最初の一日目、お蘭はさっそく、宝玄仙に素っ裸に剥かれて外に連れていかれ、里の者の相手をすることになった。
実のところ、里の者は、お蘭の本当の姿を見たことがなかったらしく、十六歳くらいの少女のお蘭が出てきても、それが自分たちを支配している「お蘭」だとは思わなかったらしい。
また、お蘭は本当は「少女」ではない。
沙那たちが宝玄仙に内丹印を刻まれて、老化をしない身体になっているのと同じように、お蘭もまた、それくらいの年齢のときに、宝玄仙に内丹印を刻まれて、それ以来、見た目の年齢が変化していないのだそうだ。
もっとも、お蘭は道術で自由自在に見た目の姿を変えられる。
幼女の姿にもなれば、老婆にもなるし、男の姿にだってなる。
だから、不都合はなかったようだ。
それはともかく、宝玄仙は、お蘭を素っ裸にして、後手に拘束に拘束し、魔道でがに股でしか歩けないようにして、“私を強姦してください”と背中に書いて、里の中に連れ出したのだ。
そして、まずは百人の相手をするように命じた。
百人と聞いて、お蘭は蒼くなっていたが、すぐにその理由はわかった。
お蘭は、宝玄仙のように房事に耐性はなく、多数の男の相手ができるような女ではなかったのだ。むしろ、肌がものすごく敏感であり、ちょっと触られただけでよがりまくった。
宝玄仙によれば、お蘭については十歳のときから宝玄仙が調教してやったし、それよりも以前の幼女時代は、宝玄仙たちの実の母親が、宝玄仙やお蘭を調教していたという。
まあ、さすがに、母親が幼女の娘を性調教するというのは宝玄仙の嘘かもしれないが、ともかく、お蘭が常識外れくらいに感じやすいのは確かだった。
なぜ、知っているかというと、沙那と孫空女は、お蘭の調教につき合わされたのだ。
ずっとである。
とにかく、里の男たちによるお蘭の輪姦が始まった。
もともと、お蘭によって、平素から乱交体質に仕立てられている里の者は、宝玄仙が引きたててきたひとりの裸の美少女を前にして、大した躊躇もすることなく、次々にお蘭を犯し始めた。
しかも、どこをどう触っても激しすぎるくらいによがるお蘭に群がって悦んだ。
だが、お蘭はたまったものじゃなかったようだ。
ただでさえ、感じやすい身体で大勢の男の相手をするのだ。
ひとりの男に精を放ってもらうあいだに、お蘭は二回三回と絶頂する。中には、面白がって十回近くも昇天させてから、やっとおもむろに精を放つ者もいる。
お蘭は十人も終わらないうちに、泡を吹いて気絶した。
だが、宝玄仙がそれで許すわけもなく、すぐに道術で回復術をかけて、お蘭を引き起こす。
しかも、ただの起こし方ではない。
『
お蘭は倒れては、回復術で元に戻り、鼻の激痛で泣き叫び、また犯されるということを繰り返した。
しかし、いくら回復術をかけても、身体の疲労は確実に蓄積していく。
五十人を超えたときには、もうお蘭はふらふらで、泣きながら宝玄仙に許してくれと哀願した。
その姿には、喜々として宝玄仙を責めた鬼畜女の姿はなかった。
もちろん、宝玄仙が解放するはずはなかったが、その頃には真夜中近くになっていたので、それで解散となった。
とにかく、お蘭はひとりひとりの相手に時間がかかりすぎるのだ。
宝玄仙は、沙那たちに命じて、お蘭を拘束する板の枷を作らせた。
大きな板であり、それを里の中央の広場に建てさせたのだ。
それには五個の穴があり、お蘭の首と四肢を嵌めて拘束するというものだ。
里の者たちがぞろぞろと引きあげるときに、終わらなかった罰だと言って、お蘭をそれに拘束した。
お蘭はお尻を後ろをに突き出したようなかたちで、手足と首を板の向こう側に出した状態で動けなくなった。
宝玄仙は、そのお蘭の股間にたっぷりと痒み剤を塗って立ち去ったのだ。
痒みを癒したければ、朝から男を呼んで、犯してもらえと言い捨てて……。
お蘭は狂ったように悲鳴をあげたが、宝玄仙は笑いながら引きあげた。
それが第一日目だった。
*
二日目は、「百人斬り」の続きから開始になった。
