二日で
そう宝玄仙は決めていた。
電撃棒で覚醒された金水蓮に対し、宝玄仙は朱姫に三本目の張形の残りの抜き挿しを続けさせた。
一本につき百回の抽送──。
それを五本分だ。
しかも、ただの張形じゃない。
最初の二本は、曲がりなりにも普通の張形だが、二本目は極太だ。
そして、三本目はいぼ付きで、四本目触手付き──。
五本目は尻穴と同時に責めるかたちの特殊なものだ。
これをたっぷりのすいき油を塗りたくってやった股間に対して行っている。
すでに金水蓮は、朦朧としている。
三本目が終わるころには、金水蓮は、もう、何度絶頂したかわからなくなった。
気絶も十回を越えると、その都度、電撃で無理矢理に起こさなければならなくなった。
とにかく、全身から体液という体液を撒き散らして、金水蓮はいきまくった。
四本目の触手付きの張形を改めて見せると、もう、女性将校の片鱗も残っていない金水蓮は、哀訴してそれを拒絶した。
しかし、それを防ぐ手段は金水蓮にはない。
朱姫は、容赦なく四本目の張形で金水蓮を責めた。
この霊具は、本来は抜き挿しする必要はない。
ただ、挿入するだけで膣の中の敏感な部分を勝手に探し出して、張形は侵入した女を責めたてる。
朱姫もわかっている。
ぐいとその張形をねじ込むと、しばらくそのままの状態で保つ。
金水蓮は眼を見開いて、声をあげて達した。
朱姫は、それを確認してから張形を抜く。
そして、また挿して固定する。
そうやって、触手の張形が金水蓮を膣の中で責めたてるのを待つ。
また、果てる。
すると、朱姫は、一度張形を抜き、また挿す。
これには、金水蓮は堪らないだろう。
宝玄仙も容赦のない朱姫の責めに、感嘆の声をあげたくらいだ。
触手はどんなに時間をかけようとも、絶対に潜り込んだ膣の中から女の淫液を搾り取ろうと活動する。
つまり、あのやり方だと、百回挿せば、金水蓮は百回の絶頂をすることになる。
すでに数十回の絶頂を金水蓮は繰り返している。
この上に、百回の絶頂に金水蓮の身体は耐えるだろうか。
そして、まだ、五本目の張形も残っているのだ。
果てしなく金水蓮は、絶頂を繰り返したが、三十回目で大便を垂れ流して、もう覚醒しなくなった。
電撃棒で何度責めても同じだった。電撃の刺激で身体を跳ね上げるが、覚醒はしない。
「これ以上は無理なようだね。予定を変更して、みんなでこいつの身体を洗ってやるか──。沙那、孫空女、床を掃除しな。そして、こいつを浴室に運ぶんだよ。そこで部屋の中をうかがっているのは知っているよ」
宝玄仙は扉に向かって叫んだ。
扉が開いて、ばつの悪そうな表情の沙那と孫空女が入ってきた。
「あ、あのう……、ご主人様、浴室の準備ができました」
沙那が言った。
こいつらが中に入りたがらずに、扉の外で様子をうかがっていたのはずっと気がついていた。
朱姫は喜々として、嗜虐をするが、このふたりは、根っから被虐が染みついてしまったのか、誰かを嗜虐させると、本当につらそうな表情になる。
どうやら、他人を責めることで、自分が責められているような苦しさを覚えるらしい。
かといって、このふたりは、歓んで被虐を受け入れるほど、染まりきってはいない。
被虐されることで、ふたりとも果てしなく快感に酔うくせに、心の中ではそれを嫌がっているのだ。
それでいて、途方もなく感じやすい身体を持っている。まさに、最高の玩具ふたりだ。
それに比べて、朱姫の良さは、それとは違う。
朱姫は、もう立派に宝玄仙の嗜虐趣味を手伝う助手だ。
嗜虐の調子に乗ったときの朱姫を沙那や孫空女は嫌がるが、逆に、次々に新たな責めを思いつく朱姫の嗜虐は、宝玄仙の嗜虐癖を大いに活性化させる。
