「これは、とんだ挨拶になったな……。まあ、奴隷同士、仲良くなるためには、小便をかけ合うというのも悪くないかもな」
「も、申し訳ありません……、沙那さん」
兄と妹に無理矢理に押さえつけられたせいだとはいえ、失禁した尿を沙那の顔にかけてしまった
「あ、あんたら……ちょ、調子にのって……」
沙那は込みあがる怒りに血が沸騰するのを感じながら言った。
だが、どんなに肚が煮えそうになっても、毒香で麻痺させられた手足はすっかりと弛緩して動かない。
いまの沙那にできることは、口惜しさにぎしぎしと奥歯を噛むことと、この変態兄妹を焼くような強い視線で睨みつけることだけだった。
それにしても、この兄妹はなんなのだろう?
どう見ても、この三人は顔立ちが似ている。
実の兄妹に間違いがないとは思うが、真ん中の愛華という女は、兄の信伸と妹の
理不尽な理由で鞭打たれても抵抗せずに鞭打たれるに任せていたし、裸になれと言われてすぐに裸になり、沙那の顔を跨いで立てと言われれば、羞恥に顔を赤らめながらも仰向けに寝ている沙那に局部を晒した。
実の兄妹の関係で、どうしてそんな関係がありうるのだろう?
沙那の心にこの兄妹に対する得体の知れない恐怖のようなものが走る。
「しかし、奴隷同士とはいえ、勝手に顔に小便をかけるとは失礼な話だ。それに、失禁で床や寝床を汚したことについてもしっかりと罰を与えなければならんな」
妹の股間に直接鞭を打ち込むという怖ろしい行為で愛華に失禁を強要した信伸が、自分がやったことなどなにもなかったかのように平然と言った。
そして、元の態勢に戻り、沙那の股間を凝視する側にどっかりと座る。
「だったら、お兄ちゃん、今度は沙那のおしっこをお姉ちゃんに飲んでもらったらどうかな」
愛寧がそう言ったので、沙那はびっくりした。
「そ、そんな……」
全裸で沙那のそばにしゃがみ込んで両手で自分の身体を抱くようにしていた愛華は狼狽えた声をあげた。
しかし、その愛華の頬をいきなり愛寧が張り飛ばした。
愛華が悲鳴をあげて、横倒しになった。
「なに一人前に抗議しているのよ、お姉ちゃん──。それよりも、裏の井戸に行って水を組んでくるのよ。そして、桶で水を運んであんたの汚した床を掃除しなさい。それと、裏の納屋に檻があるから土間まで運んでくるのよ。この沙那を監禁する場所よ──。さっさとしなさい。沙那がおしっこをしたら呼ぶから、そのときは飲みにおいで……。ほら、行きなさい。ぐずぐずするんじゃないの──」
愛寧が怒鳴った。
「は、はい……」
愛寧の権幕に、愛華が弾かれたように立ちあがった。
そして、さっき脱ぎ捨てた自分の着物を取ろうとした。
「勝手なことをするんじゃないわよ──」
愛寧が、愛華が手に取ろうとした着物を蹴飛ばして遠くにやった。
「あんたはまだ、罰を受けている最中でしょう──。お兄ちゃんに鞭を打たれて終わったと思ったら大間違いよ。おしっこを洩らした分はまだよ。罰が全部終わるまでは裸でいなさい」
愛寧は言った。
「で、でも、愛寧……。納屋は外だし……。まだ、薄明るいわ……。誰かに見られたら……」
愛華がおずおずと言った。
しかし、愛寧はその愛華を小馬鹿にしたような笑い声をあげた。
「こんな人里離れた薬師の家の前なんて滅多に誰も通らないわよ。それに、誰かに見られるなら見せればいいじゃないの。誰かに襲われたら叫びなさい。この家の敷地には、あたしの道術の結界を刻んでいるから撃退してあげるわ」
「だ、だけと、愛寧……。ここは山街道沿いの一軒家よ。山で仕事をして城郭周辺に戻る者は結構いるから、裸で外で作業なんかしたら見られてしまうわ……。山仕事をする人たちには知り合いも多いのよ……。その人たちに裸で仕事をするのを見られたら……」
