「あれ、あれっ、あれっ──? な、なにするんだい、お前」
宝玄仙が悲鳴のような声をあげたので、孫空女は、朱姫を縛っていた手を休めて振り返った。見ると、沙那が宝玄仙の背後から首輪を装着させたところだった。
孫空女は驚いた。
沙那が宝玄仙に嵌めたのは、確か如意仙女から手に入れた『道術封じの首輪』だ。あらゆる道術遣いが逆らえない最高の力を持った道術封じの霊具だ。おそらく、
それを沙那は、宝玄仙に装着したのだ。
「お、お前、どういうつもりなんだい、沙那? こ、こんなことして、後でどうなるかわかっているんだろうねえ。すぐに外すんだよ」
宝玄仙が真っ赤な顔で怒鳴っている。懸命に首輪を外そうと両手でもがいているが、あれは、他人なら簡単に外せるが、装着された者はどうしても自分では外せないのだ。
「申し訳ありません、ご主人様。でも、書物の封印を解くためです。ご理解ください。書物の封印を解くには、朱姫を責めるだけでは不十分です。ほら、ここ読んでください。物語の部分です」
「はあ?」
宝玄仙が怒りで真っ赤になった顔で沙那を睨んだ。
だが、沙那は平然としている。
「最初に女を責めていた男が責められていますよねえ。この書物の前で、わたしたちを最初に責め始めたのは、ご主人様です。ほら、わたしを椅子に縛ったじゃないですか。だから、書物に書かれているとおり、最初に責め手になった者が、責められなければならないんですよ」
沙那は、そう言いながらも、宝玄仙の両手を束ねて、『魔縄』で手首を束ねている。宝玄仙は抵抗しているが、道術がなければ宝玄仙など非力もいいところだ。
あっという間に、手首を縛られて、沙那に椅子から引っ張り立たされる。
「そ、そんなことどうでもいいんだよ、沙那。すぐに離すんだ。後で承知しないからね」
「でも、これは仕方ないんです。とにかく、書物の封印を解くのを試させてください、ご主人様。書物によれば、女に浣腸をしようとした男は、女に抵抗されて逆に拘束され、飲んでいた酒を浣腸液に混ぜて注がれるんです。ご主人様も同じ目に遭ってください。お願いします」
「な、なにがお願いしますだよ。だいたい、如意仙女の首輪なんて、どこに隠してたんだよ。このわたしが取り上げて、処分したはずじゃないか」
「隠してなんかいないですよ。ちゃんと、宝玉様から受け取りました。ご主人様は、処分したつもりだったかもしれませんけど、それは宝玉様がご主人様に与えた錯覚です。本当は、ちゃんと、宝玉様がわたしに託したんです。宝玉様は、無力になってわたしたちに愛されるのが好きなので、あの霊具は必要だそうです」
「ちっ、宝玉め……」
宝玄仙が呻くように言った。
「もういい、それよりも拘束を解くんだよ。三つ数えるうちに首輪を外すんだ。そうしなければ罰だよ」
宝玄仙は喚いているが、沙那は取り合わず、宝玄仙の手首を束ねている縄の縄先を天井の梁に向かって放り投げた。
そして、梁の上を通って戻って来た縄を引き上げて、宝玄仙を爪先立ちにさせた。
「お、お前たち、奴隷の分際で、なにをしておるか──。許さんぞ」
突然真っ赤な顔で、
だが、沙那は寿黒を突き飛ばした。
「うるさいわねえ、四の五の言うと、そっ首叩き落とすわよ。愛陽の鬼娘という二つ名は酔狂でつけられたわけじゃないのよ」
沙那が怒鳴りあげた。
寿黒は気落ちをしたまま唖然としている。
どうやら、奴隷だと教えられた、沙那や孫空女が、「主人」である宝玄仙に危害を加えるような行為をしているのが信じられないみたいだ。
だが、沙那は相当に腹を立ててるみたいだ。
荷のそばに立てかけてあった自分の細剣を引っ掴かむと、眼を白黒させている寿黒に鞘のままの剣を突きつけた。
「軍に入って最初に盗賊を殺したのは十六のとき。それから、気に入らないやつの首を落とすのに躊躇ったことはないわ。今度、勝手にその椅子から離れてごらん。その瞬間に、首が落ちると思いなさい──」
沙那が凄い形相で怒鳴った。寿黒は、真っ蒼になって口をつぐむ。
それにしても、全裸で男根を股間に生やされている沙那は、明らかな興奮状態のようだ。
沙那の股間の怒張は、これ以上ないというくらいにそそり勃っている。あの性器は、官能の刺激を受けたときだけではなく、通常の興奮状態でも反応するのだと思った。
