「床に腰を下ろして、大股を開け。ついでに指でそこを開け。青獅子様に女にしてもらった秘所を確認してやる」
集まっている青獅子の側近たちが取り囲む前に素裸のまま連れ出された
魔王宮として接収した
ここで青獅子の十名ほどの側近中の側近が、ささやかな戦勝祝いを開いているのだが、その宴会の場に余興として、李姫を大旋風が呼び出したのだ。
この屋敷は、昨日までこの城郭及びこの周辺一帯を支配していた州伯だった
大旋風は、青獅子たちとともに、新たな魔王城として、入城してきたというわけだ。
ここの本来の主人の李保は、この青獅子の魔王軍団を間に無謀な戦いを開いた挙句、有力な家臣団と武官を率いて出撃し、謝った作戦判断により
残された妻で侯爵の称号も持つ李媛は、残っていた家臣にも見捨てられてしまい、城壁の外に殺到した魔王軍になすすべなく城郭にいる住民を護るために降伏を選び、この自分自身ごと屋敷を魔王宮として差し出すしかなかった。
そして、この屋敷は庭園を含めてかなり広く、多くの人間が家人として働いていたが、魔王宮として接収するにあたり、その全員を追い出した。
いま、この屋敷にいるのは、青獅子とそれを警護する近衛隊、青獅子の身の回りの世話をする家人、大旋風をはじめとする側近中の側近、そして、軍営から連れてきた李姫とその侍女の
侯爵夫人であり、母親の李媛は、現在、この青獅子の魔王軍の総司令官ということになっている
もうしばらくすればそれも終わり、この臨時の魔王宮に魔凛とともに青獅子に報告をしに来るはずだ。
それで侯爵夫人であり、獅駝の城郭の住民を救うために一時的に人間の政府の行政の長という役割を引き受けた李媛の役目は終わる。
その後は、李媛も、ここにいる娘の李姫も、青獅子の性奴隷として魔王軍の慰み者になる。
その条件までも、李媛は受け入れたのだ。
李媛にしても李姫にしても、この自分たちの運命の変転が理解できないに違いない。
昨日まで家人や家臣の尊敬と敬愛を集めてかしずかれていた母娘が、一夜にして魔王の性奴隷になり、こうやって魔王の側近たちに見世物のように裸を晒さねばならないような立場になったのだ。
すべては、本来の獅駝地方及び城郭の支配者だった李媛の夫が、長年に及んでいた青獅子魔王との交際を断り、無謀な戦端を開いたことから始まっている。
ただ、これは偶然ではない。
数箇月前から人間に混じって城郭に入り込んでいた亜人が、李保に道術を掛けることに成功し、自殺的な戦を魔王軍を相手に引き起こすように操ったのだ。
大旋風もそのことをさっき青獅子自身から教えられたばかりだ。
もちろん、夫が道術で操られていたということなど、李媛は夢にも思わないだろう。
まあ、今更知ったことで、どうなることでもないが……。
「李姫、そうじゃねえよ。膝を立てて思い切り開くんだよ。ほら、手が遊んでるぜ。指だ。指で開くんだよ──。さもないと、折角、あんたの母親が頑張って命を助けたここの住民が全員死ぬことになるぜ」
大旋風は笑いながらも声に凄みを込めた。
もっとも、実際のところは、いま頃は全住民が魔凛の杖の白い光に浴びせられて、あの『支配術』を刻まれたに違いない。
そのために、夕方に青獅子が城郭に入城するときに、全住民に表に出て大通り沿いに集まるように青獅子が命じたのだ。
実際、青獅子と一緒に入城した大旋風も、魔王が通り過ぎるのに先立って進む前で、集まった住民に魔凛が白い光を浴びせ続けるのを見ていた。
その白い光が、魔凛の『支配術』の光だ。
魔凛の白い光を浴びせられれば、なぜか身体を支配されてしまうのだ。
それは、道術遣いであろうと、ただの人間であろうと同じだ。
口惜しいがあの道術は凄まじい。
大旋風自身も道術については、かなりの遣い手でもあるし、これまでにかなりの道術を遣う存在に会ったことがある。
だが、魔凛の『支配術』のような術はこれまでにほかに接したことはない。
数万の全住民のすべてを自在に動かしてしまうような術など、魔凛でなければあり得ないし、想像もできない。
いずれにしても、こんな手間暇かけて、魔凛に全住民への『支配術』をかけさせたのは、この城郭を無傷で手に入れるためだ。