「いいから、掃除だよ、お前たち」
宝玄仙は言った。
いつもなら、罰を与えるところだが、今日は気分がいいのだ。
とにかく、こんな愉しい
沙那と孫空女が脱力している金水蓮を横に動かして、汚れた床を掃除しはじめる。
朱姫は、小便どころか大便まで垂れ流した金水蓮の身体を布で拭く。
そして、沙那が金水蓮から目隠しを取り去った。
朱姫が金水蓮の縄に取りついた。
しかし、縄を解こうとしたその朱姫に、宝玄仙は声をかけた。
「首と脚を結んでいる縄だけは外しな。ただし、ほかの部分はそのままだ」
朱姫は、言われた通りに、上半身を足首に近づけていた縄は解いたが、上半身を拘束した縄と足首はそのままにした。
そんなことをしていても、金水蓮はまったく意識を回復しなかった。
部屋の掃除の終わった沙那と孫空女が、縛られた金水蓮の裸身を両側から担いで、胡坐のまま、金水蓮を浴室に運ぶ。宝玄仙と朱姫もそれに続く。
浴室に到着した。
何人で使うことを想定しているのか、洗い場も湯桶もかなりの広さがある。
湯桶には、温かい湯が半分ほどまで張っている。
全員が脱衣場で裸になった。
その湯桶の中に、後ろ手で胡坐に縛ったままの金水蓮を放り込んだ。
湯桶に張ってある湯は湯桶の半分ほどだが、五人で一度に入ると湯が溢れそうになる。
かなり密着した状態になった。宝玄仙と沙那と孫空女と朱姫が囲む中心に縛られた金水蓮が座っている状態だ。
まだ、金水蓮は覚醒しない。
宝玄仙は、金水蓮の背を押して顔を水面に浸けさせた。
やがて、大きな泡が水中に浮かんだかと思うと、金水蓮が水中でもがきはじめた。
髪の毛を掴んで、一度水面に顔をあげさせる。
「ぷはああ、はあ、はあ、はあ……」
盛大に息をするのをもう一度、水面に浸けた。
金水蓮は懸命に顔をあげようとしているが、宝玄仙が首を押さえているので、顔をあげられないでいる。
軍人だから、宝玄仙よりも力があるはずなのだが、いまはほとんど力が入らない状況みたいだ。
やがて、かなり力が弱まった。
そこを見計らって顔をあげさせる。
「金水蓮、お前は調教の途中で気を失ったんだよ。どういうことなんだい。意識を保つことくらいできないのかい」
宝玄仙は金水蓮の髪を掴んで強引に顔を上に向けたまま怒鳴った。
「か、勘忍……」
金水蓮はまだ朦朧としているようだ。
だが、いつもの強気な態度はもうない。
嗜虐に怯えるひとりの女がそこにいるだけだ。
「お前の身体をみんなで洗ってやるけど、それが終われば、最初からやり直しだ。次は気を失わないようにしな。いいかい、最初からさっきのをやり直しだ」
宝玄仙がそう言うと、金水蓮の顔が恐怖に染まった。
そして、洗い場に出した拘束したままの金水蓮を四人がかりで洗った。
文字どおり、隅から隅まで手で金水蓮の身体を擦り回った。
それこそ、髪の毛を一本一本洗う勢いで丁寧に擦り、後ろ手の指も胡坐の足の指も一本一本股を拡げて擦る。
さらに、女陰の奥はもちろん、肛門の最奥まで指が届く範囲で洗い、最後には口の中も掃除した。
張形責めで身体の感度をあげ尽くされていた金水蓮は、四人の指が身体を這い回るたびにいき続けた。
湯から出すと、金水蓮の身体を拭かせて、今度は沙那と孫空女に、一本目の張形から責めさせた。
金水蓮は発狂したように叫び続けながら、何十回も連続絶頂をしたが、今度は三本目のいぼ付きの張形で完全に果てた。
肛門に電撃棒を挿し入れて電撃を与えて、意識を回復させる。
しかし、意識を戻したのは今度は一度だけだ。
三本目の張形が百回を終えることなく、金水蓮は電撃でも起きなくなった。
仕方なく、また沙那と孫空女に命じて、浴室に連れていき、休息させる。