「ねえ、孫女、あんたの『如意棒』を貸してくれない。ご主人様の脚を拡げて拘束したいんだけど、手頃な棒がないのよ」
沙那が言った。
「あ、ああ……」
孫空女は沙那に気落とされてしまって、言われるままに耳から『如意棒』を取り出して伸ばす。
そして、吊られている宝玄仙の足元に運び、宝玄仙の両脚を大きく開脚させて、足首を『如意棒』に縛りつけた。
『如意棒』は重い。
おそらく、宝玄仙の力では、手首の縄を解いても、この場から動くことはできないだろう。
「お、お前も、こんなことしてどうなるか、わかっているだろうねえ、孫空女……」
足元で作業をしていた孫空女を見下ろしながら宝玄仙が言った。
「まあ、こうなったら、ご主人様も沙那の言うとおりにしてよ……。沙那、だいぶ怒っているみたいだよ、ご主人様」
「くっ……」
宝玄仙は、悔しそうな表情で顔を歪めている。
「さあ、これで、ご主人様は、なにもできませんね。たっぷりとなぶってさしあげます。この書物の最終章の奴隷女の復讐です。今夜は寝かせませんよ。孫女とふたりで、徹底的に責めますから。たまにはいいですよね……」
沙那が宝玄仙の顎を掴んでぐいと引きあげる。
そして、両手で宝玄仙の顔を持って、宝玄仙の口の中に舌を入れて舐めはじめた。
ねっとりとした口づけで、次第に宝玄仙がかすかに悶えはじめたのがわかった。
それとともに、宝玄仙が自らの道術で生やした男根が勢いを持ち始める。
宝玄仙は道術を遣えない状態だが、如意仙女の『道術封じの首輪』の首輪は、宝玄仙の魔力を無力化するのではなく、停止をさせているだけである。
だから、宝玄仙が道術で生やした宝玄仙と孫空女と沙那の男根はなくならない。
宝玄仙の道術封じを解除して、宝玄仙自身が道術を逆転させなければ、道術の効果は消えない。
「まあ、ご主人様、わたしの口の奉仕で感じていただけたんですね? うれしいです」
そう言って、沙那は宝玄仙の股間の怒張を手で弄び始めた。宝玄仙は、次第に身体を高揚させて悶えだした。
「お、お前、この宝玄仙に……」
宝玄仙は呻くような声をあげたが、孫空女には、かなり宝玄仙が被虐に酔いはじめているのがわかった。
もう、長い付き合いなのだ。
しかも、毎日のようにお互いの痴態を晒し合っている。
嗜虐癖の宝玄仙だが、しっかりと被虐を受け入れることもできるということは十分以上に知っている。
被虐癖が強いのは宝玉だが、所詮は同じ身体なのだ。宝玉が感じることは、宝玄仙も感じる。
「そればっかり、ご主人様……。でも、もしかしたら、この沙那にもご主人様のように嗜虐の癖があるのかもしれませんね。わたし、いま、興奮しています……」
沙那が宝玄仙の裸身に自分の裸身を擦りつけはじめる。
宝玄仙の汗と沙那の汗が混じり合い、お互いの肌に塗り合っている。
「は、はああぁぁ──」
ついに、宝玄仙が嬌声のような声をあげた。
「ふ、ふ、ふ……。どうですか、ご主人様、たまには、身動きできなくなって、わたしたち供になぶられるというのは……? まあ、満更でもなさそうですけど」
宝玄仙の股間の怒張はいきり勃っている
「さ、沙那……お、お前、いい加減に……」
額に髪を張りつかせた宝玄仙が沙那をきっと睨んだ。
「いい加減になんですか……? いまだけは、あまり、強いこと言わない方がいいんじゃないですか、ご主人様──。いまのご主人様は、なにもできない状態なんですから。こんなことをしても、抵抗できないですよね」
沙那は宝玄仙の股間の男根を片手で握ると、勢いよく上下に擦り始めた。
それとともに、もう一方の手で宝玄仙の弱点であるお尻をいじくる。
沙那は、ひとしきり、宝玄仙に官能の声を絞り出させると、宝玄仙からいったん離れた。
「あっ、ああっ、あああっ」
宝玄仙はぐったりしたように裸身を縄にもたれさせる。
「さあ、じゃあ、今度は、わたしたちがこの書物の封印の解除の試しをさせてもらいます。この書物の後半の物語の部分のとおりにいきますね……。ええっと……」
沙那が卓の上の書物を手に取り、めくりはじめる。
「……酒浣腸の前に、こうやって、吊りあげた男の怒張の根元を縛る描写がありますね。精を出したくても出せないように強く縛るみたいです。そうしておいて、その男は男根を責められて苦しめられるんです」