「だからなによ、お姉ちゃん? 減るものじゃなし……。そのときは、自分は変態女だと言うといいわ。きっと誰も不思議には思わないから……。あんたは知らないかもしれないけど、あんたが集めた薬草や魔草を城郭に売りに行くとき、あたしとお兄ちゃんは、あんたのことを頭のおかしな女だと言いふらしているのよ」
「えっ?」
すると、素っ裸の愛華が呆気にとられた表情になる。
「もう、すっかりとそれが有名になって、いまや、あんたの頭が変だというのは、城郭では当たり前の話になっているわ──。あんたも、心当たりがあるんじゃないの? 山仕事のときに、このところ、あんたにまともに声をかける人間なんていなくなったでしょう? それから、ついでに、あんたは、誰にでも股を開く変態で、性病も患っているとも言いふらしたわ。それでも、あえて近寄ろうとするのは、それこそ、余程、頭のおかしな男くらいのものよ」
「そ、そんな……。だから、どうりでこのところ……。ひ、酷いわ。そうだったのね」
愛華がはっとしたような表情をした。
よくわからないが、愛寧の口ぶりでは、妹の愛寧や兄の信伸は、意図的に愛華がおかしな変態女だという噂を流しているらしい。
そのため、実際に愛華はそういう女だと、近隣の人間に思われるようになったようだ。
そして、愛華はそれに思い当たる節があるらしい。
「なんの文句があるのよ、お姉ちゃん。それとも、男に媚びでも売って、また、悪党をこの家に連れ込もうというの?」
「そ、そんなことはしないわよ」
「だったら、あんたがほかの人間に変態だと思われて、誰も相手にしないような女になろうが、どうでもいいじゃないのよ」
「そ、それは……」
愛華は、意気消沈したようにうな垂れた。
「そうだ。いいことしてあげるわ」
愛寧が言った。
すると、愛寧が道術をかける様子を示した。
次の瞬間、愛華の背と腹に、大きな文字が浮かびあがった。
“変態”、“性病”──。
愛華の裸身の前後にその二語が大きく刻まれた。
「ひいっ、こんなの惨いわ」
愛華が自分の身体にやられたことがわかって泣き声をあげた。
その愛華を強引に愛寧が家の外に放り出した。
この間、信伸はにやにやと笑っているばかりだった。
沙那はあまりのことで呆然としていた。
だが、いまの会話で沙那にわかったことも幾つかある。
まず、驚くべきことだが、妹の愛寧は結界を刻むことのできるほどの道術遣いだということだ。
『結界術』は、道術の中でもかなりの上級道術のはずだ。
宝玄仙が確かそんなことを言っていたのを思い出す。
それにしても、愛寧はまだ十三だという。
これも宝玄仙から得た知識だが,道術遣いの成長の時期は二度あり、一度目は十から十二歳の時期であり、二度目は二十歳前後らしい。
二十歳になった朱姫が最近になって、急に道術の力があがったのは、道術遣いとしてのその第二成長期に入ったためのようだ。
だが、愛寧はその第二成長期の遥か前にも関わらず、もう『結界術』が遣えるのだという。
これで、姉を見下するような愛寧の態度もなんとなく理解できる。
そのことはもうひとつの愕然とする事実を沙那につきつける。
沙那は、魔草の桔梗の香りという真毒に侵されたことによって、この兄妹に監禁されてしまうという危機に陥っているが、沙那が真毒に侵されているかどうかに関わらず、この家は愛寧の『結界』の中だということだ。
道術遣いの『結界』は、その場所をその道術遣いの無敵の空間にしてしまう。
この結界の中にいるということは、沙那がこの兄妹から脱走するためには、まずは真毒による麻痺をなんとかし、さらに、愛寧の結界からも脱走しなければならないということだ。
沙那は自分を捕らえたのが、想像以上の強敵だということに愕然としていた。
ほかにわかったのは、ここが人里離れた山の家とだいうことだ。
もっとも、それは予測がついていた。
沙那が山で遭難したのだとすれば、その近傍にある家に連れ込まれたというのが自然だからだ。