お蘭は、一晩中痒みの苦しさでもがき続けて、息も絶え絶えの状態になっていた。枷が嵌まっている四肢と首には、暴れたことによる擦り傷がたくさんできていた。
宝玄仙は、それを治療術で治し、お蘭の顔側に卓と椅子を備え付けさせて、そこで食事を始めた。
沙那たちも相伴したが、里の者に後ろから犯されて、苦しそうに嬌声をあげる少女姿のお蘭を見ながら、平然と食事をする宝玄仙は、本当に鬼畜だと思った。
気絶しては回復させられ、回復しては失神を繰り返したお蘭が、前日から続いていた百人の相手がやっと終わったのは午後だった。
すると、宝玄仙は、「じゃあ、裏だ。裏百人──。心配しなくても、ひとり終わるごとに術で治してやる。その代わりに百人だ」と宣言した。
なんのことかわからなかったが、どうやら、今度は尻の穴で百人の相手をしろということのようだった。
枷に拘束されているお蘭は、その言葉だけで気絶しそうになっていた。
だが、沙那も我慢の限界だった。
宝玄仙にいい加減にしろと言ってしまったのだ。
あまりにも、醜悪で悪趣味な見世物だと思ったのだ。
それに対する宝玄仙の反応は、怒りではなく、愉悦の笑みだった。
沙那は、その瞬間、自分がやってはならない失敗をしたのだと悟った。
お蘭は枷から解放され、今度は沙那がそこに拘束された。
孫空女は顔色を変えたが無言を貫いた。
なにか喋れば、孫空女も同じ目に遭うのは目に見えているし、沙那が同じ立場なら、孫空女を庇わない。
自業自得だと思うだろう。
とにかく、沙那は、そのときまでのお蘭のように、建てた板に拘束されて、後ろから里の者に犯されることになった。
昨日のお蘭と同じように、背中に、“嫌がりながら犯されるのが好きです”──と道術で文字を入れられた。
肌が敏感なことでは、沙那もお蘭と変わりない。
弄られると、あっという間に気持ちよくなってしまい、沙那もよがり狂った。
宝玄仙は、お蘭と孫空女を連れて、屋敷に戻っていき、沙那はそのまま取り残された。
沙那だけになると、里の男たちは、膣だけじゃなく、尻まで犯し始め、さらに、前側に回り込んで、沙那の口にも性器を突っ込みだした。
噛み千切ってやろうかと思ったが、そのときには、もう沙那にはそんな気力も残っていなかった。
おそらく、お蘭同様に、十人も終わらないうちに失神しただろう。
お蘭と違ったのは、気絶しても回復術をかける者はいないということだ。
しかし、里の者は、沙那が失神しても凌辱をやめず、失神から意識を戻すと、後ろからを前から性器と口を蹂躙されているという状態が繰り返した。
宝玄仙が沙那を迎えに来たのは、夜だった。
気の毒そうな顔をした孫空女を伴っており、なにか言うことはないかと沙那に訊ねた。
沙那は謝罪し、二度と逆らわないと、息も絶え絶えに言った。
宝玄仙は沙那の頭を撫ぜ、全身を汚している男の精と沙那の体液などを自ら拭いてから、沙那を解放した。
沙那はぶっ倒れ、一緒に来ていた孫空女に背負われて、屋敷まで連れて戻された。
すると、屋敷の中では、手足を伸ばして、仰向けに床にぺったりと貼りつけられたお蘭が、毛虫のようなものを百匹ほど裸体に載せられて、発狂したような笑い声をあげていた。
『くすぐり虫』という淫具であり、全身を這い回って女の身体をくすぐるのだそうだ。
背負われた沙那がやって来たときには、お蘭はおしっこどころか、大便まで垂れ流していた。
宝玄仙は、「また洩らしたのかい」と不満げに言うと、道術で掃除をするとともに、お蘭の顔をしばらくのあいだ、足の裏で踏み続けた。
痛めつけられているにもかかわらず、恍惚とした表情をするお蘭がちょっと不気味に思えた。
宝玄仙と孫空女は一階に残ったが、沙那は二階で寝ることを許された。
二日目が終わった。
*
三日目の朝は、あれだけの疲労だったというのに、ちゃんと早朝に起きることができた。
まあ、寝る前に宝玄仙に、回復術をかけてもらったというのもあるが、規則正しい生活は、軍人時代からの習慣なのだ。
一階に降りていていくと、木製の卓が置かれていて、宝玄仙はそれで食事をしていた。
椅子はお蘭だ。