しかし、呼吸を整えさせるだけだ。あがりきった身体の感度は下げさせないように、身体を手で擦り回ることは続けさせる。
なんとか意識を戻したところで、湯から出し、また、張形で責める。
「か、勘忍……」
三度目のやり直しをすると告げると金水蓮は、ついに泣き出した。
宝玄仙は自分の身体に愉悦が染み渡るのを感じた。
宝玄仙の眼の前で、不良将校を処断したくらいに果断な軍人が、哀れな声を出しながら泣きはじめたのだ。
三度目のやり直しは、また朱姫にやらせた。
今度は電撃棒を尻に挿したままだ。
次は一本目の張形の百回もたなかった。
宝玄仙は、金水蓮の身体を拘束した縄を解かせて、浴室にまた連れていかせた。
沙那と孫空女と朱姫に命じて、縄痕をほぐすように湯の中で金水蓮の身体を揉ませる。
湯の中で金水蓮は目を覚ましたが、もう、ただ意識を起こしただけの状態だった。
全身が脱力して、自分ではまったく動くことができないようだった。
「金水蓮、もう一度、最初からやり直すのと、お前の陰毛を剃り落とすのとどちらがいい?」
宝玄仙は言った。
「け、毛を剃って……ください……。お、お願い」
金水蓮は哀願の色を顔に浮かべて言った。
洗い場で金水蓮の恥毛を剃り落とさせる。
宝玄仙の恥丘にも一本の毛も生えていないから、五人の女の股間はすべて無毛の状態になった。
湯から出し、身体を拭かせると、今度は金水蓮を寝室に連れていった。
宝玄仙の霊具の中から『尻棒』を持ってこさせる。
これは宝玄仙の開発した尻孔調教用の淫具だ。
準備を必要とせずに、これで尻を犯せるという霊具だ。
つまりは、浣腸で尻孔を掃除しなくても、これを尻に挿し入れると、道術で尻の中の汚れを失くして消滅させることができるとともに、挿入に必要な潤滑油が自動的に棒の表面に発生する。
あと、霊気を込めることができれば、子供も指程の細さから、大人の拳くらいの太さまで自在に大きさを変化させることができる。
宝玄仙は、『尻棒』を一番細い太さにして、うつ伏せにした金水蓮の肛門に挿入していった。
金水蓮は別に抵抗しなかった。
もう手足は拘束していないが、ただ、されるままに『尻棒』を受け入れていた。
完全に『尻棒』が金水蓮の肛門の中に没すると、抜け出ることのないように道術をかけて、金水蓮の尻孔の中で『尻棒』を振動させた。
「ほごぉっ──」
無反応だった金水蓮の身体が仰け反った。
再び、全身を真っ赤に染めた金水蓮を仰向けにすると、宝玄仙は自分の股間に男根を発生させて、寝台の上で金水蓮を犯した。
金水蓮の肛門で暴れている魔具は、しっかりと女陰に侵入した宝玄仙の男根にも強い刺激を与えた。
挿入している宝玄仙でもこれだけ感じるのだから、直接に淫具で尻を責められている金水蓮は苛酷な情況だろう。
金水蓮は何度もよがり泣き、宝玄仙の身体の下で絶頂を続けた。
三度ほどいかせたところで、金水蓮の責めを供たちに交替させることにした。
沙那と孫空女と朱姫の全員の股間に男根を発生させる。
これをやるたびに、沙那も孫空女も嫌そうな顔をする。
朱姫だけは、満更でもない顔をしているが……。
「こいつを寝かせるんじゃないよ。お前たちは、交替で寝ていいけれども、金水蓮は朝まで犯し続けるんだ」
もちろん、いまでも金水蓮の尻孔では魔具が跳ね回っている。
誰も触っていない状態でも、金水蓮はおこりのような痙攣を続けている。
「わ、わかりました、ご主人様……」
沙那が諦めたような表情で言った。
ほかのふたりも、それぞれに頷いた。
宝玄仙は、金水蓮を三人の供に任せて、宝玄仙自身は、隣の寝台で休むことにした。
朝起きると、朱姫が金水蓮を責めているところだった。
金水蓮は、朱姫の裸身に腕を回して、繰り返して襲っている快感の嵐に、完全に埋没していた。
