四半刻(約十五分)が過ぎた。
しかし、
懸命に
つまりは、李姫は未通女だったいうだけじゃなく、自慰についても経験がないのかもしれない。
それに大勢の亜人に嘲笑されながら自慰をするというのは、なかなか快感を昂ぶらせるのが難しいようだ。
しかも、早く達しなければ李媛の尿意が崩壊するとわかっているため、焦りに焦っている。
その焦りが李姫が官能に集中することを妨げているのだ。
「あんまり、母親を待たせるもんじゃねえぜ、李姫。隣を見てみろよ。
「は、はい……で、でも……はあ、はあ……あ、ああ……」
大旋風の言葉に李姫は泣きそうな顔をしながら自分の性器を弄くる手を速めた。
だが、あれは速めただけだ。
気持ちいいのかもしれないが、まだ快感に酔うということまではいかないだろう。
貞女は被虐癖があったのか、人前の自慰も満更でもなかったようだが、李姫はどうあっても見られながら自慰というのは難しいようだ。
まあ、半月も調教すれば立派な性奴隷に仕上がるだろうが……。
簡単に達することができないなら、絶頂のふりでもすればいいと思うが、そんなことは思いつかないのだろう。
一生懸命に股間を擦り、乳房をこねまわしている。
初心な娘がそうやってぎこちなく強要された自慰をしている姿はいくら見ても飽きないが、あれだと自慰だけで達するには、相当の時間が必要かもしれない。
「埒も明かねえ──。仕方ねえ、貞女……。李姫の尻を舐めてやれ。早くしねえと、李媛が洩らしちまう。これは情けだ」
貞女は一瞬はっとした顔をしたが、すぐに姿勢を崩して李姫の後ろに駆け寄った。
「申し訳ありません、李姫。恥ずかしいだろうけど我慢してください」
「い、いえ……、お、お姉さま、お願いします……。そ、それに……う、嬉しいです……」
貞女が李媛の後ろにしゃがみ両手でそっと李姫の尻たぶに手を添えて肛門を剝き出しにするように開いた。
すると、李姫の様子が明らかに変化した。
これまでなかなか自慰をしても官能に酔ったような雰囲気にはならなかったのに、貞女が李姫の肌に触れただけで、うっとりと陶酔したような表情になる。
「ほう……」
大旋風は思わず声をあげた。
さっき強引にこの女ふたりに百合の契りをさせたが、それがふたりのなにかを変えたのかもしれない。
貞女の舌が李姫の肛門を舐め始めた。
「あはあっ」
李姫の身体が仰け反った。
その動きに合わせて貞女が顔を李姫のお尻を追う。
しっかりと貞女は李姫の腰を掴んでおり、舌が激しく李姫の肛門を動き回っている。
貞女は李姫に快感の間隙を与えずに、一気に畳み掛けるつもりであろう。
「あうっ……、い、いい……き、気持ちいい……お姉さま、気持ちいいです……」
自分でも股間と乳房を愛撫している李姫が愉悦を表し始めた。
その姿に、いまや三人の周りをすっかりと取り囲んでいる亜人たちが歓声をあげる
「李姫、あたしだけ……、あたしだけを感じて……。ほかのことは考えないで……」
すると貞女が顔を一度李姫のお尻から離して、そう言った。
「お、お姉さまだけ……。ここにはお姉さまだけ……」
李姫が自分に言いきかせるように呟き続けている。
「いくときはいくと言いな、李姫……」
大旋風は言った。
「いきそうになったら、いくというのよ、李姫」
すかさずお尻から顔を離した貞女が大旋風の言葉を上書きするように言い直す。
「は、はい……わかりました……はあぁ……そ、そこ、いいです……お、お姉さま……いくときは言います……あ、ああ……」
李姫の声が大きくなるとともにすすり泣くような息遣いに変化する。
股間が淫らな水音を立てだす。
いまや李姫は完全に貞女の与える刺激だけに没頭していることがわかる。
あれだけ、周りの男たちの揶揄の声を気にして、快楽に没頭できないでいた李姫が、まるでここには自分と貞女しかいないかのように、快楽に乱れ酔いきっている。
これは李姫の調教については、貞女にやらせたら面白いかもしれない……。
そんなことを大旋風は思った。
「あ、ああ……な、なに、これ……? あっ、そ、そんなところに舌を入れたら──」
李姫の声が不意に突きあげるような声に変わった。
李姫が不意にがくがくと身体を痙攣させた。
「ああ──い、いくうっ──」
李姫が声を放つなり、一気に絶頂へ駆け抜けていったようだ。
*