「お、お前、そんなことを本当にするつもりじゃないだろうねえ。地獄責めだよ。お前の嫌いな『縛心術』で羞恥責めするからね──。わかっているんだろうねえ、沙那──。聞いているのかい、沙那──。返事しな──」
宝玄仙が喚いた。
しかし、沙那はそんな宝玄仙を無視して、また、荷物のある場所からなにかを取り出して戻ってくる。
宝玄仙の霊具で、勃起した男根の根元に巻いて射精をできなくする霊具だ。
随分と前だが、
ほかにも色々と持ってきていて、最初にも持ってきた浣腸器とともに、横の寝台に並べ始めた。
「でも、ご主人様の道術が止まっていては、ご主人様の霊具は使えないわよねえ」
沙那が宝玄仙の股間の怒張の根元にを革帯のような例の霊具を嵌めながら困ったように言った。
「こいつにさせればいいよ、沙那。最近は、ご主人様の霊具でもある程度は操作できるみたいだから」
孫空女は後手縛りにして、床に座らせていた朱姫の頭をぽんと叩いた。
「あ、あたしですか……?」
沙那が宝玄仙を責めるのを蒼白になって見ていた朱姫が顔をあげる。
「おいで、犬──」
沙那が朱姫を睨んだ。孫空女でさえぞっとするような怖い表情だ。沙那にもあんな顔もできるのだと驚いたが、演技のようでいて、もしかしたら、いま、沙那は相当に腹をたてているのかもしれない。
「い、犬?」
朱姫はびっくりしている。
「二度も呼ばせるんじゃないわよ、犬」
「は、はい」
沙那の険しい表情に、朱姫は、後手縛りのまま、慌てて沙那と宝玄仙のいる場所にやってきた。
「ご主人様に装着させたこの霊具を発動させるのよ、犬──。わたしたち側につくなら、縄も解いてあげるし、わたしたちと一緒に、ご主人様を責めさせてあげるわ。でも、嫌なら、ご主人様の前に、まずは、お前に仕返しをするわ。このわたしにも嗜虐ができるということを骨身に染みこませてあげるわ」
沙那はもの凄い表情で朱姫を睨んでいる。孫空女は横で見ているだけで怖気が走った。
「さ、沙那姉さんの命令に従います──。お、お願いします。沙那姉さんと孫姉さんの側にしてください」
朱姫は即答した。
「しゅ、朱姫、お前──」
宝玄仙が真っ赤な顔で怒鳴った。
「ご主人様、これは演技ですよ、演技──。書物の封印を解くためです。ご主人様も協力してくださいよ」
沙那がそう言って、朱姫を見て頷く。
朱姫によって、宝玄仙の股間の怒張の根元に巻いた霊具に道術が注がれたのが孫空女にはわかった。
これで、精を出したくても出せなくなったのだろう。
「ご主人様の前に立ちなさい、犬」
「えっ?」
朱姫がぽかんとして沙那を見た。だが、沙那の顔を見て、すぐに命じられたとおりに、天井から両手を吊られて、脚を開脚して立たされている宝玄仙の前に立つ。
「いいというまで、ご主人様の男の部分を舐めなさい」
「は、はい、沙那姉さん」
朱姫がその場に跪こうとした。朱姫が口で宝玄仙の股間を咥えるためにはそうするしかない。
「ひぎいっ──」
しかし、座ろうとした朱姫の髪を沙那がむんずと掴んで引きあげた。
「い、痛い──痛いです、沙那姉さん」
朱姫は悲鳴をあげた。
「誰が、座っていいと言ったのよ。わたしは、さっき、ご主人様の前に立ちなさいと命令したでしょう、犬。その命令も生きているのよ。立ったまま、ご主人様に奉仕するのよ」
「ひいいぃ──。わ、わかりました。沙那姉さん」
朱姫は泣き声をあげた。
いつもと違う沙那の権幕に、朱姫はもう半泣きの状態だ。
朱姫は立ったまま前屈みになり、尻だけをあげたようなみっともない姿で宝玄仙の股間の男根を舐めはじめる。
「あ、ああ……あ、ああ……お、お前ら……」
宝玄仙が顔をしかめて身悶えている。ある程度の性感を抑制できるが、さすがは朱姫の舌技だ。あっという間に宝玄仙を翻弄し始めている。
沙那がその朱姫の後ろに立った。寝台の上から潤滑油の入った小さな容器をとる。そして、自分の股間の上にぼとぼとと中の潤滑油を垂らした。
「お尻を犯してあげるわ、朱姫。それが終われば、お前のことは許してあげる」
朱姫の腰がぶるりと反応した。それが拒絶なのか、応諾の態度なのかわからない。いずれにしても、沙那の股間の怒張は、ずぶずぶと朱姫の後ろの孔に入っていく。
「……んんんっ」
朱姫の身体が跳ねあがった。
明らかに欲情している反応だ。肛虐には誰よりも弱い朱姫だ。沙那が朱姫のお尻を犯し始めると、すぐに全身を真っ赤に染めて身体を震わせはじめた。
