眼を開けると眼の前で
沙那の両腕は後ろに組んでがっしりと縄で後手縛りにされていて、両足首は棒を両端の革紐でしっかりと拘束されている。
そんな姿の沙那の脚を引き揚げ、腿を腹に押し潰すような体位で項延は腰を使って沙那を責めたてていた。
項延だけではない。
よがり泣く沙那もまた、項延の腰の動きに合わせて腰を振っている。
「い、いく、いくわ……あ、ああっ……わたし、また、いくううっ──」
沙那がいきむような声をあげた。
そして、身体を仰け反って白い首を上に向ける。
それと同時に項延がうっと呻きながら全身を突っ張らせた。
沙那と項延が合わせるように達したのだと
精を出すと項延は、沙那を跳ねのけるように押し避け、沙那を離して裸身のままごろりと横になった。
土肌の洞窟だが床には毛布が敷き詰めてある。
項延はすぐに沙那に背を向けていびきをかき始めた。
ふと見ると、
李保も裸だったが、三人の裸の男が、やはり全裸の沙那を囲むようにして横になっているのだ。
そうやって、交替で沙那というひとりの女戦士の身体を抱き続けていた。
張須陀が抱き、張須陀が疲れれば、項延が沙那を抱き、張須陀は休む。
項延も果てれば李保だ。李保が終われば、休んでいた張須陀がまた沙那を犯す。
三人で休んだり、眠ったりしながら沙那を代わる代わる犯したが、沙那だけがずっと三人の誰かの相手をした。
そうやって、沙那の凌辱を続けた。
沙那という女は最高だった。
四年前に張須陀と確執のあった女らしく、美しい容貌と素晴らしい身体をしていたが、張須陀に言わせれば、この張須陀がまったく歯が立たないくらいの女武芸者だという。
その女武芸者と偶然に再会した張須陀は、この沙那の女主人の道術遣いから沙那を浚ってきたのだ。
そして、この隠れ処で凌辱を続けている。
張須陀の目的は、かつて張須陀に煮え湯を飲ませたこの沙那という女に対する復讐らしい。
この隠れ処で一箇月にわたって沙那に恥辱という恥辱を与え尽くしてから奴隷商人に売り飛ばす。
張須陀はそのつもりのようだ。
そして、この洞窟に四人で閉じこもってずっと抵抗のできない沙那を犯し続けている。
張須陀がここから遥かに遠い東帝国という国の出身だというのは、今回の騒動があって初めて知った。
そもそも、東帝国という国など知らない。
ましてや、張須陀が、そこで軍人を相手にするほどの武術師範をしていたというのも初めて聞いた。
そんな輝かしい経歴を持つ人間とは思っていなかった。
李保が一年前に初めて張須陀と会ったときから、張須陀は悪党であり、盗賊であり、そして、とてつもなく強かった。
李保は張須陀ほど強い人間には会ったことがなかった。
項延と李保は張須陀と出遭って、すぐに張須陀を兄貴分だと認めた。
それくらい強さがかけ離れていたのだ。
その張須陀が歯が立たないほどの武芸を持つ女などというのも信じられない。
だが、たったいま項延の精を受けて、疲労で寝息をたてはじめた沙那は、紛れもなく張須陀よりも強いのだという。
本当だろうか……。
まあ、そんなことはどうでもいい。
いまは、沙那という素晴らしい身体を持った女を抱き尽くしたい。
考えていたのはそれだけだ。
まさに男に抱かれるために生まれた女というのは沙那のことだろう。
こんなに美しい容貌を持ちながら、果てしなく淫情な身体──。
身体のどこをどう刺激しても、激しく反応し派手にいき狂う。
それでいて、こうやって三人の男をひとりで相手をできるくらいの体力もある。
この洞窟に閉じこもって、丸二日は経っている……。いまは三日目だ。
その三日間、張須陀と項延と李保の三人はこうやって交替で寝ているが、沙那はほとんど眠っていないはずだ。
それなのにいまだに、三人を相手にして、激しく淫情に耽り声をあげて悶え狂う……。
大した女だ──。
張須陀と沙那の確執がどんなものであったかなどどうでもいい。
いまは、これほどの女を好きなだけ抱き潰すことができるという幸運に浸っていたい。
李保は身体を起こすと棒が繋がっている沙那の両脚に自分の身体を潜らせた。
そして、沙那に覆いかぶさると、片手で軽く沙那の頬を叩いた。
「あっ……、り、李保……。ま、まだ、やるの……?」
沙那が朦朧とした眼を開けて李保を見た。
