当然、孫空女の女陰に向かって下から伸びている呂奇斗の男根の先が近くなる。

 それは、真っ直ぐに孫空女の女陰に向かっている。

 宝玄仙の道術で、そのように腰の位置を強制されているのだ。

 だんだんと孫空女は、呂奇斗に一物に向かい腰を落とされていく。

 

「ああっ――」

 

 思わず、身体を仰け反らせた。

 孫空女の女陰の入口に、呂奇斗の怒張の先が触れたのだ。

 

「そ、孫空女さん――」

 

 呂奇斗が感極まった声を出す。

 

「しゅ、朱姫――、な、七星――、た、助けて……」

 

 孫空女は、助けを求めて叫んだ。

 七星は、寝台の横にしゃがみ込んで目をつぶり、しかも、耳を塞いでいる。

 朱姫は、こちらに完全に背を向けて、身体を震わせている。

 宝玄仙の狂った所業に絶対に関わりたくない――。

 その気持ちがふたりから滲み出ている。

 

「しぶといねえ、観念して、坊やの上に跨りな――。ほら、これでも耐えるかい?」

 

 宝玄仙が、魔術で加えられている重さに耐えて震えている孫空女の腿に腕を置いた。

 そして、自分の体重を載せてくる。

 

「ひいっ――」

 

 孫空女は仰け反った。

 呂奇斗の男根の先端がずぶりと孫空女の女陰に入って来たのだ。

 

「うはあぁ――、そ、孫空女さん――」

 

 下で呂奇斗が叫んだ。

 

「ご、ご免――。こんなんで、ご免――。勘忍して、呂奇斗――」

 

 声をあげた。

 孫空女の腰が沈み、道術の力に負けて下がり、ずぶずぶと呂奇斗のものを受け入れさせられる。

 

「そ、孫空女さん――、ああっ」

 

 呂奇斗が叫んだ。

 孫空女の腰が完全に呂奇斗の腰に密着した。

 ずんと突きあげられた呂奇斗の一物が孫空女の子宮を抉った。

 それとともに、熱いものが孫空女の女陰の中で迸った。

 

「うはっ」

 

 呂奇斗が声をあげた。

 精を放った肉棒の脈動が、孫空女の肉襞を抉る。

 

「ほら、そのままでいな、孫空女――」

 

 上から孫空女の膝を押さえつけている宝玄仙の愉しそうな揶揄の声――。

 

 次の瞬間、ずっと肛門に挿されたままだった張形が、ゆっくりと蠢動を始めた。

 

「ひぎいっ――」

 

 孫空女は、身体を仰け反らせた。

 

「そ、孫空女さん――。そんなに動いちゃあ――」

 

 呂奇斗が悲鳴のような声をあげた。

 

「ひいん――ご、ご免……んひっ、あひいっ――」

 

 だが、肛門で暴れ回る張形の蠢動は孫空女の全身を砕けさせ、下から貫かれている呂奇斗の怒張が与える肉襞への刺激と子宮への突き上げは、孫空女の快感をさらに増発させる。

 

「んああぁっ――、んくっ……ああ、あああっ――だめ、いく……呂奇斗……いくっ――いっていい? いっていい?」

 

 自分でもなにを言っているかわからない。

 強烈なものが孫空女を襲っている。

 股間の前後からやってくる快楽の波が、繰り返し孫空女を襲い、果てしなく上に上にと孫空女を昇らせる。

 

「いっていい、呂奇斗――?」

 

 絶頂するときには、相手に許可を求める――。

 宝玄仙に染み込まされている躾が、孫空女に悲鳴のような哀願をさせていた。

 

「いって、いってください、孫空女さん――」

 

 呂奇斗が叫んだ。

 

「あ、ありが……ひいいぃんん――」

 

 深くて荒い大波に襲われて、孫空女は大きな声をあげて激震した。

 孫空女が昇りつめたとき、再び呂奇斗の肉棒が熱い精を孫空女の子宮に放ったのがわかった。

 熱い絶頂の余韻により脱力してしまった孫空女は、朽木でも倒れるように、床に横たわった呂奇斗の身体に自分の身体を崩れ伏せさせた。

 

「どうやら、愉しい一夜になりそうじゃないか、坊や。若いから、まだ、二度、三度はいけるだろう? ここには、一級品、超一級品の美女が揃っているよ。孫空女以外の女も、望むままに抱かせてやるよ。手始めはわたしでどうだい?」

 

 まだ、ぼんやりとしている頭に宝玄仙の声が聞こえてきた。

 肛門の張形の蠢動は停止したが、まだ、逞しさを失っていない呂奇斗の男根は、孫空女の女陰に挿っている。

 

 孫空女は、呂奇斗の胸の上で激しく息をしながら、頭だけを声のする方向に曲げた。

 すると、妖艶な表情の宝玄仙が、自分の服に手をかけ、すとんと床に落としたのがわかった。

 宝玄仙が胸当てと下着もとり去る。

 すると、美しい白い裸身がそこに曝け出された。

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