住民を殺してしまっては意味がない。
連中を生かしておき、外見では魔王軍に支配されているなどとはわからないようにして、宝玄仙という人間の道術遣いを浚うための罠をここに張るのだ。
情報によれば、その宝玄仙という道術遣いと供は、西側にある人間族の帝国に入り、そこから北上して、金角という女の亜人の支配する領域に大きく迂回して入ろうとしているようだ。
今回のそういう獅駝征服の背景を青獅子から教えられたのは、今日の朝のことだった。
李媛と李姫の扱いについて魔凛ともめているところを青獅子に見咎めらて呼び出され、初めてすべての説明を青獅子から受けたのだ。
宝玄仙という力のある道術遣いについては、一大王こと
亜人の地は、“西域”、“妖魔の里”、“亜人の地”などと呼ばれ、人間族以外の亜人、あるいは妖魔や魔族と総称される各種族の発祥の地だ。
その一帯は「魔域」ともいい、霊気が充満した地であり、人間族には馴染みの少ない道術が当たり前のように遣われているところだ。
そこには、人間族はほとんど存在せず、それ以外の各種族が勢力争いをしながら群雄割拠している。
その魔域で最大勢力を誇るのが、その雷音大王なのだ。
つまりはら雷音大王はこのところ金角という女の亜人を長とする一派と激しく勢力争いをしているらしい。
その金角に宝玄仙という人間族の道術遣いが加わるために旅をしているという情報に接した雷音大王が、その合流前に宝玄仙を捕らえてしまおうと画策し、魔域におけるそれなりの地位と引き換えに、金凰魔王に宝玄仙の捕獲を依頼をしたということなのだ。
もっとも、これにはさらに複雑な事情も絡んでいる。
雷音大王は、その宝玄仙を金凰魔王に捕らえてもらい、宝玄仙を人質にするなりして、金角軍との長い戦いを優位に運ぼうとしているとは思うが、表向きはそれに応じた金凰魔王も、その弟である大旋風の主の青獅子魔王も、宝玄仙を捕らえても素直に雷音大王にその身柄を引き渡そうとは思っていない。
その宝玄仙は、単に道術力が大きいだけじゃなく、自然界に存在する霊気を吸収する力が凄まじいらしいのだ。
これを遣えば、魔法柱という霊気が充満した物体を大量に作成することができる。
魔法柱とは、魔法石とも呼ばれ、それを使って、ただの畜生を知性と霊気をもった存在そして亜人化して勢力を増やしたり、あるいは、いま生きている亜人をより強力な霊気のある存在に成長させることができるのだ。
そもそも、その雷音大王も、別の方法で魔法石を手に入れ、それを利用して魔域で最大勢力を誇る大魔王に最近のしあがったのだ。
だから、一大王も二大王も三大王も、宝玄仙を捕らえても、簡単には雷音大王とやらに引き渡したりはしないだろう。
魔法柱を作成するための家畜にして、たっぷりとそれを生産させようとするはずだ。
いずれにしても、複雑なことは大旋風には関係ない。
大旋風は、戦えと言われれば戦い、宝玄仙という人間の女を捕らえろと命じられれば、それを実行するだけだ。
捕えた宝玄仙をどうするかは、青獅子たち三人の魔王が決めればいい。
だが、現段階では、まだ、宝玄仙という旅の女たちは、その影さえも獅駝には見せてはいない。
とにかく、その大きな力を持った人間の女を捕らえて無力化するのだ。単純に襲っても逃亡されるだけだろう。
だからこの城郭に罠を張る──。
罠を張るためには、この城郭が表向きは健全に機能していなければならない。
だから、住民を殺してしまうなどあり得ない。
しかし、そんなことは李姫にはわかりようもない。
だから、李媛も李姫も逆らえば住民を殺すと脅かせば、どんな破廉恥なことでも要求に応じる。
本当に面白い。
いまも、酒と肴を並べている卓に座る青獅子の両側に拡がっている大旋風をはじめとする青獅子の側近たちの前で、命じられるまま自ら女陰を拡げるという痴態を晒せと命じられば、そうするしかないのだ。
「ああ……」
李姫が泣きそうな顔をして、限界まで脚を拡げて細い指を伸ばして、羞恥の花弁をくつろげた。
「おうおう、まあ、ちょっとばかり切れたみたいだけど、霊気のこもった媚薬でなんとか傷も塞がったようだな。これなら、今夜の伽もちゃんと母親と一緒に務められるぜ」