「当たり前だぜ。お前の身体は幾ら抱いても抱き足りねえ。お前は俺たちの女だ」
「す、好きなだけ犯すといい……」
沙那が感情を殺したような口調で言った。
李保は桃色に染まって全身に汗をかいている沙那の緊縛された裸身を抱えると、その乳首を吸った。
すると、無表情だった沙那の表情が一変して、たちまちに、淫情に乱れた女の顔になる。
李保の中にぞくそくと愉悦が走る。
この女は魔性の女だ──。
沙那の素晴らしい反応に浸りきりたい。
「口を吸ってくれるか……?」
打てば響くような沙那の反応を愉しむと、李保は沙那の乳房から顔をあげてささやいた。
「い、いいわ……。吸うわ。吸うから、少しでいいから眠らせて……」
沙那が半開きの口を李保に向けた。
李保は沙那の滴るような色気に胸が焼けるような錯覚を味わった。
「それはお前次第だな……。だが、素直になったら、張須陀の兄貴に頼んでやるぜ」
「や、やるわ……」
李保はその唇に自分の唇を合わせた。
沙那は抵抗しなかった。
柔らかくて温かな唇だった。
その沙那の下唇と上唇の感触を味わう。
そして、舌を沙那の口に入れたい欲求と戦った。
沙那は緊縛されて、道術遣いの女主人の霊具に身体を支配されていた。
張須陀が持っている筒に発した言葉に身体が逆らえない首輪をされているのだ。
しかし、そうやって操られているのは手足だけで口は別だ。
だから、張須陀は、沙那の口に触れたりするのを怖がっているし、李保たちに禁止もしている。
そんなことをしようものなら、この沙那は、舌であろうとなんであろうと、すべて噛み切ってしまうというのだ。
だが、沙那は三人で小便浣腸をして、眼の前で排便をさせてから、人が変わったかのように従順になっていた。
積極的に三人の性の相手をするようになり、悪態もまったくつかなくなった。
三人からの凌辱にも、自ら腰を動かす仕草も見せるし、女陰を締めて男根から精を絞りとるように快感を与えてくる。
その一変した態度を張須陀は気味悪がったが、李保はそっちの方がよかった。
張須陀は泣き叫んだり、逆らったりする女を無理矢理に手籠めにすることを好むみたいだが、李保はやはり和姦が気持ちいい。
しばらく、沙那とそうやって遠慮がちの口づけをしていた。
すると驚いたことに、沙那が耐えられなくなったような仕草をしたかと思うと、李保の口に舌を入れてきたのだ。
李保はびっくりしてすぐに反応できなかったが、すぐに我に返った。
その後は、入ってきた沙那の舌をむさぼり味わい、唾液をすすった。
そして、李保も沙那の口に舌を入れて沙那の口のあちこちを舐め回す。
「お、おい、なにやってるんだ、李保──」
大きな声がした。
李保は、まだ酔ったような表情をしている沙那から唇を離して顔をあげた。
張須陀がぎょっとした表情をしてこっちを見ていた。
「な、なにって……愉しんでいたんですよ、兄貴。交替で抱いていいと言ってくれたじゃねえですか」
「別にそれを咎めているわけじゃねえよ……。だが、その女は、もの凄く凶暴だと言っただろう。舌なんて入れて死にたいのか」
張須陀が目を丸くしている。
「そんなに怖がる必要なんてないんじゃないですか、兄貴……。この女なんて、もう、すっかり骨抜きですよ」
「そ、そうよ……。もう、観念しているわよ……。こんなに何度も気持ちよくされたんじゃあ、従うしかないじゃないの……」
沙那がうっとりとした表情を見せた。
李保はその妖艶な笑みに身震いさえした。
「ほら、沙那さんもこう言っているぜ、兄貴」
「だがなあ……」
張須陀はまだ、なにかが気に入らないようだ。
しかし、沙那はもうすっかりと屈服をしているように見える。
どんなに激しい気性だった女だったのかもしれないが、尻を犯され、排便をさせられ、限りなく女陰と肛門を交替で犯され続け、長い時間を夢うつつのような状態にされるまでいたぶられ続ければ、もう抵抗の気力などなくなっているに違いない。
実際、三人の手管に呷られているうちに、いつの間にかこの沙那は牙を抜かれたように、三人の男の責めで調子を合わせて官能をむさぼる雌の姿を見せ始めた。
そうなれば女など可愛いものだ。
なんで張須陀は、こんなにも沙那を怖がるのだろう……?