前屈みの口で懸命に宝玄仙の股間への奉仕をしながら、閉じられた口から唸り声のような喜悦の響きを出し始める。
「んんはあああ、沙那姉さんんん」
沙那が、ゆっくりと朱姫に挿し入れたものを前後に動かし出すと、すぐに朱姫は、背中を仰け反らせて悲鳴のような声をあげた。
「もう、いっちゃたのね、朱姫。可愛いわね」
沙那が言うと、朱姫が宝玄仙の口を含んだまま、真っ赤な顔をして頷いた。
その動きで男根を激しく刺激された宝玄仙が身体を鋭い声を出して身体を震わせた。
「ひ、ひいいっ──。沙那姉さん──」
しかし、次の瞬間、朱姫が宝玄仙の怒張から口を離して悲鳴をあげた。
「朱姫、誰がご主人様への奉仕をやめていいと言ったの?」
沙那は意地の悪い口調で言った。
「だ、だって──さ、沙那姉さん……ああ、あああ……や、やめてください……うああぁぁぁ──」
もう、朱姫は逃げようとしている。しかし、沙那の両手がしっかりと朱姫の腰を掴んで離さない。
「なにしているのさ、沙那?」
びっくりして孫空女は叫んだ。
「仕返しよ……」
沙那は冷たい口調でただそれだけを言った。なんだか孫空女は沙那が怖くなった。
「おしっこ……」
朱姫が悲痛な声で呟いた。
「なに、朱姫?」
孫空女は眉をひそめた。
「沙那姉さんが、朱姫のお尻の中でおしっこしているんです。孫姉さん、助けてください──」
朱姫が泣きながら言った。
「もう終わったわよ、朱姫」
沙那が朱姫の肛門の中から男根を引き抜いて、ぴしゃりとお尻を叩いた。
「これに懲りたら、わたしを舐めんじゃないのよ、朱姫。しばらく、そこにいなさい」
沙那が言った。朱姫は後手縛りのまましゃがみ込んで、歯を食い縛っている。
「あ、あんた、時々怖いね」
孫空女はぞっとした。
「さて、ご主人様の番ですよ」
沙那がにやりと微笑んで宝玄仙を見る。沙那のこの眼は、本当に宝玄仙にも仕返しをするつもりだろう。しかし、その後のことを考えると、孫空女はさすがに躊躇してしまう。
しかし、沙那は頓着していないようだ。手際よく大きな盃を準備すると、そこに火酒を少し入れて、さらに水を差した。
「これは以前、ご主人様がわたしたちに無理矢理飲ませてからおしめをつけて外に出した強烈な腹下しの仙薬ですよ。覚えていますか?」
沙那が宝玄仙の眼の前に、紙に包んだ粉剤を示した。
「お、お前……」
「水が冷たいのは我慢してください。ご主人様のように道術が遣えないので、温かくはできないんです。でも、冷たい方がすぐに効いてくると思いますから」
沙那は盃の中に腹下しの仙薬を足すと、浣腸器を取り出して、その特性の浣腸液を吸い込ませた。
「じゃあ、これをご主人様のお尻に入れていいですよね」
沙那が浣腸器を宝玄仙の前にかざしながら言った。
「す、好きにしな……。だけど、覚えておいでよ」
「じゃあ、好きにさせてもらいます、ご主人様」
沙那が愉しそうに宝玄仙の後ろに回る。宝玄仙の顔が引きつる。
「ね、ねえ……いいの、沙那? 大丈夫かなあ?」
孫空女は思わず言った。
「今更遅いわよ、孫女──。考えてごらんなさいよ。いまここで、やめても、ご主人様はきっと後でわたしたちにお仕置きをするわ。そうですよね、ご主人様?」
「ひいっ」
宝玄仙が声をあげたのは、沙那が宝玄仙の肛門に浣腸器の先を差し込んだためのようだ。
「あ、当たり前だろう。こんなことしてただでおくものかい──。ぐうの音も出ないくらいに、とっちめてやるからね。覚悟しな、沙那──。それにお前もだよ、孫空女」
宝玄仙が顔を真っ赤にして怒鳴った。
「ほらね、孫女──。もう、どうやってもお仕置きを受けるのよ。だったら、ここで、仕返しをするだけした方がましというものよ」
沙那は平然と宝玄仙に注ぐ浣腸器に力を入れていく。
「あ……あ……」
さすがに浣腸液を無理矢理に体内に注入されて宝玄仙は苦しそうだ。
「あ、あたしは、沙那みたいに計算高くないんだよ。そんな風に達観できないよ」
「なら、いいわよ。わたしは、今日は腹を括ったわ。それに、あんた、さっき、あんな風にされて腹が立たなかったの?」
「そりゃあ……」
「だったら、ちゃんと怒ることも必要なのよ。わたしたちも、仕打ちが過ぎれば、腹も立てるし、恨みも感じるということをこの人たちには教えなければならないのよ」
沙那は声をあげた。