驚愕することに、お蘭はお尻の穴に鈎を挿入されて天井から吊るされ、頭側でに髪の毛で吊られて、背中を上にし、身体を横にして宙に浮いていたのだ。
手首と足首は、胴体の下で枷でひとつに束ねられている。
そのお蘭の背中に、宝玄仙は胡坐に座って、食事をしていた。
もう、なにを見ても、驚かないし、反応しない決心をしていた沙那は、なにも言わずに、卓の反対側で居心地が悪そうに普通の椅子で食事をしている孫空女の隣にあった椅子に座って一緒に食事をした。
昨夜は食事もせずに休んだ。
空腹だったのだ。
自分の食事が終わると、やっと宝玄仙はお蘭を床におろして、平らな器を取り出し、なにをするかと思えば、まだ残っていた食材を口に入れては器に出し、器に出しては口に料理を入れて吐き出すということをした。
唖然として見守っていたが、宝玄仙はその唾液混じりのものを食事だと言って、床に伏しているお蘭の前に置いたのだ。
沙那は眼を丸くした。
お蘭はそれを文句を言わずに口だけで食べ始めた。
しかも、「お宝姉さんの味がする。おいしい……」とか悦んでいる風情だ。
もう、この姉妹に関わりたくなくなった。
食事は、ずっと同じような感じで続いた。
九日目と十日目を除き、お蘭が口にしたものは、必ず、誰かの口に一度入ったものを食べさせられていた。
そして、お蘭が器を空にすると、それをこっちに渡してきて、水分を取らせるので、それに沙那と孫空女がおしっこをしろと命じてきた。
顔が引きつったが、宝玄仙に逆らったことによるお仕置きは、昨日で十分だ。
沙那は、すぐにそれを掴むと、大急ぎで下を脱いで、器に跨っておしっこをした。
恥ずかしいとかいう問題じゃない。
沙那は気がついていた。
宝玄仙がなにかを企んだ表情になっていることに……。
孫空女に器を渡すと、孫空女もかなり動揺している様子になったが、大人しく沙那と同じように下を脱いで器に跨った。
すると、宝玄仙がいきなり、お蘭に孫空女の尻をいいというまで舐めろと言い出したのだ。
お蘭は言うとおりにして、すぐに器に跨っている孫空女のお尻の穴を舐めだした。
悲鳴をあげたのは孫空女だ。
だが、さっさと器に小便をしろと命じられ、顔を真っ赤にして器に放尿する態勢になった。
しかし、刺激を受けながらだと、うまくできないのか、なかなか出さない。
しびれを切らした宝玄仙は、器にちゃんと入れないと罰だと大きな声で叱った。
さすがに、孫空女もやっとおしっこを開始したが、お尻を舐められてよがるので、大半は器の外に出てしまった。
宝玄仙は罰だと言って、下半身になにも身につけていない孫空女を外に連れ出した。
もちろん、孫空女は嫌がったが、宝玄仙の道術で無抵抗にされて、そのまま出て行った。
沙那は、お蘭を連れて着いて来いと言われたので、お蘭の首にあった首輪に鎖を繋げてついていった。そうしろとも言われたのだ。
お蘭は抵抗することなく、四つん這いで着いてきた。
孫空女に与えられる罰というのがなにかは見当がついていた。
おそらく、宝玄仙は、沙那が一日前に枷に拘束されて、里の者の輪姦罰を受けたので、孫空女にもやらせたいと思っていたのだと思う。
そういう意味では、おそらく、尿を器にするのに失敗しなくても、なにかの口実で結局は孫空女は、罰を与えられたかもしれない。
もっとも、宝玄仙は気紛れだ。
沙那が対応を誤れば、やはり、生贄になったのは沙那だったかも……。
孫空女は昨日の孫空女と同じように、板枷によって、尻を突き出す恰好で里の広場に拘束された。
だが、そのとき驚いたのは、同じような板枷が向かい合うように作られていたことだ。しかも、板と板のあいだがかなり狭い。
おそらく、宝玄仙が里の者に作らせたのだろう。
そして、宝玄仙は孫空女が拘束された板枷の向かいの枷に、お蘭も繋がるように命じた。
顔をひきつらせたお蘭に言い放った宝玄仙の言葉は「裏百人がまだだろうが」だった。
お蘭もまた、孫空女と向かい合う体勢で板枷に拘束された。
里の者による輪姦が開始となる。
孫空女は女の性器を──。
お蘭は尻を犯されることになった。
