それからは快感の地獄だった。
短い時間で、沙那は続けざまに達した。
張須陀に嘲笑され、項延と李保を呆れさせながらも、耐えられずに、張須陀の舌と二本の筆の刺激に、何度も何度も絶頂した。
絶頂が十回を超えた頃だろうか。
不意に髪が掴まれて、朦朧としている沙那の顔をあげさせられた。
「兄貴、これだけ追い詰めりゃあ、もう、大丈夫じゃないですかねえ。こいつに俺っちのものをしゃぶらせたいですよ」
李保という張須陀の部下だ。
眼の前に、下袴の前を膨らませている李保の股間があった。
「まあ、待てよ、李保──。それは、もう少し、こいつを責めあげて、すっかりと性根を抜いてしまってからがいいだろうな。噛み切られてもいいなら口に咥えさせてもいいぜ」
「そ、そんなあ……。噛み切られちゃあ堪らねえや。じゃあ、いまは我慢しますよ」
李保が残念そうに言って髪が離される。
沙那の身体は、道術による「命令」の影響でまた、前屈みの態勢を取り直す。
また、責めが始まる。
三人の繰り返しの愛撫が続く。
肛門を舐める張須陀の舌がやっと解放されると、次は項延が沙那の肛門を舐めだす。
そして、数回の絶頂をさせられて、今度は李保だ。
そこでもまたいく……。
その間も誰かしらの二本の筆による刺激が全身を責めたてる。
また絶頂し、再び、張須陀……。
三人が交替で繰り返し、沙那の肛門を中心に責めたてる。
そして、達する。
その繰り返しだ。
女陰は少しも触れられずに、尻だけを愛撫されて次々に醜態を晒し続けさせられることでも、沙那は心臓を締めつけられるような汚辱感に浸っていた。
だが、どうにもならないのだ。
沙那の身体は、三人の与える刺激に、ひたすらに悶え狂い、声をあげ、そして達した。
沙那はいつの間にか完全に泣きじゃくっていた。
泣きながら悲鳴のような嬌声をあげ続けていた。
「驚いたな……。これほどのものだったのか。それにしても、いったい、何度いくんだ。際限がないな」
やがて、張須陀が呆気にとられたような声をあげた。
いまは張須陀による三周り目くらいの肛門責めになっていた。
沙那が絶頂した回数はもう二十回を超えたかもしれない。
「男勝りの沙那も、やっぱりもろい女だったということだな」
張須陀が沙那の尻から顔を離して、臀部をしっかりと両側から抱えるように持った。
「そんなあ、兄貴、これだけの器量よしじゃないですか。いくらなんでも、男勝りなんてかわいそうですよ……」
李保が笑いながら言った。
「お前は、こいつの武術の腕を見てないからそう言うんだぜ……。まあいい、ところで、そろそろ引導を渡してやるぜ」
張須陀が言った。
「ひいっ……。な、なにを……あがあ、はあああっ」
沙那は絶叫した。
肛門の入口に張須陀の怒張の先端を感じた。
沙那の全身は脱力し、もう、道術による拘束でなんとか姿勢を保っているだけだった、その沙那の肛門に張須陀の男根がずぶずぶと入ってくる。
「ああ……ま、待って、待って──」
沙那は狼狽えた声をあげた。
もう恥も外聞もない……。
沙那はつんざくような悲鳴をあげて啼泣した。
「自分から腰を動かすんだ。俺を気持ちよくさせな」
張須陀の言葉は、例の筒を通じて言われた言葉だった。
沙那の腰は円を描くようにくねり始める。
だが、度重なる連続絶頂ですっかりと性根をずたずたにされている感じだった沙那は、たとえ、道術ではなくても、もう張須陀の言葉に逆らう気持ちは出てこなかったかもしれない。
朦朧とする意識の中で、沙那は無意識のうちに肛門に挿し込まれた一物を絞るように肛門を締めあげた。
宝玄仙に調教された技だ。
もう沙那は、女陰でも肛門でも自在に卵でも玉でも出したり入れたりできる。
男を受け入れたときは、そうやって鍛えられた筋肉を使うように宝玄仙に調教されているのだ。
「ほおっ──」
張須陀の悲鳴のような叫びが聞こえた。
次の瞬間、沙那の肛門の中で張須陀の精が迸るのを感じた。
自分を凌辱する憎い張須陀の精を受けてしまったという事実にはっとしたのは束の間だ。
すぐに、そんなことは、もうどうでもいいような捨て鉢な気持ちになる。
辛うじて残っていた自意識は、張須陀の精を肛門で受けるという事実ですっかりと消え去ってしまった。
「こ、こりゃあ、堪らねえ締め付けだったぜ。もっと、いたぶるつもりだったが、思わず出してしまった」
張須陀の照れたような声が聞こえた。
しかし、なぜか張須陀は、沙那の肛門から男根を抜こうとしない。
