※この作品はR-18です。

嗜虐西遊記【完結】   作:ドン・ドナシアン

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264 後ろから前から[一日目]

 李春(りしゅん)はいま、自分がどういう状態にあるのか、まったくわからなかった。

 意識は朦朧として、後手に縛られた身体は痺れきっていた。

 いま、李春は小太坊(こたぼう)の裸身に身体を跨せられている。

 そして、激しく身体をいたぶられ、李春が何回か気をやると、いつの間にか青おろちの腰に乗せ換えられる。

 それが繰り返されている。

 

 青おろちと小太坊のふたりと情事をさせられている真っ最中だった。

 駝濫(だらん)一家の策謀により、どこかの彼らの息のかかった場所に連れ込まれた李春は、気がついたときには、素っ裸で四肢を拡げて仰向けに拘束されているという状態であり、いきなり大勢の男たち嬲り者にされるという恥辱を与えられた。

 

 つまり、妖しげな媚薬を飲まされて、疼きで火照った身体を繰り返し小筆で責めたてられたのだ。

 最初は懸命に耐えていたが、すぐに連続で気をやり、ついに気を失った。

 しかし、失神することは許されず、肉芽や乳首を強くつねられて覚醒させられると、口をこじ開けられて、また強い催淫剤を無理矢理に飲まされた。

 そして、また筆で気を失うまで責めたてられる。

 

 李春が意識を手放すと、無理矢理に起こされて、さらに媚薬を飲まさたうえに筆責めにされる。

 一体全体、どのくらいそれを続けられたのかわからない。

 もう気絶から目覚めても、自分がどうしてここにいるのか知覚できなくなっていた。

 

 やがて、やっと許されたと思ったら、後手縛りに拘束され直し、別室に運ばれて、頭領の青おろちと青おろちの弟の小太坊の三人にされた。

 すぐに情事が始まった。

 

 息も絶え絶えになるまで、連続絶頂をさせられて、身も心もくたくたの李春にとって、そこから始まった情事は地獄そのものだった。

 危険だからということで胡坐に縛られた脚の拘束はすぐに解かれたが、李春には、もう自分の意思で身体を動かすだけの力が全く残っていなかった。

 ただ、身体を合わせて動いているということを認識できるだけで、ほとんどなにも考えることができないのだ。

 ふたりの手管にあおられて腰と腰をぶつけ合い、身体を揉まれ、舐められ、犯されるだけだ。

 

 そして、李春が数回の気をやると交替する。

 ひたすらに同じことを繰り返される……。

 すでに李春は、疲れ切り、声もあげられないでいた。

 

「次はまた、俺だ。俺の青おろちを受けろ」

 

 青おろちの綽名の理由が、頭領である大太坊の大きな肉棒にあるというのは、最初にこの部屋に連れ込まれたときに教えられた。

 その“青おろち”が後背位の態勢の李春の女陰に入ってくる。

 

 ひとりが李春を責めているときには、もうひとりは休んでいる。

 そして、李春が何度か絶頂して果てると、待っていた方が李春の相手となる。

 向こうは二人だが、李春はひとりだ。

 休息することも許されない。

 汗みどろの絡み合いをひたすらに演じさせられる。

 

「もう……ゆ、許して……」

 

 叩きつけられるように臀部を腰で打ちつけられ、李春はここでも二度ほど気をやった。

 忘れた頃に、ようやく後ろ側から挿されていた青おろちの肉棒が抜けていく。

 李春は崩れ落ちるように、うつ伏せに倒れた。

 しかし、すぐに腰を持ちあげられて、小太坊にも背後から男根を挿入される。

 

「だ、駄目……も、もう……」

 

 李春は呻いた。

 快感など遥かに通り過ぎている。

 あるのは込みあがる嘔吐感だけだ。

 繰り返される淫情の激しさが、李春の身体を限界まで追い詰めている。

 

「掲陽鎮(けいようちん)きっての鉄火女がだらしねえ。まだ、一度も俺たちは気をやってねぞ。このまま許されると思ってんのかい」

 

 小太坊が李春の女陰を背後から激しく掘りながら言った。

 

「だ、だったら……い、いって……お、お願い……」

 

「なら、お前も努力するんだな。俺たちをいかせるように努力してみろ。さもなければ、いつまでだって続けることになるぞ」

 