そして、この附国の西側の山麓には、人里の部落のような場所はなかったのは覚えていた。
わからないのは、この兄妹……。特に、姉妹の関係だ。
妹の愛寧の口ぶりでは、姉の愛華には、なにか弱みのようなものがあるような感じだ。
それが、妹の愛寧が姉の愛華に理不尽な扱いをする大義名分になっているような気配だ。
いずれにしても、愛寧の権幕に押されるように全裸のまま外に出された愛華は、これから井戸で水を汲み、沙那を監禁するための檻を運んでくるのだろう。
「さて、そういうわけだから、遠慮なくおしっこしてよ、沙那。恥ずかしがらないでいいのよ。これまでの三日間、ずっと、あたしは、あんたの下の世話をしてあげたんだからね」
愛寧が再び沙那のそばに座り込んで言った。
「なかなか、そそる格好だな。もう少し股を拡げてやったらどうだ。俺は一度、女が大股開きで小便をするところを見てみたいのだ。考えてみれば、愛華にもさすがに、大股開きで小便はさせたことがないなあ……」
信伸が言った。
「まあ、だったら、この沙那にやらせましょうよ、お兄ちゃん」
愛寧は縄束をどこかから持ってくると、天井の桟を使って二本の縄を沙那の寝ている足元に垂らした。
その縄尻で沙那の両足首をそれぞれに縛り、左右に引き揚げる。
「くっ……」
沙那は歯噛みした。
手足が完全に弛緩している沙那には、なんの抵抗もできない。
沙那は両脚を大きく拡げて脚を高々と左右に揚げているという、女としては言語を絶するような姿にさせられてしまった。
「あらっ、恥ずかしいの、沙那? まあ、確かにそうね……。あたしなら、こんな恥ずかしい恰好にされたら、舌を噛んで死んじゃうかもね」
愛寧が笑った。
「それにしても、前から思っていたが、なんでこいつの股のは一本の毛もないんだろうなあ。生まれつき不毛なのか……? それとも、なにかの病気か?」
信伸だ。
「これは薬のようなもので毛孔を殺しているみたいよ、お兄ちゃん……。一度、剃ってから、二度と生えないように薬剤を使ったようね。薬のことなら大抵はわかるから多分間違いないわ」
愛寧が沙那の股間に顔を近づけて、臭いを嗅ぐような仕草をして言った。
「もしかしたら、あの宝玄仙とかいう女主人に剃られたのかもしれないな。沙那は、あの女主人の奴隷女のようだったからなあ」
信伸と愛寧は、附国の城郭の宿屋で、たまたま、宝玄仙と沙那が張須陀のことで険悪になった場面に遭遇し、そのことに兄の信伸が強い印象を抱くとともに、沙那に興味を持ったらしい。
もっとも、ただそれだけのことであり、本来であれば、沙那とこの兄妹はなんの関係もないはずだった。
だが、偶然にも愛寧の姉の愛華が、山で遭難した沙那をこの家に連れ込んだことで事態は変わった。
ふたりは、傷と衰弱で意識のない沙那に接して、そのまま監禁して凌辱しようという気になってしまったようだ。
翌日、まだ動けない沙那をここに閉じ込め、城郭で待っていた宝玄仙に、沙那が宝玄仙を見限ったという工作までして、沙那をここに留めておける状況を作りあげた。
それにしても、張須陀という卑劣漢に捕らえられて十日……。
やっとそこから逃亡したと思ったら、今度は、こんな山の家の頭のおかしな兄妹に囚われてしまうとはなんという不運だろう。
「ねえ、教えてよ、沙那。これは、あの女主人にやられたの? だったら、もう一度生えてくるように薬剤を塗り直してあげてもいいのよ。ここには、薬に関するものならなんでもあるの。ねえ、どうする?」
「う、うるさいわよ、この変態……」
手足の麻痺している沙那は、こうやって悪態をつくくらいしかできない。
それにしてもなんなんだろう、この兄妹は……。
「やっぱり、奴隷女なんだろう──。きっと、奴隷女は、股には毛が生えていないのは当たり前だと言われて、それで剃ったままにしているに違いないさ……」
信伸が笑った。