ただの女じゃないか──。
「じゃあ、俺はこの沙那に口を使ってもらうぜ。兄貴は尻を犯しなよ。兄貴は、この女の股ぐらよりも尻が好きなんだろう?」
李保は立ちあがって場所を開けた。
「本当に口を使わせるつもりか……? まあ、忠告はしたからな」
張須陀が苦笑しながら、懐から沙那の女主人から取りあげたままの小さな竹筒を取り出した。
中指くらいの長さと太さで、それに話しかけると沙那は首輪に操られて、その言葉に逆らえないらしい。
そうやって操れるのであれば、拘束など必要ないとは思うが、張須陀は、沙那を縛ってなければ落ち着いていて抱けないようだ。
それに、その霊具で操れるのは手足だけで、口は操れないのだ。
だから、いまだに沙那の口に張須陀は近づかないように用心をしている。
張須陀は、その筒を使って、沙那に尻を上にあげてうつ伏せの態勢になるように命じた。
沙那は身体をだるそうに起こして身体を返す。
そして、腰から下を四つん這いの姿勢にして、上半身をうつ伏せに伸ばした。
張須陀が沙那の腰に張りついて、すでに逞しくなっていた怒張をゆっくりと侵入させ始めた。
「あおほおっ」
沙那はもうすっかりと諦めて、張須陀の尻責めを甘受するかのように喘ぎ始めた。
もう、沙那は快楽になぶり尽くされて、すっかりと抵抗の気力を砕けさせているに違いないと李保は思った。
沙那は嫌がるどころか、むしろ積極的に自分から張須陀の動きに合わせるように腰を動かし、さらに自分を昂ぶらせて燃え立たせていこうとしているようだ。
「くうっ……、相変わらず、もの凄い締めつけだ……。また、抜き取られるぜ──」
張須陀が顔をしかめた。
「き、気持ちいい……。あはあっ──。だ、だめえぇ──」
沙那が喘ぎのような大きな声をあげて全身をぶるぶると震わせた。
また、達したのだ……。
全身が性感帯のような感じやすい沙那だが、肛門の弱さは李保にも信じられないほどだ。
この沙那は肛門を責められれば、なにかの堰が切れたかのようにおびただしく反応して果て狂う……。
「さて、沙那、そろそろ、口を使ってもらうぜ」
沙那の顔側に回った李保は言った。
「おい、本当にやるのか、李保……?」
張須陀が背後から沙那を犯しながら心配そうに言った。
「大丈夫だよ、兄貴。もうこの女は、完全に身体が溶けてしまっているよ。噛み切るなんて気力はないさ」
李保は笑って沙那の前に男根を示した。
「まあいい。せめてもの掩護で、沙那が万が一にもおかしな真似をしないように責めたててやるさ」
張須陀がそう言って、沙那を背後から責める動きを激しくした。
それだけではなく、後ろから両手を伸ばして沙那の乳房を掴んで引き寄せるように揉み始める。
「うあああっ、はああっ」
沙那は大きく身体を悶えさせる。
李保は沙那の髪を掴んで引き揚げた。
沙那の眼の前に自分の男根をかざす。
すると沙那は激しく喘ぎながら、眼の前の李保の男根を操られるように口に咥えた。
沙那がむさぼるように李保の一物に舌を使いはじめる。
「おおっ……。兄貴、こいつは舌の使い方まで、しっかりと叩き込まれているぜ」
沙那の舌遣いの滑らかさと気持ちよさに、李保は思わず感嘆の声をあげてしまった。
それくらい、沙那の舌による刺激は快感だった。
舌の動かし方……。
唾液の使い方……。
吸ったかと思うと弾くように舌を強く動かしたり、そうかと思うとねっとりとしゃぶったりする……。
しかも、ただ技を持っているだけじゃない。
李保の反応に合わせて、巧みに李保の感じる場所を探すように舌を動かしているのだ。