宝玄仙は間違わないようにね、と口にして、孫空女の尻穴とお蘭の女陰に、それぞれ白い張形で封鎖した。
挿入されると、それはうねうねと動き出し、すでに集まっている里の者の前で、ふたりは嬌声をあげさせられていた。
しかも、宝玄仙が説明するには、気を失えば電撃を流して覚醒させる機能もあるということだった。
つくづく、昨日でよかったと思った。
ふたりはそれぞれに、背中に“前の穴用”、“尻の穴用”と書かれた。
ふたりの輪姦が終わったのは、完全に夜になってのことだ。
百人に達したかどうかは知らないが、とりあえず、それで終わりになった。
それが、三日目だ。
*
四日目は孫空女とお蘭は、午前中を休むことを許された。
昨日の輪姦罰だった孫空女もそうだが、お蘭は三日間、ほとんど寝ることも許されておらず、かなり朦朧としている状況だったのだ。
回復術による強制覚醒も限度になっていたようだ。
沙那は宝玄仙の暇つぶしの相手をさせられた。
おかしな霊具で四つん這いの体勢から起きあがれなくさせられ、股間とお尻に掻痒剤をたっぷりと塗られて、さらに股間の周りに結界をかけられたのだ。
宝玄仙の結界術は、かなり精度の高いものであるらしく、目の前の相手であれば、沙那にやったように、身体の一部にかけて、そこに触れなくするくらいのことは朝飯前とのことだ。
だが、それによって、痒い場所に触れなくなってしまった沙那は泣き狂った。
宝玄仙は、部屋を十周するごとに、ほんの少しの時間だけ、手が股間に届くようにしてやると沙那に言った。
仕方なく、沙那は言われたとおりに、四つん這いで這っては、束の間だけ指で股間と尻穴を弄ることを許され、すぐに結界をかけ直されて触れなくされて、また犬のように十周するということをした。
それを午前中続けたのだ。
沙那は疲労困憊になり、全身から汗を噴き出させた。
お蘭と孫空女が休息の場所である二階から降りてきたときには、もう沙那はしばらく動くこともできない状態になり、ただ痒い腰を振って呻き声をあげるだけになっていた。
ぎょっとしているふたりにも、宝玄仙は同じことをして、裸になったお蘭と孫空女が沙那とともに部屋を回らされた。
そのうち、宝玄仙がここでは狭いとい言い出し、沙那たちを外に連れ出した。
屋敷の前の庭に、表面が荒くなっている棒を三本出して、沙那たちが四つん這いのまま、股間を押しつけられるようにし、少し遠くにある樹のところまで行って帰ってくると、少しの時間、その樹木を擦りつけることができるということにした。
そんなことはしたくないが、やらなければ痒みで気が狂う。
沙那たち三人は、四つん這いで里の道を駆け、そして、戻ってきて浅ましくも股間を横材で擦るということを繰り返すことになった。
すぐに里の者たちが見物に現れた。
面白がった男たちが揶揄する中を汗だくになって、四つん這いで駆けることは限りなく屈辱だった。
しかし、道術の霊具でその姿勢を崩せないようにされているのだ。
そのうちに、里の者の一部が、沙那たちを襲おうと手を出し始めた。
そのときは、心置きなく蹴り飛ばして追い散らせた。
すると、意地悪く網を準備したり、棒で進むのを邪魔をしたりし始める。
そういう障害物を突破したり、ときにはそれを仕掛ける里の者を叩きのめしたりしながら、いつまでも道の往復を繰り返した。
四日目はそんな感じで終わった。
*
五日目は、三人で、またもや外に連れていかれた。
両腕を背中で拘束されて、肉芽に糸を結びつけられた。
絶対に切れない堅い糸であり、それを敏感な場所の根元に結ばれただけで泣き狂ったのに、宝玄仙と里の者は、それをどこからか連れてきた小型の山犬の首輪に繋いだのだ。
離されるとすぐに、山犬は里を駆けまわりだした。
だが、首輪に結んだ糸が沙那たちの肉芽に繋がっている。
沙那たちは、山犬に合わせて全力疾走することになった。
それが午前中のことだ。
午後は、三人で里の者の見物をする前で愛し合わされた。
手足は自由になったが、それで逃げられるわけもない。
そして、一番不甲斐なかった者には、特別の罰だと申し渡されたので、諦めて三人で愛し合った。