「ねえ、お兄ちゃん、奴隷二号の股には毛がないのに、奴隷一号には毛があるというのはおかしいわよ。これを機に、お姉ちゃんの股の毛も剃ってしまうというのはどうかしら……」
「そうだな。考えてみればそうだ……。お前に任せるさ、愛寧」
「わかったわ、お兄ちゃん……。そうだ──。だったら、ただ剃るなんて面白くないわ。うんと、恥ずかしい剃り方をしようかしら」
「愉しみにしているよ」
信伸が言った。
それにしても、とんでもない変態兄妹に捕らえられたものだ。
なんとか、脱出する方法はないものか……。
しかし、もしかしたら、張須陀に囚われていた十日余りの時間以上の困難な状況に陥ったのかもしれない……。
「さて、ところで、沙那──。そろそろ、おしっこ出る? お姉ちゃんに飲まさないといけないからさっさとやって欲しいのよね。ちょっと待ってあげたんだから、早くしてよ」
愛寧が平らな木桶を沙那の顔にかざしながら言った。
どうやら、その桶にしろと言っているようだ。
「い、いい加減にしなさいよ、お前」
かっとして言った。
ちょっとばかり道術が遣えるばかりに、人を人とも思わないような増長をしているに違いない。
それで、こんな風に見知らぬ他人をちょっとした気まぐれで監禁していたぶってやろうという発想になるのだろう。
実の姉に対する態度も、余りにも常識はずれだ。
「だが、それじゃあ、まだ、やり難いだろう、愛寧。もう少し腰をあげてやったらどうだ?」
「それもそうね。ごめんね、沙那、気がつかなかったわ……。これでいい?」
愛寧が部屋の隅にあった座布団を畳んで、沙那の腰の下に当てた。大股開きの沙那の腰が持ちあがる。
「ほう……。美女の性器は勿論、尻の穴の皺まで丸見えというのも、なかなかそそる姿だな」
「だったら大きくなった、お兄ちゃん? もう、できる? この沙那なんか、どうぞいくらでもやってくださいという格好よ」
愛寧が突然に沙那の拡げた股間に指を伸ばして、肉芽を擦るように揉んできた。
「ちょ、ちょっと……あはぁ──」
沙那は不意討ちのような刺激に悲鳴のような悶え声をあげてしまった。
「い、いや……」
しかし、信伸が小さく首を振る。
すると、愛寧は残念そうに沙那の股から指を離した。
沙那はほっとした。
それしても、いまのこのふたりの反応はなんなのだろう……。
「じゃあ、もう少し、沙那に色々とやってみるね、お兄ちゃん。お兄ちゃんは女が恥ずかしそうにするのがとても好きだものね……」
愛寧がわざとらしい明るい声をあげた。
沙那は内心で首を傾げた。
なにかおかしな感じだ。
責めの中心になっているのは十三歳の愛寧だが、愛寧は、好きでやっているというよりは、信伸に見せつけるためだけに沙那を責めているような気がする。
そう言えば、おぼろげに記憶のある三日間でも、愛寧が沙那に性的な嗜虐をするときには、必ず、信伸がそばにいたような気がする。
逆にいえば、信伸がいないときの愛寧はほとんどなにも沙那しなかったと思う。
愛寧は、三日間、沙那の裸を見たとか、糞尿の処理をしたとか言及して沙那を辱めるような言葉責めをするが、信伸のいないときの愛寧は、病人を介護するように淡々と沙那を扱っただけだ。
「じゃあ、これを使うわ、お兄ちゃん……。導尿菅よ。沙那の尿道に小さな細い管を挿すの。そうしたら、沙那の意思に関わりなく、強制的におしっこが出るの。つまり、導尿責めよ」
「ほう、導尿菅か……。面白いな。見せてくれよ」
信伸が興味を抱いたような口調になった。
すると、愛寧は目に見えて嬉しそうな表情になった。
「な、なにをするつもりよ……。馬鹿なことはやめなさいよ──」
沙那は、いつの間にかそばにある小箱から、愛寧が細い管のようなものを取り出したのを見て狼狽の声をあげた。
「まあ、いまさら、恥ずかしいことなんて、なにもないでしょう、沙那。そんな大股をおっ拡げちゃって……」