「……わらわ、李媛は、これから青獅子様の奴隷として一生を尽くしますことを誓う……。わらわ李媛は、青獅子様及びその示すお方のいかなる命令にも従う……。わらわ、李媛は食事、排泄、睡眠、その他、一切の人間としての行為についても青獅子様とその示すお方の指示に従う……。わらわ、李媛はすべての人間的な権利を剥奪された青獅子様の家畜として、残りの人生をすごすことを誓う。上記に違反した場合は、三人の全員がいかなる罰を受けても構わぬ。以上、誓います……」
李媛の奴隷の誓いが終わった。
「だ、大旋風殿……、も、もう、わらわは駄目じゃ……。お願いです……。小用を……」
李媛は声を出すのも苦しそうに呻いた。
「そうだったな。本当なら娘や侍女と同じように自慰をさせるところだが、まあ、あんたについては、朝からたくさん恥をかいてもらったし、勘弁してやるぜ……。じゃあ、便器をあてがってやるから、小便をしていいぜ。ただし、姿勢は崩すな。その恰好のまましろ」
大旋風は言った。
李媛がはっとしたように顔をあげた。
その格好は大きく脚を拡げて、両腕を背中に回して組んでいるという格好だ。
特に拘束はしていないが、その姿勢を崩せば、住民を無作為に大勢殺すと脅しているので、李媛にとってはなによりも頑丈な拘束具で縛られているのと同じだろう。
立ったまま脚を拡げて小便をしろと言われた李媛は悲痛な表情をした。
「む、無理じゃ。お、女は、このような恰好で用は足せぬのです」
李媛が泣き声の混じりにそう訴えると、大旋風の嗜虐を見物する態勢の青獅子を含めた周囲の亜人たちがどっと笑った。
「そこをやってみよ、李媛。この城郭の住民を護るために、朝から恥をかきまくったお前だろう。恥かきついでに、立小便もやってみせろ」
青獅子が言った。
すると李媛が見るからにがっくりと肩を落とした。
「わ、わかりました……。する……。します……。ですがこのままでは床を、床を汚します」
李媛の全身は脂汗が滲み、限界に達した尿意の苦しさに脈打っている。
「便器をあてがって欲しいんだな、李媛?」
大旋風はわざとらしく言った。
「は、はい……。命じられた通りに立ったまま小用をする……。だ、だから、便器をあてがってください……」
立ったまま大勢の亜人の男の前で立小便をするというのは、貴婦人の李媛にとっては死ぬような屈辱の苦しみだろう。
しかし、もう、それも李媛には意識の外かもしれない。
全身を突きあげる尿意の苦痛は、すでに李媛の理性を痺れ切らせてしまったとしてもおかしくない。
とにかく、李媛は亜人たちの目の前で立小便をすることに応じた。
観念して生き恥を晒す気になったようだ。
だが、大旋風はまだまだ李媛を追い詰めるつもりだ。
「貞女、李媛の前にしゃがめ」
貞女は李姫のお尻を責めることを命じられていたが、李姫が達したために再び李媛の反対側に回って、元の姿勢に戻っていた。
「は、はい……」
なにをされるのかわかっていないのだろう。
訝しんだ表情で李媛の前に正座で座った。
「もっと李媛に近づいた方がいいぞ、貞女。そんなに離れていては、便器としての役目はできんからな」
「えっ」
「べ、便器?」
びっくりしたような声が李媛と貞女の両方から迸った。
その様子に周囲の亜人たちがどっと笑った。
「そうだ、貞女、お前が便器だ。もっと李媛の股倉に近づいて口を大きく開けろ。さもないと、小便を受けとめられないぞ──」
大旋風は大笑いした。
「い、嫌じゃ……嫌です……。便器を……桶でも花瓶でもなんでもよい……。しかし、貞女の口に小用をするなど──」
李媛が真っ赤に火照った顔を左右に振って激しい狼狽を示した。
「あ、あたしなら構いません、李媛様──。もう、李媛様は限界です。おつらいでしょうがあたしたちも恥をかきました。李媛様も耐えてください。さあ、あたしの口に──」
貞女が李媛の股間に鼻をくっつけんばかりに顔を近づけて、大きく口をあげた。
「さあ、準備ができたぜ、侯爵夫人。派手にやってくれ──。いや、あんまり派手にやっても、貞女も馴れていないから可哀そうだな。できるだけおしとやかにしてやれよ。少しずつな……。いっぺんに出されても、貞女も飲み干せやしないからな」
大旋風はげらげらと笑った。
「そ、そんな……ああ……。そんな、無体な……。いくらなんでも……無体な……。無体です……そんなことは……」
李媛は侍女の口の中に小便をしろという残酷な命令にすっかりと神経を錯乱させたように叫び出した。
それでも大きく開いた脚はぴんと突っ張ったまま姿勢を保っている。
「じゃあ、その気になるように弄ってやるぜ……。俺の指で達っしても、まだ辛抱できていたら別の便器を考えてやる」