大旋風は、李姫の股間に燭台を近づけて照らしながら言った。
「おお、仙薬の傷薬を塗ったのか……。よく利いているみたいだな。確かに破瓜の傷は塞がったようだ……。だが、こうやって見ていると、穴の中はたっぷりとよだれ汁でいっぱいだぜ……
「おい、人間の娘よ、塗られた薬剤のせいで、また疼いてきたのか? 媚薬効果のある傷薬だったのか? どっちにしても、疼いてたまらないのなら、そう言いな。青獅子様がまた、お前を抱いてくださるぜ」
「一回や二回の性交じゃあ、気持ちよくなんかなれねえだろうけど、毎日のように抱かれればすぐに股が馴れる。そのうち、やりたくて、やりたくて仕方がなくなるさ」
一緒になって李姫の股倉を覗き込んでいる別の亜人たちが言った。
「おいおい、あの傷薬は俺が調合したものだが媚薬効果なんてねえぞ。なんで、こんなに汁が多いんだ? あれは、破瓜の痛みが小さくなって傷が塞がるだけだが、股汁を増やしような効果はないはずだぞ」
「そうか……。だが、それにしちゃあ確かに汁が多いな……。もしかしたら、こうやって見られると濡れてくるという性癖か? なあ、李姫とやら、お前、恥ずかしいことをされると濡れてくるのか?」
「そういえば、人間族の女には、そういう性質があるらしいとも耳にするな。確か……、被虐癖とかいうはずだぞ。亜人にはあまりいないが、人間族は頭の構造が複雑なので、そういうこともあるらしいぞ」
「こうやって話している間にも、この李姫は蜜をどんどんと溢れさせているぜ。俺は鼻がいいからな。匂いで女が発情しているかどうかわかるんだ。この李姫はいま発情しているぜ。間違いねえ」
いまや指で性器を大きく開くのを強要されている李姫の周りには、ここで酒盛りをしていた十人ほどの青獅子の側近の全員が集まって、李姫の秘所を覗き込んで言いたい放題のことを会話している。
李姫はあまりの羞恥に耐えきれなくなったように涙ぐんでいる。
だが、そんな李姫の姿は、ここにいる雄の亜人たちには逆効果だろうと大旋風は思った。
身分の高い人間族の娘が、屈辱で顔を歪める姿は、大旋風だけではなくここにいる全員の嗜虐心をどんどんと燃えあがらせる気がする。
「おいおい、待てよ、お前ら……。いっぺんに喋んじゃねえよ。この貴族の娘さんが返事ができなくて困っているじゃねえかよ──。じゃあ、李姫、教えてくれよ。お前さんは、いま、こんなに多くの亜人の男に股倉を見られて感じているんじゃないかい? 人間族というのは、とかく、俺たち亜人を蔑んでくれるが、そんな俺たちに裸を晒すというのは凄くつらいし、惨めだろう? だが、その身も世もない羞恥がお前の身体の疼きを呼んでいるんじゃねえかい、李姫?」
大旋風は笑いながら言った。
李姫を取り囲んでいた亜人たちが李姫の返事を待つような態勢になり黙り込む。
「お、お許しください……、もう……」
李姫が顔を俯かせたまま、ついにすすり泣きを始めた。
だが、そうやって身も世もないほどに打ちのめされながらも、李姫の股間は確かにますます濡れてくる気がする。
この女が恥辱に快感を覚える気質があるというのは、もしかしたら出鱈目の話ではないのではないかと大旋風は思ってしまう。
「それにしても、魔凛は遅いのう……。ただ、李媛から行政府と呼ばれる施設を魔王軍の軍営として受け取るだけの話だろう。いつまでかかっておるのか……」
青獅子がぽつりと言って酒を呷った。
その青獅子の股間では、人間の女が一心不乱に口を使っている。
貞女という李姫や李媛の侍女だ。
侯爵夫人の李媛や娘の李姫が魔王に身体を差し出すことになり、たくさんいた家人や侍女は一斉にふたりを見放したらしい。
しかし、ただひとり、見捨てなかったのがこの貞女とのことだ。
貞女は、恩義のあるふたりを見捨てることなどできないと、ついてくれば自分も魔王やその部下たちの慰み者になるのを承知で魔王軍の軍営まで、李媛と李姫のふたりについてきたようだ。
魔凛と李媛は人間族の城郭を魔王軍に明け渡すための処置をするために、すぐに城郭に戻ったが、その間、娘の李姫は青獅子に抱かれるために、そのまま軍営に残った。