 小太坊の律動運動がどのくらい続いただろうか……。

 李春は身体を仰け反らせて果てた。

 そのまま力を失って、跪く態勢に戻れない李春は、小太坊から床に放り投げられた。

 

「そらっ、今度は俺だ。ここに跨れ」

 

 胡坐に座っている青おろちが笑いながら言った。

 

「む、無理……」

 

 李春は、倒れたまま首を横に振った。

 

「だったら、張天女(ちょうてんじょ)と童姉妹──。お前が漁師部落に残しているあいつらは、俺たちが浚って、よってたかって玩具にしてやる。そして、頭がおかしくなるまで薬浸けにして奴隷にして売り飛ばす。それでいいんだな?」

 

 青おろちが自分の膝を叩いた。

 そんなことをさせるわけにはいかない……。

 李春は気力と体力を奮い起こして、青おろちの身体に這い寄り、その膝に乗り上げる。

 

「よく、来たな」

 

 李春が両腿を左右に拡げて、胡坐に座る。

 青おろちが汗びっしょりの李春の両肩を抱き寄せて、身体を引きよせた。

 

「こうしてみると、なかなかに可愛い女じゃねえか。二度と逆らわねえと改心するなら、最終的に奴隷にするのは勘弁してやってもいいぜ、李春」

 

 青おろちは、李春の緊縛されている背中の縄に手をかけて持ちあげ、双臀の下に反対の手を差し込んで、そそり勃った大きな肉棒に李春の女陰を上から突き挿していく。

 

「おっ……おおっ」

 

 腹部まで圧迫するような怒張を奥まで埋め込まれ、李春は歯を食い縛って呻く。

 青おろちがその李春の身体を上下に揺さぶり、律動を開始させる。

 

「だが、兄貴よ、さっき、この李春は、最終的には、あの李保(りほ)にくれてやると言わなかったかい?」

 

 小太坊が横から言った。

 

「馬鹿か。あれは子分たちの手前だ。あんな大勢の前でうっかりしたことを言えば、李保にそれが伝わってしまうじゃねえか。最初にから渡すつもりはねえよ。なんであの青瓢箪との約束を律義に守ってやらなきゃならねえんだ」

 

「なんだい、李保を騙したのかい」

 

 小太坊がげらげらと笑った。

 

「当たり前だ。ただ、最初から約束を守る気なんかねえと言えば騒ぎになる。だから、時間伸ばしして、ここで飼ってやればいいのさ。そのうち、ほとぼりが冷めれば、本当に奴隷にして、どっか遠くに売っぱらえばいい。これだけの別嬪なら、頭が壊れても高く売れる」

 

「なるほどな」

 

「それに、もしかしたら、李家に対するなにかの手札に仕えるかもしれねえ。なんといっても、こいつは、先代の李龍の娘だしな」

 

「そりゃあ、いいぜ」

 

 青おろちの怒張に合わせて、自分でも腰をうねり動かしながら、李春はそんなふたりの言葉を聞いていた。

 自分について交わされている言葉も、もうどうでもいいと思った。

 それよりも、この地獄のような情交から早く解放して欲しい。

 とにかく、こいつらが精を放ったら解放してくれるはずだ──。

 それだけを考えて、李春は汗びっしょりの身体を揺さぶり、懸命に膣を締めつけながら、青おろちと合わせるように腰を揺さぶり動かす。

 

「おう、なかなか積極的になったじゃねえか、李春。やっと、捨て鉢になって俺たちとの情交を愉しむ気分になったか?」

 

 青おろちが笑った。

 冗談じゃない……。

 早く終わらせたいだけだ。

 李春は一所懸命に腰を動かす。

 

「こりゃあ、凄いぜ。本気になりやがったな。凄い力で締めつけやがる。いい道具だ。鉄火女だと思っていたが、こんな技を隠し持っていやがったんだ」

 

「くあっ……ああっ……ああ」

 

 だが、媚薬でどろどろに溶かされた身体は、青おろちの怒張を締めつけることで、大きな快感を李春に起こしてしまう。

 再び一気に燃えあがった李春の身体は、またもや、絶頂に向かって駆けあがっていった。

 大量に飲まされた媚薬の影響によって、身体の感度が異常だ。あっという間に昇天した。

 

 壊れてしまう……。

 頭が真っ白になる。

 一瞬、意識が飛ぶ。

 