「……ね、ねえ……さ、沙那姉さん──。あ、あたし、厠に行っても……」
後手縛りのまま床にうずくまっている朱姫が苦しそうに言った。
さっき朱姫の肛門に沙那が男性の性器を挿入したまま小便をした。だから浣腸液を注がれたと同じような状況になり、朱姫は襲ってきた便意に苦しみ始めたようだ。
「さっさと行っておいで、朱姫。厠はこの建物の裏よ。わかっているんでしょう。扉を開けてあげましょうか?」
「そ、そんな、沙那姉さん──。ここは、二階ですよ。一階の酒場には男の人がいっぱいだし、厠に行くには、さらにそこから裏庭を抜けて……」
朱姫は全裸だ。それに後ろ手に縛られている。その恰好で部屋の外には行けない。
ここは、まだ宝玄仙の結界の中だから安心だが、一歩部屋の外に出れば、たくさんの他人がいる。
素っ裸で朱姫のようなかわいい娘が後手縛りで現れれば、もしかしたら寄ってたかって犯されるかもしれない。
「だったら我慢するのね。いま、取り込んでいるのよ。見ればわかるでしょう?」
「で、でも……。お、お願いです……。縄を解いて……」
朱姫は、また泣きべそをかきはじめた。
「待つのが嫌なら、その恰好でひとりで外にいくのね。そこらへんにいる男を捕まえて、厠に向かう経路にある戸は開けてもらいなさい」
「沙那姉さん……さ、さっきは、ごめんなさい──謝りますから……」
「謝っても無駄よ、朱姫。わたしは、今日は怒っているのよ──。まあ、でも謝らないよりはましね。許してあげるわ。でも、もう少し、待ちなさい」
沙那はぴしゃりと言った。朱姫は脂汗をかきながら顔をしかめた。
「……さあ、孫女、お代わりの準備ができたわよ。あんたがやるの? それとも、また、わたしがする?」
沙那が注ぎ終わって空になった浣腸液に、新しい液体を抽入して孫空女に示した。
「や、やるよ──」
孫空女は沙那から浣腸器を受け取った。こうなったら、毒喰えば皿までの心境だ。
「お、お前ら……」
宝玄仙はもう苦しそうに歯を食い縛っている。そのとき、宝玄仙の下腹がぐるぐると鳴った。宝玄仙が羞恥に顔を染めた。
その瞬間、孫空女の腹は座った。沙那ではないが、どうせ同じことなのだ。
どんな仕返しをされるかわからないが、理由があろうとなかろうと、宝玄仙に嗜虐される日常に変化はない。
考えてみれば、ここで仕返しをすることと、仕返しをしないことは実は同じことなのだ。
「い、いや、沙那……。あ、あたし、これじゃなくて、さっきのやつをやるよ」
孫空女は自分の声が震えるのがわかった。とりあえず、浣腸器を卓に戻す。
「さっきのって?」
「おしっこだよ」
孫空女は言った。
沙那は一瞬だけ眼を丸くしたが、すぐに悪企みを共有したような表情になった。
「いいんじゃない。やってよ、孫女」
「うん、やるよ、沙那」
孫空女は宝玄仙の背後に回った。両手で宝玄仙の尻たぶを掴む。孫空女の男根は、これ以上ないというくらいにいきり勃っている。宝玄仙を犯して泣かせるということが孫空女を激しい興奮状態にさせる。
「お前、まさか、この状態のわたしに……」
宝玄仙が狼狽した声をあげた。
「沙那、さっきの潤滑油をかけてよ」
「うん」
孫空女は、股間からそそり勃つ怒張の先端を宝玄仙の菊門に当てる。その上に、とろとろと沙那が潤滑油を流し落とす。
「じゃあ、いくよ、ご主人様」
孫空女は、宝玄仙にあてがった怒張に力をいれる。
「う、うわっ、ほ、本当にやるつもりかい──。わ、わかった。わかったよ。さっきはちょっと羽目を外しすぎたよ。だ、だから、いま、そこに挿すのはやめておくれ」
宝玄仙が拘束された全身を揺らして悲鳴をあげた。また、宝玄仙の腹がごろごろと鳴った。
気がつくと宝玄仙の身体は、脂汗でびっしょりであるだけではなく、鳥肌も立っている。もう、かなり便意で苦しくなっているに違いない。
「じゃあ、あたしと沙那を許すかい、ご主人様?」
孫空女は、さらに宝玄仙の肛門を手で押し開いた。
「ひ、ひゃあ──」
宝玄仙が悲痛な声をあげた。
「どうするのさ、ご主人様?」
孫空女は、肉棒の先でちょんちょんと宝玄仙の菊門を突く。
「う、うわっ──。お、お前──な、なんてことを……。も、もう、漏れそうなんだよ。や、やめておくれよ」
宝玄仙は顔をのけぞらせて悲鳴をあげた。
孫空女は思わず唾を飲みこんだ。