悪いが、お蘭は孫空女とふたりがかりで責めたてた。
宝玄仙の罰など、とんでもないことに決まっている。
心の底から嫌だった。
そもそも、これはお蘭の調教なのだ。
なんで、自分たちも参加させらているのだろうという気分だった。
しかし、これはこれで苛酷だった。
宝玄仙はすぐには許さず、陽が傾くまで三人の愛し合いをさせたのだ。
もう疲労困憊だ。
また、結局、ふたりに一方的に責められることになったお蘭は、そのあいだに何度も気絶して、宝玄仙に電撃で覚醒させられていた。
夕食は屋敷の外で食べることになった。
燭台はお蘭だ。
不甲斐なさの罰として、横の樹木の枝に、股を開いて後手に逆さ吊りをされたお蘭の股間と尻穴には、太い蝋燭が突き立てられた。
熱い垂蝋を限りなく股間に受けなければならないお蘭は、ずっと悲鳴をあげ続けていた。
そして、沙那は知らなかったのだが、どうやら、あらかじめお蘭の股間には、可燃性の油を塗ってあったらしい。
蝋燭が短くなり、炎がお蘭の股間に近づくと、あるとき、ぱっとお蘭の股間が燃えだした。
お蘭は狂気のように逆さ吊りで暴れ、そのまま失禁までした。
宝玄仙は手を叩いて笑い、沙那と孫空女は、ただただ恐怖で硬直してしまった。
樹木からおろされたお蘭は、宝玄仙の治療術を受けて、火傷など全く消滅してもらっていた。
もちろん、そのときには、お蘭には意識はなかった。
それが、五日目だ。
*
六日目は里のみんなの前で排便をさせられた。
人の背丈ほどのふたつの台を作られ、沙那はかなりの見物人の前でその上にしゃがまされて大便をさせられた。もちろん、さすがに抵抗した。
だが、道術で跨っているふたつの台から動けなくされて、大量の浣腸をされたのだ。
野次を飛ばされながら、人前で大便を噴出してしまったときには、あまりの惨めさに死にたくなった。
しかも、そのまま大便とともに、かなりの時間、放置されたのだ。
さすがに、この恥辱には沙那も号泣してしまった。
だが、それもましな方だ。
孫空女とお蘭は、梯子に手足を拡げて縛りつけられ、浣腸されて上下をひっくり返されていた。
宝玄仙は、片方が大便をしたら、もうひとりは上下を元に戻してやると言って、さらに里の者に羽根でくすぐりをさせた。
もたなかったのはお蘭であり、お蘭は逆さまになったまま大便をして、自分の汚物まみれになった。孫空女は逆さまの体勢は元に戻してもらったが、全身をくすぐられながら大便をしたということに変わりはない。
大便まみれのお蘭は梯子のまま川に放り込まれて、全身を完全に水に浸けられた。
しかも、宝玄仙は残酷なことに、お蘭に水面に出ている管だけを口に咥えさせて、そのまましばらく放置したのだ。
死なないようには見張っていたらしいが、あまりの残酷さに、沙那も声を失った。
沙那と孫空女は、大便も片付けてもらえず、午前中いっぱい放置されてから、やっと身体を洗うことと、自分の便を始末することの許可を受けた。
さらに、六日目にやったのは、道術で膀胱におしっこを溜めさせられての失禁芸の練習だ。
夜までかかって、おしっこが自由自在に遠くに飛ばせたり、唄に合わせて、おしっこを出したり、止めたり、高く飛ばしたり、ちょっとだけ出したりという芸を仕込まれた。
最後は、里の者の前での芸の披露だ。
膀胱に尿を道術で溜めさせれて、夜のかがり火の中で、里の者を相手に放尿芸をした。
六日目が終わった。
*
七日目は卵芸を言い渡された。
朝になって三人が連れ出されると、すぐに里の男たちが集まってきた。
沙那たち三人は、まずは大勢の者のいる前で、樹木の枝に両手を掲げて縛られ、股間に縄を通されて、自慰をするところからやらされた。
惨めだが、股間に恐ろしいほどの痒みを
嫌でも股間に喰い込んだ縄をむさぼるしかない。
しかも、縄を擦っても擦っても、痒みは消えてはいかない。
そんな術なのだ。
二、三回ずつ気をやると、やっと卵芸の開始だ。
股間に卵を入れて、合図によって、にわとりの鳴きまねをしながら産み落とすというものだ。