愛寧がわざとらしく笑う。
そして、指で沙那の女陰の外襞を大きく左右にくつろげだした。
「あ、あう……。な、なにすんのよ……」
たちまち、大きな快感に襲われた。
沙那の口から喘ぎ声と荒い息が漏れ出してしまう。
「沙那、これが導尿管よ。あなたのご主人様は、こんなことをしてくれたかしら?」
愛寧が沙那の顔にその管のようなものを見せびらかせた。
管はもの凄く細くて、膜も薄い。
それに柔らかくて自在に曲げたりすることができるようだ。
もちろん沙那はそんなものを見るのも初めてだし、これからなにをされるのかも予想がつかない。
だが、得体の知れない恐怖が沙那に襲いかかってくる。
「や、やだっ……」
その管を愛寧が大きく拡げた沙那の股間に近づけていく。
沙那は腰を動かしてそれを避けようとするが、麻痺しているためにほとんど逃げることができない。
「暴れようとしても無駄よ……。これを尿道に挿し込むのよ。そうすると──」
「ひいっ」
奇妙な感覚に沙那は悲鳴をあげた。
なにかが股間に入ってくる。
しかも、その場所は男の性器を受け入れる場所ではない。
その少し上のおしっこが出ていく部分にその管が少しずつ入っていく……。
「おう、出た──」
信伸が言った。
沙那にも自分の股間から尿がその管を通じて出ていくのがわかった。
「ああ、あっ、あっ……」
沙那はあまりの恥辱に思わず声をあげた。
強制的に尿を排泄させられる。
それも沙那の意思に関係なくだ。
これまでにさまざまな恥辱的な経験をさせられたが、これはその中でも格段に恥辱的な体験だ。
管を通じて、木桶に尿が溜まっていく音がする。
最初はかなり激しい音のように感じた。
だが、しばらくするとその音が静かになり、やがて完全に止まった。
「ほう、結構、溜まっていたようだな」
信伸が言った。
「これが沙那の尿よ。もうすぐ、お姉ちゃんが戻ってくると思うから、飲みやすいように盃に入れ直すわ、お兄ちゃん」
愛寧がそう言うと、木の器を持ってきて、木桶に溜まった尿をそれに注意深く入れ直した。
そして、それをこれ見よがしに沙那に見せつける。
「これをお姉ちゃんに飲ませてもいい? 一応、あんたの股から出たものだから、沙那の許可をもらわないとね……」
愛寧が笑った。
「く、くそが……」
沙那はただそれだけを言った。
「まあ、汚い言葉……。あたしたちの奴隷には、そんな汚い言葉を使って欲しくないわね……。これは罰に値するわね、さて、どうしようかしら? もちろん、悪いことをした奴隷にはお仕置きよ。そうやって、奴隷というのは躾けるものなんだけどね」
愛寧が言った。
「か、勝手にしなさいよ」
沙那は耐えられなくなって怒鳴った。
こういうねちねちとした責めは沙那が一番嫌いな責めだ。
神経が苛つくのだ。
恥をかかせたいならいくらでもそうすればいい。
なにをされても抵抗できないのなら、ただ責め苦を受け入れて耐えるだけだ。
「じゃあ、膀胱浣腸をしてあげるわ。この管はねえ、あなたのおしっこ袋に逆に液体を注ぐことができるのよ。これを使って、沙那の尿道にたっぷりと薬液を入れてあげるわね。でも、ただの薬剤じゃないわ。媚薬よ……。これを毎日してあげる。そのうちに、普通におしっこをするたびに感じまくる身体になるわ──。面白いでしょう?」
愛寧が哄笑した。
だが、それを聞いた沙那は自分の顔が引きつるのを感じた。
冗談じゃない──。
おかしな媚薬で自分の身体をまたいたぶられる。
しかも、尿道を媚薬浸けにするのだという……。
「や、やめてよ」
身体に怖気が走った。
「無駄よ、沙那……。実は、最初からこれを使おうとして準備していたの。強烈な媚薬よ。あんたの尿道をしっかりと感じる場所にしてあげるからね」
ふと見ると愛寧が小さな皮袋を持っている。
それを沙那の尿道に突き刺したままの管に繋げた。