絶世の美女と称してもいいくらいの美しい顔と身体の宝玄仙だが、嗜虐を受けて苦悩に顔と身体を歪める様には、女の孫空女でもぞくぞくするような色気を感じる。
孫空女は思わず倒錯の身震いをした。
「わかった──わかったよ……。や、約束する。仕返ししない……。だ、だから……」
「や、約束するのかい、ご主人様?」
孫空女は、びっくりした。そんなことを言うとは思わなかったのだ。
しかし、それで、それくらい宝玄仙が追い詰められているということがわかった。
考えてみれば、沙那は、ただ、酒と水を混ぜて浣腸液を作っただけでなく、あの宝玄仙自身の強烈な仙薬である下剤を混ぜていた。
宝玄仙のおこりのような小刻みな震えが宝玄仙の苦しさを物語っている。
「どうする、沙那?」
孫空女は沙那をちらりと見た。
「あなたに任せるわ、孫女」
沙那は微笑んだ。
孫空女は苦しそうに震える宝玄仙を改めて見た。
「た、頼むよ……、そ、孫空女……」
宝玄仙が呻いた。
その哀願に孫空女のなにかが疼いた。
孫空女の手が、勝手に背中から腕を回して宝玄仙の胸と股間に伸びる。
「ひ、ひゃああぁぁぁぁ──。こ、これ以上、刺激しないでおくれ。お願いだよ──」
胸と股間を刺激すると、鳥肌が立っていた宝玄仙の肌が真っ赤になった。そして、身体を震わせて懇願する。
孫空女にも覚えがある。便意に耐えているいまは、加えられる官能にいっさいの抵抗ができない。
敏感な場所を愛撫されることに備えようとすると、限界に耐えている肛門を緩めてしまうことになる。だから、孫空女の拙い手管にも、宝玄仙は翻弄されてしまうのだ。
孫空女は決意した。
宝玄仙をここまで追い詰めて泣かせるなど、二度とない機会に違いない。
沙那の言い草ではないが、ここでやめても、今後の宝玄仙の責めが緩むことなどない。
それに、宝玄仙を責められるというこの瞬間が得られるなら、それなりの代償を払っても悔いはない。
孫空女は、また宝玄仙の尻たぶを掴んだ。
そして、股間の怒張を宝玄仙の菊門に突き入れていった。
「いぎいいいっっ──。お、覚えてなよお──、孫空女──」
宝玄仙が息を吐きながら声をあげた。
「孫女、見て──。ご主人様は、感じてられるわ。男性の性が元気になったわ」
沙那が叫んだ。
「ふがあああ──」
孫空女もまた、男としての激しい快感に声を出していた。宝玄仙の肛門に突き挿した肉棒が宝玄仙の肛門の内側の柔らかな肉襞にぎゅうぎゅう締めつけられたのだ。
大きな快感が突き抜け、その勢いのまま孫空女は宝玄仙の尻の中で精を放った。痺れるような甘美感が襲った。そして、女の快感が遅れてやってきて、孫空女の子宮をずんと響くように疼かせた。
「……あああうううっ……ああ、だ、だめだよおぉぉぉ……こ、こんなの狂ううっ……」
宝玄仙が痙攣を起こしたように震えた。宝玄仙が孫空女の精を受けて、その衝撃で達したような仕草を見せた。
「ああ……だ、駄目だ。男の……男のものにつけられた霊具が邪魔で……できない……出せない……。こ、こんなの……」
男根の根元で宝玄仙の精を止めている霊具が、宝玄仙が達するのを邪魔したらしい。激しい絶頂を味わいながらも、霊具の影響により官能が昇天する悦びだけを与えられなかった宝玄仙はその悔しさに震えているようだ。
大きな満足感が孫空女を襲う。
宝玄仙が自分の体重をぐったりと手首に縛った縄にもたれさせる。
「まだ終わってないよ、ご主人様……。あたし、おしっこしたいんだ。ちょっと、ご主人様、厠になってくれる?」
「か、厠?}
宝玄仙が表情を険しくした。
孫空女の怒張は、まだ勢いを残したまま、宝玄仙の肛門に突き挿さっている。
実は、孫空女はさっき片脚をあげて小便をさせられそうになったときから、尿意が溜まっていた。
孫空女は、その我慢していた股間の力を抜いて尿意を解放させた。宝玄仙の肛門の中で、孫空女の尿が迸る。宝玄仙が全身を仰け反らせて、苦悶の悲鳴をあげた。
「あらぁ? ご主人様の前のものがもっと元気になりましたよ。肛門におしっこをされて歓ぶなんて、ご主人様もわたしたちと同じ変態ですね」
宝玄仙の前にいる沙那が囃し立てるように言った。
孫空女も宝玄仙の肛門から男根を抜いて、宝玄仙の前に回り込んで股間を覗いた。確かに、怒張が大きくなっている。