嫌がってもやるしかない。
痒みの苦しみを送られたままだからだ。
それが、午前中……。
午後は吊るされたまま、『刺激珠』という霊具でいたぶられた。
刺激珠というのは、直径が人の親指の先端ほどの珠であり、それに身体の感覚の一部を転移することができるのだ。
すなわち、それで転移すると、その部分を触られてもなにも感じず、逆に刺激珠を刺激されると、その感覚が身体に襲いかかってくるというものだ。
沙那たち三人は、ふたつの乳首、肉芽、膣内の子宮の入口、お尻の奥の五個の刺激珠を作られて、里の者たちの手によって遠隔でよがりまくらされた。
それは里の者たちが飽きるまで続いた。
すなわち、夜までだ。
*
八日目は、昨日使った刺激珠を探す遊びというものをさせられた。
この里のあちこちで、五人の刺激珠の五個を別々の場所で刺激をしていて、それを探すというものだ。手掛かりは、ある刺激珠に近づけば、その部分の刺激が強くなる。だから、刺激が大きくなる方に進めば、見つかるということだ。
刺激珠は、初日にお蘭が孫空女を拷問するのに使った魔
死ぬ気で探すしかない。
沙那たちは、のたうち回りながらも、数刻かかって全部の刺激珠を探し出し、やっと感覚を元に戻してもらった。
それが終われば、くすぐり責めだ。
三人で拘束されて、たっぷりと水を飲まされて、失禁するまで里の者にくすぐられた。
最初に失禁すると五人、二番目は三人、最後まで我慢できればひとりだけに犯されるという競争にさせられた。
しかも、最初の失禁者は全身の感度十倍、二番目は五倍、一番目は二倍にあげられることにもなった。
一回目と二回目は、お蘭が負けたが、三回目からは沙那が負け続けた。
どうやら、三人の中では沙那が一番くすぐりに弱かったのだ。
息も絶え絶えになりながらも、沙那は繰り返し感度十倍の身体を犯された。
結局、沙那はぶっ倒れたので、それからはお蘭と孫空女だけでやったらしい。
それが、どうなったかは知らない。
八日目だ。
*
九日目はなんの気紛れか、宝玄仙が「少しくらいは、わたしもお前らの調教を受けてやってもいいねえ」と冗談ぽく言った。
沙那はすかさず、それをお蘭のかけている広域の真言の誓約、つまり「呪い」のかたちにして、『宝玄仙は、道術が遣えなくなって一日三人の責めを受けるという挑戦を受け、屈服したらお蘭の奴隷状態を解放される』という勝負事に変えてあげた。
屈服しようが、するまいが、どうでもよかったのだが、最初の盟約によって、なんだかんだといって、宝玄仙はお蘭の奴隷状態になっている。
それを解放してあげる必要があったのだ。
沙那たち三人は、宝玄仙を里の広場の台に連れて行き、例の板枷に拘束した。
しかも、嫌がる宝玄仙の口に布を突っ込んで猿ぐつわをして、下半身を晒させた。
もちろん、掻痒剤も塗った。
そして、さすがは、お蘭の集めている変態集団の里の者たちである。
昨日まで一緒になって三人を責めさせた中心人物の宝玄仙が生贄になったというのに、躊躇もすることなく、宝玄仙を犯し始めた。
最初こそ、余裕がありそうな感じだったが、思い出して、宝玄仙の身体に文字を入れる代わりに、“お尻が弱いです”と看板を横に立ててやった。
すると、里の者が誰も彼も尻を責めだした。
後ろを直接に犯さなくても、指で愛撫くらいは必ずするくらいになった。無論、尻を犯すのが好きな猛者も大勢現われた。
すると、お尻が特別に弱い宝玄仙は、そこを責められると一切の余裕がなくなった。
すぐに屈服すると言いたそうだったが、それは猿ぐつわで阻止している。
参ったということができない宝玄仙は、勝負事が終わらないので道術も戻らず、延々と犯され続けることになる。
そもそも、降参をすると、奴隷状態から解放されるという勝負なので、宝玄仙には、簡単に降参をさせない工夫をあらかじめしておく必要があったのだ。
沙那は宝玄仙の犯される枷の前に卓を準備して、よがり狂う宝玄仙の顔の前で食事をした。
孫空女とお蘭は呆れていたが、そのくらいしないと気が収まらない。