起き抜けの宝玄仙の視線に、短い時間で続けてよがる金水蓮の姿が映る。
もう、正気を失った表情だ。
それだけではない。
朱姫に犯されながらも、自ら腰を動かして、快楽を貪ろうとしている。
宝玄仙は、床に転がって裸のまま寝ていた沙那と孫空女を蹴り起こして、朱姫と交替させた。
相手が変わっても、金水蓮の淫蕩な痴態は変わらない。
与えられ続けた官能の苦痛を欲望の悦びとして感じ始めているのだ。
本当に嬉しそうに、『尻棒』と女陰に挿入される男根の快楽に酔っている。
ひと通り三人との性交が終わると、三人の股間から男根を消滅させて、三人には朝食の支度をするように命じた。
三人が部屋を出ていく。
ふたりきりになると、金水蓮を床に引きずり落とした。
「舐めるんだよ、金水蓮」
寝台に座った宝玄仙は、床に身体を崩している金水蓮に、自分の股間を開いて股を晒した。宝玄仙の股間には、もう男根はない。
あるのは、女の性器だ。
金水蓮は嬉しそうに、這い寄ってくると、舌で宝玄仙の股を舐めはじめた。
「あ、ああ……き、気持ちいいねえ」
快感があがってくる。
金水蓮の全身からも、奉仕の悦びが伝わってくる。
舌が宝玄仙の肉芽の皮をこじ開けるようにまさぐる。
そして、舌先で続けざまに強く肉芽を弾かれた。
「い、いくよ……」
快感が迸るまま宝玄仙は、快楽を放出させた。
女陰から溢れた愛液を金水蓮に舐めとらせる。
「お前は、わたしたち全員の飼い犬だよ。いいね、金水蓮──」
とろんとした表情の金水蓮に言った。
「わ、わたしは……み、皆様の犬です」
腑抜けのようになった金水蓮が微笑みながら言った。
宝玄仙は、葛籠の中から鎖で繋がれた手錠付きの首輪を持ってきた。
それを金水蓮の首に嵌める。
首の後ろ側からは、鎖で繋がれた手錠があるので、それを金水蓮の背中で両手を拘束する。
「ご主人様、食事の支度ができました」
朱姫が言いに来た。
「わかった」
宝玄仙は紐を持ってくると、金水蓮の首輪の前側の金具に繋ぐ。
そして、紐を曳き、金水蓮を立たせた。
足腰がうまく動かないようだが、なんとか金水蓮は立ちあがった。
「あ、あの……、お尻の──」
数歩引っ張って歩かせたところで、金水蓮が上気した顔で言った。
金水蓮の尻では、昨夜から挿入しっぱなしの『尻棒』がまだ小さな振動を続けているのだ。
激しい責めで筋肉が弛緩しているだけでなく、尻の刺激で満足に歩くことのできない金水蓮は、淫具をとめて欲しくて哀願をしようとしたのだ。
「ああ、尻が物足りないのかい──。じゃあ、刺激を強くしてやるよ、金水蓮」
宝玄仙は、わざとうそぶくと、道術を込めて金水蓮に埋まっている『尻棒』をひと回り大きくするとともに、振動を少し強くした。
「ち、違うううっ──」
金水蓮は、激しい嬌声をあげてうずくまった。
そして、その場で絶頂した。
脱力した金水蓮の首輪に繋がった紐を引っ張って無理矢理に立たせる。
食事は、昨日、最初に金水蓮を責めた居間に準備されていた。
「朱姫、こいつの分は床に置きな」
料理の並べられている卓につくと宝玄仙は言った。
「ど、どうぞ、金水蓮様……」
朱姫が宝玄仙の足元にうずくまっている金水蓮の顔の下に、飯と汁の魚の入った椀と皿を置く。
「こいつは、さっき、わたしらの飼い犬になることを了解したよ。だから、呼び捨てでいい。それ以外の呼び方は禁止だ」
朱姫だけでなく、沙那と孫空女もぎょっとした表情をしたが、誰もなにも言わなかった。無論、金水蓮に抗議の色はない。
「……じゃあ、食べなさい、金水蓮」
朱姫が言い直した。
「あ、ありがとう……ご、ございます……。はああ……──」