「そうだね、ご主人様、肛門でおしっこされて、感じているんだね。こんなんでよければ、またやってあげるよ、ご主人様」
孫空女は股間のものを拭きながら言った。
宝玄仙は悔しそうに身体を震わせてうな垂れている。
「お、お前たち……な、なんということを……。主人に対する奴隷の反乱は死罪じゃぞ……」
寿黒だ。真っ蒼な表情で震えている。
そう言えば、そんなのがいたということを思い出した。
「なに言っているのよ、あんたのためにやっているのに、ねえ、孫女?」
沙那が言った。
「こいつのため?」
「そうよ、孫空女──。ご主人様、まさか怒っていませんよねえ? この書物に書いているとおりにやってみて封印が解除できないかどうか試したんですよ」
沙那がうそぶいた。
「そ、そうだね。そうだよ、ご主人様。残念ながら、お尻の中でおしっこをするというのは、封印の解除の条件じゃなかったよ」
いまさら無意味だろうが、一応はそういう建て前にしておこうかとも思った。
「も、もういいよ……、お前たち。それよりも厠に……」
宝玄仙が呻いた。便意がつらいのに違いない。
「あ、あたしも……」
足元で朱姫も小さな声で呻いた。
ふたりとも鳥肌が立っている。
「ふたりとも、もう少し、我慢してください。最初に財の隠し場所についての話にけりをつけますから」
沙那がそう言って、書物を手に取った。
「封印を解除する条件がわかったの、沙那?」
孫空女は言った。自信満々の沙那の表情は、明らかになにかの確信を抱いているということがわかる。
「そうね。わかったわ。それほど、難しい話じゃないわ。だいたい、なぜ、ご主人様もあんたも、書物を読んで、そこに書いていることを実行すれば、封印が解けると思ったの? 孫女、あんたならわかるでしょう。あんた、この書物を読んで、この中の描写のどれかを真似することができる?」
「できるかって……。それで、いままでご主人様とかが、あたしと沙那にやらせていたんじゃあ……」
「ご主人様も朱姫も読み書きができるわ。でも、あんたは字が読めない。あんたひとりだったらどうなのよ。ここに文字で書いてあることが鍵なら、どうやってそれを知るのよ……」
「あっ」
沙那がなにを言っているのかわかった。
寿黒も文字が読めない。
だから、そもそもこの書物がなんの本なのかもわからなかった。
それで、ここに連れて来たのだ。封印の解除の条件が、この書物に書かれている内容と関係があるなら、寿黒にはそれを実行することはできない。寿黒はその内容がわからないからだ。
「寿黒の義兄殿は、字の読めない寿黒に、財の隠し場所を教えたかったのよ。確かに、この書物には、多少の挿絵もあるけど、書いてある内容が封印の鍵になるなんて考えることに意味があるのかしら」
「そ、そうか……。じゃあ、封印にはこだらなくてもいいということ……?」
孫空女がそう言うと、沙那がにやりと微笑んだ。
「もっと、単純に考えればよかったのよ。最初から、道術のことなんて無視すれば、簡単に正解に辿り着いたのよ」
沙那がいきなり、書物の背を閉じている紐を引き千切った。
「あ……なにを──おおっ?」
寿黒が立ちあがって、こっちに転がるようにやってきた。
孫空女も目を丸くした。
沙那が糸を解いた書物の背の部分から小さく畳んだ紙片がぱらりと落ちたのだ。
「常識で考えるのよ。この書物になにかが隠してあると告げて、その人が死んだのなら、純粋にこの書物に隠しているのよ。この本がなんの本であるとか、そういうことに関係なくね。寿黒は、文字が読めないから、書物に触るわけない。だから、義兄殿は、財を埋めた場所を描いたこの書面を書物の背に隠したのよ」
沙那とともに、書物に隠されていた紙片を開いた。しかし、そこにはなにも書いていない。ただの白紙だった。
「なにも書いてない……。どういうことさ、沙那……?」
孫空女は顔をあげて沙那の顔を見た。沙那の推理は正しいと思ったが、財の場所は描かれていない。沙那はなにか間違っていたのだろうか。
「そうね。白紙ね……」
しかし、沙那の顔にはまだ余裕がある。
「……でも、わたしたちは関係のない他人よ。義兄殿は、寿黒に財を譲りたかったのでしょう? わたしだったら、万が一、この紙片を他人が先に見ても大丈夫なように、地図かなんかを描いてから、道術で消しおくわ。寿黒か、その奥さんが手にしなければなにも浮き出てこないような封印を刻んでね」