大旋風は尿意の限界にある李媛の股間に横から手を伸ばし、その肉芽に指を這わせだした。その前面では貞女が悲痛な表情で大きな口を開けている。
「あ、ああ……、そ、そのような」
李媛が絶叫した。
しかし、大旋風の指が李媛の肉芽の周りを這い出すと、ついに我慢の限界を超えたのか、音がするような激しい放水が湧き起こった。
「ひゃっ、ああ──」
そのあまりもの勢いに口を開けていた貞女の眼のあたりに放尿の先があたった。
貞女は驚きの声をあげるとともに、顔中を尿だらけになりながらも懸命に尿を口で捉えようと大口を開けたままの顔を動かす。
その滑稽な姿に周囲の全員が爆笑した。
「ご、ごめんなさい、貞女……ああっ……」
李媛は泣きながら貞女に謝罪を繰り返しつつも、一度始まった放尿は止めることも、勢いを衰えさせることもできないのか、凄まじいとしか言いようのない放水を貞女の顔にめがけて続けている。
李媛と貞女を取り囲む亜人たちは大喜びだ。
青獅子も手を叩いて笑っている。
貞女は健気に李媛の放尿を追っているが半分も口に入れることができないでいる。
それに口の中に入っても飲む前にこぼれてしまい、あまり飲めないでもいるようだ。貞女の顔全体が李媛の尿でびしょびしょだ。
「あ、ああ……」
やがて尿の勢いがやっと衰えると、李媛は号泣しだした。
貞女もなんとかその頃には尿を捉えることができるようになり、放尿を口で受け止めだした。
「これは浅ましいぜ。これが人間族でも由緒ある侯爵夫人の立小便というわけだ。その侍女殿はあまりもの勢いに顔中が尿でびっしょりだ」
大旋風は冷やかした。
李媛の放尿がやっと終わった。
李媛は泣きじゃくるばかりだ。
貞女はまだ、呆然としている感じである。
「本当に凄まじかったな。あまりの勢いのよさに度肝を抜かれたぜ」
見物人の亜人のひとりがそう嘲笑した。
李媛はその言葉につられて笑う周囲の中でひたすら泣くだけだ。
「そう言えば、俺は女の立小便をいうのは初めて見たなあ……。ああいうのは、亜人の女でもやらねえからな」
「まあ、恥を知っている女ならやらねえさ。多分、侯爵夫人ともなれば、使用人の顔に小便掛けるなどなんともないのさ」
「それにしても、この様はどうするんです、大旋風様? 床の絨毯がびっしょりと汚れちまいましたよ」
亜人たちが李媛の失態に大喜びで囃し立てる。
「確かにな、俺は少しずつやれと言っただろうが。これをどうしてくれるんだい? 貞女の顔を見ろよ。これは全部、お前の小便だぞ、李媛」
大旋風もそう言ってからかった。
「大股を拡げて、俺たち亜人の男たちの前で立小便をしてみせるなんか、なんか呆れたぜ。人間族の貴族女というのはもっと上品かと思っていたよ」
「まあ、女なんざ、亜人でも人間族でも、貴族でも庶民でも同じということさ」
周りの男たちがさらに笑い合う。
「さて、小便を床に漏らしてしまった罰は、侍女の貞女が受けるべきであろうな。ならば、貞女は、ここで十人ほどの余の部下たちの相手をひとりでせよ──。李媛と李姫は余の寝所だ。母娘揃って余の伽をせよ──。大旋風も来い。明日からは、しばらくは戻れんであろう。このふたりを抱かせてやる」
「これはありがとうございます、青獅子様──。ならば、御同伴させてもらいます」
大旋風は言った。
「そ、そんな、お姉さま、ひとりだなんて──。わたしも……、わたしも残ります。ここにいる全員の相手など、お姉さまが死んでしまいます」
李姫が絶叫した。
「あ、あたしのことは構いません。それよりも──」
貞女がそれだけを言ったが、その先を続けることはできなかった。
すでに興奮した状態にある亜人たちが貞女に群がって来たのだ。
貞女はあっという間に押し倒される。
十人ほどの亜人の男が貞女の裸身をすっかりと包んでしまう。
「さ、貞女──」
李媛がやっと自分の感覚を取り戻したかのように、汚辱感に落ち込んでいた顔から貞女を思いやる表情に変わった。
「さあ、お前らは青獅子様の伽だ。俺と一緒に来い──。青獅子様を満足させることができなければ、全住民が皆殺しだぞ。侍女を構っている暇はねえ──。そら、行った、行った──」
大旋風は李媛と李姫の母娘を押しやった。
そのとき、亜人に包まれている貞女が絶叫に近い苦悶の声をあげた。
「貞女──」
「お姉さま──」
李媛と李姫が真っ蒼な顔で振り返る。
大旋風はその尻を蹴りあげて、強引にふたりを部屋を出ていく扉に向かって歩かせた。
(第69話『魔王軍襲来』終わり、第70話に続く)