金水蓮が尻を責める魔具に喘ぎながら言った。
宝玄仙は、金水蓮に食べ物を口に入れるように命じたが、両手を背中で手錠をかけられている金水蓮には、犬食いをする以外に食べる方法がない。
そうやって、金水蓮に惨めな食事をさせながらも、宝玄仙は金水蓮の尻孔の淫具による責めを続けた。
金水蓮は、尻から伝えられる官能と戦いながら、口で食事を貪った。
食事が終わると、朱姫に金水蓮の顔を洗わせて、四刻(約四時間)ほど、床の上で休むことを許した。
『尻棒』は、挿入したままだが振動だけはとめてやった。
金水蓮は死んだように眠った。
太陽が天頂に達する時刻になると、宝玄仙は金水蓮を蹴り起こした。
「ほわっ──」
まだ、寝ぼけ眼の金水蓮を『尻棒』の振動を与えることで少し正気に戻す。
顔に目隠しをして、解けないように目隠しの上から『魔縄』をかける。
そのまま、首輪の紐を引っ張って歩かせる。
尻に振動を受け続けている金水蓮は、腰をみっともなく引いた姿勢でついてくる。
そのまましばらく歩かせても文句を言わなかった金水蓮が、やがて、開け離れた戸の外側から外気を感じて、急に怯えて立ちどまった。
「ど、どこへ連れていこうというの──?」
金水蓮は、焦った様子で叫んだ。
「犬になったお前を外で散歩させようと思ってね」
宝玄仙は言った。
そして、嫌がってうずくまった金水蓮の両腕を沙那と孫空女に掴ませて、強引に外に連れ出した。
そのまま、素っ裸に首輪と後ろ手錠をつけた金水蓮を歩かせる。
玄関のある側には、城郭軍がつけた金水蓮の従兵の詰所がある。
宝玄仙は、そちら側を避けて、反対側の勝手口から金水蓮を出した。
ぐるぐると裏庭を歩かせる。
まだ、庭の中なのだが、目隠しをされている金水蓮には、どこを歩かされているのかまったくわからないはずだ。
それで、一度、屋敷の裏戸から外の通りに出し、気づかれないようにすぐに戻した。
ただし、そのときに、そっと、金水蓮の両耳に『遠耳』をつけた。
『遠耳』とは、『遠口』と組み合わせて使用するもので、離れていても『遠耳』は、『遠口』の拾った音を拾うという能力がある。
宝玄仙は、金水蓮の耳に装着した『遠耳』に連動させた『遠口』を朱姫に命じて大通りの賑やかな場所に捨てに行かせている。
これで金水蓮の耳には、大通りの喧騒が入ってくるはずだ。
「ひっ、そ、そんなあ」
案の定、『遠耳』を付けられた金水蓮は、明らかに怯えた表情を示し始めた。
裏庭に戻ったのだが、金水蓮は、この格好のまま、大通りの近くに連れていかれたと思ったに違いない。
目隠しをした金水蓮の表情は恐怖だけの色に包まれている。
これまでは、なんだかんだで、屋敷の中だけの「遊び」だ。
それが突然に、外に連れ出されて、恥を晒されようとしているのだ。
この城郭の中で、軍の副長として生きていかなければならない金水蓮にとって、街の真ん中でそんな羞恥を晒すのは耐えられないはずだ。
「も、戻して──。戻してください、宝玄仙さん──」
金水蓮はうろたえた声をあげた。
「大きな声を出すんじゃないよ。ここは、大通りのすぐそばの路地なんだ。お前の声で人が覗きにきても知らないよ」
そう言うと金水蓮は真っ蒼な顔で口をつぐんで震えはじめた。
そして、実際には裏庭の外壁の内側なのだが、壁の杭に金水蓮の首につけた紐を繋げた。
「な、なにするんだい──。そ、そこにいるんでしょう? お、お願いだよ。まさか、ここに、置いていくつもりじゃないよね」
金水蓮の身体から沙那と孫空女が手を離すと、金水蓮は後ろ手の裸身をしゃがみ込ませて、小さな声で懸命に囁いた。金水蓮の耳には、ぞっと大通りの喧騒が聞こえ続けているために、本当に、屋敷の外だと思っているのだ。