それどころか、抜け出るのを防ぐかのように、改めてしっかりと両手で沙那の腰を掴み持った。
だが、次の瞬間、なんだか生温かいものを肛門の奥で感じた。
「ひゃあ、ひゃあ、あっ、ああっ、な、なっ──ひいっ、そ、そんなあ……」
沙那は悲鳴をあげた。
いきなり、張須陀が沙那のお尻の中で尿を始めたのだ。
肛門を通して腸に張須陀の小便が注ぎ込まれる。
沙那は暴れ回って張須陀の男根を抜こうとしたが、「道術」の力がそれを阻んだ。
結局、なすすべなく張須陀の尿は沙那の中に注ぎ込まれた。
尻姦されて排尿までされるという屈辱に沙那は気を失いそうになった。
沙那は、神経が焼き切れるのを感じながら、この事実をどうやって受け入れればいいのかわからないでいた。
「お前らもやれ。こいつのけつを犯してから、小便を注ぎ込むんだ。こいつを正真正銘の俺たちの便所にしてやろうぜ」
張須陀が沙那を離して言った。
「沙那、抵抗することなく、ふたりの小便も受け入れろ──」
張須陀が筒を使って、沙那に「命令」した。
これで沙那は、もう完全に抵抗の手段を失った。
すぐに項延が沙那の背後に回り、沙那の尻にとりついた。
そして、ゆっくりと男根を肛門に埋めいていく。
沙那のお尻はそれに抵抗することなく受け入れる。
「こりゃあ……。この女……尻で男を受け入れることができるように、完全に調教されてますぜ、兄貴」
項延が感嘆の声をあげる。
「それだけじゃねえぞ、項延……。もっと驚くぞ。沙那、さっきの締めつけを項延にもやってやれ」
張須陀が「命令」する。
宝玄仙の作った霊具である筒の声がどれだけ沙那の身体を操れるのか知らない。
手や足だけじゃなく、沙那の股間や肛門も「命令」に逆らえないのかどうかの判別はできないが、いずれにしても、沙那はすでに自分から沙那の肛門を犯している項延の男根を締めあげ始めていた。
項延が声をあげて、すぐに沙那の肛門に精を放った。
「た、確かに凄えぜ、兄貴……。こりゃあ、奴隷に売り飛ばすなんてもったいねえ。ここで、ずっと飼いましょうよ──」
「まあ、考えておくぜ」
張須陀が笑った。
「それじゃあ、しっかりと俺たちの奴隷として励みな、沙那殿。ところで、これは、さっきの尻の締めつけのお礼だ」
沙那のお尻の奥でまた温かい水流が始まった。
項延が排尿しているのだ。
あまりの恥辱に耐えられず、沙那はまずます大きな声で号泣した。
項延がどくと、すぐに李保が沙那の尻を犯しだす。
そして、精を放ち、尿を注ぐ。
「ほらっ、どんな気分か言ってみな。俺たち三人に尻を犯されて、おまけに尻に小便までされてよう」
李保が男根を抜くと、張須陀が笑いながら筒の側面をこつんと叩く音が聞こえた。
道術の操り効果の消えた沙那の身体は、前屈みの状態からやっと解放されて、その場に崩れ落ちた。
足首には、肩幅ほどの棒に取り付けた革紐がしっかりと結ばれている。
沙那は脚を開いた状態で跪き、がっくりと身体をうな垂らせた。
「まあ、これで、俺もやっと四年前の恨みを晴らせたという気分になったぜ」
張須陀が沙那の前に回り込み、まだ嗚咽の止まらない沙那の顔を覗きこむようにして言った。
沙那は泣き顔を凝視されるのがつらくて、思わず顔を横に向けた。
血が炸裂するような汚辱だ──。
しかし、すぐに沙那は、この恥辱がまったく終わっていないことを知覚しなければならなかった。
肛門に注がれた三人の尿の効果により、強烈な便意が沙那を襲ってきたのだ。
込みあがった生理の苦痛により、沙那の下腹部には鈍痛が生じた。
それがのっぴきならない排便への欲求となるのに、それほどの時間はかからなかった。
「どうした、沙那? 妙に尻をもじもじとさせるじゃねえか。まだ、やり足りないのかい?」
張須陀が沙那の顔を見ながらにやにや笑った。
「まったくだぜ、沙那殿。なんで、そんなに苦しそうなのか教えてくれよ」
項延と李保も、後手縛りの身体をくねらせ出した沙那に寄り添ってきた。
しかも、ふたりの手が意地悪く下腹部と肛門にそれぞれに伸びた。
そして、嫌がらせのように揉みあげる。
「あひいっ、お、お願い──。お願いです、皆さん──。厠に行かせて。厠に──」
沙那は遂に耐えられなくて、鳥肌が立ってきた身体を震わせて叫んだ。
「ははは、この洞窟にそんなものがあるかと言いてえが実はある。こんなところで垂れ流されたら、俺たちも堪らねえからな……。ついてきな、沙那」
張須陀が洞窟の奥側に歩いていく。
沙那は立ちあがって張須陀の後を追う。
その沙那を両側から挟むように項延と李保がついてくる。