愛寧が革袋を持ちあげると、すぐに薬液が沙那の膀胱に入ってきた。
「くっ……。や、やめなさいよ。こんなことしてなにが面白いのよ……」
沙那は動かせない身体を懸命に揺すり動かそうとした。
だが、やっぱりなにもできない。
沙那はあまりの悔しさに血が出るほどに唇を噛んだ。
入ってくる……。
沙那は膀胱が膨らむ感覚に、だんだんと息が荒くなっていた。
「す、すみません。遅くなりました……。すぐに掃除します──」
不意に玄関に大きな物音がした。
愛華が戻ってきたのだ。
沙那はだんだんと大きくなる尿意を感じながら、視線を土間に向けた。
愛華は台車のようなものに大きな檻を載せている。
屈めばなんとか沙那でも入れるくらいの大きさだ。
もともとは、大型の獣を収容するための檻なのかもしれない。それを運んできたのだ。
「それよりも、あがってきなさいよ、お姉ちゃん──。準備ができているわ。沙那のおしっこよ。飲み干しなさい」
愛寧が大きな声で愛華に叫んだ。
愛華は一瞬、息を飲んだような気配をしたが、すぐに部屋にあがってきた。
そして、愛寧の差し出した沙那の尿が入った盃を躊躇なく口に入れる。
沙那の前で愛華が沙那の尿を飲み干していく。
「これで、奴隷一号と二号はおしっこ仲間ね──」
愛寧が愉しそうに言った。
「おうっ」
不意に信伸が声をあげた。
「どうしたの、お兄ちゃん?」
愛寧が言った。
「準備ができたようだ。俺の一物が元気になった……」
信伸の声がした。
その口調には悦びのような響きが混じっている。
「まあ──。だったら、沙那の罰も、愛華の罰も中止よ。お兄ちゃん、誰にする? お姉ちゃん? 沙那? それとも、あたし?」
「沙那にしよう、愛寧──。そのままでいい。その大股開きの無様な恰好の沙那に俺の精をぶち入れてやりたい」
「いいわ、お兄ちゃん。いつでもいいわ」
愛寧が嬉しそうな声をあげるとともに、沙那に施していた膀胱浣腸を中止して管を抜いた。
しかし、薬剤のほとんどは、すべて沙那の膀胱に入ってしまったと思う。
強い尿意が沙那を襲い始めていた。
愛華は、その沙那の股間をいきなり指でまさぐりだす。
「そ、そんな……。ひいっ……や、やめ……あっ、ああっ……だ、だめっ……ああっ、あっ、あっ──」
いきなり激しい愛撫をされて、沙那はよがり声をあげた。
あっという間に快感が沙那の身体を席巻する。
愛寧の指が馴れた手つきで沙那の股間を責めたてる。沙那はだんだんとのっぴきならない状態になっていった。
沙那は突然に始まった恥辱的な愛撫に身体を震わせた。
しかも、ただの状態ではない。
膀胱浣腸でいまにも漏れそうな状態で愛撫を受けるのだ。
沙那は悲鳴をあげた。
「そ、そんな……だ、だって……お、おしっこが……」
思わず言った。
もう、尿意がそこまで来ている。
「粗相しては駄目よ、沙那──。ちょうどいいから、しばらく溜めていなさい。媚薬の薬剤が浸透して、沙那の尿道をしっかりと感じる場所にしてくれるから……。じゃあ、お兄ちゃんいいわよ」
愛寧が言った。
「ああ」
信伸の声がした。
もう、沙那の股間のすぐ前に来ている。
信伸は、すでに下半身になにもはいていない。
そそり立つ信伸の一物が沙那の股間に触れる。
「ひいっ──」
尿意の限界にいる沙那の女陰に深々と信伸の怒張が挿入してきた。
信伸の律動が始まる。
快感と尿意──。
沙那の苦悶が始まった。
尿意を耐えようとすると、ただでさえ感じやすい沙那の身体は、たちまちに沙那を絶頂に導いてしまう。
しかし、我を忘れることはできない……。
そんなことになれば、限界の尿意はあっという間に崩壊して、そこら中に沙那の尿をぶちまけてしまうだろう。
しかし、尿意に気を取られれば、沙那は律動の快感を無制限に受け入れてしまう……。
「い、いくぅぅぅ──」
沙那はあっという間にやってきた快感に泣き声のような声をあげた。