「よく、お聞き、金水蓮。わたしらは、これでさよならだ。愉しかったけど、旅の途中でね──。助けて欲しければ、大声で叫んで人を呼びな。その哀れな姿のお前が、城郭軍の副長だと城郭中に知れわたるだろうけどね。きっと、軍兵が救出に来てくれるさ」
「ま、待って──」
金水蓮は、一度だけ大きな声で叫んだ。
次第に離れる宝玄仙たちの気配を感じたのだろう。
しかし、すぐに顔を隠すように、しゃがんだまま下を向いた。
もちろん、金水蓮の尻孔の淫具は、ずっと淫らな振動を続けている。
宝玄仙は、そのまま裏庭に繋いだ金水蓮を放っておいた。
ずっと同じ姿勢で金水蓮はしゃがみ込んだままだった。
大声で助けを呼ぶということはしようとはしない。
やがて、夕方になり、辺りが冷えはじめると、宝玄仙は金水蓮に近づき、乳房をぎゅっと揉んだ。
「ひゃああ──。だ、誰? 誰だい?」
金水蓮は悲鳴をあげた。
宝玄仙は構わずに、無言のまま乳房を揉み続けた。
そして、女陰に手を伸ばして、肉芽を責める。
「あひいいぃぃぃっ──」
金水蓮はもの凄い声をあげて身体を仰け反らせた。
羞恥責めで身体の感度があがるだけ、あがっていたのだろう。
それに、ずっと与え続けられてきた『尻棒』の振動によって、肉体は限界を迎えていたのだ。頭と身体の錯乱状態を耐え続けてきた反動が出たのだ。
そのまま肉芽を触っていると、金水蓮は、立て続けにいって、その場で失神して果てた。
これが決め手だったようだ。
屋敷に連れ戻した金水蓮は、目隠しを外されて、眼の前に宝玄仙たちがいることを知って、安堵のあまり泣きじゃくった。
それからは、すっかりと従順となり、“ねこ”として、宝玄仙だけではなく、沙那や孫空女や朱姫の責めを受けるようになった。
ちょっとした責めにもよがり狂い、あるいは、自ら腰を振って快楽を貪る淫乱さを示すようになった。
そのまま夜まで責め続けて、果てたところで寝かせた。
翌朝、目を覚ましたところで、宝玄仙は、裸の金水蓮を床の上に正座をさせて、その前に四人で立った。
いまは、金水蓮は、一切の拘束具は身につけていない。
随分と長い時間責め続けた『尻棒』も抜いている。
「お前には、選択をさせてやるよ──。金水蓮、お前は、今日から出仕のはずだろう? だから、このままわたしらと別れるか、それとも、しばらくわたしらの飼い犬となるかを選ばせてやる」
宝玄仙は、抜いたばかりの『尻棒』を金水蓮の身体の前に置いた。
「もしも、もう、わたしの調教を受けるのが嫌だと思ったら、この『尻棒』には触らずに、そのまま部屋を出ていくんだ。そうすれば、わたしらも、このまま、この屋敷を去り、お前が夕方戻るときには、この城郭からも消えているだろう」
「えっ、消えるって……」
金水蓮が狼狽えた声をあげる。
だが、宝玄仙はそれを制した。
「……いいから、聞きな──。しかし、逆に、お前が、これからもわたしの調教を受けたいと思い、もっと関係を深くしたいと願うなら、ここでお前自ら、『尻棒』を尻に挿すんだ。そして、そのまま出仕しな。そうすれば、わたしらは、お前が夕方に戻るまで待ち、昨日以上に激しい調教をお前に施してやる」
「き、昨日以上?」
金水蓮の顔が引きつるのがわかった。
昨日以上の調教というのが想像できないのだろう。
宝玄仙はほくそ笑んだ。
「今夜は、お前の尻孔調教をさらに進める予定だ。お前も、こいつらと同じように、尻が全身のどこよりも感じる変態にしてやる──。どちらでもいい。さあ、選ぶんだ」
宝玄仙は言った。
「そ、そんな──。捨てないでくれ──」
金水蓮はほとんど躊躇うことなく、『尻棒』を手に取ると、腰を浮かせて自分のお尻の中にそれを埋めた。