沙那はだんだんと激しくなる便意に耐えながら、不自由な身体を動かして懸命に張須陀についていった。
両足首の間に棒があるので、脚を開いたまま身体を大きく左右に振るように歩かなければならない。
そのため、振動が大きくなり、崩壊しそうな沙那の肛門を刺激して、さらに沙那を苦しめる。
洞窟は入り組んでいて、途中に幾つかの別れ道もある。
やがて、洞窟の最奥のような場所に着いた。
奥側は岩肌に打ちつけた鉄釘を使って紐が渡されていて、それに布の仕切りが作られていた。
前に出た李保がさっと布を横に開く。
そこは洞窟の突き当りだった。
行き止まりの場所は、まさに厠のようになった空間になっていて、地面に穴を掘ってあった。
よく見ると穴の中に大きな壺のようなものが埋め込んである。
「ここが厠だ──。その地面に埋めた壺は、ある旅の貴族の一行を襲ったときに手に入れた霊具で『排便壺』と呼ぶらしいぜ。その『排便壺』に大便をすれば、匂いも消えるし、いつの間にか糞をただの土に変えてくれるというわけだ……。さて、じゃあ、そこにしな、沙那」
「な、縄を解いてよ……。お願い」
沙那は眼の前の「厠」を前にして言った。
激しい排泄感が襲ってきている。
もう、長くは耐えられない。
「それはできねえな。残念ながら、お前の方が俺よりも強い。万が一にでも抵抗されちゃあ困るんだよ」
「そ、そんな……。わたしの首輪がその抵抗を防いでいることは知っているでしょう……。逃げないし、抵抗しないと誓うから、少しの間だけ拘束を解いて」
沙那は切迫した便意に震えながら声をあげた。
「つべこべ言うんじゃないぜ、沙那さんよ──。ほらっ、早くしねえと、出ちまうんじゃないのかい?」
李保が沙那の無防備な肛門に指を伸ばして、くちゅくちゅとくすぐった。
崩壊しそうな肛門を指で刺激された沙那は、悲鳴をあげて慌てて排便壺に近寄った。
なんとか拘束された身体を動かして、地面に埋まった壺を跨ぐように立つ。
その沙那を張須陀たち三人が取り囲む。
自分たちの眼の前で排便をさせるつもりなのだと思った。
あまりの羞恥に沙那は凍りつく。
しかし、もう限界だった。
仕方なく三人が取り囲んでいる状況で、腰を落として尻を排便壺に向けた。
注がれた尿とともに沙那が大便を垂れ流しだすと、三人の嘲笑が始まった。
毛穴から血を噴き出すほどの痛烈な恥辱で沙那は身体ががたがたと震わせた。
それでも一度始まった排便は止まらない。
沙那は三人の男に笑われながら、排便姿を眺め続けられた。
「俺もこいつの大便まで垂れ流す姿を見れるとは思わなかったぜ」
張須陀が笑い転げている。
もう沙那は生きた心地もなく、あまりの屈辱感に頭が朦朧とさえしていた。
「……まだ、したいんだろう。遠慮なく垂れ流しなよ、沙那さんよ。全部、終わったら俺が身体を洗ってやるよ。ここは湧水だけはたっぷりとあるんだ」
李保が沙那の肩を抱きながら言った。
沙那はその言葉に操られるように、身体を震わせると最後の排泄をやった。
尿意も込みあがったのでそのまま排尿もした。
「おっ、お前、小便もはじめたか?」
張須陀がわざとらしく呆れたような声を出す。
「ああ、ご、ごめんさない……」
沙那は訳もわからずに、思わず謝罪の言葉を口にしていた。
やがて、やっと排尿も終わる。
「沙那さんよ、そのままだ」
李保だ。
いつの間に準備したのか、木桶と柄杓がそばにある。
李保が沙那の肛門に水をかけて、汚れている尻を洗い出す。
沙那はそれでまたよがってしまい、張須陀の哄笑を誘ってしまった。
「さてと、ここまで生き恥を晒せば、お前も覚悟はできただろう、沙那。ここでみっちりと一箇月間、俺たちの性奴隷として尽くせ。お前が奴隷としていい子だったら、奴隷商人に売らねえで、俺たち三人の愛人として、ここで生かしてやってもいいぜ」
李保が沙那のお尻を洗い終わって柄杓と桶を横に置くと、張須陀が言った。
はっとした。
こんなところで快感に我を忘れている場合じゃない。
なんとしてもここを逃亡する。
どうしたらそれができるかを考えなければ……。
快感に浸り、汚辱感に潰れている場合じゃない。
「じょ、冗談言わないでよ。ここであんたらの性奴隷になるくらいなら、奴隷商人に売られることがましよ──。お願いだから、早く、奴隷として売り払ってよ」
沙那は我に返って叫んだ。
「そうこなくっちゃな、沙那。そうでなければ、俺もなぶりがいがないというところさ」
張須陀が大きな笑い声をあげて身体を揺すった。