沙那が寿黒にその紙片を渡した。
果たして、その瞬間に白紙だった紙片になにかの詳細な地図が浮き出てきた。
「おおおお、地図じゃ──。地図じゃああ」
寿黒は歓声をあげた。
「だったら、もういいでしょう──。さっさと、出ていきなさい」
沙那は、地図と書物の残骸を寿黒に押し付けると、そのまま寿黒を部屋の外に出した。それこそ、文字どおり叩き出したのだ。
部屋の中にはいつもの仲間だけになった。
「さて、待たせたわね、朱姫──。縄を解いてあげるわ。服を着て、厠に行っていいわ。でも、その前にひと仕事してからね──。そして、お前が戻って来たら、ご主人様に桶に排便をしていただくから、なるべく早く戻っておいで」
沙那が朱姫の縄を解きはじめた。
「ま、待って……。ん……ら──。わ、わた……わたしを先に……して……」
宝玄仙が苦しそうに叫んだ。肛門に注入した火酒は、時間が経てば経つほど、宝玄仙の体内に腸を通じて染み込んでくるはずだ。宝玄仙はそろそろ酔っ払ってきたのか、呂律がおかしくなっている。
「心配いりません。ご主人様のお尻には、朱姫に栓をしてもらいます。ほら、わたしたちによく使う肛門を締めつけると、ぶるぶると振動するあのいやらしい霊具ですよ。朱姫が戻ってくるまで、それで気を紛らせてください──。それに、まだ筆責めを受けていないじゃないですか。それが終わらないと排便なんてさせてあげれません。さあ、朱姫」
縄を解かれて自由になった朱姫に、孫空女は沙那がいま言及した肛門栓の霊具を手渡した。この霊具にも随分と苛められた。これを宝玄仙に施すことがあるとは思わなかった。
朱姫は、なんの迷いもなく宝玄仙の尻にそれを挿し込む。
たちまち宝玄仙は狂ったような声をあげて、全身を仰け反らせる。
「いっ──いくうっ……お、お尻……お尻ら……凄い──。お、お前ら……ち……許さ……おごごご……うあああぁ……い、いくうう──」
絞り出したような悲痛な声を宝玄仙があげた。宝玄仙の股間の怒張は信じられないくらいに膨れあがり、そして、激しく充血して、真っ赤を通り越して赤黒くなっている。
「厠に、い、行きますね、さ、沙那姉さん……。でも、あたしが戻るまで……待っていてくださいね。仲間外れにしないでくださいよ。朱姫も……朱姫もご主人様を苛めるのに混ぜてくださいね」
朱姫がお腹を押さえながら言った。
孫空女は、この期に及んでも、嗜虐側に参加したいという朱姫におかしみを感じてしまった。嗜虐についてはすぐに調子に乗る小生意気な妹だが、なぜか憎いという気持ちが湧いてこない。孫空女は苦笑した。
「わかったわよ。でも、早く戻っておいで」
沙那も笑って、朱姫が脱いだ貫頭衣を手に取ると朱姫に投げた。
朱姫はそれを着ると、小走りに部屋を出ていく。
「さて、じゃあ、朱姫が戻るまで、ご奉仕します」
沙那が宝玄仙の身体の前に跪く。舌を伸ばして、宝玄仙の怒張を舐めはじめる。沙那は沙那で完全になにかにとり憑かれたような表情をしている。
「あ、あたしも……」
孫空女も沙那の隣に跪き、宝玄仙の股間に舌を這わせる。
ふたりで左右からぺろぺろと舐め回し、そして、吸ったり舌で弾いたりする。
「あ、あああ、や、やめておくれえ──。も、漏れちゃうよう──」
酔いと、官能と、そして、強烈な便意──。激しい快感と排便の両方を崩壊寸前で我慢させている霊具の効果──。
宝玄仙は完全に狂乱の状態だ。
「こ、今夜は、みんなでご主人様を徹底的に苛め抜くわよ……」
沙那が宝玄仙の男根の横を舐めあげながら言った。
「でも、明日は……」
「明日のことを考えちゃ駄目」
沙那が叱咤した。
それもそうだ。きっと、明日は宝玄仙の報復として、怖ろしい性の拷問が待っているに違いない。
まあ、それはそれで仕方がない。
宝玄仙の本格的な責めは恐怖ではあるが、それを望んで子宮を疼かせている自分もいることは確かだ。
「んぐうううっ、漏れるう、あぐうううう」
宝玄仙が苦しそうな雄叫びをあげた。
もはや、人間の言葉ではない。
獣の声だ。
そんな宝玄仙にこの世のものとは思えない美しさを感じていた孫空女は、自分の舌で宝玄仙が狂い暴れるのに接しながら、心からの満足心をもって、上目でうっとりと宝玄仙を見つめていた。
(第35話『猥本騒動、又は、女戦士ふたなり調教』終わり)