そのとき、貞女も李姫とともに残ったのだが、青獅子に李姫が処女を奪わると、少しでもいいから李姫を休ませて欲しいと頼んで、自ら青獅子の性の相手を申し出たらしい。
青獅子もそれを承知し、李姫には床で休むことを許して、貞女を寝台にあげた。
そして、貞女も青獅子に抱かれた。
貞女は二十四というが、実は、貞女も生娘だったぞとは、後で青獅子から教えられた。貞女は、自分も処女でありながら、主家の娘である李姫が亜人の魔王に破瓜をされると、その身体を思って自分の純潔を魔王に差し出したのだ。
これはこれで見あげた忠誠心だと、青獅子も笑っていた。
いまも、性欲の強い青獅子の股間をしゃぶって一心不乱に奉仕をしている。
そろそろ、ああやって口で奉仕を初めて一刻(約一時間)になるはずだ。
それでも、自分が口で奉仕をしている時間は、李姫が青獅子の凌辱をされないで済むので一生懸命にそれをやっているのだ。
大旋風たちも、青獅子の許可なく李姫に手を触れることは許されていない。
せいぜい、こうやって、李姫の裸を眺めて目の保養をするだけだ。
確かに、貞女が青獅子の相手をしている時間は、少なくとも李姫は、身体だけは休ませることができるのは間違いない。
「確かに時間がかかっていますね、青獅子様……。俺が見てきましょう」
大旋風は立ちあがった。
そもそもあの魔凛には腹が立つ。
魔王軍はすべて城郭には入らないことになっていて、青獅子軍そのものは、すでに城郭から離れて近傍の森の中に宿営を開始している。
しかし、青獅子を直接防護する近衛隊の一部が、この臨時の魔王宮に侍るほかは、司令部のみがここの行政府があった場所に軍司令部を構えることになっているのだ。
そして、副将でもある大旋風や、ここにいる側近たちは、本来はその軍司令部の一員である。
だが、総司令官でもある魔凛は、その司令部から副将の大旋風をはじめとする青獅子軍に所属する将校を排除し、自分の連れてきた鳥人の一隊だけで、軍司令部を占有しようとしているのだ。
大旋風は激怒したが、青獅子にたしなめられて怒りを自重した。
それで仕方なく、こうやって魔王宮側に入り、李姫や貞女を慰み者にする供宴に興じているというわけだ。
「待て待て、別によい──。いずれ、李媛とともに、ここに来るであろう。放っておけ。しばらくは、好きにさせておくのだ。あいつには、青獅子軍のことは自分が牛耳っていると思い込ませねばならん」
青獅子がそう言ってにやりと笑った。
「噂だと魔凛は男よりも女が好きらしいですしね。今頃は、あの人間の母親を相手に乳繰り合っているんじゃないですかねえ」
側近のひとりが言った。
その冗談にみんながどっと笑った。
魔凛は一大王こと金凰の愛人だが、百合の癖があるというのは専らの噂だ。
自分の出世のために金凰に取り入ったが、身体は許しても心は許さずにいるのだという。
そして、それが理由かどうかは知らないが金凰に見捨てられた。
今回の宝玄仙捕獲のための青獅子軍の軍行動に、わざわざ金王軍から出向というかたちで参加させられているのは、あの『支配術』のために簡単には排除できない魔凛を罠に嵌めて捕えてしまうためだ。
もっとも、いまのところ、魔凛はそんなことになっているとは夢にも思っていないだろう。
「だが、退屈凌ぎには、百合の絡みというのも面白そうだ……。どれ、暇つぶしに、李媛と貞女、お前たちはここで愛し合ってみよ──。お互いに身体を舐め合って、浅ましくいき合うのだ。李媛が魔凛とともにやって来るまでそれをせよ」
青獅子がそう言って、自分の股間から貞女を突き放した。
「そ、それはお許しください──。李姫様は、あたしの仕える公爵家の……、主家のお嬢様です。そのお嬢様と、そ、そのような淫らな行為をするなど……」
貞女がびっくりしたように哀願した。
「今更、主家も侍女もないだろうさ──。ほら、魔王様の命令だ。お前らには拒否する権利などねえんだ。李姫、もう手を離していい。そこに横になれ──。貞女、そこで全裸になって、李姫を責めろ。ぼやぼやするんじゃねえ──」
大旋風は命じながら大きな声で笑った。