「ほら、もっと締めつけろ、李春。いい気持ちだぜ。俺を一緒にいかせることができたら、今夜は勘弁してやるぞ」

 

 肉棒が激しく李春の子宮を突き、李春は失神から引き戻される。

 

「だ、だったら、一緒に……」

 

 李春は呻いた。

 

「一緒にいきたかったら、もっと腰を振りな。さっきみたいに締めろ」

 

 青おろちはさらに律動を加速した。

 

「あひっ……い、いくっ──」

 

 さらに強くなった攻撃に、李春は堪らず身体を仰け反らせた。

 青おろちが李春の身体を抱き寄せて強く抱く。

 

「いひいいぃっ──」

 

 李春は大きな声をあげて、快感の絶頂に駆けあがった。

 もう、なにが起こっているのかわからない……。

 

「ほら、交替だ、小太坊」

 

 青おろちが李春の身体を床に投げ降ろした。

 ぐったりと身体を横たわらせた李春の身体をすぐに小太坊が抱き起こす。

 

「ほらっ、李春、叩きのめしたと思った男に、こうやって犯されてよがり狂うのはどんな気持ちなんだ? なんとか言ってみろ──」

 

 小太坊もまた胡坐になると、自分の腰の上に李春の女陰を載せる。

 

「す、少しでいいから……。や、休ませて……」

 

 李春は哀願を口にした。

 しかし、小太坊は、怒張を挿入した李春の身体を容赦なく揺さぶり始める。

 もうなにも考えられない。

 

 休みたい──。

 横になりたい──。

 眠りたい──。

 

 それしか頭にない。

 激しい律動に繰り返して快感が襲う。

 快感の気持ちよさよりも、身体がばらばらになるような恐怖心がまさる。

 身体の芯まで快楽に酔い襲われ、李春は大きな嬌声をあげた。

 

「また、いぐうっ……」

 

 李春は喉を仰け反らせて快感を弾けさせた。

 

「兄貴、泣きだしやがったぜ、こいつ」

 

 小太坊が腰で李春の身体を跳ねながら笑った。

 

「あの李春を犯し泣かせたんだ。お前もやっと気が収まったんじゃねえか」

 

「まだまだだぜ、兄貴──。俺は、この李春に、あの時は悪うございましたと言って、裸で俺の肉棒をしゃぶらせるつもりなんだ」

 

「噛み切られても知らねえぞ、小太坊」

 

「大丈夫だよ。まだ、そんなことはしねえ。だが、こうやって、十日も二十日も責められ続ければ、一箇月後には自分がなにをやって、誰のものをしゃぶっているのかなんてわかんなくなってるよ」

 

 小太坊が言った。

 しかし、もうそんな彼らの言葉も頭に入ってこない。

 自分の大きな喘ぎ声が部屋に響き渡る。

 

「小太坊、わ、わたしはまたいくよっ」

 

 自分がなにを叫んでいるのかわからなかった。

 もう、そこまで絶頂が襲ってきている。

 絶頂の間隔が果てしなく短くなっている。

 限りない絶頂が李春の身体をおかしくしている。

 

「遠慮なく、何度でもいきな」

 

 小太坊は言い、さらに李春を責めたてる。

 

「い、いい加減に一緒にいってよう──」

 

 李春はせっぱつまった声でそう叫びながらまた昇天した。

 しかし、また李春は、ひとりでいかされた。

 

 李春の狂態にも関わらずふたりとも、一度も李春の中に精を放たなかった。

 うまく身体を調整して、いきそうになったら相手と交替するということをやっているようだ。

 その間、李春はたったひとりで、連続でいき続けなければならない。

 

「……も、もう、許して──」

 

「なにを吐きやがる。てめえの罪はこんなもんじゃ消えねえぞ。こんなものは序の口だ。お前は、これから一箇月も、二箇月も死ぬような責めを続けられるんだ。こんな生ぬるい責めくらいで音をあげてどうするんだ、李春」

 

 哀願の声を洩らした李春に対し、小太坊が怖ろしい口調で声をあげた。

 そして、李春を腰の上から乱暴に押し避けた。

 後手縛りの身体を床に打ちつけられた李春は、そのまま動けないでいた。

 

「もっと、もっと苦しめてやるぜ」

 

 小太坊が近づいて、倒れている李春の片脚を踏み、もう片方の脚を持ってがばりと開いた。

 

「な、なに……?」

 

