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「うはああ――」
七星は後手張りの身体をがくがくとのけ反って昇天した。
もう三度目の絶頂だ。
限度をすぎた快感は、ただの拷問だ――。
七星はあまりの苦しさに首を激しく横に振った。
なにしろ、七星の両手はしっかりと背中で水平に縛られていて、両脚は左右から引っ張られるかたちで天井から吊られている。
自由になるのは首しかない。
「も、もう、堪忍して――。ちょ、ちょっと休ませて――。お、お願いだよ――」
七星は音をあげた。
だが、椅子に足組をして腰かけている宝玄仙は、そんな七星を完全に無視している。
「次は二回り目だよ。さあ、朱姫だ――。誰が最初に脱落するかねえ――。時間内にこいつを絶頂させられなければ、さっきも制限したとおり、痒み剤を尻穴に塗って朝まで放置だ。痒みをほぐしてもらえるのは、明日の朝だからね――」
宝玄仙が道術で卓の上の砂時計をひっくり返した。
砂が落ち始める。
「じゃあ、いきますね、七星姉さん。また、絶頂してください」
男性器そっくりの張形を手にした朱姫が、開いている七星の股間の中心に押し当ててきた。
「うはああ」
すでに三度の絶頂で七星の股間はたっぷりと濡れている。
張形を根元まで飲み込むのに、それほどの時間はかからなかった。
「おおお――。も、もう、たすけて――」
朱姫の持つ張形が七星の子宮の入口辺りを小さく叩くように動く。
その瞬間、またしても燃え狂うような快感が七星に襲いかかった。
なにがどうなっているかわからない。
だが、ものすごい勢いで、愉悦の火花が全身に散らばっていく。
理性もなにもかも吹っ飛ぶ――。
いつの間にか、七星は全身をのけ反らせて、おびただしい量の樹液を噴き出させていた。
「さすがは朱姫だね――。まだ、四分の一もなくなっていないよ。こら、七星、あんまり簡単に達するんじゃないよ――。遊びにならないだろう――。少しは我慢しな――。お前、十回り目まで決着がつかなかったら、痒み放置の生贄はお前だよ」
宝玄仙が呆れたように怒鳴った。
七星は抗議代わりに、拘束された全身を暴れさせた。
逃げられないのはわかっている。
だが、こんなことを続けられたら、本当に心の臓がとまって死んでしまう。
そうでなくとも、もう怖ろしいくらいに鼓動が激しい。
息が足りなくて、声も出せない。
そこで宿をとった七星を含む宝玄仙一行五人は、なぜか七星の身体を使って、賭けをしようということになり、七星はこうやって両手を縛られて仰向けに寝台に寝かされ、天井から両脚を吊られて、まるで赤ん坊がおしめを交換するような格好にされたのだ。
そして、腰の下には枕を差し入れられて、朱姫と孫空女と沙那の三人から代わる代わる責められるということになった。
“なぜ、そんなことをするのだ?”とか、“どうして受け役が七星なのか”という質問はこの連中には通用しない。
女主人の宝玄仙の気紛れは絶対であり、供の三人は指名をされたら、ただ宝玄仙の命じる淫逆な行為を受け入れるだけだ。
期限付きの「供」ということになった七星についても、同じように容赦はない。
「じゃあ、あたしの番だね……。悪く思わないでよね、七星――。朝まで痒み放置なんて、とんでもないんだよ」
孫空女がやってきた。
だが、持っているのは張形ではない。
なにかの錠剤のように思えた。
「な、なに持ってんだよ、お前――。ふ、ふざけたことやるんじゃないよ――」
七星はぞっとした。
孫空女が持っているのは媚薬に違いない。
だが、この宝玄仙が持っている媚薬だ。
それがとんでもない効果があることであることは、想像して余りある。
「だって、この部屋にある道具をなんでも使っていいから、時間内にお前を絶頂させるというのが決まりなんだ。ねえ、媚薬は反則かい、ご主人様?」
孫空女が声をあげた。
「いや、反則じゃないさ。媚薬も責めの道具のひとつだからね。とにかく、時間内に七星をいかせれば合格だ」
宝玄仙だ。
「じゃあ、そういうことだから……」
孫空女が七星の鼻を摘まんだ。
「んんっ」
七星は慌てて口をつぐんだ。
媚薬なんて飲まされればどうなるかわからない。
本当に十回りなんて馬鹿げた回数の絶頂をさせられかねない。
そうでなくても、その数にいかなくても、気絶でもすれば、それはそれで、七星の尻穴に痒み剤とやらを塗って放置しそうだ。
宝玄仙と朱姫はともかく、この孫空女と沙那は、まだ常識が通用する女たちなのだが、淫らな百合の行為となると、宝玄仙の淫靡な行為をすべて認めてしまうのだ。
孫空女も沙那も、自分の身を守るために七星を犠牲にすることなど、一介の躊躇もしないだろう。
「……へえ、媚薬もいいのか……。じゃあ、わたしもそれにしようかな……。塗り薬でいいかな……」
待っている沙那がつぶやいている。
本当に冗談じゃない。
とにかく、砂時計の砂が落ちきるまで飲ませられなければいいのだ。
七星は必死で口をつぐんだ。
「我慢強いねえ。あたしも、塗り薬にすればよかったよ」
顔を押さえつけて、鼻の穴を押さえている孫空女が言った。
だが、七星の頑張りも限界だ。
もう、息が続かない――。
「ぷはあっ――」
口を開いた。
その瞬間に数粒の錠剤が口の中に入ってくる。
今度は孫空女が薬剤が口から出ないように、口を手のひらで押さえた。
「んぎいいい――」
七星は絶叫した。
快楽の暴流が沸き起こったのだ。
全身が性器そのものになっかのような愉悦が襲いかかる。
孫空女が軽く肉芽を擦った。
「あうううう」
それだけで七星は達していた。
「わたしも、とりあえず、錠剤にするわ。効き目はこれが一番だから……」
まだ、絶頂の余韻も終わらないうちに、沙那にまた口の中に錠剤を放り込まれた。
全身が砕け散るような快感の暴発に襲われ、七星はけたたましい悲鳴をあげてしまった。