それに、宝玄仙を観察して、時々は水をあげたり、あるいは掻痒剤を塗り足したりする必要があった。
水が必要だと思ったときには、猿ぐつわの布にたっぷりと水を湿らせた。
絶対に口からは布を出させなかった。
沙那が宝玄仙の口から布を外してあげたのは、すっかりと夜になっていた。
おそらく、宝玄仙もまた、百人くらいを相手にしただろう。
板枷に拘束されている宝玄仙の口から布を出す。
「……参った……」
宝玄仙は息も絶え絶え言った。
その瞬間、お蘭の奴隷状態だった宝玄仙は、やっと解放された。
宝玄仙を担いで屋敷に連れ帰り、三人がかりで宝玄仙の身体を洗った。
*
十日目は、責めとか、調教とかなしで、四人で愛し合おうということになった。
昨日はあんなにひどい目に遭わせたのに、思いのほか、宝玄仙は上機嫌だった。
まあ、こんな人なのだ。
そして、食べ物も飲み物も適当に準備しておき、飲み食いしては、愛し合いということを繰り返した。
朝から夜中まで、四人の全員、あるいは誰かしらがよがり狂うということをした。
こうして十日間が終わった。
今度こそ誓約による、お蘭に対する調教の十日間が終わったのだ。
そして、いま、その翌朝を迎えている。
*
「さて、では、頼まれていた魂の術の施術をしようか」
お蘭がにこにこと言った。
沙那と孫空女にとっては、大変な十日間だったが、お蘭はすっかりと満足したようだ。
本当に愉しかったとも言っていた。
「じゃあ、まずはお宝姉さんから“魂の
お蘭が言った。
沙那は驚いてしまった。
十日の嗜虐を一緒に受け、沙那と孫空女はお蘭を呼び捨てにして、お蘭は“殿”をつけて呼ぶようになっていた。お蘭の方から、そうして欲しいし、そうしたいと言ったのだ。被虐癖の強いお蘭は、最初の傲慢な物言いや里の者への態度は無理して作ったものであり、実際にはあまり威張ったりするのは苦手らしい。だから、見た目はともかく、自分たちよりも歳上であり、宝玄仙を凌ぐ道術師であるお蘭を呼び捨てにしている。
それはいいのだが、魂の欠片という言葉に驚いた。
「えっ、なんですって、魂? どういうことですか、ご主人様? 魔法石を入れるんじゃないですか」
沙那は声をあげた。
霊具を使いこなしたり、ある程度の道術に対する耐性をつけるために魔法石を使うとは聞いているが、魂がどうのこうのとは聞いていない。
「なに? 知らなかったの、沙那殿? 魔法石というのは、能力の高い道術師から分離した魂の欠片のことよ。これがあれば、本体が死んでも、少しずつ魂の欠片が霊気を吸収して、やがて復活するということね。ただ、自分よりも能力の高い道術師の魂の欠片を身体に入れれば、能力が跳ねあがる。それで魔法石とも呼ばれるのよ」
お蘭だ。
「ねえ……。だったら、もしかしたら、
孫空女が口を挟む。
「そうだよ。この馬鹿たれが御影に魂の欠片を作ったんだ。それで、わたしはあいつにしつこく追い回されているというわけだよ」
宝玄仙が不機嫌そうに言った。
そう言えば、この里にやって来た初日に、宝玄仙とお蘭がそんな話をしていたような気がする。
「だって、お宝姉さんって、ちっとも構ってくれないし。それでなんとなくね。あいつに力を与えれば、お宝姉さんが困ると思って……。文句を言いに、ここにも来るだろうし……」
お蘭が悪びれた様子もなく頭を掻いた。
その仕草は、見た目の年齢の少女そのものであり、とても宝玄仙と歳もそんなに離れていない大道術師とは思えない。
もっとも、その宝玄仙ですら、一見するだけではとても若く美しい。
そもそも、この姉妹は何歳なのだろう。
「だから、あいつにとっておきの施術を教えたのかい。まったく、なんという考えなしなんだよ」
「施術を教えったって?」
孫空女が口を挟んだ。
「そうだよ。自分の魂の施術を御影も使えるようにしてやったんだ。だから、あいつはいまでは、自分で自分の魂の術を遣い放題なんだ。いくつ、欠片を準備しているかわかりゃしない」