 李春は眼を大きく開いて顔を引きつらせた。

 小太坊はいつの間にか小さな瓶を手元に置いていて、李春の股間にその中身の妖しげな塗り剤を塗りたくり始めた。

 

「ひいっ──。ま、まだ、なにかするの?」

 

 李春は叫んだ。

 

「こいつは、女の身体を敏感にするために作らせた特別な薬剤だ。これを塗れば発狂するような快感が襲う。これを塗ればお前はもっと愉しめるようになるぜ」

 

 李春は呆然としていた。

 すでに遥かに限界を超えている。

 この身体にさらにそんな媚薬を塗ろうとしてるのだ。

 李春は、小太坊の残酷さに全身の血が引く思いがした。

 

「さあ、薬が効いてくるまで、もう一回ずつだ。今日という今日は、徹底的に快楽責めにしてやるから覚悟しろ」

 

 小太坊が言った。

 

「剣技では男を泣かせる李春だが、色にかけては小太坊には勝てねえな」

 

 青おろちが声をあげて笑った。

 

 

 *

 

 

 李春は最悪の状況に陥っている。

 

「喉が渇いたろう……。口を開けろ」

 

 誰かの言葉が耳に入る。

 それが誰かの言葉か知覚できない。

 李春は言われるまま口を開ける。

 

 喉が渇いた。

 水が飲みたい。

 全身の体液という体液が身体から失われたかのような気分だ。

 

 開けた口に誰かの唇が入ってきた。

 なにかの液体が口の中に注がれる。

 

 乾ききった身体に与えられた水分は果てしなく心地よかった。

 しかし、それが喉を通りすぎるともの凄い熱さが身体から湧いてきた。

 

「へへへ、兄貴、こいつ、催淫剤の原液みたいな液体をあんなにたくさん飲みやがったぜ」

 

 自分を抱いている男がもうひとりの誰かに言っている。

 しかし、李春にはふたりの会話の内容が頭に入ってこない。

 

「それよりも、小太坊、お前、よくも口移しで飲ませたなあ。舌を噛み切られたらどうするんだ」

 

 もうひとりの男の呆れたような声がした。

 

「そんな気力はねえよ、兄貴。もう、こいつは頭が働いてねえ。それよりも、こいつの口もまたいい気持ちだぜ。味わってみるか」

 

 不意に身体が放り投げられた。

 李春は床に倒れた。

 

 身体が熱い──。

 苦しい──。

 

 もっと、水を……。

 喉が渇いた。

 

「ほら、もう一杯お代わりしな、李春──。次は俺からやろう。口を開け」

 

 もうひとりの男が李春を抱き起こした。

 口を開けるとさっきの液体がまた口の中に注がれた。

 李春はそれをむさぼり飲む。

 その間、その男の舌が李春の口の中を這い回る。

 

 熱い……。

 つらい……。

 

 終わりたい……。

 

「さあ、もう休んだろう。もっといくぞ」

 

 身体が仰向けにされる。

 肢が抱えられた。

 股間に怒張が入ってくる。

 一気に襲ってきた快感に李春は、感情のまま身体を仰け反らせて吠えた。

 

 一緒に……。

 一緒にいけば許される。

 頭にはそれしかない。

 

「お、お願い……一緒に──」

 

 李春は女陰に怒張を強く突き挿されながら叫ぶ。

 

「もっと激しく腰を使ってみろ。俺はいきそうだぞ」

 

 身体の上の男が笑い声とともに言う。

 李春はそれが誰の声なのかわからないが、その言葉を頼りに懸命に反動をつけながら腰を振った。

 

「こりゃあ、俺たち二人だけで見るのは惜しいな。自分を罠に嵌めた憎い男たちを相手のこの李春の汗みどろの狂態は、まさに女の持つ魔性を垣間見るようだぜ」

 

「確かにそうだな、兄貴」

 

 李春はもう激情を相手にぶつけることしか考えていなかった。気持ちいい。

 大きな快楽が襲う。

 その快楽は、李春がこれまでの人生で味わった最高のものかもしれない。

 

「もう駄目……また、いくっ──」

 

 李春は叫んだ。

 

「もう少し、待て。一緒にいってやるよ」

 

 男が強く李春を抱いた。

 李春は顔を振り乱して、懸命に込みあがる快楽に耐えた。

 