少しでも李保が反応すると、今度はその部分を集中的に口と舌だけでいろいろな刺激を加えてくる。
これだけの献身的な奉仕など李保はこれまで経験がない。
それを沙那ほどの美女が当たり前のようにしている。
それだけで李保は有頂天になった。
「こ、こりゃあ、ほ、本物だ……。玄人の遊妓だって、こんなにうまい奉仕はできやしねえ」
李保はたちまち襲ってきた激しい快感に顔をしかめた。
このままでは、あっという間に李保も精を絞り出される。
あの女主人に調教されているということだが、まさか男の一物への奉仕の仕方まで叩き込まれているとは考えもしなかった。
「……よ、よし、李保……。こっちと呼吸を合わせるぞ……。いいな」
沙那の尻を犯している張須陀が言った。
張須陀もまたなにかに耐えるように顔をしかめている。
沙那の尻の締めつけは凄いのだ。
まるで男の精を絞るようにぎゅうぎゅう動いてくる。李保もそれを知っているので、張須陀が沙那に精を絞り取られようとしているのがわかる。
張須陀がさらに沙那を責めたてる。
すでに一度絶頂している沙那は、やがて、すぐに痙攣するように身体を震わせた。
張須陀も沙那の動きに合わせて精を放った仕草をした。
李保もまた耐えていたものを解放して、沙那の口の中に精を激しく放出した。
沙那は、李保の一物を口に咥えたまま呻き、そして、がっくりと脱力したようになった。
李保はその沙那の上半身をがっしりと支えてやった。
沙那が甘えるように李保に顔をもたれさせる。
張須陀が満足したように沙那の肛門から一物を抜いた。
沙那はその刺激でまた、吠えるような呻きを発して、がくがくと身体を震わせた。
もしかしたら、抜く刺激でまた軽くいったのかもしれない。
とにかく、沙那は簡単にいってしまう。
しばらくの間、沙那はそのまま快感の余韻に浸っているような雰囲気だったが、それでも口から李保の男根を離さずにいた。
やがて、やっと動き出すと、奉仕を再開した。
最後の最後まで吸い取るように口で李保の精を吸いはじめたのだ。
これには李保も驚いた。
沙那の態度は口で行う奉仕とはこういうものだと信じきっているかのようだ。
そうやって男に尽くし抜く行為に、李保は内心に感動さえ覚えた。
沙那の表情には、屈辱や羞恥に歪む気配は感じなかった。
ただ、与えられる快感に積極的にのめり込もうとしている女の酔いのようなものが垣間見れるだけだ。
「尻を犯されながら気をやり、しかも、男の精を口で受けてみせるとはな。しかも、一滴残らずに李保の精を飲むなんていうのは、大した淫乱ぶりじゃねえか、沙那──。なんとか言ってみな」
張須陀が沙那を嘲笑した。
沙那がびくりと反応した。
李保はどきりとした。
沙那が突然に猛烈な殺気を放った気がしたからだ。
しかも、沙那の口の中にはまだ李保の男根が咥えられたままだ。一瞬にして李保の背に冷たい汗がどっと流れた。
噛み切られる──。
李保は恐怖に包まれた。
しかし、その殺気はあっという間に消えた。
とにかく、冷や汗を背に感じたまま慌てて沙那の口から男根を抜く。
さっきの殺気など嘘だったかのように沙那は、完全に顔を伏せて静かに頭を地面に伏せた。
張須陀は沙那の変化にはまるで気がつかなかったようだ。
「項延を起こして、項延のものも口でやらせるさ。最後は俺だ──。沙那よ。三人の精を口で全部抜けたら、休ませてやるぞ」
「や、やるわ……。抵抗しない。だ、だから、休ませて……」
沙那が地面に顔をつけたまま、だるそうに言った。