「大丈夫よ、お宝姉さん。魂の欠片を分離するのは利点ばかりじゃないのよ。何度も欠片を割れば、それだけ、復活したときに道術の能力が下がるの。それに欠片は保管が難しいから、とても壊れやすい。生身の身体からずっと離れているような欠片は、それだけで復活の妨げになるし、欠片から復活をした身体からの魂の分離は難しいの。御影殿がたくさん欠片を作ったところで、いつかは復活できなくなるわ」
「あいつに、“殿”なんてつけるんじゃない。それに、いつかって、なんだい──。そもそも、わたしの敵だって知っておきながら、ほいほい股を向けやがって。この尻軽女」
宝玄仙が怒鳴った。
「お、お宝姉さんに、女の慎みのことを言われたくないわよ。だいたい、御影殿がお宝姉さんを追い回すようになったのは、若い時期の帝都時代に、お宝姉さんが彼と寝たからでしょう」
「あいつは、生意気にもこのわたしを性奴隷にして、調教しようとしたんだよ。だから、罠をかけて犯罪人にしてやったんだ。まあ、皇帝があんなに怒りまくって、処刑するとは思わなかったけど」
「でも、そのために恨みを買って、復活してつきまとわれたんでしょう。それがなんで、わたしのせいなのよ」
「そもそも、お前が御影に魂の欠片を作ってやってなければ、あの処刑であいつは死んでたんだ。復活なんてしなかったんだ」
「お宝姉さんが御影殿に性奴隷にされかけたのは、わたしが御影殿と寝た後じゃない。お宝姉さんを性奴隷にしようとするなんて、わかるわけないわ」
「だけど、その後も、また、御影と寝たんだろう──。魂の術の施術をあいつにを付与したのは、復活後なんだろうが」
「ちょっと寂しかったのよ。お宝姉さんにも、付与するわよ。ほかの術も姉さんが遣えるようにするわ。沙那殿に魂の欠片を入れるなら、それを管理するのに必要なんでしょう」
「そういう問題じゃない」
怒鳴り合う宝玄仙とお蘭を、沙那は孫空女とともに、唖然として眺めた。
まったく、この姉妹は……。
「この馬鹿女──。ああ、思い出したら、また腹がたってきた」
宝玄仙がなにかの道術を発したのがわかった。
気の塊のようなものが、宝玄仙からお蘭に流れたのだ。
「ひいいっ、ひいっ、ああ、ああ、お、お宝姉さん──」
すると、突如として、目の前のお蘭が淫らに悶えだした。両手で自分の身体を抱いて身体を前に倒して突っ伏した。
沙那はぎょっとした。
「な、なんてことを……。や、やめてえ」
そして、お蘭は自分で着物の裾を払って、秘部に指を突っ込んだ。沙那は眼を丸くした。
「な、なに? なんだよ」
孫空女も驚愕している。
突然にお蘭が自慰を始めたのだから、沙那も孫空女も呆れ返るしかない。
「
宝玄仙が愉快そうに笑った。
まったく……。
沙那は嘆息した。
これでは、いつ施術が始まるやら……。
「孫女……」
目で合図する。
このふたりが落ち着くまで待つしかない。
とりあえず、離れていようと思った。
そばにいると、また巻き込まれる。
下手をすると、また十日間の嗜虐をしようとも言いかねない。
「ほら、痒みを癒したければ、これを突っ込むしかないよ。むさぼってやるから、入れな」
宝玄仙が巫女の装束をまくって、絹の下着を脱いで股間を露出する。
そこには、道術で生やした「ふたなり」が隆起していた。
宝玄仙の道術だ。
そういえば、最初の頃、沙那はあれでずっと調教されていた。
沙那も、一時期は宝玄仙のことを本当は男なのかと想像したくらいだ。
「あ、ああ、お、お宝姉さん」
お蘭が宝玄仙に飛びつく。
胡坐に座っている宝玄仙に抱きつき、体面の体勢で宝玄仙の男根に腰を沈めた。
「あふううっ、と、届いた。届いた。か、痒いい──。ああっ、き、気持ちいい──」
お蘭が狂ったように、宝玄仙の腰の上で身体を上下する。
「簡単に許してもらえると思わないことだね。そら、もっと痒みを送ったよ。一度や二度の気じゃあ、解放しないからね。五回は……。いや、十回いきな。そうしたら、痒みを消して、精を注いでやる」
宝玄仙はお蘭の身体を抱えながら、出現させた手枷をお蘭に手渡し、自分の背中側で嵌めさせた。
長くなりそうだ。
「孫女、朝食の支度をしようか」
「そうだね」
沙那と孫空女は立ちあがった。