 激しい律動──。

 襲いかかる震え──。

 一層激しく子宮が怒張に叩きつけられる。

 

「ひぎいいぃぃぃ──」

 

 李春は大きな身体の震えとともに達した。

 達しながら膣の中で熱くなった怒張を感じていた。

 その怒張が震えた。

 熱い精が李春の子宮に注がれるのがわかった。

 

 李春は大きな声をあげていた。

 訳もわからず、眼の前のものに噛みついた。

 

「こ、こいつ、また──。肩に噛みつきやがった」

 

 隣の男の血相を変えたような大きな怒声が聞こえた気がした。

 

「落ち着け、小太坊。これは、そんなんじゃねえよ。これは女の甘えのようなものだ」

 

 身体を合わせている男が言った。そして、顔を男の肩から優しく外された。

 深い絶頂感だった。

 激しい痙攣が続いている。

 気が遠くなる。

 

「次は俺だぞ、李春」

 

 もうひとりの男が李春の身体を連れていった。

 また、身体を引きあげられた。

 男は寝そべっている。その上に跨らせられる。

 女陰に怒張が突き挿さる。

 

「それ、最後の仕事だ。そこで狂ったように暴れろ。俺をいかせたら終わりだ」

 

 李春はばらばらになりそうな身体を懸命に動かして、身体を振った。

 言われるまま、膣を締めあげ、身体を揺すり、腰を回転させる。

 汗を撒き散らしながら、腰を狂ったように動かした。

 

 一度いった──。

 それでも、これで終わりだと言い聞かせて、最後の最後の気力と力を絞りあげる。

 

「搾れ──。いいぞ、俺の物を締めあげろ。もっと動かせ──」

 

「はがっ──あぎいっ──」

 

 李春は激しく声をあげた。

 自分で怒張を突き挿すことで子宮に怒張の固い先端を続けざまに受ける。

 大きな絶頂がやってくる。

 一気にやってきた大きな波に李春は襲われた。

 

「いくぜ」

 

 李春の下の男が吠えた。

 李春の女陰の奥で男の怒張が弾けた。

 

 やっと……。

 終わった……。

 

 それ以上は無理だった。

 力尽きるように李春はその場に崩れていく。

 もう締めつけることはできない。

 

 力が抜けていき、すっと身体が倒れた。

 自分の身体が床に激突した。

 

「李春、じゃあ、約束だからこれで終わってやる。礼をいいな」

 

 身体の下に誰かの足が差し入れられて、うつ伏せの状態から仰向けにひっくり返される。

 しかし、頭が回らない。

 

「はぐっ」

 

 腹に激痛が走った。

 一瞬、なにが起こったかわからなかったが、脇腹を思い切り蹴られたのだとわかった。

 

「礼だよ、李春」

 

 もう一度蹴られた。

 李春は慌ててお礼の言葉を口にした。

 なぜ、礼を言い、そもそも誰に対してお礼を言っているのかわからない。

 

「じゃあ、行くぞ。後が詰まっているからな」

 

 男は李春の髪を掴み、いきなり引きずり始めた。

 李春は悲鳴をあげた。

 そのまま、部屋を出て廊下を引きずられる。

 

 それにしても、どこに行くのか。

 そして、どこで休ませてくれるのか。

 

 とにかく、終わったのだ。

 これで、果てしない連続絶頂の地獄から解放される……。

 

 どこかの部屋に入った。

 物凄い喚声があがった。

 そこがどこだか、すぐには理解できなかったが、やっと最初に拘束されていたぶられた部屋だとわかった。

 

 それで、はっとした。

 大勢の男がいる。

 しかも、下半身を露出していて、彼らが李春の周りに集まってくる。

 李春は心の底から恐怖した。

 

「や、約束───」

 

 李春は、自分をここに戻した小太坊に振り向いた。

 恐怖で頭が少し正気に戻った。

 小太坊は約束したはずだ。

 もう解放すると───。

 

「約束? ああ、兄貴と俺からは解放してやる。だけど、今日休めるのは、ここにいる全員が満足したらだ。先は長いぞ、李春」

 

 小太坊が笑った。

 李春は心の底からの恐怖で叫んだ。

 その李春の裸身に十数本の手が一斉に伸びた。

 

「犯しながら、口から媚薬を注ぎ込め───。今度は塗り薬も使え」

 

 身体が持ちあげられ、全身のあらゆる場所が同時に責められ始めた。

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